Raspberry Piブログ

オンラインショップ「ビクトリーセブン」による、Raspberry Piの話題が中心のブログです。

2016年03月

「I2C接続 BME280使用 温度/湿度/気圧センサーモジュール・キット」の販売を開始しました

IMG_4562IMG_4565

I2C接続 BME280使用 温度/湿度/気圧センサーモジュール・キット」の販売を開始しました。I2C/SPIで接続して温度・湿度・気圧の測定ができる、BOSCH社のBME280センサーモジュールを使用したキットです。

Raspberry Piでは、簡単なスクリプトでデータの取得ができます。
こちらのブログ記事に使用例とサンプルプログラムを掲載しました。

組み立て例
IMG_4569IMG_4566

商品ページ:I2C接続 BME280使用 温度/湿度/気圧センサーモジュール・キット【メール便可】
販売価格:1,280円(税込1,382円)

温度/湿度/気圧センサーBME280をRaspberry Piで使用する方法

BOSCH社のBME280は、I2C/SPIで接続して温度・湿度・気圧が測定できるセンサーモジュールです。Raspberry Piでは、簡単なスクリプトでデータの取得ができます。

以下の説明は、I2Cが使用できるようセットアップされていることを前提としています。
I2Cのセットアップ方法については参考書やインターネットの情報を参考にしてください。

センサーをRaspberry Piに接続したら、念のためI2Cアドレスを確認します。
$ i2cdetect -y 1
 (省略)
70: -- -- -- -- -- -- 76 --

例ではSDOをGNDに接続したので、I2Cアドレスは 0x76 だということがわかります。

次にデータ取得用のプログラムを用意します。測定データの計算は複雑で、一から作成するのはとても大変です。インターネット上で公開されているライブラリを使用するのが簡単です。様々なものがありますが、今回は例としてAdafruitのライブラリを使用することにします。

はじめにAdafruit_Python_GPIOをインストールします。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install build-essential python-pip python-dev python-smbus git
$ git clone https://github.com/adafruit/Adafruit_Python_GPIO.git
$ cd Adafruit_Python_GPIO
$ sudo python setup.py install

次にAdafruit_Python_BME280をインストールします。Adafruit_BME280.pyファイルをダウンロードします。
$ wget https://raw.githubusercontent.com/adafruit/Adafruit_Python_BME280/master/Adafruit_BME280.py

最後にメインのプログラムを作成します。
I2C_ADDR = のところがI2Cアドレスです。実際の使用環境に合わせて書き換えてください。

ファイル名:bme280.py
# -*- coding: utf-8 -*-
from Adafruit_BME280 import *

## 使用デバイスのアドレス
I2C_ADDR = 0x76

## 測定
s = BME280(mode=BME280_OSAMPLE_1, address=I2C_ADDR)
data_t = s.read_temperature()
data_h = s.read_humidity()
data_p = s.read_pressure() / 100

## 出力
print "Temp = {0:4.2f} deg C".format(data_t)
print "Humidity = {0:4.2f} %".format(data_h)
print "Pressure = {0:4.2f} hPa".format(data_p)

プログラムを保存したら実行します。
$ python bme280.py
Temp = 26.30 deg C
Humidity = 49.81 %
Pressure = 1005.54 hPa

このように簡単に温度・湿度・気圧を測定することができました。



100228035[PR]
I2C接続 BME280使用 温度/湿度/気圧センサーモジュール・キット【メール便可】 1,280円(税込1,382円)

スイッチ付きMicro USBケーブルが再入荷しました

長い間品切れとなっておりました、スイッチ付きMicro USBケーブルが再入荷しました。電源ボタンの無いRaspberry Piで使用するのに便利な電源ケーブルです。メーカー変更に伴い、スイッチの位置がケーブルの中間(Micro USBから約50cm)になりました。

商品ページ:手元スイッチ付きUSB to Micro USBケーブル 1m 【メール便可】
販売価格:480円(税込518円)

IMG_4556IMG_4558IMG_4554IMG_4552

新しいRaspberry Pi 3 はケースに注意。microSDスロットが変わってます

raspberrypi3-1

2016年2月29日、Raspberry Piの新機種「Raspberry Pi 3」が登場しました。新しいRaspberry Pi 3ではWi-FiやBluetoothが搭載され、CPUの性能も大幅にグレードアップしています。

Raspberry Pi 2 → 3 の主な変更点
  • CPU:Cortex-A7 ARMv7 32bit → Cortex-A53 ARMv8 64bit
  • クロック周波数:900MHz → 1.2GHz
  • Wi-Fi:なし → 802.11 b/g/n
  • Bluetooth:なし → Bluetooth 4.1、LE
形状やコネクタの位置については今まで通りのため、Pi 1 B+やPi 2用の周辺機器はそのまま使用することができます。形状が同じなので従来のケースにも収まりますが、ケースには注意が必要です。

Pi 1 Model B+やPi 2ではmicroSDスロットにロック機構があり、メモリカードを挿すときはカチッと音がするまで押し込み、抜くときも押すと自動的に飛び出していました。しかしRaspberry Pi 3ではロック機構がなくなり、抜くときは指先で引き抜く必要があります。

メモリカードが引き抜けるケース
pi3-case-ura-sd

microSDカードは後方に盛り上がった部分があり、ここにツメの先を引っかければ、スロットから引き抜くことができます。ところがケースによってはメモリカードが完全に隠れてしまうものがあり、一度挿すとケースを分解しないと取り出せなくなってしまいます。

メモリカードが引き抜けないケース
pi3-kakure-1

<解決策は??>

このようなケースを使用している場合は、メモリカードにテープを貼り付けるのが一番簡単な方法です。裏と表の両側から挟み込むように貼ると剥がれにくいです。ケースの中に完全に隠れてしまっても、飛び出ているテープをつまんで引っ張れば取り出すことが可能です。

pi3-kakure-3pi3-kakure-2

あまり奥までテープを貼るとRaspberry Pi 3のスロットに引っかかってしまうので、メモリカードとの重なりは2mmくらいがよいでしょう。


なお、当ショップで販売中のケースは、普通にメモリカードが取り出せるタイプは対応機種のところに「 Raspberry Pi 3」、取り出しにくいタイプは「 Raspberry Pi 3」と記載しています。しかしのタイプでも、この方法を使えば取り出せますので使用は可能です。

書籍『Raspberry Piで遊ぼう! 改訂第4版』のサポートページにRaspberry Pi 3の情報を掲載しました

raspberrypi3-1

Raspberry Pi 3 が発売に伴い、書籍『Raspberry Piで遊ぼう! 改訂第4版』のサポートページを更新しました。Raspberry Pi 3 での注意点や変更のほか、OSのバージョンアップに伴う変更についても掲載しました。
(サポートページのURLは表紙の裏のページの「本書の最新情報」をご覧ください)


Raspberry Piの参考書
  • ライブドアブログ