なるほどの素

小中高校生のみなさんがよく理解できていないこと、今更質問しにくいことをいろいろな角度からまとめてあります。 若い教育者の方々の参考になればとも考えています。

教師用

アポストロフィの後に半角スペースが入る現象の対策

Wordで英文を入力する際に、アポストロフィの後に不要な半角スペースが入ってしまう場合があります。

isn' t, don' t, they' ll, you' re, Suzuki' s ・・・
この半角スペースはアポストロフィとセットで1つの全角のように
なっているので、そのままでは削除することができません。

Word 以外でも起こる場合がありますが、ここではWordについて対策を考えてみます。

 フォントを変えるだけで済む場合
次のように、MSゴシックでは半角スペースが入っていても、
たとえば Century のようなフォントに変えてみるとすっきりと
半角スペースが消える場合があります。
font

※ただし、同じフォントでもWordのバージョンによって半角スペース
が表示されたり表示されなかったりすることがあります。
一般的に古いバージョンでは問題が出やすいようです。

よく似たフォントでも、MS明朝ならスペースが入るのに、
MS P 明朝なら入らないというような現象が見られます。
差し支えのない程度にいくつかのフォントに変更してみるのも
いいでしょう。


これが最も簡単な方法ですが、フォントを変えたくないとか、
うまくいかない場合はもう一つの方法を使います。

 入力オートフォーマットのチェックを解除する
Word の文書を作成・編集する画面で、

 [ファイル]
[オプション]
[文書校正]
[オートコレクトのオプション(A)]
[入力オートフォーマット
]

の順に選んで、

 

「左右の区別がない引用符を、区別がある引用符に変更する」チェックをはずす

 こうすると半角スペースが入っていたフォントでも 以後の入力ではスペースが入らないようになります。
 Word のバージョンによって少し表示が異なりますが、基本的にやり方は同じです。

apos


check
以上のいずれかの方法で、すっきりとした英文らしい表示ができるはずです。


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画像ソフトで簡単に外字作成をする

windows で使用する外字は外字エディターで作成しますが、
自分で描画していくのはなかなか難しく、慣れないときれいな文字が
できあがりません。
そこで、描画ソフトを利用して文字やデザインを作成しておいて
から外字エディターに貼り付けると、いとも簡単にできあがります

外字作成が格段に楽しくなります。

描画ソフトで使えるフォントはすべて表示できるのでそれを利用する
ことができます。


描画ソフトはごく基本的なものでよいので、windowsに最初から
準備されている「ペイント」でも十分です。
もちろん他に使い慣れたソフトがあればそれを利用できます。

editer


【外字作成の方法】
描画ソフトで文字を作成したり、デザインを取り込んだりする時の
サイズは64ポイントでもいいのですが、
128ポイントくらいの大きさで編集する方が楽で、より正確な
文字を作成できます。

◆ロゴなどを外字作成する
 まず画像をダウンロードするか、自分で画像作成する。
 それをコピーして外字エディターに貼り付けるだけでOK。

ny


gai1

●画像ソフトの機能を利用して反転文字も簡単に作れます。

hanten


◆実際にはない間違った漢字を外字で作成する
 専・恵・博・・・のように点が要るのか要らないのか
 紛らわしくよく間違える漢字があります。
 わざと間違った漢字も外字作成することもできます。
 
●まず正しい「恵」と点を利用するための「犬」を
 画像ソフトで描画します。
 次に「犬」の点をコピーして「恵」の上に移動します。
 するともっともらしい存在しない漢字ができあがり、
 これを
err1


●人名漢字などで、珍しい漢字を作成する。
 まず、通常の「啄」を描画ソフトに表示しておき、
 必要な部分を書き加えます。
 これでできあがった文字をコピーして
 外字エディターに貼りつけます。
啄
◆テザイン文字も簡単に作れます。
デザイン



