ハモンドオルガン オーロラ8212Mの修理のお話です。スペシャルマニアックな内容です。


ベースのハイCだけが出ないという不具合です。タンタルコンデンサ、写真の丸っこいパステルブルーの部品がショートしていたので、上側の円筒型のMSという電解コンデンサに13鍵盤分全部を交換しました。


何故、タイプの違う部品に交換したかというと、タンタルコンデンサがエンベロープ回路には向いてないこと、

故障した時にショートする故障モードが特徴だからです。


部品が故障した時、どういうふうに故障するかを考慮して部品選定や回路設計をするのがエンジニアの基本的な知識です。医療機器や航空機などの設計には必須事項で、故障率が低いだけで部品を選べば良いというわけではありません。


若いエンジニアの方には頑張って頂きたいものですね。

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