奥さんたちは、魂である僕を置いて、連休を利用し久々の海外に台湾に行ってきたようだ。ウサギはペットホテルに預けられ、若いお兄さんお姉さんに囲まれてかえって嬉しそうであったのだが、僕は置いていかれた。魂になってまで不平を言う資格はないし、奥さんたちも魂の留守番のことは特に気にしていなかったのだが、正直僕は頭にきています。リアルの頃、置いてけぼりが何より嫌いだったので。
奥さんが特に気に入ったのはここ、北部の山間の町、九份。

湾を見下ろす山の斜面に開けた古い町で、ジブリの「千と千尋の神隠し」で湯ばあばの湯屋のモデルになったとされる茶屋がある。もっとも宮崎駿さんは否定しているそうだが。ここは日本人に大人気で、夕方から夜にかけてなど、メインストリートは身動き取れないほどの混雑となる。山の斜面なので坂や階段が多く、誰か転落死するんじゃないかと思うほどだ。でもそんな混雑を抜きにしても、海を臨む絶景を眺めながら飲む茶は最高だったし、2泊滞在して混雑してない時間帯にあちこち散歩して回るのはとても楽しかった。


町中いたるところ、小さな路地と階段がある。山の斜面を見晴るかすと、ちょっとした城塞都市のよう。
2日目に、近郊の金瓜石山という山で写真を撮りたいと旦那さんが言うので行ったのだが、ふもとにある黄金博物館というのが、昔ここにあった金の採掘場の跡地に建てられた博物館だということに気づいた。昭和の初め、日本統治時代に作られ、常時20人ほどの日本人職員も勤務し、ここで金を採掘していたらしい。炭鉱などと同じで採掘場には過酷な労働がつきもので、労働者の銅像などもあり、これはまずいところに来たと一瞬思った。日本人にやらされたとは一言も書いていないのだが、要するに日本が始めたことなのだ。しかし周囲の台湾人には日本を悪く見る雰囲気は全くなく、それどころかすごくにこやかだ。山の上の神社跡も、わざわざきつい石段を登って見に来ている。戦後日本が引き上げた後も、採掘場は稼働し続け、近郊の町はかつて金で繁栄していたということらしい。後ろめたいような気持を隠し、普通に見学するのが正しい態度のようだった。
高市首相の「台湾有事」発言以降、台湾と日本の距離が急速に縮まった気がする。約20年前に、奥さんは10日間ほどの一人旅で台湾に来たことがあるのだが、その時よりも、何だか日本語を話す人が増えた印象だ。昔もお年寄りなどはいたのだが、今回は若い人によく日本語で話しかけられた。道を聞くと日本語で返ってくるし、お店で注文しようとすると日本語に切り替えてくれる。円安の影響もあり、台湾人の日本旅行熱が高まっているし、今や国際情勢的にもまるで一蓮托生のような間柄になっている。20年前に来た時より、より日本に対する関心度(?)が上がっている気がする。台湾人は温厚でもの静か、性格的にも日本人と似ているし、一応同じ自由な民主主義的価値観を共有している。同じ中華民族であり、地元の台湾語があるとは言え、同じ言語である中国語を話す中国より、民族も言語も違う日本に親近感があるなんて、なんだか不思議だ。北朝鮮と韓国も統一を嫌がっている人たちがいるし、東西ドイツが一緒になったドイツも、結局旧東ドイツ出身者と旧西ドイツ出身者はあまり仲が良くないと聞く。奥さんも、文化的には好きだし基本的な喜怒哀楽は同じなのに、ロシア人や中国人とは昔からどこか違う雰囲気を感じていた。やはり育った環境というか、共産圏の国と民主主義の国では、イデオロギーの違いというのは大きいのだね。
14〜15日にかけて米中首脳会談があるそうだが、イランや台湾問題について話し合われるようだ。アメリカが一方的に始めたイランとの戦争を収めるのに、台湾問題で譲歩とかされたら困るね。もしアメリカが裏切るのなら、台湾と日本で頑張るしかないのか。
地政学的にも近く、見た目も性格も近い隣国となると、一蓮托生は運命なのかね。僕も一度、台湾という国に行ってみたかったのだ!

