KDE4.1 Beta2のビデオをアップロードしておきました。壁紙の異なるデスクトップに切り替える機能が加わり,パネルのカスタマイズが可能になっています。



ちなみに,CompizFusionを有効にすることも可能ですが,上の動画では,CompizFusionは使っていません。すべて,KDE4の機能です。

KDE4の設定方法については,詳しく書いていなかったので,今回と次回で少し触れておこうと思います。

今回は,Ubuntu8.04(Hardy)日本語ローカライズ版へのインストール方法と,デスクトップ効果(3D機能を有効にする)の設定についてまとめます。ちなみに,Fedora9の場合,現時点でアップデートしてもまだ4.1 Beta2にはなっていませんでした。

【KDE 4.1 Beta2のインストール方法】

Ubuntu8.04(Hardy)の日本語ローカライズ版を使用した場合のインストール方法です。昨年のGutsyにKDE4 RCをインストールした場合とほとんど同じです。

STEP1:リポジトリの追加
まず、Ubuntu用のKDE4を配布しているリポジトリを追加しておきましょう。/etc/apt/sources.listに下記の行を追記します。

deb http://ppa.launchpad.net/kubuntu-members-kde4/ubuntu hardy main

ここは、Synapticパッケージマネージャを使って、「設定」→「リポジトリ」→「ソフトウェアソース」「サードパーティのソフトウェア」タブで「追加」しても構いません。

STEP2:インストール
Gnome端末で、次のコマンドを実行して、パッケージリストを更新しておきます。

$ sudo aptitude update

最後に、次のコマンドを実行します。Synapticで1つ1つ入れても構いませんが、コマンドの方が速いでしょう。

$ sudo aptitude install kdebase-bin kdebase-workspace kdebase-kde4 kdebase-runtime

これで、次回のログイン時の「セッションの選択」「KDE 4」が加わります。なお、上でインストールしたパッケージは、最小限のものです。Synapticを使って「KDE4」で検索すれば、他のKDEアプリも追加できます。旧バージョンのKDEアプリもありますので,間違えないよう注意しましょう。

【KDE 4の起動とデスクトップ効果】

KDE 4を使うには,一度ログアウトして,ログイン画面の「セッションの選択」「KDE 4」を選択し,ログインし直す必要があります。

kde4-1-0
←ログイン時のスプラッシュ画面
 Ubuntuバージョンになっています。



KDE 4がうまく起動して,正常にログインできたら,3D効果を有効にしてみましょう。ただし,KDE4の3D効果を試すには,CompizFusionと同様,3Dアクセル機能が有効になるグラフィックドライバが必要です

CompizFusionが使えないからという理由で,KDE4を試そうと思っても失敗するかも知れません。

kde4-1-1
←Kメニューで「コンピュータ」を選択。
 KDEシステム設定を開きます。



kde4-1-2
←「KDEシステム設定」の画面。
 いろいろ項目がありますが,「デスクトップ」をクリックします。


kde4-1-3
←「KDEシステム設定」のデスクトップ設定画面
「デスクトップ効果」の画面で「デスクトップ効果を有効にする」にチェックを入れれば,いろいろな3D効果が試せるようになります。



この画面の「すべての効果」のタブで,いろいろなプラグインの設定ができますが,詳細は次回にまとめましょう。