昨日、Google日本語入力がオープンソース(プロジェクト名は「Mozc(モズク)」)として公開されました。Ubuntuでも使えるということなので、さっそくUbuntu 10.04(Lucid Lynx)に導入してみました。

Google日本語入力(ibus-mozc)
従来のAnthy日本語入力(ibus-anthy)
WEB上で収集した固有名詞などは辞書から削除されているとのことですが、こうして比較してみると、かなり違います。変換効率が飛躍的に向上するのではないでしょうか?
実際の導入方法は、下記のサイトに詳しく紹介されています。Ubuntu 10.04の場合は、debパッケージを作成する方法が一番簡単だと思いますので、以下、概略をまとめてみます。
code.google.com:Mozc - Japanese Input Method for Chromium OS, Windows, Mac and Linux
[2011.8.10 追記]
Ubuntu 11.04(Natty)では、リポジトリに含まれていますので、下記のコマンドで導入できます。
$ sudo apt-get install ibus-mozc mozc-utils-gui
[2010.05.19 追記]
最新バージョンでは、libprotobuf-devとlibgtest-dev追加する必要があるようです。
$ sudo apt-get install libprotobuf-dev libgtest-dev
[2010.05.30 修正]
最新バージョンでは、さらにgypとlibqt4-devを追加する必要があるようです。
$ sudo apt-get install gyp libqt4-dev
$ svn co http://src.chromium.org/svn/trunk/tools/depot_tools
$ export PATH=`pwd`/depot_tools:"$PATH"
(注意) このexportコマンドは必ずホームディレクトリ(正確にはdepot_toolsをDLしたディレクトリ)で行うこと。
$ cd ~/src/mozc
$ gclient config http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src
$ gclient sync
(参考) gclient syncで最新版に更新できる。
$ debuild -uc -us
以下のような表示が出るので、赤字部分の「y」を入力してコンパイルを進める。
(注意) バージョン0.10.288.102の部分は、更新のタイミングで異なります。
(注意) バージョン0.10.288.102-1の部分は、更新のタイミングで異なります。
[2010.05.28 追記]
最新版では、下記の3種類のパッケージが生成されるので、全部入れて下さい。UIが加わっています!
● ibus-mozc_0.11.365.102_i386.deb
● mozc-server_0.11.365.102_i386.deb
● mozc-utils-gui_0.11.365.102_i386.deb

IBusの設定:
インプットメソッドの選択をクリック
インプットメソッドの選択:
日本語→Mozcを選択してIBusの設定の画面で「追加」をクリック
(参考)導入直後はアイコン画像がないようでしたので、自作のアイコンを追加してあります。これは、/usr/share/ibus-mozcというディレクトリを作成し、その中にproduct_icon.pngという名前のPNG画像を置けば表示されるようになります。
現状では、独自の辞書登録などができない状態ですが、今後、UIが充実されることを期待しましょう。
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Google日本語入力(ibus-mozc)

WEB上で収集した固有名詞などは辞書から削除されているとのことですが、こうして比較してみると、かなり違います。変換効率が飛躍的に向上するのではないでしょうか?
実際の導入方法は、下記のサイトに詳しく紹介されています。Ubuntu 10.04の場合は、debパッケージを作成する方法が一番簡単だと思いますので、以下、概略をまとめてみます。
code.google.com:Mozc - Japanese Input Method for Chromium OS, Windows, Mac and Linux
[2011.8.10 追記]
Ubuntu 11.04(Natty)では、リポジトリに含まれていますので、下記のコマンドで導入できます。
$ sudo apt-get install ibus-mozc mozc-utils-gui
開発環境の導入
$ sudo apt-get install g++ python libibus-dev libcurl4-openssl-dev libssl-dev zlib1g-dev libdbus-1-dev libglib2.0-dev devscripts debhelper subversion[2010.05.19 追記]
最新バージョンでは、libprotobuf-devとlibgtest-dev追加する必要があるようです。
$ sudo apt-get install libprotobuf-dev libgtest-dev
[2010.05.30 修正]
最新バージョンでは、さらにgypとlibqt4-devを追加する必要があるようです。
$ sudo apt-get install gyp libqt4-dev
専用ツールの入手
$ cd ~/$ svn co http://src.chromium.org/svn/trunk/tools/depot_tools
$ export PATH=`pwd`/depot_tools:"$PATH"
(注意) このexportコマンドは必ずホームディレクトリ(正確にはdepot_toolsをDLしたディレクトリ)で行うこと。
ソースコードの入手
$ mkdir -p ~/src/mozc$ cd ~/src/mozc
$ gclient config http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src
$ gclient sync
(参考) gclient syncで最新版に更新できる。
debパッケージの作成
$ cd ~/src/mozc/src$ debuild -uc -us
以下のような表示が出るので、赤字部分の「y」を入力してコンパイルを進める。
This package has a Debian revision number but there does not seem to be
an appropriate original tar file or .orig directory in the parent directory;
(expected one of mozc_0.10.288.102.orig.tar.gz, mozc_0.10.288.102.orig.tar.bz2,
mozc_0.10.288.102.orig.tar.lzma or src.orig)
continue anyway? (y/n) y
...
Finished running lintian.
an appropriate original tar file or .orig directory in the parent directory;
(expected one of mozc_0.10.288.102.orig.tar.gz, mozc_0.10.288.102.orig.tar.bz2,
mozc_0.10.288.102.orig.tar.lzma or src.orig)
continue anyway? (y/n) y
...
Finished running lintian.
(注意) バージョン0.10.288.102の部分は、更新のタイミングで異なります。
debパッケージのインストール
$ sudo dpkg -i ../ibus-mozc_0.10.288.102-1_i386.deb(注意) バージョン0.10.288.102-1の部分は、更新のタイミングで異なります。
[2010.05.28 追記]
最新版では、下記の3種類のパッケージが生成されるので、全部入れて下さい。UIが加わっています!
● ibus-mozc_0.11.365.102_i386.deb
● mozc-server_0.11.365.102_i386.deb
● mozc-utils-gui_0.11.365.102_i386.deb
Mozcの設定
Mozcを起動するには、半角/全角キーでAnthyを起動して「日本語>Mozc」を選択すればいいのですが、初めは表示されていなかったようなので、Gnomeメニューから「システム>設定>IBusの設定」でインプットメソッドを追加しました(これは不要かも知れません)。
IBusの設定:
インプットメソッドの選択をクリック

日本語→Mozcを選択してIBusの設定の画面で「追加」をクリック
(参考)導入直後はアイコン画像がないようでしたので、自作のアイコンを追加してあります。これは、/usr/share/ibus-mozcというディレクトリを作成し、その中にproduct_icon.pngという名前のPNG画像を置けば表示されるようになります。
現状では、独自の辞書登録などができない状態ですが、今後、UIが充実されることを期待しましょう。
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