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しっかりするんだ巨人!(死体に向かって)

プロ野球日本シリーズが終わりました。結果は4勝0敗で福岡ソフトバンクホークスが日本一となりました。驚きはありません。こうなるとわかっていた結果です。あえて驚きを挙げるとすれば「思ったより巨人って弱かったな…」ということくらい。4勝0敗だろうとは思っていましたが、これほどの大惨敗で巨人が散ったことには少しだけ驚きました!

↓不滅の記録を残した巨人軍に、大本営発表もヤケクソモードで不名誉記録を大特集です!

みんなが手心加えて遠慮してるぶんまで自分で言っていくスタイル!

アイコンの緑のモンスターが、これからバット持って選手を殴りにいくところに見えます!



このシリーズをパ・リーグファンの目線から一言でいうと「既視感」でした。「ソフトバンクあるある」が場面場面に散らばり、「あー、はいはい」と思うような戦いでした。中村晃にグサリとトドメを刺される相手球団とか。意識してない程度のよく知らない選手にボッコボコにやられる相手球団とか。柳田に無慈悲なホームランを浴びて束の間の希望を失う相手球団とか。出てくるヤツ出てくるヤツ全部打てなくて果てしなく遠い1点を追いかける相手球団とか。最後にちょっとだけ森に希望を与えられるんだけど、盛り上がるだけで打てるわけじゃない相手球団とか。

まさに第4戦などは「ソフトバンクあるある」な試合でした。初回、巨人はキャプテン坂本にタイムリーが飛び出し、このシリーズようやく先制。第3戦までで1秒もなかった「リード」の時間をようやく作り、「今日はイケるぞ」と自分たちでも感じたことでしょう。しかし、ソフトバンクあるあるを見せつけられてきた者としては思うのです。「ここからが本来のソフトバンクやぞ」と。

先行逃げ切りという王道はもちろん得意だけれど、相手に先手を許したあとにアホみたいな粘り強さを発揮してくるのがソフトバンクというチーム。先制を許しても矢継ぎ早かつ全部が特級品の継投策で追加点は与えず、内野ゴロの間に1点とかミスに乗じて1点とかのしょうもない点を積み上げてジワジワと追い上げ、「これって負けパターンのリリーフなんだよな?」と首を傾げている間に同点・逆転まで持ち込まれ、モイネロ・森で絶望する…そんな試合を何度見せられてきたことか。

柳田の変態ホームランはどれだけ変態打球だろうが4点で止まりますが、「なんやわからんうちに」何点もポロリポロリと取られていくその恐怖。リードしているはずなのに重圧を感じ、地味で正確な仕事に感心しながら自滅していくときにこそ、「あぁこれはソフトバンク戦だなぁ」と思ったりするものです。13点も取られて負けるなんてのは「ハイハイお強いですね」でスッキリと切り替えられもしますが、地味で正確な仕事にやられた惜敗にこそ、永遠に勝てないような気にもなるものです。

第4戦は、そうした本来のソフトバンクらしさがようやく滲む一戦でした。先制直後の逆転。これが本当の「ブルペンデー」だなと納得するノーチャンスのリレー。ソフバンの攻撃は残塁多めで点差こそ広がらないものの追いつくこともできないという疲労感。回が進むごとに「あ、この3点は無理だ」と思ってしまう諦め。ここまでの3試合が「巨人が弱くて勝手に負けた」という評価であるとしたとき、この第4戦にきてようやく「巨人がソフトバンクの強さを体験した」と言えるような試合だったと思います。

これがソフトバンクの強さの入口。

そして、この奥に「この球団、強いな…」と唸る真のソフトバンクがいる。

第4戦も「和田なら打てるか?」と一瞬思ったでしょうが、これも柱の1本である東浜巨が怪我でシリーズに参加できないからブルペンデーになっているだけで、万全ならば束の間のリードすらなかったかもしれません。もっと巨人が食い下がっていればさらなる継投で「泉…?」「誰や…?」「まだこんなのがいるのか…」と他球団なら全員セットアッパー級というソフバンのブルペンの分厚さを体感できたかもしれません。終盤の1点の奪い合いで出てくる代走や代打がレギュラーとしてまったく遜色のない選手で、「ひとりやふたり絶不調でもこのチーム関係ないんだ」と気づかされたかもしれません。

