デスクワーク中心の生活で運動不足を自覚している私は、アラサー世代になった頃から全身の筋肉がずいぶん落ちてきた気がする。でも、そもそも20代前半の頃だって大して運動していなかったわけで、生活習慣は大差ない。なのに体がゆるんでいくのは、一体なぜなんだろう。
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「若い頃に運動をしていた経験がある人でも、男性は20代後半から徐々に筋肉が落ちやすくなります。これは、体の成長や肌の代謝をコントロールする“成長ホルモン”の分泌量が減少するため。これによって、疲労した筋肉の修復スピードが遅くなるほか、肌の保湿力が低下してハリがなくなる、髪の毛のツヤがなくなるなど、全身の老化現象が加速してしまうそうです。


では、成長ホルモンを増やすにはどうすればいいの?

「脳下垂体から成長ホルモンが分泌されるタイミングは、主に運動後2〜4時間と睡眠中。20代後半以降でも、腕立て伏せや腹筋といった、筋肉に負荷をかける運動をすれば、成長ホルモンの分泌量は増やせるんです。筋肉量が増えれば見た目にも若々しい体型をキープできるので、筋トレは一石二鳥ですね。男性にとって特に重要なのは、腹筋・背筋・お尻といった体幹部の大きい筋肉。ここが鍛えられていると、スラリと背筋が伸びた正しい姿勢をキープしやすくなるし、体力もアップして疲れにくい体になります。自分の体に自信がつくので、ビジネスをするうえでもメリットは大きいはずですよ」

具体的には、どんな運動をどれくらいのペースで実践すればベストなんだろう?

「トレーニングの頻度は週2〜3回が理想ですが、1回あたりの時間は15分程度でもOK。反動を付けずゆっくりと筋肉に負荷をかけ続ける『スロートレーニング』を取り入れると、成長ホルモンが分泌されやすくなってより効果的ですよ。それに加えて、ジョギングなどの有酸素運動によって全身の新陳代謝を良くすることも若さの維持には大切。個人的には、週に1回くらいはアウトドアで運動するのがオススメですね。晴れた日に公園をジョギングすると、開放的な気分になってストレス解消効果も高いです」

運動習慣がない人にとってはなかなか難しいけれど、若々しさを内と外からキープするためには、継続的な筋トレとジョギングが手っ取り早いわけか。まずはウェアを一式そろえるところから始めてみたらいいんじゃないですか?