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ラグビーワールドカップ楽しんできました!

20日、ついに開幕したラグビーワールドカップ日本大会。日本代表は開幕戦でロシアと戦い、見事に勝利。ワールドカップ3連勝、松島幸太朗は日本史上初の3トライ(ハットトリック)を達成、チームとしても4トライを奪ってボーナスポイントをゲットしての勝点5。日本にとってはもちろん、大会全体の開幕としても最高な勝利で長い戦いの幕を開けました。

↓みなさん楽しんでますか!僕も楽しみました!


とにかく日本代表は全員ガチガチで、キックオフ直後から相手のパントを落とすことの連続。ブレイブブロッサムズどころかブルブルブロッサムズです。風が強いのか照明が眩しいのか、とにかく日本代表はまったく手にボールがつきません。特にこのチームの要である田村優。スタンドオフという司令塔のポジションでもあり、キッカーでもある田村がまったく大会にノッていけていません。開始早々にキックをブロックされたあたりから「おや?」という感じはありましたが、厳しいコンバージョンはまったく決められず、ほぼ正面のペナルティゴールも外し、陣地を回復するためのキックが短すぎてまったく前進できないなど上手くいきません。現地のラグビー通たちも「田村やべぇぞ」という心配ムードでいっぱいに。

しかし、ラグビーはひとりでするものではありません。One for all,All for one.自分たちのミスから相手に先制トライを許したあとの前半12分には、ラファエレ・ティモシーの素晴らしいオフロードパス(タックルを受けながらもそれに屈せずに倒れながらパスを出すタフなプレー)で味方につなぐと、最後は日本のスピードスター・松島幸太朗がトライ。ミスからの失点をすぐに挽回し、チームに落ち着きを与えました。

その後も、松島はキレッキレの絶好調。TMO(ビデオ判定)で取り消されたものを含めれば、実質ひとりで4トライという働きでチームを逆転へと導いていきます。前半終了間際の2トライ目は「さっきのを取り消された怒り!」と「田村のキックがアヤしいから絶対に真ん中まで行く!」という気持ちが乗った見事なもの。前半のうちにキッチリと逆転し、「よーし勝てるぞ」という気持ちにさせてくれました!



後半に入ってからはキックを多用するロシアのスタイルにも慣れ、「アンストラクチャー」な状況にバタつくような場面もなくなります。アンストラクチャーな混戦に乗じてトライをするのは日本が掲げる攻撃的スタイルそのもの。アンストラクチャー合戦なら負けるわけにはいきません。日本は姫野和樹、リーチマイケルらの重戦車を相手ラインにぶつけて分断しては、裏へのキックと、空いたサイドへのワイドな展開でロシアの守備を切り裂いて見せます。

後半7分には相手の抱えたボールをピーター・ラブスカフニが奪い取って独走トライを決め、さらに後半29分の松島のキレキレすり抜けトライも合わせて日本は都合4トライを決めます。ラグビーワールドカップでは勝利に対して勝点4が与えられますが、それ以外にも「4トライで勝点1」「7点差以内の敗戦で勝点1」といったボーナスポイントがあります。日本はそのボーナスを「4トライ」で見事に獲得。前回大会で3勝を挙げながらベスト8に進めなかったのはこのボーナスポイントの少なさによるものでしたが、今回は初戦で狙いどおりのボーナスゲットとなりました。

初戦で「勝点5」は満点回答と言っていいもの。

ミスもあり、浮足立つ面もありましたが、それでもワールドカップで勝点5を取ったのですから、何も言うことはないでしょう。次戦はガチガチからも立ち直ってくれるはず。このチームの4年間の歩みは十分に信頼に足るものです。世界ランク1位のアイルランドはともかく、サモアには勝ち、スコットランドにも勝ってベスト8に必ず行ってくれるはず。これだけガチガチでも勝てるのですから、逆に言えば、ガチガチが解けたらものすごく強いはずです!

↓現地観戦では「ワー!」とか「いけー!」とか言ってるだけだったので、細かいところはハイライトでどうぞ!



↓4万5745人が集った開幕戦!赤く染まったスタンドの大熱狂!素晴らしい大会の始まりでした!
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ぜひ、せめて、1試合だけでも行ってほしい!

この素晴らしく、楽しく、情熱的な空間に!