****************************************

◆正方形の範囲でコピー
 できあがった画像(外字)をコピーする時に、
 範囲指定は縦・横が同じサイズの正方形にしておきます。


**************************

念のために【外字エディターの起動】方法も書いておきます。

【windows7 の場合】
「スタート」→
「すべてのプログラム」→
「アクセサリ」→
「システムツール」→
「外字エディター」の順にクリックする。

【windows10 の場合】
 windows10 ではアクセサリの中に出なくなっています。
 そこで、windowsキーを押した後、左下の[ここに入力して検索]
 の枠内に eudcedit と入力します。
eudcedit の代わりに、外字と入力してもOKです。

外字エディターが立ち上がったら、windows7 も windows10 も
同じ要領です。

「外字エディター」の「コードの選択」が表示される。
空白(未使用)のコードの所をクリックし、「OK]をクリック
ここにでてきた画面に上記のように作成した画像を貼り付けます。

希望の文字ができあがったら、「編集」→「同じコードで保存」
で完了です。
これで、word や Excel でも作成した外字が使えるようになっています。

****************************

◆作成した外字を読み込む裏技
  word, Excel, メモ帳など外字を使いたい所で、
 がいじ と入力し、そのまま変換せずに[F5]を押す。
 そして[シフトJIS]を選んだ後、[外字]を選ぶと、
 作成した外字の一覧が表示されます。

 また、頻繁に使う外字は単語登録しておくと瞬時に表示する
 ことができます。


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Excel VBAでカタカナを一挙にひらがなに変換する

最初からカタカナで入力してある文字、あるいは、漢字で入力した氏名などをふりがなに変換するとカタカナになってしまいます。
そのカタカナをひらがなに変換するには、PHONETIC関数と「ふりがなの設定」を使用する方法もありますが、意外に面倒です。
そこで、ボタン1つで一挙にひらがなに変換する方法を考えましょう。
ここではCommandButton をクリックすると一挙に変換するパターンで説明します。

CommandButton のプログラムを次のようにします。

【例】
マウスで範囲指定部分だけをひらがなに変換するようにします。
変換するカタカナの範囲を指定してからボタンをクリック。

hani_hen

自動的に、範囲指定した開始位置やセル数を判断して
作業を行います。

------------
Private Sub CommandButton1_Click()
Dim i, gyos, retus, rwsu As Integer
Dim KATA, HIRA As String

gyos = ActiveCell.Row                    '最初の行
retus = ActiveCell.Column              '最初の列
rwsu = Selection.Rows.Count-1    '指定範囲列数

For n = gyos To gyos + rwsu
   KATA = Cells(n, retus)
   HIRA = StrConv(KATA, 32)  'ここでひらがなに変換
   Cells(n, retus + 1) = HIRA
Next n

End Sub

-------------

カタカナ以外の文字や記号はそのまま残せます。
青文字の部分を貼り付けてお試しください。

StrConv 関数を使うと、簡単にできますね。

よく使う場合は、コマンドボタンでなく、ショートカットキーで
覚えさせるのもいいでしょう。

【応用編】
 漢字をふりがなに変えたものをしばしばカタカナとひらがなの
 入れ替えをしたい場合には次のような方法もあります。

(1) まず、漢字をふりがなに変えるように横のセルに=PHONETIC()
      を入れます。
   最初の行だけに入力すれば、後は Ctrl を押しながらセルの右下の
   十字をドラッグしてコピーします。

これで、カタカナかひらがなのどちらかでふりがなが表示されます。
次いで、漢字のセルを範囲指定してから、「ひらがな」「カタカナ」のいずれかのボタンをクリックすることによって、漢字の[「ふりがなの設定]をVBで変換します。

ryo1

「ひらがな」のボタンをクリックすると次のようになります。

ryo2

変換するためのボタンのプログラムは次のとおりです。
-----------------
Private Sub CommandButton1_Click()
Dim n, gyos, retus, rwsu As Integer
Dim KATA, HIRA As String

