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スモールメダルセレモニーにいってきました!

エキシビション公演も行なわれ、大会の幕を下ろした世界フィギュアスケート選手権。その裏では静かで、過酷なバトルが展開されていました。スモールメダルセレモニーへの参加をめぐる一連の動きは、僕にとっても「戦い」であったと思います。眠気などとの…。

そもそもスモールメダルとは何ぞやという話ですが、通常フィギュアスケートの試合ではショートプログラムとフリープログラムの2本合計で勝敗を決めるわけですが、ショートのみフリーのみでの成績上位者にもそれ単独での表彰があり、そこで授与されるのはスモールメダルと呼ばれるメダルです。箱根駅伝の「往路優勝」「復路優勝」みたいなものです。

当然、総合優勝よりは扱いが小さくなりますので、メインリンクの大観衆の前でドーンと授与するのではなく、脇でサクッとお渡しするような形。それをこの大会ではお客様の前でお渡ししようというサービス精神を発揮して、セレモニーを公開しますよということになっていたのです。

もともとの想定では会場であるさいたまスーパーアリーナの入り口前広場に屋外ステージを組み、そこで渡そうという話でした。女子シングルのセレモニーなどは想定通りにそこで行なわれ、フリープログラムで1位のザギトワさんや、2位の紀平さんが表彰を受けていました。

↓まぁまぁ広いのでここで大丈夫だろうという想定でした!
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しかし、男子シングルには羽生氏がいた。普通にやったら上位に入るだろうし、上位に入ったら大変な人が押し寄せるのではないかという懸念がありました。先ほどのステージは建物で言えば2階デッキに相当する場所で、後方には1階部分を見下ろす落差があります。もちろんフェンスで仕切られてはいるのですが、人が押し寄せたらフェンスまでギュウギュウにはなるだろうと予測され、そのとき誰か下に落ちやせんかという不安が持ち上がってきました。ちょっと危ないかな、と。

なので、別途屋内スペースで、人数を限定して公開しようということに急遽変更。大会の運営側より、「練習リンクがあった別スペースでセレモニーをする」「入場するための整理券は当日朝6時から配布する」ということが発表されたのです。早朝に行けばセレモニーが見られる。そこに羽生氏がくる。この貴重な機会を逃すまいと、多くの人が早朝のスーパーアリーナに集合しました。

僕自身もそのひとりで、前日のフリープログラムをテレビで見たあと、感想などを書き、そのまま寝ずにスーパーアリーナへと向かいました。始発に乗って現地に到着したのは6時の少し前。電車には明らかに「その気配」をまとったご婦人たちが多数乗車しています。最寄駅に着くや駆け出していくライバルたち。同じ時間までテレビ見ていたはずなのに、なんて元気なんだ…。

↓到着した時点ですでにスーパーアリーナをグルッと一周する列ができていました!
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↓しばらく並んで角を曲がると、「うおぉ…こっからが本番か…」となる長い列!
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「嘘だろ…」。自分も朝から来ておいて言うのも何ですが、こんなに来ているとは思いませんでした。想定では6時から配られる整理券をもらったら一旦付近のネットカフェなどで仮眠を取り、セレモニーを迎えようと思っていたのですが、列が長すぎて整理券まで到達できません。

1時間、2時間、時間は過ぎていきますが列はなかなか進まない。ゴール地点まで到達してからわかったことですが、ただただ整理券を渡すのではなく、「会場内のレイアウトを説明して」「希望のブロック(観覧エリア)を指定し」「そのブロックの整理券を抽選箱から引く」という仕組みになっていました。

↓観覧エリアはブロックわけされていましたが、当然前から順になくなっていく感じに!
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↓ゴール地点にはブロックごとの抽選箱がありました!

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「そら、時間かかるやろ…」
「仕組みも複雑だし…」
「選ぶのにも時間かかるし…」
「説明を聞き返す人もいるだろうし…」

ひとりに5秒余計な時間がかかるだけで、1000人消化には1時間半くらい余計な時間がかかる!

サクサクいかないと!



