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08:00
日本のベスト16進出条件が見えました!

熱戦つづくワールドカップ。我らが日本代表は第2戦セネガルとの試合に臨みました。コロンビアに勝利して迎える第2戦は、勝てばベスト16進出を決めるチャンスでもあり、負ければ第3戦で崖っぷちに追い込まれるというピンチの入り口でもありました。ひとつたりとも安牌のないグループ、1勝したことに酔えばそこはすでに崖下です。

しかし、日本の代表は強かった。もちろんセネガルも強く、厄介な相手でしたが、誰のものでもない日本のサッカーと日本の勝ち筋で、しっかりと2-2の引き分けに持ち込みました。相手に二度勝ち越しを許すという、ゲーム展開としては厳しいものでしたが、日本は骨太でタフでした。二度のビハインドをいずれも追いつき、勝点1を持ち帰った。ベスト16へ一歩前進しました。

そして、グループHのもう1試合でコロンビアがポーランドに3-0の大勝をはたしたことで、日本はもう一歩前進しました。気落ちしたポーランドに勝つか引き分けならベスト16への進出が決定し、さらに負けてもセネガルとコロンビアの潰し合いの結果次第では、なおベスト16進出の可能性が残ります。十二分に優位、十二分に期待を持てる状況です。ここまでは。

<日本のベスト16進出条件>

【グループステージの勝ち抜けは以下の条件で決まる/上のものほど優先】
・総勝点
・総得失点差
・総ゴール数
(もしこれで決着がつかない場合は)
・当該国間の対戦における勝点数
・当該国間の対戦における得失点差
・当該国間の対戦における総得点数
・警告と退場によって決まる反則ポイントの少ないほう
・抽選

●日本がポーランドに勝ちの場合
・ベスト16進出は決定
・セネガルもコロンビアに勝った場合は、セネガルと順位争い
・セネガルがコロンビアに分けもしくは負けなら日本が1位

●日本がポーランドに分けの場合
・ベスト16進出は決定
・セネガルがコロンビアに勝った場合は、セネガルが1位、日本が2位
・セネガルがコロンビアに分けた場合は、セネガルと順位争い
・セネガルがコロンビアに負けた場合は、コロンビアが1位、日本が2位

●日本がポーランドに負けの場合
・セネガルがコロンビアに勝った場合は、セネガルが1位、日本が2位でベスト16進出
・セネガルがコロンビアに分けた場合は、セネガルが1位、得失点差で日本は敗退決定
・セネガルがコロンビアに負けた場合は、コロンビアが1位、日本とセネガルが2位争い

⇒気にするべきはポーランドに負けたときのみ。「日本負け、セネガル分け」のパターンは、何点差の負けだろうが得失点差でコロンビアに負けることが確定しているので日本は敗退。「日本負け、セネガル負け」のパターンは、得失点差・総得点の争い(※現状はまったく五分)になるが、「両チームとも0-1負け」などの同スコアでの負け同士であれば現時点での反則ポイントは日本が少ないので、日本がわずかに優位。

「反則ポイント」での決着まで視界に入ってくるようなギリギリの争い。複雑ですが、要するに「勝てばいい」ということです。複雑な条件を気にして戦うよりも、次のポーランド戦で目の前の相手としっかり戦うことが何よりも大事。「基本はセネガル応援だけど、引き分けるくらいならコロンビアに大勝してほしい」なんて微妙な皮算用は選手たちの頭に入れる必要はありません。

勝って、決める。

そういう戦いに死力を尽くして、勝手についてくる結果を待ちましょう!


◆本田△は粗探しする人の味方!手の平クルーしてええんやで!

静かに、しかし熱く、そのときを迎えた日本代表。エカテリンブルクアリーナに登場した日本代表には、いい展開で第2戦に臨める手応えと、しかしまだ何も手にしていないという緊張感が同居していました。開幕前は3強1弱と想定されたこのグループも、いまや最後の決着までどこが勝ち上がるのかわからない最大の混戦地となっています。それを引き起こしたのはもちろん日本。我らが代表です。

日本のスタメンは1戦目とまったく同じ。前日会見でそのことを宣言した西野監督は、戦術家的に言えば愚かで無能なのでしょう。「手の内を隠す」ことが当然であり賢明なのですから。しかし、これが日本人が集ったチームを率いて戦いつづけてきた指揮官の人生を投じて得た結論なのです。意味のない小細工はしない。威風堂々。そして勝利を目指す。それこそが日本のチームの最大限を引き出すための「コミュニケーション」なのだ、という。

