日曜日の夜、フィギアスケート選手浅田真央さんの現役引退のニュースが速報で流れました。

 次の日もその次の日も、メデイアは彼女の引退のニュースで持ち切りでした。
昨日の水曜日、彼女の引退会見がありました。

 26歳らしくちょっぴり可愛く、ちょっぴり大人っぽく、そして平安調の美しさの中に彼女の持ち前の
明るさとスケートへの真摯な姿勢が会見から伝わって
きました。

 指導した佐藤信彦コーチは、浅田選手の指導で最も苦労したのは「練習を辞めさせることだった」と述懐しています。

 朝9時から夕方6時半まで、氷上練習が45時間、それ以外は他の選手が一息入れると時も筋力トレーニング、柔軟体操、縄跳び、ランニングを欠かさなかったようです。

 何故、それほど努力するのかと聞かれ、彼女は「自分が口にした目標はやらなきゃダメ!スケートをやるからには、それを究めないとダメ!」と母が言っていましたと語り、練習から逃げ出したいと思ったことは一度もないそうです。

 浅田選手の国内での認知度は99.4%と、女優や歌手、女性タレントと比べても格段に高く、老若男女問わず広く且つ長きに亘って人気を保ってきました。

 2014年のソチ五輪。ショートでミスを連発し16位と大きく出遅れました。

 そのショックを乗り越え、フリーではノーミスで滑り切り自己最高得点で6位に入賞。

 この時の彼女の不屈の精神が小学校の道徳教科書に載っています。

 児童に「あきらめない心を持ち続けるには、どうしたらよいか」を考えてもらうのが狙いとのことです。

 会見の最後に立ち上がって「これから新たな目標を見つけて笑顔で・・・その瞬間、後ろを向き涙をぬぐって・・・向き直り、前に進んでいきたい、みなさんどうも応援ありがとうございました」と締めくくりました。

 退席する彼女へ、会場からは大きな拍手が沸き起こっていました。

 素敵な笑顔と美しい涙の素晴らしい引退会見でした。

 

 私ごとですが、70歳を迎える直前の来年3月をもってNPOから引退します。

 浅田選手の足元にも及びませんが、残りの1年間を悔いのないように努力し

たいと思います。

 そして引退後に、新たな目標を見つけたいと思います。

 では、明日。