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今がパラリンピックを見るチャンス!

22日から始まりました2020年東京パラリンピックのチケット抽選販売。僕も早速アクセスをしましたところ、オリンピックのときの喧騒が何だったのかと思うほどのスムーズさ。サーバが落ちるとか引っかかるとかのストレスはまったくありません。えらく静かな立ち上がりです。

↓始まってほどない時間帯もサクサク!早速開会式の値段をチェックです!

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15万円なら、いいかな…!(※撤退の意)

3万円くらいなら、いいかな…!(※参戦の意)


うむ、オリンピックに耐えられるように設計した仕組みであれば、パラリンピックにおいてはある程度オーバースペックであることは仕方ないでしょう。五輪の第一次抽選販売と比べたら、そりゃあ規模は小さくなるでしょうし、アクセスもスムーズになるのは当然でしょう。「祭り感」はちょっと不足しているかもしれません。

しかし、それはむしろチャンスだと考えたいもの。

来年、東京五輪で繰り広げられる熱い戦い。世界から集った名選手たちと色とりどりの大観衆。その熱狂が過ぎ去ったときに感じる一抹の寂しさ。何だか燃え足りなかったような、まだ燻っているような気持ち。聖火も見ていないし、金メダルも見ていない。君が代だって聴いていないし、そもそも新国立競技場にも行ってない!そして思うはずなのです。「そうだ、まだパラリンピックがあるじゃないか」と。

どうせそう思うなら、今動くのが一番スマートです。今ならばまだ五輪のチケットだけを狙ってパラリンピックについては何も考えていないノンビリ組を出し抜くこともできるでしょう。そして、今チケットを買っておけば自分自身の準備もじっくりと整えることができます。

プロ野球やJリーグのような頻度でパラリンピック競技を観戦しているような人はそうそういないでしょうし、「そもそも一回も見たことない」が標準でしょう。その状態で2020年を迎えて楽しめますか、と。別に楽しまなければいけない義理はないわけですが、もしかしたらこれが生涯で最後かもしれないパラリンピックを「準備不足」で迎えるのはつまらないでしょう。

新海誠監督の最新作をみんなで楽しもうというとき、「まだ『君の名は。』見てないねん…」という状態だと十分に祭りに加われないですよね。『トイ・ストーリー4』だけ見ても楽しいでしょうが、全部見てから見たほうがより楽しめるのは確実ですよね。残り1年で自分にしっかりと準備をさせるには、ここでチケットを買ってしまうのが一番ハイパフォーマンスです。

「買っちゃった以上は…」という気持ちに勝るモチベーションはないのです。

先に金を突っ込むと、そのぶんのリターンを得ずにはいられないのが人情。買ってから、知る。買ってから、興味を持つ。キスしてから、好きになる。そういう順番で始まる恋があったっていいでしょう。ていうか、そういう順番じゃないと始まるキッカケなくないですか?「パラリンピック前にパラスポーツをたまたま意識する機会」ってそんなになくないですか?ホップステップなんて悠長なことではなく、今すぐジャンプすべき。

ということで、僕もさして見ているわけではありませんが、個人的にコレは面白そうだな、コレは注目だなと思っているものをいくつかご紹介していきます。結局どれにしたらいいのかわからないという人は、自分で考えるより誰かに流されるほうがいいかもしれません。泳げない人でも川にドブンとすれば下流まで勝手に流れていくわけですから……!

↓「自分で選ぶから結構」な方は販売サイトへどうぞ!買い方はオリンピックのときと同じです!

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500円で1年後楽しむための「モチベーション」が買えるなら安い!



狙い目その1:「パラリンピックにしかないもの」

まず2020年が一発目で関心ゼロからスタートするという人にオススメしたいのは、パラリンピックにしかない競技です。もちろん陸上や柔道など、不自由を乗り越えて「ほぼ同じようなこと」にトライする競技もイイものですが、それは「どうせなら五輪のほうを先に見たい」という気持ちで踏ん切りがつかないでしょう。

しかし、パラリンピックにしかないものであれば、「どうせなら」も何もありません。そこにいるのが世界最高の選手であり、紛れもないナンバーワン。ナンバーワンを見られたら、たとえそれが何であっても貴重な体験・大切な思い出になるはずです。

●たとえばコレ!:「ゴールボール」
ロンドン大会では日本女子が金メダルを獲ったお家芸。目隠しで何も見えない状態で、鈴が入ったボールの音だけを感じながら、互いのゴールにボールを入れる競技です。基本は音だけで正確なボールの場所をつかむ戦いながらも、最近は「とにかくめちゃくちゃ強いボール投げて、相手が防ごうが何しようが、ぶっとばしてゴールに入れればよくない?」「とにかくめちゃめちゃ回転してバウンドするヘンなボール投げたら、見えてても取れなくない?」というパワーゲーム化も。観戦時は音を鳴らすとダメなので、ピリピリした緊張感を味わいたい人にもピッタリ。

<よさそうなセッション>
日時:2020年9月4日(金)13:15〜16:15
内容:男子・女子3位決定戦
会場:幕張メッセ
理由:女子がメダルマッチに出るとしたら決勝よりは3決だろうか…?

