遅ればせながら、EeeTopにインストールしたUbuntuをKarmicからLucidにアップグレードしてみました。せっかくなので、記事にしておきます。これからアップグレードしようとされているどなたかの参考になれば幸いです。

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アップグレードに成功したEeeTop。ついでに昨日アナウンスされたCompiz 0.9.0をインストールしてみました。

Compiz 0.9.0は、まだバグも多く導入方法もかなり面倒なわりに目新しい機能もほとんどないので、あまりお薦めしません。

【Lucidへのアップグレード方法】


STEP 1:バックアップ
まず、アップグレードに失敗した場合に備えて、大事なファイルは保存しておきましょう。/homeディレクトリを丸ごとバックアップしてもいいのですが、僕の場合、必要なのは、画像・動画・OpenOffice文書・TeX文書などのデータと、FirefoxのブックマークとThunderbirdの保存メールぐらいなので、ドットで始まる隠しフォルダなどの各種の設定ファイル群のバックアップは特に気にしていません(前バージョンの設定ファイル群をそのまま復元すると、アプリの設定方法が変更されていたりして不具合が起きることもあります)。

ちなみに、Firefoxのブックマークは「ブックマーク>ブックマークの管理」で「インポートとバックアップ>バックアップ」を選択し、bookmarks-yyyy-mm-dd.jsonという名称のファイルを保存して、アップグレード後にインポートすれば復元できます。
STEP 2:アップグレードの開始
Gnomeメニューから「システム>システム管理>アップデート・マネージャ」を起動します。

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「Ubuntuの新しいリリース'10.04 LTS'が利用可能です」という表示が出るので、その右にある「アップグレード」と書かれたボタンをクリックします。

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初めに「リリースノート」が表示されます。右下にある「アップグレード」と書かれたボタンをクリックします。

STEP 3:ソフトウェア・チャンネルの設定
アップグレードに先立ち、デフォルトのリポジトリが、KarmicからLucidへ変更されます。なお、サードパーティーのリポジトリは最新バージョンに対応しているとは限りませんので、アップグレードが開始される前に、サードパーティーのリポジトリは自動的に無効になります。必要なものがあればアップグレード後に改めて導入しなおしましょう。

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ソフトウェア・チャンネルの設定
完了したアップグレードのステップは、順次、緑色のチェックが入っていく。


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サードパーティーのリポジトリは自動的に無効になる。

STEP 4:パッケージのダウンロード
いよいよ本格的なアップグレードの開始です。下記の「アップグレードを開始」をクリックすると、最新のパッケージがダウンロードされ、パッケージの更新が始まります。ここから先は、ほとんど自動処理されて後戻りはできません。今一度、バックアップをきちんとしたかどうか確認しておきましょう。

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「アップグレードを開始」をクリック。これをクリックすると、もう後戻りはできなくなります。

STEP 5:パッケージの更新
Lucid用のパッケージのダウンロードが始まります。ダウンロードが終了すると、次々に更新されていきますが、途中、いくつか確認が行われます。家の環境では、gnomeの設定ファイルの変更とGRUB関連の確認だけでした(このあたりは環境によって異なる可能性があります)。

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新しいパッケージの取得。

STEP 6:設定変更
アップグレード中に表示された設定変更の確認画面です。今回は、そのまま変更してほとんど問題ありませんでした。再起動後に、nautilusがらみで一部不具合がありましたが…。

upgrade-7/etc/gnome/defaults.list(gnomeの設定ファイル)の変更。ファイルの差異を確認して「置き換える」をクリック。

upgrade-8/etc/grub.d/00_header(grubの設定ファイル)の変更。ファイルの差異を確認して「置き換える」をクリック。

upgrade-9/etc/grub.d/05_debian_theme(grubの設定ファイル)の変更。ファイルの差異を確認して「置き換える」をクリック。

STEP 7:GRUBの更新
変更した設定ファイルに基づき、GRUBを更新します。この際、現在利用しているカーネルを保持するか、新たなカーネルを使うかを選択します。

(新たなカーネルを使用する場合)
● パッケージメンテナのバージョンをインストール


(現在使っているカーネルを使用する場合)
● 現在インストールされているローカルバージョンを保持


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バージョン間の差異も表示してくれる。Windowsとデュアルブートしている場合は、ラストのgrub更新で再認識してくれるので、それほど気にしなくても…(ry

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再インストールになっても構わないなら「パッケージメンテナのバージョンをインストール」でOK。

続いて、GRUBのインストール先の指定を行ないます。この場合、/dev/sdaは内蔵HDDでWindows7が入っており、/dev/sdbは外付けUSB HDDで、ここにUbuntuが入っているため、/dev/sdbを指定しました。

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GRUBのインストールデバイスの指定。ここは重要。

STEP 8:不要パッケージの削除
アップグレードの最後の方で、「サポートが中止された(あるいはリポジトリに存在しない)パッケージを削除しますか?」と尋ねてきます。

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「そのまま」でも「削除」でも構いませんが、サードパーティーのリポジトリが無効になっていることに注意して下さい。

STEP 9:アップグレードの完了
下記の表示が出れば、アップグレードは完了です。

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他に使用しているアプリケーションがあれば全部終了させて「すぐに再起動」をクリック。

付録:アップグレード後の処理
アップグレードに伴い、いろいろと不具合が出る場合があります。今回は、再起動後、Nautilusが起動せず、デスクトップの背景やデスクトップ上のアイコンが消えてしまいました。次の手順で治すことができましたので、報告しておきます。

まず、端末からnautilusを起動します。
$ nautilus
これで、デスクトップにアイコンが現れるので、外観の設定で背景画像を選択します。あとは「システム>設定>自動起動するアプリ」を使って、この状態で起動しているアプリを保存しておきます(下の画像)。

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これで次回起動時にnautilusが起動するようになる。次の起動で端末が立ち上がるが、終了させて再度ログインすれば通常通りに起動できる。


基本的にはクリーンインストール派(?)なんですが、今回はUbuntuもFedoraもアップグレードしてしまいました...orz 面倒な不具合が出なければ、アップグレードもありですね。時間がかかるのが難点ですが…。