そんなことになっているとはつゆ知らず、ひたすらに待ちつづける時間。クリアファイルを求めて早朝のポプラに行くのと、グッズを求めて早朝の高島屋で並ぶのと、過去の羽生氏関連クエストでのバトルをダブルでいっぺんにやるような大変さ。しかも今日は寝てないし、急に気温も下がって寒い。みんな黙々と並んでいるのが救いでしたが、よく我慢できるものだと感心します。

やがてスーパーアリーナを半周した頃、遠くの青空に大きな富士山が見えました。それはまるで頑張って並んでいる人へのご褒美のようで、みなが一斉に写真を撮り始めます。そして「とってもキレイなお山」「羽生さんを応援すると素敵なものがたくさん見られますわね」「いい人を応援しましたよね」と超ポジティブな会話が周辺で始まっています。キレイなお山を見たり、色とりどりの新幹線を見たり、ご婦人方は超ポジティブです!

↓美しいお山を見ることができました!早起きは三文の徳!

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抽選箱にたどりついたのは午前9時過ぎ。3時間ほどかかりました。しかし、残念ながら前方のブロックはすでに整理券の配布が終わってしまったということで後方ブロックの、しかもクジ運も悪く後ろのほうの整理番号に。その後、列の成り行きを見守っていると、前方ブロックがなくなった以降は急速に抽選も早くなり(※念を込めたガサコソが省かれるようになった説)、午前10時頃の段階では10分も並べば箱までたどりつけるほどに列は短縮されていました。

「寝てからくりゃよかったな…」
「寝てからきても、一緒だった…」
「3時間待っても、寝てからきても」
「結局同じブロックの整理券だったわけだし…」

良席を確保した人たちは、さらにそこから「入場待ち待機列を作り、2時間ほど待つ」という修行があったのですが、僕はどっちみち後方であるので離脱して仮眠をとります。6時の整理券に並び、10時過ぎの入場待ち待機列に並び、1時過ぎのセレモニーを待っている人はすごいですね…。体力、気力、及ばない…。

↓で、ものすごい後ろのほうでしたがスモールメダルセレモニーに参加できました!
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フリー1位のネイサン・チェン、3位のヴィンセント・ジョウとともに2位の羽生氏も登壇。スモールメダルの授与を受け、記念の時計をもらい、いくつかの質疑応答などをこなしていきます。前日はお仕事や反省会もあって3時間ほどしか寝ていないという羽生氏ですが、逆に列に並んで頑張っていた僕らを労ってくれるような発言も。「ツイッター見てないで寝て!」「私らはお肌とかボロボロでも大丈夫だから寝て!」「雪肌精あるから大丈夫だから寝て!」とコチラからも声を掛けたいような気持ち。まぁ、お互いに慌ただしい夜であったことは確かです。

↓記念の時計の箱を開けようと羽生氏奮闘!
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↓開きました!
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↓質疑応答では、マイクの状態をチェックしてアシスタントの働きもこなす羽生氏!
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↓羽生氏の撮影をできる貴重な機会ということで、たくさんのカメラが向けられていました!
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すごいカメラの列!

仙台パレードを思い出します!

撮影の難しさを含めて!




大変でしたが、参加して報われたなと思えるイベントでした。羽生氏を近くで見て、声を聞いて、記念撮影をする。お客に向けてポーズをとり、撮影タイムをいただけるというのは頑張ったかいがあるものでした。とは言え、たかだが3000枚から4000枚の整理券を配布するのに午前6時から並んで3時間あまりかかるというのはなかなかキツイですし、それをやらせることでの徹夜とか早朝待機とかも、あまりいいものではないだろうとも思います。

また次、同じような機会がある際は、もう少し別のやり方があってもよいのかなと思いました。大変なのももちろんですが、「何かが起きそう」なのも怖い。何かが起きれば、こういうフワッとしたサービスイベントは問題回避の方向で縮小されていきます。「何時にきても一緒」であれば好きこのんで朝から来る人もいないでしょう。例えば、入れる、入れないがそもそも抽選であれば無意味な徹夜はしないでしょうし。イベントを守るためにも、運営側と観衆と双方で、無理のない仕組みを考えていきたいものだと思いました。次回は、このバトルの反省が活かされますように!


↓こうした貴重な機会がこれからもつづきますように!
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「眠いからスモメダのセレモニー休むわ…」って言わない羽生氏に感謝!