メルマガの発行が遅れてしまって,申し訳ありません…。
日曜日には発行できると思いますので,少々お待ち下さい。

さて,今回の話題は,Linux版のGoogle Gadgetsです。

Google DesktopのLinux版では,Gadgetsに対応していないのですが,Google Codeで単独のアプリケーションとして,Google Gadgetsが公開されました

google-gadgets
←コンパイルに成功!
Screenletsより種類も多く,デザインもクールです。ggl-gtkでは,追加画面をいくつかめくると,すぐに落ちてしまいますが。



ソースファイルは下記のサイトからダウンロードできます。

Google Code:google-gadgets-for-linux

右サイドにある「google-gadgets-for-linux-0.9.2.tar.gz」がソースファイルです。展開して,./configure → make → make installという通常のコンパイル方法でOKですが,依存パッケージが多く,コンパイルに失敗するかも知れません。家の環境(Ubuntu8.04 Hardy)では,下記のパッケージを追加するだけでコンパイルできました。

(追記)最新情報を元に書き換えました。
■ libdbus-1-dev
■ libmozjs-dev
■ libxml2-dev
■ libgstreamer0.10-dev
■ libgstreamer-plugins-base0.10-dev
■ libltdl3-dev


ggl-gtkを使う場合
■ libxul-dev
■ libgtk2.0-dev
■ librsvg2-dev
■ libcurl4-openssl-dev


ggl-qtを使う場合
■ libqt4-dev
■ libqtwebkit-dev


【インストール方法】
まずダウンロードしたパッケージを次のコマンドで展開します。

$ tar zxvf google-gadgets-for-linux-0.9.2.tar.gz


書庫マネージャで展開しても構いません。
次に,展開したディレクトリに移動して,コンパイル&インストールします。念のため,/usr/local以下にインストールするようにしてあります。

$ cd google-gadgets-for-linux-0.9.2
$ ./configure --prefix=/usr/local
$ make
$ sudo make install


【ライブラリ・パスを追加する】
/usr/local以下にインストールした場合,そのままでは実行できないので,/usr/local/libを読み込むように設定しておきましょう。

/etc/ld.so.conf.d/i486-linux-gnu.confを編集します。

$ sudo gedit /etc/ld.so.conf.d/i486-linux-gnu.conf

● 次の1行を追記して保存します。
/usr/local/lib

ldconfigを実行します。

$ sudo ldconfig

【Google Gadgetsの起動方法】
次のコマンドを実行します。ggl-qtの方が安定しているようです。

$ ggl-gtk または $ ggl-qt

上部パネルにGoogle Gadgetsのアイコンが表示されるので,右クリックして「Add gadgets...」を選択します。

google-gadgets-set
ガジェットが一覧表示されるので,好きなガジェットを選択して「Add」をクリックすれば選択したガジェットが表示されます。


RSSフィードを利用するものは,「システム→設定→Qt 4設定」で日本語フォントを指定して,$ ggl-qtで起動する必要があるようです。

今回は,Ubuntuを使いましたが,たぶんFedoraでも使えると思います。依存関係で苦労しそうな気がしますが…。

これでまた1つWindowsを使う理由がなくなった…のかな?


【追記】
Ubuntu8.04の場合,下記のリポジトリを追加して,

deb http://ppa.launchpad.net/googlegadgets/ubuntu hardy main

次のコマンドでインストールすれば,ggl-gtkが使えるようになるそうです。

$ sudo apt-get install google-gadgets

参考にしたのは,下記のサイトのコメント欄です。

Google Gadgets for Linux/wiki/QuickStart

こちらのサイト↓がネタ元かと思われます。
Introducing the Official Google Gadgets for Ubuntu Linux


【Fedora9に関する追記】
Fedora9では、下記のパッケージが必要です。
■ dbus-devel
■ js-devel
■ libxml2-devel
■ gstreamer-plugins-base-devel
■ gstreamer-devel
■ libtool-ltdl


ggl-gtkを使う場合
■ xulrunner-devel
■ gtk2-devel
■ librsvg2-devel
■ curl-devel


ggl-qtを使う場合
■ qt-devel
■ WebKit-qt-devel


【Fedora9に関する追記-その2-】
lostmanさんが,Fedora9用のrpmパッケージを配布されています。
下記のサイトを参照して下さい!

google-gadgets-for-linux の RPM を作成しました