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みんなはコロナと豪雨を頼む!俺たちは野生のライオンを救う!

当事者意識…それは現代において非常に重要なものであると感じます。世界にさまざまな出来事があるなかで、そのなかから自分が取り組むべきテーマを見つけていくには「これは私の仕事」「これは私の仕事ではない」という仕分けが欠かせません。それは自分が何を大切にし、何をテーマとして生きていくかを見つめることと等しいものだと思います。

その多くは故郷・家族といった自分のルーツから生まれるものでしょう。故郷の美しい自然を守りたい、とか。家族が患った難病をこの世から駆逐したい、とか。自分の問題として、まさに当事者として意識することによって、それが人生のテーマとなるのです。「これは私がやらねばならないのだ、ほかの誰でもなく」と。

それは世界のすべての哀しみと戦うわけにはいかないひとりひとりの小さな存在にとって、限りある自分のチカラを有効活用する道です。と同時に、その活動にチカラを与え、他者を巻き込んでいく由縁です。「大切なあの人が、我がこととしてとらえているテーマなら、手伝ってあげたい」と思う人も出てくるでしょう。大切な人が故郷を守りたいというのなら、それが知らない街であっても、大切な人を通じて「当事者」として意識できるようになるのです。

現在はまさに世界中が「新型コロナウイルス」という大きな問題を当事者としてとらえ、悩み、戦っているところ。「コロナとの戦い、やってやるぞ」という気持ちを誰もが持っています。また昨今は、日本を襲った豪雨などもたくさんの人を当事者として巻き込み、事態の改善に取り組ませているはず。募金や支援なども盛んです。誰しもが「当事者」であると自覚できるテーマです。

さて、こういったテーマがある2020年、我が埼玉西武ライオンズが「当事者」として取り組んでいるテーマは……

↓「野生のライオンを守りたい」です!

コロナはソフバンと巨人と阪神と名古屋グランパスとサガン鳥栖にまかせた!

俺たちは野生のライオンを救う!


この「SAVE LIONSプロジェクト」なる企画。昨年、まだ日本が好景気(だと思っていたもの)に浮かれまくっていたときに始めちゃった西武なりの社会貢献です。「もっと何かあるんとちゃうか」「沿線住民をいい加減に救ってやれや」「パッとしない沿線という苦境から…」と思いつつ、取り立てて緊急の課題もなかったもので「ふーん」くらいで流し見ていました。

しかし、改めて2020年にこの企画を見るとどうでしょう。こんなにも強い当事者意識で西武はこのプロジェクトを始めたのか、ということがヒシヒシと伝わってくるではありませんか。コロナと戦う医療従事者でもなく、豪雨に見舞われた被害者でもなく、「野生のライオン」を救うために立ちあがった男たちが今世界にどれだけいることか。野生のライオンにとってどれだけ心強い支援者のであることか!

男たちはおそらく野生のライオンを見たことはありません。「野生のライオンはどこに住んでる?」と問えば、「アフリカ!」という大陸名が返ってくるでしょう。あるいは生きたライオン自体を見たことがないというパターンすらあるかもしれません。それでも、自身が背負った「埼玉西武ライオンズ」という運命が、男たちを「当事者」として動かしているのです。まさにこれこそ地に足がついた支援、ファッション感覚で行なわれる社会貢献とはまったく異質な、真に意義ある活動と言わざるを得ません!

↓今季から新加入したスパンジェンバーグも「世界ではライオンが絶滅の危機に瀕している」と当事者意識を持って呼び掛け!


「ライオン?」「知らんがな」「いや、全然、ミリ思い入れないです」などとは決して言わない!

だって自分は「SAVE LIONS」の一員なのだから!



8月13日の試合、西武はこの試合を「SAVE LIONS DAY」と銘打ち、特別仕様のキャップを使用したり、球場にライオンフィギュアと写真が撮れるフォトスポットを用意するなどして、「絶対に野生のライオンを救おうな!」というメッセージを発信しました。このコロナ禍においては「試合そのもの」以外に人を呼び寄せるような活動はなかなか踏ん切りがつかない部分もあるなかで、それでも野生のライオンを救わねばならないとしてイベント開催に踏み切りました。

もはや引っ込みがつかな…じゃなくて、一度始めた活動を途中で投げ出すようないい加減な気持ちではないのだ、そう言わんばかりに。野生のライオンに涙があるならば、きっとこの日はポロポロとこぼれたことでしょう。遠い日本から、こんなに強く、気持ちのこもった支援が寄せられているとライオンにも伝わったはずですから。「世界はコロナコロナでライオンどころではないのに」「あなたがただけが本当のライオンの理解者」「ガオーーー!(ありがとうございます!)」と吠えているに違いありません。

↓すでに西武は世界中の「ライオンズ」を束ねて、野生のライオンを救うネットワークを構築しています!