↓日本女子はリオ五輪5位、2018年の世界選手権でも5位とメダル圏内にはいます!



●たとえばコレ!:「車いすラグビー」

ボールを持って相手陣の端まで行くのはラグビーっぽい競技だけれど、ラグビーともアメフトとも違う独自のゲーム性は、むしろ「将棋」のような感じ。チームに何人かいる動ける選手(ハイポインター)が飛車角として飛び回り、何人かいる動きは少ないぶん壁として守備にかかる選手(ローポインター)をうまく配置して盤面を作っていきます。ローポインターが車いすをぶつけて相手のハイポインターを潰すと、「歩で金を取った」ときのような駒得感も。

日本代表はますますチカラをつけており、世界最強のオーストラリアとも肩を並べる存在に。2018年の世界選手権を制し、堂々の金メダル候補として大会に臨みます。注目はハイポインターとして攻撃を担う池崎大輔さんと池透暢さんのイケイケコンビ。スピード満点で駆け上がる池崎さんに池さんのロングパスが通ると、「翼くん!」「岬くん!」みたいなゴールデンコンビ感が沸き立つほど。今大会最大の注目競技です。

<よさそうなセッション>
日時:2020年8月30日(日)18:00〜20:45
内容:混合/決勝・表彰式
会場:国立代々木競技場
理由:目指すは金メダルのみ!

↓団体球技で金メダルを狙える、五輪を含めても数少ないチャンスのひとつ!



世界最強のオーストラリアを撃破した日本!

2020年はホームで金メダルだ!


狙い目その2:「有名人が見たい!」

「この人を見た」という特別感があれば、初見の競技でも思い出に残るものとなるでしょう。すでに広く知られた車いすテニスの国枝慎吾さんや上地結衣さん、リオで銀メダルを獲得したのち順調に記録を伸ばして今やアジア記録も持つ競泳の木村敬一さん、美女アスリートとしてリオパラリンピックのヒロインとなった重本沙絵(旧姓:辻/人妻)さんなども「見たい」選手です。

ただ、やはりこの人は外せないでしょう。平昌パラリンピック金メダリスト、というか「あの今井メロさんの弟」として数奇なる人生を歩んだヒーロー・成田緑夢さん。東京パラリンピックを見据えて緑夢さんは「何でもいいからとにかく出たい!」精神を発揮し、最終的に今は走り高跳びでの東京パラリンピック出場を目指しています。

「緑夢なら何やらせてもパラリンピックに出てきそう…」

この面白人生スターを見ずに東京パラリンピックは終われません。平昌直後の自分でやっているYouTubeチャンネルで、12年ぶりに対面したメロさんに「アッチ系の仕事はまだやられてるんですか?」「手ぇさわっちゃった(ポッ)」「正直、見たことあるんですよ!」と「触れたらアカンタブー」をあえて突き破っていこうとする配信が何故まとめニュースで燃えなかったのかいまだに謎ですが、スター性が話題性を上回っているということでしょう!

<よさそうなセッション>
日時:不明
内容:陸上/男子・走り高跳びT44クラス
会場:やるなら新国立競技場
理由:「東京パラリンピック目指してます!」と本人は言うものの、緑夢さんのクラスは今のところやると決まっていないのです…チケットも売ってないのです…

↓義足の選手のクラスはあるのだが緑夢さんのクラスは今のところやる予定ナシ…!

急げ緑夢さん!ほかの何かの練習を!

車イスバスケなら片足の軽度の不自由でも出られるぞ!