そしてそれらの選手が生え抜きであり、クジで引き当てた運否天賦ですらなく、真に自分たちで育ててきた選手だということを見せつけられたとき、「何年頑張ったら追いつけるんだ」と遠い遠い先にいる鷹に気づいて、チカラが抜けてしまうのです。ドラフトのクジとは関係ないところから千賀を持ってくる球団ですよ。千賀の才能に気づいたスポーツショップの人が楽天・ロッテにも千賀を紹介したのに、獲得したのはソフトバンクだったという育成眼力球団ですよ。クジで勝ってようやくスタートライン。クジでダルか田中か大谷を当てないと勝負にすらならないくらい、強さの質が違うのです。巨人は今年もそこまで体験することなく早々に負けていきました。勝負を見守る外野としても非常に残念です。

↓誰かひとりに負けるのではなく、誰がいなくても「次々に強いのが出てくる」体制に負けているのです!

しかも、勝負を決めるクラスのひとりを「きっちり見抜いて」ときどき獲ってたりするから厄介!

金でも抜けない、メジャーに行かない、次々出てくるじゃ、どうやって勝てばいいのやら!



この強いソフトバンクに欠けているものは、真のチカラを発揮するためのライバルです。パ・リーグのペナントレースもそれなりに白熱しますし、CSも熱戦ですし、今年のロッテとのCSは確かにすこぶる面白い試合でした。しかし、このチームの真のチカラを絞り出して、震えるような戦いをさせる機会はとても少なく、たまに出てくる強力なライバルも、柱がすぐにメジャーに行ってしまい「また作り直し」が始まるのが実情です。

だからこそ、今年と去年の日本シリーズは残念でしたし、巨人に対して不満を覚えました。「金で抜けない、メジャーに行かない、次々出てくる」で競り合えるのはやはり巨人なのです。巨人がもっと強いライバルとして日本シリーズで待ち受け、この強いソフバンに真の死闘をさせてあげてほしいなと思います。チカラを出し切ることもなく、談笑しながら楽勝して、試合後のコメントまで考える余裕を与えていたのではソフバンにとってももったいない。もっと引き出せるチカラがあるのに、出し切らないまま勝ってしまうのは勝者にとっても不幸です。

一部には「日本シリーズの意味がない」「CSのほうがよほど面白い」とさえ揶揄されるような戦いがつづく近年の日本シリーズですが、それでも真の日本一を決める舞台は日本シリーズしかありません。互いに死力を尽くして、精魂果てる日本シリーズを見たい。4勝3敗で決着する名勝負が見たい。4勝0敗のソフトバンクよりもさらに強い、4勝3敗までいってようやく引き出される真のソフトバンクを見たい。

そんな頂上決戦を生み出すためには、1リーグ制ではいけないし、セ・リーグが格下になってしまってはいけないのです。シリーズを通じた見せ場が「丸の謝罪」「ノーノー回避」「和田とナカジの14球」「モイネロのボールを前に飛ばした」では、せっかく強いチームを作ったソフバンがカワイソウです。そりゃあ勝つのは嬉しいでしょうが、もっと素晴らしい何かを演じるチカラがあるはずのチームが、相手の問題でそこまでいけないというのは心からカワイソウだと思います。

大巨人軍さまには栄光の歴史と、2年連続ボッコボコ惨敗という悔しさを噛み締めていただき、真に強いチームを作ってほしいですし、球界の盟主としてそうする義務があると僕は思います。そうなれるのは「金で抜けない、メジャーに行かない、次々出てくる」をやれる可能性を持つ球界の盟主・巨人だけです。パ・リーグの戦いは西武とロッテと日ハムと楽天で代わりばんこに盛り上げておきますので、日本シリーズではしっかりと大巨人軍さまが待ち受けていてほしいと切に願います。ソフバンのためにも来年こそ頑張ってください!

↓「元気100倍アンパンマン」もいいけれど、死闘のあとにはもっと違う言葉が出てくると思う!


↓落ち着いた祝宴もいいけれど、死闘のあとには落ち着いてなどいられない爆発的な喜びがあると思う!


自分たちだけ突出して強いのは寂しい…それを知る球団は巨人のはず!

頑張れ巨人!楽天とオリックスからドンドン選手を抜いて雪辱だ!



ソフバン以外全部からかき集めれば、ソフバンと互角に戦えると思います!