この試合に臨むにあたり思い出さずにいられないのは、1996年アトランタ五輪のこと。あのとき、初戦で優勝候補のブラジルを奇跡的に下した日本は、2戦目でナイジェリア代表と対戦しました。あのとき、日本は守備的な戦い…あるいはそれは「防戦」と呼ぶべきものだったかもしれませんが、試合終盤までスコアレスの状態で試合を進めていました。しかし、72分に守備の要であった田中誠が負傷で退いたことを契機に、オウンゴールと相手の追撃によって0-2と敗れ、これが響いて2勝をあげながらグループリーグでの敗退を喫しました。そのときチームを率いていたのがほかならぬ西野監督でした。

だからこそ、今回はやれる。そういう気持ち、予感が胸の内で強く灯ります。我々はこのシチュエーションは「知っている」のだから、と。そう「知っている」。この状況をどう乗り越えていくべきか、何を起こしてはいけないのか、それを「知っている」。誰よりも1996年の出来事を知っている西野監督が、今この状況に立ちあっているというのは日本にとって運命的な巡り合わせです。あの敗退を誰よりも深く、長く、20年に渡って心に留めおいてきた指揮官が、決断するのですから。

立ち上がり、まず日本は押し込まれます。彼我の身体能力差を思い知らされるような、明らかなサイズ感の違い、そしてスピードの違い。トップに入ったニアンのスピードは目覚ましく、長友でさえもついていくのがようやくという具合。センターバックのサネ、クリバリは190センチを超える体躯で両ゴール前での脅威となります。そして、マネ。改めて見せつけられるテクニックと視野・戦術眼は、ワールドクラスだなと惚れ惚れするほど。そのセネガルが決してバラバラではない組織をもって、日本にデュエル勝負を仕掛けてくる。非常に怖い。

もちろん日本も負けてはいません。無闇にデュエルを仕掛けることはなく、奪って、つないで、崩していく。そういう引き出しを日本は持っている。押し込まれてはいてもやられてはいない。十分にいい立ち上がりでした……が、試合は思わぬ形で動きます。前半11分、セネガルが右サイド深くから入れたクロスは抜けてファーサイドへ。これに対応した原口はバックヘッドでクリアを狙いますが、ペナルティエリアからボールを出すことができず、目の前にいたサバリの足元に落としてしまいます。繰り出されたサバリのシュートはGK川島の正面ですが、川島がこれをパンチングで叩き落とすと、目の前に詰めていたマネの足に当たってゴールのなかへ。初戦につづき、川島あるあるでの失点です。

↓捕れないものを捕れとは言わないが、感覚は「捕れそうですが」と言っている!



いっそバレーボールのアンダーハンドレシーブしてくれないかな!

上ならまだ弾いてもどうなるかわかんないから!



痛恨であることは間違いありません。しかし、ふと気づくのです。痛恨ではあるけれど、大してショックを受けてはいない自分に。そうか、我々は「知っている」のだ。これが日本あるあるであり、川島あるあるであることを。予想外のことであればその痛打にショックを受けるかもしれませんが、これはときどき起こる既視感バリバリの事態に過ぎないのです。そして、その既視感の先にある結果が、日本代表とGKメス川島(オス)をここまで運んできたのだと。どうなるかはわからないが、何とかなるんじゃなかろうか。その根拠ない前向きさを日本ではこう言います。「骨太」であると。「タフ」であると。

日本の代表は、これで戸惑ったり落ち込んだりするようすは微塵もありません。その先の時間もセネガルに押し込まれる場面はありますが、日本も一発撃たれたら一発撃ち返す強さで応じます。狙い目となるのは高く上がった両サイドバックの裏のスペース。日本は乾や長友、酒井宏が積極的にそのスペースを使い、意図を持った攻撃を繰り出していきます。

そして、そこを突くための手立ても理知的であり、戦術的です。相手トップのプレスがあると見れば長谷部をCBの間に落として組み立てを図り、中盤でも激しく人に食いついてくるとみれば柴崎が下がって守備網から逃れるといった具合で、相手の動きを見て現場で当意即妙に次の手立てを繰り出していきます。あてがわれた戦術とは違う、自分たちの経験と知性で考えるサッカーを大本番でそれぞれが発揮できている。頼もしい。

その攻撃は美しく成就します。前半34分、プレーが少し途切れたあとの再開の場面。日本はサイドバックのような位置まで下がった柴崎からのロングパス一発で、逆サイドの長友が裏を取ります。ピッチに描かれた巨大な対角線は、日本のゲームメーカーの真骨頂。これを受けた長友は追いすがる相手ふたりの間にボールを落とし、翻弄。いい位置で構える乾がさらに受け、得意の切り返しからのシュート!美しい日本のゴールで試合は再びふりだしに!