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奥さんが特に気に入ったのはここ、北部の山間の町、九份。

湾を見下ろす山の斜面に開けた古い町で、ジブリの「千と千尋の神隠し」で湯ばあばの湯屋のモデルになったとされる茶屋がある。もっとも宮崎駿さんは否定しているそうだが。ここは日本人に大人気で、夕方から夜にかけてなど、メインストリートは身動き取れないほどの混雑となる。山の斜面なので坂や階段が多く、誰か転落死するんじゃないかと思うほどだ。でもそんな混雑を抜きにしても、海を臨む絶景を眺めながら飲む茶は最高だったし、2泊滞在して混雑してない時間帯にあちこち散歩して回るのはとても楽しかった。


町中いたるところ、小さな路地と階段がある。山の斜面を見晴るかすと、ちょっとした城塞都市のよう。
2日目に、近郊の金瓜石山という山で写真を撮りたいと旦那さんが言うので行ったのだが、ふもとにある黄金博物館というのが、昔ここにあった金の採掘場の跡地に建てられた博物館だということに気づいた。昭和の初め、日本統治時代に作られ、常時20人ほどの日本人職員も勤務し、ここで金を採掘していたらしい。炭鉱などと同じで採掘場には過酷な労働がつきもので、労働者の銅像などもあり、これはまずいところに来たと一瞬思った。日本人にやらされたとは一言も書いていないのだが、要するに日本が始めたことなのだ。しかし周囲の台湾人には日本を悪く見る雰囲気は全くなく、それどころかすごくにこやかだ。山の上の神社跡も、わざわざきつい石段を登って見に来ている。戦後日本が引き上げた後も、採掘場は稼働し続け、近郊の町はかつて金で繁栄していたということらしい。後ろめたいような気持を隠し、普通に見学するのが正しい態度のようだった。
高市首相の「台湾有事」発言以降、台湾と日本の距離が急速に縮まった気がする。約20年前に、奥さんは10日間ほどの一人旅で台湾に来たことがあるのだが、その時よりも、何だか日本語を話す人が増えた印象だ。昔もお年寄りなどはいたのだが、今回は若い人によく日本語で話しかけられた。道を聞くと日本語で返ってくるし、お店で注文しようとすると日本語に切り替えてくれる。円安の影響もあり、台湾人の日本旅行熱が高まっているし、今や国際情勢的にもまるで一蓮托生のような間柄になっている。20年前に来た時より、より日本に対する関心度(?)が上がっている気がする。台湾人は温厚でもの静か、性格的にも日本人と似ているし、一応同じ自由な民主主義的価値観を共有している。同じ中華民族であり、地元の台湾語があるとは言え、同じ言語である中国語を話す中国より、民族も言語も違う日本に親近感があるなんて、なんだか不思議だ。北朝鮮と韓国も統一を嫌がっている人たちがいるし、東西ドイツが一緒になったドイツも、結局旧東ドイツ出身者と旧西ドイツ出身者はあまり仲が良くないと聞く。奥さんも、文化的には好きだし基本的な喜怒哀楽は同じなのに、ロシア人や中国人とは昔からどこか違う雰囲気を感じていた。やはり育った環境というか、共産圏の国と民主主義の国では、イデオロギーの違いというのは大きいのだね。
14〜15日にかけて米中首脳会談があるそうだが、イランや台湾問題について話し合われるようだ。アメリカが一方的に始めたイランとの戦争を収めるのに、台湾問題で譲歩とかされたら困るね。もしアメリカが裏切るのなら、台湾と日本で頑張るしかないのか。
地政学的にも近く、見た目も性格も近い隣国となると、一蓮托生は運命なのかね。僕も一度、台湾という国に行ってみたかったのだ!

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