' カタカナひらがな

gyos = ActiveCell.Row       '最初の行
retus = ActiveCell.Column   '最初の列
rwsu = Selection.Rows.Count - 1  '指定範囲列数

   Range(Cells(retus, gyos), Cells(retus + rwsu, gyos)).Phonetics.CharacterType = xlHiragana

End Sub

-----------------
Private Sub CommandButton2_Click()
Dim  gyos, retus, rwsu As Integer
Dim KATA, HIRA As String

' ひらがな→カタカナ

gyos = ActiveCell.Row       '最初の行
retus = ActiveCell.Column   '最初の列
rwsu = Selection.Rows.Count - 1  '指定範囲列数

 Range(Cells(retus, gyos), Cells(retus + rwsu, gyos)).Phonetics.CharacterType = xlKatakana

End Sub

-----------------


【注意】
  PHONETIC関数で表示されるふりがなは入力したとおりに表示されます。
  たとえば、同じ「色紙」でも「しきし」と入力した場合と、「いろがみ」と入力
  した場合に、それぞれの入力したとおりのふりがなが表示されます。
  また、単語登録した語句の場合は、その単語登録の「よみかた」のまま
  表示されます。



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Excel /スピンボタンで枚数を指定して即印刷する

【基本的動作】
印刷画面を呼び出さずに、作成してあるワークシート上で、
印刷の希望枚数を指定し、ボタン1つで印刷を開始する。

Excel で作成した原稿を、Excel の使用にあまり慣れていない人にも
手軽に利用してもらうためには、できるだけ操作を簡単にしておく必要があります。
また、自分で利用する場合でも、頻繁に印刷枚数を変更する原稿では、
やはり便利にしておくに越したことはありません。

ここでは、作成してある「グラフ用紙」を必要枚数だけ印刷する例です。

【基本的な操作の流れ】
原稿の上にあまりじゃまにならないように、
「印刷処理」というCommandButtonを作っておいて、
それをクリックすると、印刷枚数を指定するUserFormを呼び出す
ようにしてあります。

grf_mais

「印刷処理」ボタンを押すと次のUserForm が現れる。
              
maisu


スピンボタンで枚数を指定して、「印刷開始」ボタンをクリックする
だけで印刷が始まる。

【CommandButton 】の内容
   クリックすると、「印刷枚数」を指定する UserForm を呼び出し、
  そこで、枚数を指定した後、戻ってきて印刷をする。

指定枚数の変数の受け渡しを簡単にするために、印刷範囲以外の
いずれかのセルに枚数を残すようにします。

(この例ではセル "ax1" で枚数の受け渡しをする)
---------------
Private Sub 印刷処理_Click()
Dim maisu As Integer

印刷枚数.Show             'UserForm を呼び出す
maisu = Range("ax1")    
If maisu = 0 Then GoTo lbCHUSI    '枚数が0なら印刷せずに跳ぶ    

 ActiveWindow.SelectedSheets.PrintOut Copies:=maisu  '印刷
   
lbCHUSI:

Range("ax1") = 1     '枚数を初期値1に戻しておく
End Sub

---------------

【UserForm 】の内容
(1) スピンボタンの数値は見えるようにテキストボックスに表示する。
(2) スピンボタンの数値を印刷範囲外のいずれかのセルに当てはめる。
  (この例ではセル "ax1" に当てはめています)

---------------
Private Sub SpinButton1_Change()
Dim maisu As Integer
maisu = SpinButton1.Value
TextBox1.Value = maisu       'スピンボタンの数値をTextBoxに表示
Range("ax1") = maisu         '特定のセルに数値を覚えさせる
End Sub

---------------
※スピンボタンの初期値 Value = 1 にしておく。

指定枚数が決まったら、「印刷開始」ボタンで、
CommandButton に戻り、印刷を開始する。

Private Sub CommandButton1_Click()
'印刷枚数決定
Unload 印刷枚数
End Sub
----------------


【中止の場合の処理】
---------------
Private Sub CommandButton2_Click()
'印刷枚数中止
Range("ax1") = 0
Unload 印刷枚数
End Sub


