前回はデスクトップのテーマ変更について紹介しましたが、その後、いろいろとしくみを調べてみたところ、もう少し実用的なカスタマイズができるようになりましたので、その報告です。
(注意)下記の設定を行うことにより、GnomeShellが起動しなくなる場合があります。

gnomeshell-google
「アクティビティ」ボタンをFedoraのロゴに変更。
検索画面に「Yahoo!Japan」を追加してみました。


まずは、パッケージを追加するだけで使えるものから見ていきます。それぞれの設定を反映させるためには、GnomeShellの再起動が必要です。少々しつこいかも知れませんが、各項目の最後に再起動の手順を記載しておきました。

「場所」メニューを追加する

従来のGnome2で上部パネルにあった「ホームフォルダ」や「デスクトップ」などにアクセスできるメニューを追加してみます。

gnomeshell-place
パネルの右上の音量インジケータなどと同じところに追加されます。
【インストール】

$ sudo yum install gnome-shell-extensions-places-menu

【GnomeShellの再起動】
[Alt]+[F2]でコマンド入力欄を表示させ、「r」を入力して[Enter]キーを押します。

「ドック」をデスクトップに表示する

「アクティビティ」ボタンをクリックした際に表示されますが、通常のデスクトップ画面にあった方が何かと便利です。

gnomeshell-dock-and-place
場所メニューとドック(dashというらしい)。DockyやCairoDockでなくても、シンプルなものでいいという方にお薦め。

【インストール】

$ sudo yum install gnome-shell-extensions-dock

【GnomeShellの再起動】
[Alt]+[F2]でコマンド入力欄を表示させ、「r」を入力して[Enter]キーを押します。

「ドック」を左サイドに移動する

デフォルトでは右サイドに表示されますが、使いづらいので左サイドに移動させてみましょう。このドックの設定ファイルは、/usr/share/gnome-shell/extensions/dock@gnome-shell-extensions.gnome.org というディレクトリの中にある「extension.js」です。

【設定方法】
このファイルの34行目にある「PositionMode」の値を次のように変更します。

[変更前]
const PositionMode = {
   LEFT: 0,
   RIGHT: 1
};


[変更後]
const PositionMode = {
   LEFT: 1,
   RIGHT: 0
};


【GnomeShellの再起動】
[Alt]+[F2]でコマンド入力欄を表示させ、「r」を入力して[Enter]キーを押します。

「アクティビティ」ボタンをアイコンに変更する

アプリケーションのランチャー表示やアプリとファイルの検索を行うOverView機能を有効にするボタンですが、「アクティビティ」という表示がどうも馴染めないので、Fedoraのロゴに変更してみました。これには、ちょっと面倒な手順が必要です。

【インストール】
/usr/share/gnome-shell/extensionsというフォルダの中に、「activities@gnome-shell-extensions.gnome.org」というフォルダを作成し、下記の「extention.js」と「metadata.json」を追加します。

$ sudo mkdir /usr/share/gnome-shell/extensions/activities@gnome-shell-extensions.gnome.org

[extention.js]
const St = imports.gi.St;
const Main = imports.ui.main;
const Panel = imports.ui.panel;
const Gettext = imports.gettext.domain('gnome-shell-extensions');
const _ = Gettext.gettext;

function main() {

let hotCornerButton = Main.panel.button;

let logo = new St.Icon({ icon_type: St.IconType.FULLCOLOR, icon_size: hotCornerButton.height, icon_name: 'fedora-logo-icon' });
let box = new St.BoxLayout();
box.add_actor(logo);

Main.panel.button.set_child(box);
}

[metadata.json]
{
"shell-version": ["3.0"],
"uuid": "activities@gnome-shell-extensions.gnome.org",
"name": "activities",
"description": "Replace Activities text string"
}


【GnomeShellの再起動】
[Alt]+[F2]でコマンド入力欄を表示させ、「r」を入力して[Enter]キーを押します。

【独自のアイコンに変更するには】
独自のアイコンに変更するには、ホームディレクトリ内に「~/.icons」という隠しフォルダを作り、その中にPNG形式の画像を入れて、[extention.js]の中のfedora-logo-iconの部分を変更したい画像のファイル名(拡張子を除く)に変更します。

検索画面の「Google」を日本版にする

OverViewの検索窓に文字を入力すると、デスクトップ下部に半透明のGoogleのボタンとWikipediaのボタンが表示されます。このGoogle検索のボタンは、デフォルトで英語版Googleになっており、日本語情報を得るには少々不便。そこで、日本語版Googleで検索できるようにしてみます。

【設定方法】
/usr/share/gnome-shell/search_providers/google.xml というファイル内の「google.com」を「google.co.jp」に変更するだけです。

$ cd /usr/share/gnome-shell/search_providers/
$ sudo sed -i -e "s/google.com/google.co.jp/g" google.xml


(注意)エディタを使っても構いませんが、このように、「sed」コマンドを使えば一発です。

【GnomeShellの再起動】
[Alt]+[F2]でコマンド入力欄を表示させ、「r」を入力して[Enter]キーを押します。

検索画面に「Yahoo!Japan」を追加する

Googleだけでなく、Yahooでも検索したいという方もいるかと思いますので、Yahoo!Japanを追加してみました。ちなみに、デフォルトのWikipediaを残しておくと、ボタン幅が広くてはみでてしまうので、必要な2つだけ残しておくといいでしょう。

[追記]  2011.6.12
ボタンの幅は、/usr/share/gnome-shell/theme/gnome-shell.cssの548行目にある.dash-search-buttonのwidthの値を変更すればいいようです。

.dash-search-button {
 −−−−省略−−−−
width: 300px;
font-weight: bold;
}


【インストール】
下記の内容で「yahoo.xml」というファイルを作成して、/usr/share/gnome-shell/search_providers/というフォルダの中に保存します。

[yahoo.xml]
<OpenSearchDescription xmlns="http://a9.com/-/spec/opensearch/1.1/">
<ShortName>Yahoo!Japan</ShortName>
<Description>Yahoo!Japan</Description>
<InputEncoding>UTF-8</InputEncoding>
<Image width="16" height="16">data:image/x-icon;base64,AAABAAEAEBAQAAEABAAoAQAAFgAAACgAAAAQAAAAIAAAAAEABAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAEAAAAAAAAAAEAgQAhIOEAMjHyABIR0gA6ejpAGlqaQCpqKkAKCgoAPz9%2FAAZGBkAmJiYANjZ2ABXWFcAent6ALm6uQA8OjwAiIiIiIiIiIiIiI4oiL6IiIiIgzuIV4iIiIhndo53KIiIiB%2FWvXoYiIiIfEZfWBSIiIEGi%2FfoqoiIgzuL84i9iIjpGIoMiEHoiMkos3FojmiLlUipYliEWIF%2BiDe0GoRa7D6GPbjcu1yIiIiIiIiIiIiIiIiIiIiIiIiIiIiIiIgAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA</Image>
<Url type="text/html" method="GET" template="http://search.yahoo.co.jp/search?p={searchTerms}"/>
</OpenSearchDescription>


【GnomeShellの再起動】
[Alt]+[F2]でコマンド入力欄を表示させ、「r」を入力して[Enter]キーを押します。

以上のカスタマイズを行った結果、かなり使いやすくなりました。あまり見た目にこだわりすぎるのもどうかとは思いますが、楽しく使いこなすためには「自分なりの使いやすさ」を追求するのも大事なことですね。

【参照サイト】Musings of an OS plumber
 ■ Replace GNOME Shell Activities Text String with Icon
 ■ More GNOME Shell Customization