↓見て欲しいこのベンチの一体感を!ピッチ内にいた長谷部よりも槙野が先に乾に到達!(34秒頃から)


これも西野監督の適材適所の名采配!

昌子と槙野のチカラが大体同じだとする!

どっちをピッチに出してもピッチで起きることは大して変わらないだろう!

しかし、昌子をベンチに置いても何も起きない!

が、槙野をベンチに置けば雰囲気がめっちゃよくなる!

これは真のコミュニケーションがなければできない発想でのチーム作り!


↓激励に訪れたサムライブルーの久子妃殿下もお喜びです!

何という「勝利の女神」感!

平安時代から蹴鞠やってる筋金入りのフットボールファミリーだ!

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前半39分には裏に抜けられて川島が1対1の場面を迎えますが、ここは前に出てブロック。手に当ててゴールに入れるのも川島あるあるなら、前に出て身体でどこかへ弾き返すのも川島あるある。ああいう失点があっても、日本がなおここまできているのは、相応にやらかしを取り返す場面もあればこそです。今大会、ようやく川島にも初仕事が生まれて、日本は好感触で前半終了を迎えます。日本がボールを持って、つないで、セネガルらしさを最小限に抑えたイイ前半でした!

↓まるで三杉クンが仕掛けたかのような美しいオフサイドトラップ!
いるヤツ全員オフサイド!

しかも、万一に備えて突っ込む要員もちゃんとデザインされている!

サッカーの歴史上最高に美しいオフサイドトラップではないか!?


ハーフタイムにはジーコ氏がマックの裏メニューを語るという、完全に舐めてる感じのCMでセネガルを「食っていこう」という意気込みも見せる日本の空気。負ける気などもちろんなければ、1-1に追いつけたしこれでOKなんて気もサラサラありません。目指すのは勝利。日本はあくまでも勝利を目指します。

メンバーチェンジなく始まった後半。相変わらず瞬間的な「個」に手を焼きますが、事前に戦術家諸氏に警告されていたほどの高度な組織力や戦術はありません。守備組織のラインはバラバラに乱れ、人にはドンドン食いついてきます。日本の小さくて粘っこい動きが苛立ちを引き起こすのか、お行儀の悪いニアンなどは大きく広げた手で何度も日本選手の顔面にヒジを入れてきます。マネは異次元だなと唸るしかありませんが、それ以外は決して「脅威」ではありません。

日本は相手を動かして空いたスペースに飛び込み、動いて、つないで、いくつものチャンスを作っていきます。後半5分には難しい体勢ながら自由な状態の大迫がヘッドで狙う惜しい場面。後半15分には完全に相手守備を切り裂きながら、鹿島入団当時「柳沢以来の逸材」と言われたことを思い出させるような大迫の決定機(※空振り)を作り出します。さらに後半19分には、大迫の落としから乾がクロスバーを叩く決定的なシュートも。左右長短速遅織り交ぜた攻撃で、日本がセネガルを押し込みます。多彩です。守って守ってカウンター一辺倒などではない。意志を持って崩しにいく攻撃的サッカーで、日本は勝利に薄く手をかけました。

もちろん守備面でもまったく抜かりはありません。後半に入ってからはほとんど初めてと言ってもいい後半24分のセネガルのセットプレーでのチャンスも、「キッカーふたりが何やらシャツで口元を隠して相談」というアヤしい動きを日本は敏感に察知します。大外でフリーになっていた選手がまわり込んでくるのにゴロで合わせるというトリックプレーは、ボールに対して柴崎が、人に対して長友が鋭く反応。「そもそも何しゃべっててもコッチにはわからないからシレッとやったほうがエエで」というウエメセのアドバイスまで浮かぶくらい、完璧に抑え込みました。

ただ、これも「あるある」ですが、あれだけ決定機を外しまくると相手に点が入るのがサッカー。後半26分、セネガルは左サイドで持ったマネがフワリとペナルティエリア内に通すと、これを受けたサバリが華麗なボールタッチで対応した柴崎をかわして中央へ。ニアンがわずかにすらしたボールは逆サイドに走り込んだワゲまで渡り、サイドバックtoサイドバックというワイドな展開での勝ち越し点になってしまいます。試合中に二度勝ち越されるというのは、なかなかに厳しい状況です。

↓これは厳しい!しかし、自分たちが外したツケは自分たちで返さなければならない!(1分過ぎから)


ここからだぞ!

4年待ってようやく訪れたリベンジ機会は、まだこの試合だけでも20分以上ある!

4年待った20分、無駄にするな!