※最初の「印刷処理」のCommandButton を印刷範囲内に置く場合は、
 印刷に出ないように、 PrintObject を False にしておく




《関連記事》

「Excel /離れた2つのセルの内容をクリックだけで交換する」


「Excel 袋とじ印刷と複数シートの両面印刷をする」


「Excel VBAでカタカナを一挙にひらがなに変換する」

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Excel 入力後カーソルが右or下のいずれかを切り替える(ショートカットキーの設定)

Excel で文書を作成している際に、入力後カーソル(対象となるセル位置)を下にするか、右にするかを何度か変更したい場合があります。
その都度オプションで変更するのはわずらわしく大変です。

そこで、入力後の位置の移動のしかたをショートカットキーに設定しておくと便利です。

※図はExcel 2010 の場合での説明です。
 (version によってマクロの設定のしかたが少し異なります)
 
たとえば、
[Ctrl +t] で入力後カーソルが下のセルに移動。
[Ctrl +y] で入力後カーソルが右のセルに移動。
するように設定してみます。

【注】設定するショートカットキーが他の目的で使用されている場合、
その機能が使えなくなりますから、どのキーに設定するかを変更する。

また、マクロの保存先は「作業中のブック」だけに限る方がいいかと思います。

ここでは、分かり易く、縦方向に移動させたい時は[Ctrl +t]
横方向に移動させたい時は[Ctrl +y] で説明をします。


【作業】
 ・マクロの記録ボタンを押し、振り分けるショートカットキーを決める。
 ・[ファイル]→[オプション]→[詳細設定] を選び、
  編集設定 で移動する方向を「下」または「右」のいずれかを指定する。
 ・OK でオプション画面を閉じる。
 ・マクロの記録を終了する。

この作業を「下」に移動させる場合と、「右」に移動させる場合の2回
繰り返す。 

tate


●入力後、カーソルを右に移動させる場合:
yoko


以上、2つの作業をしておくと、自動的に標準モジュールに次のような
マクロができあがり、ショートカットキーが有効になっています。

macro


以上の状態で、文書(Book)を保存すると、その文書内ではショートカットキーが
利用できます。

**********************************************************

【応用編】
   ---   VBA のコードを少し編集できる方のために  ---

「1つのショートカットキーで下向きと右向きを交互に変更できる。」

前述の方法では、入力後下向きに行くか、右向きに行くかをそれぞれのショートカットキーを作成しましたが、1つのショートカットキーに両方の機能を持たせる方法があります。
つまり、
   下向きになっておれば右向きに変更、
   右向きになっておれば下向きに
と交互に変更できる方法です


【作業】
 ・前述の方法で、いずれか1つのショートカットキーを作成しておきます。
 ・下の図のように、できあがっているプログラムをVBエディタで修正します。

下の例は、 Ctrl +y のショートカットキーを作成しておいてから、
一部を修正変更したものです。
こうしておけば、ショートカットキーを押すごとに、下向きか右向きかを
交互に変更することができます。

tateyoko

頻繁に方向を変更する場合は、こちらの方がずっと便利です。
次の青文字の部分をコピー&ペイストしても使えると思います。

////////////////////////////////////////////////////
    If Application.MoveAfterReturnDirection = xlToRight Then
    Application.MoveAfterReturnDirection = xlDown
    GoTo lblSKIP
    End If
   
    If Application.MoveAfterReturnDirection = xlDown Then
    Application.MoveAfterReturnDirection = xlToRight
    End If
   
lblSKIP:

//////////////////////////////////////

うまく作動していることを確認できたら、前述と同様に保存しておきます。

これで「縦横無尽」。作業の能率がぐんと上がります!

《関連記事》

「Excel /離れた2つのセルの内容をクリックだけで交換する」


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