MathJaxは、LaTeXとMathMLをサポートするオープンソースのJavaScriptエンジンで、多くのWEBブラウザで機能します。表示されるのに少し時間がかかりますが、これまで紹介してきたものと異なり、画像ではなくTeXのフォントが選択できる形で表示されます。また、AMSmathが使える点が優れています。

インストール方法

まず、下記のサイトから、MathJaxのzipファイルをダウンロードします。最新バージョンは、MathJax-v1.0.1a.zipです。

sourceforge:MathJax

[2011.4.30 追記]
MathJaxのファイルは、GitHubに移行されました。

github.com:MathJax

続いて、ダウンロードしたzipファイルを展開し、Apacheのドキュメントルートにおき、展開したフォルダ(フォルダ名:MathJax)と同じ階層に表示させたいhtmlファイルを作成します。

利用方法

htmlファイルの<head>部分に下記のスクリプトを加えます。当初、Google Chromeでしか表示されなかったのですが、いろいろと試行錯誤した結果、この設定でFirefoxでも表示できるようになりました。なお、jsLaTeXと異なる機能を使えるように、AMSmath,AMSsymbols,autoboldを加えてあります。機能をカスタマイズする方法については、こちらのサイトを参照して下さい。

<head>
<META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; charset=UTF-8" />
<META HTTP-EQUIV="X-UA-Compatible" CONTENT="IE=EmulateIE7" >

<script type="text/javascript" src="./MathJax/MathJax.js">
MathJax.Hub.Config({
extensions: ["tex2jax.js","TeX/AMSmath.js","TeX/AMSsymbols.js","TeX/autobold.js"],
jax: ["input/TeX","output/HTML-CSS"],
tex2jax: { inlineMath: [ [ '$', '$' ], [ '\\(', '\\)' ] ],
displayMath: [ ['$$','$$'], ['\\[','\\]'] ],
processEscapes: true
} });
</script>
</head>

実際のWEBページには、下記のように記述します。<p>タグは必ずしも必須ではありません。上の設定の場合、autoboldで太字にするには\boldsymbol{hoge}という形で挟めばOKです。AMSmathを有効にしてあるので、\dfracなども使えます。

<p>
フーリエ変換:$\boldsymbol{F(s) = \displaystyle \int_0^\infty \hspace{-2mm}f(t)e^{-st}dt}$
</p>


利用可能なTeXコマンドについては、前出のこちらのサイトを参照して下さい。ちなみに、12月11日付けで、Firefox 3.6.13以上に対応したフォントが公開されています。

MathJax:Update for Firefox 3.6.13
12/28 訂正:リンク先が違っていましたので修正しました。

小出しにしてしまい、大変申し訳ありませんが、PDF作成サーバについては、また次回ということでよろしくお願い致します。