さて、僕は約1年に及ぶチケット争奪戦を勝ち抜き、開幕戦のチケットをゲットしていました。これからワールドカップに行かれる方、まだ近くの試合でチケットが残っているのて行ってみようかと思っている方に向けて、実際に行ってみてこうだったという体験をお伝えできればと思います。

この大会ではかなり厳しい警備をするとかで、会場への持ち込みに関しても厳しい制限がありました。まず1行目に「あらゆる武器の持ち込み禁止」と書かれているあたりに、ヤバイ感じがビンビンです。我が家で武器になりそうなものは包丁くらいしかないのですが、うっかり木刀とかを持っていかないように慎重に荷物をまとめます。

武器が禁止なので、当然飲食物も持ち込み禁止。そのほかにも自撮り棒や長めの傘なども禁止ということで、実質財布とスマホくらいしか持っていくものはありません。会場でのグルメなども楽しみにしながら現地へと向かいます。現地への道のりは通常のバス・電車等でも行けるのですが、あえて近隣の駅から出るシャトルバスに乗ってみました。たくさんのラグビーファンと同乗し、早くもお祭り気分です!

↓シャトルバスに乗ったら、応援用グッズやピンズをもらいました!

ラグビーピンズしょっちゅう配ってるなぁ!

ありがたくいただきます!


現地、東京スタジアムは大変な人だかり。雰囲気はサッカーJリーグのときとはまったく違います。とにかく国際色豊か。さまざまな手持ち看板で各国のゲストが誘導され、日本ではない街のようになっています。ヒゲ率高し。スキンヘッド率高し。すでに飲んでる率高し。パブ、これがパブなのかとようやく僕も理解してきました。

とにかくコイツら、めっちゃ飲んでる。おそらくは泊まっている宿からすでに飲みは始まっているのでしょう。飲みながらきて、飲んだまま見る気のようで、ずーっと飲んでいます。しかもガタイがいいので飲みっぷりもいい。何故かハイタッチとかがアチコチで始まっているので、僕は生まれて始めて南アフリカ人(たぶん/South Africaってシャツに書いてあったし)とハイタッチをしました。どんどんタッチしていっていい感じです!

↓会場全体がどでかいパブになっています!

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「いかにもラグビー」って客層wwww

何でこんなにずっと飲んでるんだろうwwww


↓外国からの取材班がくると、超アガる!
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「あぁ、国際大会だな」というこの雰囲気!

世界のみなさん、日本を楽しんでください!


↓「ようこそ」と日本側も歓迎のメッセージです!

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読めないと思うけどね!

日本語しか書いてないから!


入場時に厳しい手荷物検査などがあり、「最悪入場に90分くらいかかるかも」という案内があったので、それなりに警戒しての会場入り。しかし、実際には90分なんてことはなくゲートに向かえば3分くらいで通過できます。確かに荷物検査は野球などより丁寧で、ペットボトルの持ち込みは止められていたりしましたが、飛行場みたいな本気さはありません。ボディに金属探知機を当てられる程度ですし、身分証の確認などもありません。それで発見できるのは拳銃くらいのような気がしますが…まぁサクサクいけるのはいいことだと思います。

↓警察犬が何やら嗅ぎまわっていました!
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しかし、入場がサクサクいけるぶん場内はコミコミです。フードの売店には常に長蛇の列ができており、人が多く集まるエリアではまだ試合の2時間以上前だというのに売り切れの品も出ています。提供自体もスローペースで、提供されるものもいわゆる「売店のフード」で日本らしさやラグビーらしさを感じられるものはありませんでした。再入場もできないということしたので、フードは相当チカラを入れているのかなと期待もしていたのですが、正直「食べてから入る」が正解だと思いました。

↓場内メインスタンドの売店は試合前から売り切れが続出!
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↓僕はファンゾーンの屋台でカレーをいただきました!これで1000円!
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↓このカレーを買うのに大した人数でもないのに全然進まない列に1時間並んだのは時間の無駄でした!

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↓ファンゾーンでは居合切りの実演や観客のいないライブなど楽しい催しがいっぱい!満腹で入場すればこういうのをもっと楽しめたのに!
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フードが「うーん…」なぶんドリンクの売店は充実しています。大会公式スポンサーであるハイネケンは文字通り「浴びるほど」売っています。すべての売店にハイネケンが置いてあるのはもちろん、ハイネケンだけを売る大量の売り子が場内を周回しており、飲むのにはまったく困りません。値段は1000円と若干高いものの、ハイネケン以外は居酒屋程度の価格で、まぁ納得というところ。ソフトドリンクは250円で500ミリのヤツが買えましたので、持って入らなくてもいいかもです。そうか、パブだから「2軒目以降の飲み屋」ってイメージなのかもしれませんね。フードはアレだが飲み物はたくさんある、みたいな!

↓入口でペットボトルを持ち込み不可にされるのに、場内ではペットボトルを売っている不思議!
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「投げると危ない」が理由じゃないのか…?

「液体状の毒、爆弾」の警戒ってことか…?

↓なお、東京スタジアムでは無料の給水所がひっそりとバックスタンド側にありました!
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なんだ、水買わなくてよかったじゃん!

