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テレビに映るって結構難しいことなんですね!

先日、代々木公園にて開催された北海道フェアというイベントに行ってきました。毎年恒例のイベントだそうで、3日間で20万人もの来場者が訪れるのだとか。北海道の美味しいグルメなどが直販されるということで急遽訪問を決意。大盛り上がりの現地で、ウニいくら丼・ジンギスカン・生乳ソフトクリーム・タラバガニの網焼きなどに舌鼓を打ち、サッポロビールをしこたま飲み干したのです。

食べきれないほどのカニを買ってしまった僕は、腹ごなしがてら渋谷駅方面へと散歩を開始。けやき通りを抜けてNHK前へと歩みを進めました。テーマ曲はもちろんPuffy。「カニ買っていこーう!カニ買っていこーう!」と陽気に歌いながら進むと、何やら不穏な空気が。並び立つ100本もの日の丸と怪しげな男たち。何と、ネットなどで話題になっている尖閣諸島問題の政府対応に抗議するデモ集会に遭遇してしまったのです。僕に機関紙を渡し「カニ食ってる場合じゃない」「そのカニだってロシアに奪われる可能性があるのだ」「領土を失えばカニどころではない!」的なオーラをぶつけてくる活動家。その気迫の前に、僕のカニの歌はすっかり尻すぼみとなってしまったのです。

のちにこの集会が2600人もの人数で渋谷のスクランブル交差点まで練り歩いたと聞きました。しかし、NHK前で行われていたこの集会は、ニュース等では報じられなかったとのこと。そうです、意外に人間は近所のことに気づかないもの。僕も代々木公園のイベントに気づくのに10年以上もかかったほどです。本当にテレビに映りたいなら、自らカメラに向かっていっても不足なくらい。

そんな感じで、見事にテレビに無視されたのが中国の個人活動家。4日に中国山東省で行われたサッカーU-19アジア選手権の、日本VSイラン戦でのこと。試合前の君が代演奏時に、観客の男がピッチに乱入。スタッフが持っていた日の丸を奪い逃走したというのです。しかし、中継カメラはこの狼藉を完全に無視。男のメッセージは世界に発信されることなく、取り押さえられる結果となったのです。先日もペットボトルを日本代表に投げつけた中国人がいましたが、相変わらず中国観衆にはヘンなのが紛れています。日本代表にはその圧力を華麗にスルーし、2004年のアジアカップのように見事な勝利をあげてもらいたいものですね。

ということで、中国人活動家の妨害にもめげず勝利をおさめた日本代表について、早速チェックしていきましょう。



◆何か、国歌斉唱から試合終了まで全体的にグダグダでした!


試合を前に君が代が流れるピッチ。U-19日本代表は、ここのところ定着しつつあった肩を組んでの君が代斉唱は行わず、クールに緊張感を高めていました。しかし、「巌となりて」のあたりでドッと沸く中国観衆。日本の選手たちはチラチラと横目で何かを見やり、ベンチ前には怒りに満ちた表情の関係者が飛び出してきます。

↓君が代の途中で明らかに異常事態が起こっている中継動画


ベンチスタートの宇佐美も両手を広げてエキサイト!


↓何とそのとき、中国人が君が代を奪って逃走していた!
試合開始前の国歌演奏で「国辱を忘れるな」と書いたトレーナーを着た中国人とみられる男がピッチに乱入、日の丸を奪って逃げ、大会関係者に取り押さえられる事件が起きた。沖縄・尖閣諸島付近での中国漁船衝突事件に絡む抗議の可能性があり、日本協会の小倉純二会長(72)は中国協会のチャン・ジロン副会長に同様の騒動が起こらないよう直接電話で要請した。

君が代の演奏が始まった時だった。男が1階席から柵を越えて乱入し、関係者が持っていた日の丸を奪った。グラウンド内を半分ほど走ったところで取り押さえられ、場外に連れ出されたが、一部の中国人観客から歓声や拍手が上がった。

日の丸奪われた!君が代斉唱中乱入、尖閣諸島問題で抗議か…U─19アジア選手権:日本代表:サッカー:スポーツ報知

中国も北京五輪を経てスポーツ大会運営が近代化され、変わってきていると認識していましたが、あまりお変わりになっていなかったようです!