狙い目その3:「人類中のトップが見たい!」

無意識に「五輪のほうがパラリンピックより上」と思っていたりしますでしょうか。まぁ確かに一般論で言えばそうでしょう。ただ、実際問題上とか下とか言われるとちょっと違うかなと思います。あれは上下ではなく「階級の違い」でしょう。ボクシングでヘビー級の選手がバンタム級の選手に殴り勝ったとして、それでどっちが上下とはならないでしょう。それぞれの階級で王者がいる、それでいいはず。

ただ、ときどき例外があるから人生は面白い。ごくまれに5階級・6階級と制覇していくボクシング王者がいるように、パラリンピックにも階級の差を超えて人類の頂点にいってしまいそうな選手もいます。たとえば男子走り幅跳びのマルクス・レームさんは片足義足ながら8メートル48センチという五輪優勝相当の記録を持ち、東京五輪出場をも目指していましたが、いろいろあって断念し、パラリンピックへと目標を切り替えました。東京五輪と同じ会場で東京五輪以上の記録を狙います。

そしてパラパワーリフティングのシアマンド・ラーマンさん(イラン)。ベンチプレスに相当する競技で310キロをあげるラーマンさんは業界筋曰く「健常者をも超える記録の持ち主」なのだとか。ベンチプレスの世界記録を誰がどこで取りまとめているのか存じ上げないのですが、業界筋がみんなでそう言っているのだから「すごーい」と思っておけばいいでしょう。きっと絶対にすごいはずです。知らんけど!

<よさそうなセッション>
日時:2020年8月31日(水)16:30〜20:00
内容:パワーリフティング/男子107キロ超級
会場:東京国際フォーラム
理由:きっと絶対にすごい

<よさそうなセッション>
日時:2020年9月2日(月)19:00〜22:00
内容:陸上/男子・走り幅跳びT64クラスほか
会場:新国立競技場
理由:レームさんの幅跳びを見るついでに、五輪では見られない「棍棒投げ」が見られる

↓これが「棍棒投げ」です!


「意外に飛ぶな…」
「想定外の飛距離…」
「野球のケンカが始まるときっぽい…」


狙い目その4:「五輪気分を味わいたい!」

祭りが終わるのは寂しい、もっと祭っていたい。そんな「五輪のつづき」「五輪に行けなかったぶん」「二次会」みたいな気持ちで見るのもいいでしょう。気分でよければ同じ会場でほとんど同じようなことをやっているのですから、猛烈に味わえるはず。

たとえば五輪の開閉会式だとチケット争奪戦も相当熾烈な競争となりそうですが、パラリンピックならもうちょっと緩くなるはず。新国立競技場でやる世界のセレモニー、作り手は一緒なのですから中身も近い雰囲気のものになるでしょう。1回くらいは見ておきたい。

そして最低のラインで「いったよ」「2020年いった」「現地で見た」とだけ言いたい人にもパラリンピックはチャンス。なにせチケットが安い。いちばんエエ席でも1万円を超えるものはほとんどありませんし、下は500円から買うことができます。「一度は入ってみたい」新設のスタジアムも、有明体操競技場ならボッチャで1000円から、東京アクアティクスセンターなら競泳で1500円から入れます。決勝セッションでは1000円くらい値段はあがりますが、記念撮影しに行くだけでもそのぐらいの価値はあるでしょう。オリンピックと同じ会場で撮るタピオカの写真……それは二度と撮れない2020年の思い出です!

<よさそうなセッション>
日時:2020年8月25日(火) 20:00〜23:00
内容:開会式
会場:新国立競技場
理由:一度は見たいセレモニー

<よさそうなセッション>
日時:2020年9月5日(土) 15:10〜20:40
内容:ボッチャ/チーム決勝・表彰式
会場:有明体操競技場
理由:日本代表(2018年世界選手権銀)の進出に期待!

<よさそうなセッション>

日時:2020年9月4日(金) 17:00〜21:00
内容:水泳/男子100mバタフライS11決勝ほか
会場:東京アクアティクスセンター
理由:日本のエース・木村敬一さんが得意種目で悲願の金を目指すほか、メドレーリレーも

<よさそうなセッション>

日時:2020年9月6日(日) 20:00〜23:00
内容:閉会式
会場:新国立競技場
理由:大会の終わり、グランドフィナーレ

↓セレモニーを見ずして2020年は終われない!



五輪は当たる気がしないけれど、パラリンピックならわからない!

閉会式は日曜日で日程的にもヨシ!




まぁ何のかんのと言いましたが、どれでもよかろうと思います。日本代表が強い競技だと盛り上がるかもしれませんが、そうでなくても話のタネに一回くらい見ておいてもいいでしょう。「正直パッとしないカード…」と思いながら見た2002年のサッカー・ワールドカップでのクロアチアVSエクアドル戦も、やっぱり1試合でも見られてよかったなぁと思いますからね。見なかった後悔はあっても、見た後悔はそうそうないものです!


申し込みは9月9日まで!誰がどこに出るのか調べるのが大変なので手続きはお早めに!