この給水所で「持参したタンブラーに水入れてください」って要求するツワモノもいました!




ブルーインパルスの展示飛行などを見守りながら、開会式へ。暗転した場内でカウントダウンが始まると、シャイな日本のお客さんですら早くも大きな声で数字を読み上げています。ずっと燃えていたんだな、と思います。2015年、あの日から炎は燃え盛っていたんだなと。楽しみで仕方のなかった日がやっときた。万感。感無量。一日千秋。まさか選手たち自身もその想いのせいでガッチガチになっているとは思いませんでしたが…w

セレモニーは一貫して「和」を打ち出していくスタイル。書家らしき人がプロジェクションマッピングで何やら描き始めると、そこからラグビーの精霊でもわき出すようにして、さまざまな踊り手が集まってきます。和太鼓の演奏で盛り上げ、盆踊りや竿灯なども登場。開催都市を紹介すれば、そのひとつひとつに歓声が上がります。もちろん一番は「トウキョウ!」への大歓声です!

↓始まりを待つスタジアム!
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↓「和」をアピールするセレモニー!
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↓そして大会マスコット「レンジー」のモチーフにもなった連獅子が登場!
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市川右團次さん、市川右近クンの親子共演!

これが日本の連獅子だぁ!


やがてフィールド中央には競り上がった山状の物体が。そこには過去の大会での苦戦の歴史と、ただ、その苦戦の先にしか存在しない前回大会の輝きが投影されています。大敗も、惨敗も、苦杯も、たくさんありました。しかし、富士は日本一の山であるように、このチームは長い歴史の果てにある史上最高峰のチーム。歴史の先に大きな勝利を積み上げ、強く高くなった日本の代表。各国を紹介していくなかにあっても、まったく気おくれするところはありません。日本は開催国だからここにいるチームではなく、ベスト8を本気で狙える世界トップ10のチームなのですから。

↓JAPAN、高らかに紹介!

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↓富士山が割れると中央にはニュージーランドのリッチー・マコウさんがワールドカップを掲げて登場!
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↓ワールドラグビーの会長、秋篠宮殿下のご挨拶で開会が宣言されました!
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↓いいじゃない!日本らしくてカッコいい開会式!


うぉーーーーーー開会だーーーーーー!

ついに始まったぞ、待ち望んだ大会が!




その後は、最初のまとめのような試合を観戦していたのですが、とにかく盛り上がりがすごく、コミュ障の僕が隣近所の人とトライごとにハイタッチしてしまうような雰囲気でした。ワンプレーごとに声をあげ、選手が抜け出せばガバッと立ち上がってしまうような。で、一緒に盛り上がったお隣さんは「男性二人組」だと思っていたので「隣の隣」の人ともハイタッチをしていたのです。隣の人もしてましたし。しかし、試合後に判明したのは、隣は二人組ではなくシングルが三人並んでいただけだったということ。ひとりは試合後そそくさと帰っていき、別れの挨拶すらありません。

オッサンが3人バラバラにきて、3人でハイタッチしているなんて、トキメキませんか?まるでサッカーのサポーター席みたいじゃないですか。そんな空気がメインスタンドの上の端っこのほうまで広がっているのです。日本戦ということはもちろんですが、この大会を楽しみにしていた人がすごくたくさんいて、待ち望んだ「解放の時」を迎えているんだなあとしみじみ思います。待って待って待って、ついにキター!の気持ち。渋谷スクランブル交差点のようなスタジアムがラグビーワールドカップにはありました。

ぜひですね、コレを体感していただければと思います。来年の東京五輪はおおむね東京での開催となりますが、ラグビーワールドカップは北海道から九州まで全国での開催です。チケットもかなり売れており希望の試合は売り切れかもしれませんが、一部の試合にはまだ残席もあります。そして会場以外にも、飲み食いしながら試合を観戦できるパブリックビューイングが各地で開催されています。ぜひご一緒にお祭りにご参加いただければと思います。

大抵の人にとってラグビーは「一生に1回くらい見てもいいかなぁ、見ないけど」くらいのコンテンツかもしれませんが、その1回のチャンスが今きています。世界最高峰のチームが、掛け値なしの真剣勝負を、最高のおもてなしのなかで展開するのです。今見なかったらゼロ回かもしれないと思ったら、1回くらい見ておくかぁという気にもなるのではないでしょうか。ラグビー界には「お前らゼロか!?ゼロの人間なのか!?」とことさらにゼロを責め立てる名言もあるくらいですからね!

↓選手たちのように日本のラグビーファン、スポーツファン、お祭り好き、ヒマな人、みんな一丸となっていきましょう!
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このあとも大会を楽しんでいきますよ!ご飯は行く前に食べてから!