英国オックスフォード大学と連携!

台湾プロ野球、統一ライオンズ賛同!

タイ国、タイライオンエアー社賛同!

スイスのアイスホッケーチーム、ZSCライオンズ賛同!

アメリカの社会奉仕団体、ライオンズクラブインターナショナル賛同!

南アフリカのラグビーチーム、ゴールデンライオンズ賛同!

たくさんありすぎてどこのヤツだかよくわからない、ライオンフーズ社賛同!

要するに銀座ライオンの、サッポロライオン社賛同!

世界のライオンたちが「この星の命を2030年のその先へ」つなぐために、団結しています!

コロナで全滅してなければ、という前提のもとで!


このプロジェクトにあたり、西武は「本拠地でのホームラン1本あたり1万円」の寄付を行なってきました。その他ファンなどから集めた寄付と合わせて昨年実績では258万円(※ホームラン持ち出し比率33%)もの支援を野生のライオンに届けています。これは、同じようにホームラン1本あたりの寄付をしているソフトバンク柳田さんの昨年の寄付金270万円に肉薄するものでした。

柳田さんが怪我による離脱などがあってホームラン数が9本(ポストシーズン含む/本拠地以外も含む)であったこともあり、1本あたりの支援金額では柳田さんが30万円と上回っているにもかかわらず、寄付総額では野生のライオンがほぼ横並びになった格好。「これが俺たちの本気だ」「絶対に野生のライオンを救おうぜ」「みんなのチカラを集めて」という意気込み、感じずにはいられません。「ガオーーーー!(お金ありがとう!)」の声が遠いどこかから響いてきます!

↓経済的な理由が原因で困窮する子どもたちに総計270万円を寄付する柳田さん!

「子どもたちのことは俺に任せろ!」
「わかった、任せる!」
「子どもたちを救いたい!」
「わかった、任せる!」
「早く子どもたちに鉄棒を贈りたい!」
「おう、贈れ贈れ!」
「1本あたり30万円贈るぞ!」
「おう、そうしろそうしろ!」
「本拠地以外でもカウントするぞ!」
「おう、そうしろそうしろ!」
「飢餓に苦しむ子どもたちも救う!」
「おう、いいんじゃないか!」
「ちなみに一昨年の寄付は1170万円だった!」
「おう、そうかそうか!」
「マスク2万枚も寄付したぞ!」
「おう、そうかそうか!」
「それぞれの形で頑張ろうな!」
「おう、俺たちも野生のライオンを救うわ!」

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で、このような本気の意気込みのもとで行なわれた「SAVE LIONS DAY」。ライオンズナインは燃えていました。いかにもホームランを打ちそうな森友哉・山川穂高をベンチスタートとし、先発に高木渉を入れる勝負の布陣。ホームランはおろかいまだヒットもない高木さんの起用に、野生のライオンも一瞬ガブッとなったかもしれませんが、高木さんもまた「ライオンズ」の一員。野生のライオンを救うという意気込みは変わりません。3回にプロ初安打を記録すると、7回にはランニングホームランまであと塁ひとつに迫る三塁打を放つ大活躍。野生のライオンも「突っ込めや!」「まわれまわれ!」「ガオーーーーー!(あーーーーー!)」と唸ったことでしょう。

残念ながらチームからホームランは生まれませんでしたし、試合も普通に負けました。ホームランが1本も出なかったことで、この記念の試合で新たな寄付を積み上げることはできませんでした。しかし、決してこの試合が無駄だったわけではありません。戦いは勝ち負けだけのためにやるものではない、そのことを改めて強く感じる機会、それがこの「SAVE LIONS DAY」だったのです。最後の一打席まで、せめて1本ホームランが出ないかと見守るその気持ちは、選手にとっても、ファンにとっても、意義あるものなのです。野生のライオンのためだけではなく。

たとえどんなクソ試合、捨て試合であっても、我々埼玉西武ライオンズには「野生のライオンを救う」というテーマがある、そのありがたさ。惨敗試合の最後の打席であっても、その一打が野生のライオンを救うかもしれないと思えば、どうして「捨てる」ことなどできましょう。ライオンを救っているつもりが、逆にライオンに救われている。そう言ってもいいかもしれません。もうダメだ、帰りたい、そんな苦しい試合のなかでもふと浮かぶ野生のライオンの愛くるしい顔。その表情を思い描いたとき、ライオンズは再び奮い立つのです。せめて1本、ホームランを打ってから負けようじゃないかと。これが「当事者意識」から生まれる本当の支援。支援は相手を救うものでもあり、自分を救うものでもあるのです。

ありがとう野生のライオン!

キミたちがいる限り、我々は戦いつづけます!

この先、何連敗しようとも!



コロナが落ち着いたら、野生のライオンを球場に招待したいものですね!