Ubuntu 10.04(Lucid Lynx)では、Xserver 1.7が採用されており、これまでFedora 12でしか使えなかったMPXが利用可能になりましたrecordMyDesktopで動画を撮影してみましたが、2つ目のマウスポインタが映らなかったので、今回、動画はなしです(デジカメも三脚が壊れているので…)。ちなみに、スクリーンショットでも映りませんでした...orz

使い方は、以前紹介した記事「MPX on Fedora12《複数のマウスポインタを使う》」とまったく一緒ですが、Ubuntu用に再掲載しておきます。
STEP 1:xinput
MPXの設定にはxinputというコマンドを使いますが、Ubuntu 10.04ではデフォルトでインストールされているxinputというパッケージに含まれています。

STEP 2:マウスの確認
まずはマウスポインタが1つの状態で、利用したいマウス(orタッチパッド)が両方とも使えるかどうか確認しておいて下さい(ここで認識されていないと次へ進めません)。初めに、xinputコマンドでそれぞれのマウスの名称とIDを確認します。Fedoraの記事ではrootで実行しましたが一般ユーザでも実行可能なようです。

$ xinput list --short

mpx-1
実行すると、このような表示が出ると思います。

この場合、「Virtual core pointer」というブロックにある「SynPS/2 Synaptics TouchPad」がタッチパッドの名称を、同じブロックにある「Logitech USB Receiver」が無線マウスの名称を表しています。

STEP 3:マウスポインタの追加
右側の「master pointer」と書かれている「Virtual core pointer」がマウスポインタを表し、実際のマウスは「slave pointer」として登録されています。そこで、新たな「master pointer」を追加して、そこに2つ目のマウスを「slave pointer」として登録すれば、複数のマウスポインタが使えるようになるわけです。

まず「sxg input」という名前(これは任意の名称で構いません)の「master pointer」を追加します。この時点で、新たなマウスポインタが画面中央に表示されます。

$ xinput --create-master "sxg input"

下記のコマンドで確かめてみましょう。

$ xinput list --short

mpx-2
「sxg input pointer」というブロックが追加されているはずです。

続いて、「sxg input pointer」にタッチパッドを「slave pointer」として登録します。登録するには「--reattach」というオプションを使います。これを実行すれば、2つ目のマウスポインタが利用可能になっているはずです。"SynPS/2 Synaptics TouchPad"の部分はIDの数値を使っても構いません。

$ xinput --reattach "SynPS/2 Synaptics TouchPad" "sxg input pointer"

下記のコマンドで確かめてみましょう。

$ xinput list --short

mpx-3
「SynPS/2 Synaptics TouchPad」が「sxg input pointer」に移動しています。


STEP 4:マルチポインタの利用
これで、タッチパッドと無線マウスが別々に使えるようになります。ウィンドウの移動が同時にできなかったり、クリック動作が1つずつしかできなかったりといういくつかの不具合(マウスボタンの割り当ての問題かも)はあるようです。

STEP 5:復元方法
元の状態に戻すには、まず「sxg input pointer」に移動させたマウスを「Virtual core pointer」に改めて移動します。

$ xinput --reattach "SynPS/2 Synaptics TouchPad" "Virtual core pointer"

最後に、追加した「sxg input pointer」を削除します。

$ xinput remove-master "sxg input pointer"

これで元の状態に戻っているはずですので、下記のコマンドで確認しておきましょう。

$ xinput list --short

GUIの設定ツールがあれば、もっと簡単に試せるんですけどね〜。マウスだけでなく、複数のキーボードを使うことも可能です。クリック動作の不具合に関しては解決していませんので、もう少し調べてみようと思います。