日本の成長を感じるのはまさにここからの20分だったかもしれません。気落ちしてもおかしくない場面、日本は本当に骨太でタフだった。やられはしたが、この試合は押している試合だし、勝てる試合だと全員が知っていた。痛恨の失点のあとポロポロと崩れる悪い意味での日本らしさはまったくなく、まるで点差すら知らぬかのように日本が押し込みつづけます。

そして、その意志をより明確に、旗として掲げたのが本田△投入。このカードを切ったとき、日本は点を取りに行くということで全員が意識をひとつにし、猛烈なエンジンが掛かります。つづけざまの岡崎投入と合わせて、日本は2トップに移行。前線から激しく追い回し、運動量でセネガルを圧倒していきます。

迎えた後半33分。日本は相手のゴールキックを「セネガルは待つだけで誰も拾いに行かない」なかで、昌子が出足鋭くカット。これを素早く縦に送って岡崎に当てると、右に開いた大迫に展開⇒大迫のクロスに岡崎飛び込む⇒相手DFとGKを巻き込んで岡崎潰れる⇒逆サイドの大外で待つ乾が折り返すと、ゴールのド真ん前で待っていたのは本田△!

2010年大会から数えて三大会目。ゴールが獲れる位置に本田△はいつもいた。そして、ここぞという一発を決めてきた。セネガル戦でのコレは決して難しいゴールではありません。そこに立っていれば、子どもでも押し込めそうなゴールです。ただ、本田△という傑物は、それを無限の重圧のなかでもやれる「器」がある。いるべき場所にいる「器」がある。五輪の魔物やワールドカップの魔物を逆に食い散らかす「器」を、持っている。三大会・8年で日本が挙げた10ゴール、本田△はそのうち「4ゴール3アシスト」を決めている。その事実が、何よりも強く、「信じろ」と言っている!

↓よく決めたぞ、日本が誇るお祭り男・本田△!魔物を食ってチカラを増す男!(1分26秒から)


プロフェッショナルとは何か?

ケイスケ・ホンダだ!


↓見事な同点弾を決めた本田△はワールドカップ史に残るクソゴールパフォーマンスを披露!

オイ、誰かコイツを日本に連れて帰れ!

ヒマそうな遠藤さんあたりに頼めんかな!


↓動きだけ見るとまぁまぁ普通ということが、逆に顔のクソさ加減を雄弁に物語る!

顔だなwwwwwwwwwww

顔がメチャクソだなwwwwwwwwwwww

髪型、目つき、口、すべてがメチャクソwwwww



まだ試合は終わっていないし、まだ何も手にしていないけれど、僕は少しだけ泣きました。4年前の屈辱を背負い、この2ヶ月日本の内側からも非難されてきたチームが、選手たちが、監督が、本田△が、この大舞台で日本のサッカーを展開し、日本のサッカーで勝利に手をかけている。非難しよう非難しようとしてきた連中が、コロンビア戦の勝利をラッキーパンチと揶揄し、「セネガルこそが最強」と安全圏から二の矢をつがえる卑怯な振る舞いを見せた試合で、この激闘を演じている。そうした輩がこの一撃を目の当たりにして「わからん」と一斉にクチをつぐんだとき、してやったりと思った。誇らしかった。カッコよかった。嬉しかった。

残された時間、日本は最後まで勝利を目指しました。宇佐美投入は、セネガルに突きつけた日本刀でした(※残念、ナマクラ)。セネガルにはもはや勝利へのチカラは残されていませんでしたし、それを西野監督はしっかりと見抜いていたのです。プレーは乱れ、単発となり、苛立ちからかファウルとヒジ打ちとカードを連発するセネガル。スピードで日本を苦しめたニアンもうずくまり動けなくなりました。それを見た吉田がボールを外に蹴り出したとき、スコアではなく「勝ったな…」と思いました。そして「見つかった」と思いました。いつ何時も折れることなく正々堂々と勝利を目指す、それが日本のサッカーなのだと。

さぁ、これで2戦を終えて勝点4、日本はグループHの首位に立っています。もちろんここで終わるつもりはありません。4年前に思っていた「世界を驚かせる」想定にはまだまだ及んではいません。日本が強いことは十分に示しましたが、それを確かにするにはしっかりとした結果がほしい。どんなに素晴らしい強さを見せた4年間があっても、最後の結果でミソがつくと「4年間全部ダメ」と言われるような理不尽が待っていると、ほかならぬ選手たちが知っているのですから。

4年前の悔しさを晴らし。

8年前に跳ね返された扉に再び挑む。

そのためには喜んでいる場合ではありません。

この激闘も忘れ、次のポーランド戦へ!


ここまでは素晴らしいぞ日本代表!次もやってくれると信じている!