ハモンドオルガンの修理 改造 オーバーホールのお話です。


6月某日、東京都内にあるプロテスタント教会の礼拝堂に設置されているハモンドオルガンのメンテナンスに行ってきました。

事前にオルガンの写真を送っていただいて、多分、E-262(1965年~1970年生産)ではないかと思ってお伺いしたのですが、HAMMOND LSI方式のMonarchというフルスケールのオルガンを教会専用にマイナーチェンジした、16462(1977年以降の生産)というモデルでした。


ピッチが下がっているようだというお話で確認するとA:442.7でしたので、A:443に調律しておきました。オルガンは平均律なのでオクターブ上がり、下がりするたびに確実に周波数は倍、半分になります。他方、立派なピアノもお使いでA:442で最近調律しているとのことでして、ピアノはご存知のようにストレッチチューニングで高い音はより高く、低い音はより低くチューニングしますから、完全に平均律のオルガンの調律とは高音、低音で段々と周波数の差が大きくなってきます。絶対音感をお持ちの方はオルガンが少しずれていると感じられる場合が往々にしてありますが、残念ながら回避する方法はありません。もちろん、最近のデジタルピアノはストレッチチューニングに対応しているものが多く見られます。


また電子化されたハモンドはトーンホイールオルガンの鍵盤を押した瞬間に出る接点ノイズ(キークリックと呼ぶ)ザザッという音が出ないように苦心して作られていますので、違った味わいのあるドローバーの音を聞くことが出来ます。


先代の神父様がアメリカで音に惚れ込んで、個人で輸入されたものとおうかがいしました。私はMonarchというモデルはいろいろのバリエーションモデルがありますので、何度もメンテナンスの経験はありますが、この16462というモデルに接するのは初めてでした。


いまでも、礼拝の時、結婚式の時などでお使いいただいているということで、この先も長く使っていただけるようサポートしていきたいと思います。

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