この中国観衆の行為が国際映像で流れなかったのは、お互いにとって大変残念なことでした。中国側はもちろん何らかの主張を発信したかったわけですし、日本側としても「こんなことをやる野蛮人たちなんです」と世界にアピールする機会を失いました。主義主張をぶち上げるにも時と場所があるというもの。日本側のデモ隊などは、事前に届けを出し、リリースを出し、整然と公園で集会を行ったのです。あまつさえ、通りかかったカニ好きが買い物袋の中にカニ汁が染み出して困っていると見るや、「これでカニを包みなさい」とばかりに新聞状の何かをタダでくれたのです。島よこせだの国旗よこせだのと要求ばかり激しく、たまにタダで配るのはペットボトルという有様の中国活動家は、大いに反省してもらいたいものです。

さて、肝心の試合。日本代表は4-4-2の布陣。先発には新潟の酒井高徳、草津の菊池大介、セレッソの永井龍らトップチームで出場経験のある選手も名を連ね、レアル・マドリード移籍交渉が合意寸前まで進んだ注目FW・指宿洋史も先発出場。一方プラチナ世代のエース・宇佐美、U-17ワールドカップで強い印象を残したGKの嘉味田隼クンはベンチスタート。

色々な意味で主力を温存した影響か、日本代表の動きは固く、危険な位置でボールを奪われるなどぎこちない試合運び。前回大会の覇者UAEは、そのときのMVP・得点王だったアハメド・ハリルが今大会も出場し、日本の小柄なDF陣にアタックを仕掛けてきます。前半途中からは一方的に押し込まれる時間がつづき、日本はシュートすら撃てないという状況に。UAEのいいプレーには歓声を送り、日本の悪いプレーにはブーイングをする、目の肥えた中国観衆の声援もプレッシャーとなったか、見せ場すら作れないまま日本代表。やっとの思いで0-0で前半が終了します。

そんな状況を打開すべく、後半頭からはエース宇佐美を投入した日本。中央で複数人に囲まれながらもキープし、そこから左右のサイドに大きく展開できる宇佐美が入ったことで、日本も攻撃が組み立てやすくなります。後方からの押し上げも効くようになり、ゴール前に人数をかけての攻撃も見られるようになってきます。

そんな宇佐美効果が形となって現れたのが後半8分。センターサークル付近でボールを受けた宇佐美は、スルスルとドリブルで上がり、左サイドの酒井に展開。酒井がファーサイドの指宿にクロスを送ると、何とクリアしようとした相手DFが、これをオウンゴールしてしまうのです。

↓日本代表が中国観衆をイラッとさせる先制弾ゲット!


何だこのオウンゴールwwwwwwwwwwwwww

こんなミラクル決めておいて、最後親指立ててんじゃねぇwww

誰も「GJ!」とも「ドンマイ!」とも言ってないからwww


何となく先制してしまった日本ですが、引き続き「シュートゼロ」という状況。シュートゼロのチームにも1点を取らせるあたり、宇佐美恐るべしとでも言うべきでしょうか。しかし、これでUAEの攻撃に火が点くことに。失点の直後、ハサンに代えてハサンを投入すると、同点を狙って日本ゴールへ襲い掛かるUAE。後半31分には抜け出したハサンがGKと1対1となる決定的な場面をつくり、その後も後半37分、後半38分と立て続けにシュートを放ちます。そしてついに後半45分、右サイドのFKからUAEが同点弾。土壇場で試合を振り出しに戻したのです。

ゴール前までは攻められるものの、シュートに持ち込む場面は極端に少なかったこの日の日本代表。ロスタイム4分の表示にも、このまま1-1で終了という空気が流れます。しかし、UAEの同点劇に沸き立つ中国観衆を気持ちよく家路につかせるほど、サッカーの神様はフレンドリーではありませんでした。直後の後半46分、左サイドから単調なクロスをゴール前に放り込むと、相手GKがファンブル。落としたボールを指宿が蹴り込み、まさかの勝ち越し弾となったのです。

↓中国観衆がUAEにペットボトルを投げたくなる勝ち越し弾!


何だこのファンブルwwwwwwwwwwwwwwwww

こりゃ、日本ベンチでもGK陣が大爆笑してるだろwwww


苦しみながらも勝点3をつかんだ日本。正直、内容的には勝てる試合ではなかったと思いますが、結果的に勝ったのですからまぁいいでしょう。相手は前回覇者ということですので、「相当強かった」に違いありません。この試合が事実上の決勝戦だったと考え、日本代表プラチナ世代を信じたいところ。世界大会への切符獲得と、黄金世代も成しえなかったアジア制覇に向け、今後のプラチナ世代の活躍を期待したいものです。



この調子で現地の中国観衆をガッカリさせつづけてください!頑張れ日本!