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頑張ろう日本!

東北地方を襲った未曾有の大地震。その被害の甚大さは夜が明けてさらに明らかとなり、壊滅する都市のようすには目を覆うばかり。僕自身も岩手県盛岡市の出身で、郷里には父と母がいるのですが、地震直後から一切連絡が取れない状態。携帯も持たず、まぁ持っていても不通かもしれませんが、メールもネットもできない両親に、もう少し仕込んでおくべきだったと後悔しています。実家周辺への電話は機械が故障というアナウンスが流れるばかりで、まだしばらくつながりそうにありません。

特に父親は車で各地を移動しながら仕事をしているので、宮古には行っていないだろうか、大船渡には行っていないだろうか、気仙沼には行っていないだろうかと、これまでに仕事で訪れていた場所を思い不安は募るばかり。向こうから連絡してくるまで所在のつかめない人なので、母もさぞや不安に思っているに違いありません。

そんなときに感じるのが人の温もりとありがたみ。もう10年近く連絡を取っていないような郷里の同級生が、どこで生きている回線を見つけたのか、一斉送信で地元のようすを伝えてきてくれるなど、今まさに自身が大変なときに本当にありがたい話。電気と、一部で水道・ガスが止まっているようですが、建物の倒壊や火事などがないと聞くだけでも勇気づけられます。

そして、本当にピンポイントに家の近所の人が、ツイッターなどで「給水が始まった」「駅は大丈夫」などとつぶやく一言の大きさ。回線を殺してはいけない、救援者の道を妨げてはいけないと、歯がゆい思いで遠巻きに見ている者への便り。大切な連絡のためにバッテリーを残したいはずなのに、本当にありがとうございます。


それにしても驚くべきは、日本人の底力。昨晩は僕の住む東京も公共交通機関がほぼ全面的にストップしていました。新宿から家へ向けて黙々と歩く人の列。これとて首都が麻痺するほどの大事件のはずですが、文句も混乱もなく、整然とただただ歩きつづけていました。道沿いには「お手洗いご使用ください」との貼り紙があちらこちらに。疲れきった人に食事を振舞う店舗。避難所として開放される公共の施設。自分もまた同じ状況でありながら、対応に力を注ぐ人たち。それぞれが何かをしようと動いていました。

ピンチのときに人は試されるといいますが、日本人の力が試されるのはこれから。陸路も寸断されている中での当座の救援は、自衛隊など専門家の力を頼るほかありませんが、これから復興までの長い道のりが待っています。津波で流され泥と化した町では、それを片付ける人々が休み・食事する場所すら見当たりません。焼け野原以下の惨状です。僕自身も地元出身者の一人として、この惨状を記憶にとどめていきたいと思うのです。今だけでなく、この先はてしなく長い時間、微力ではありますが支援をしていくために。


このブログはスポーツの話をしますという体裁なので、あえて絡めると、やはり楽天イーグルスとベガルタ仙台に期待したいところ。阪神・淡路大震災の際にはオリックス・ブルーウェーブが「がんばろうKOBE」を掲げて戦いました。あの地域でもっとも、地元の人そして全国の人に「刺さる」メッセージを出せるのは、地域に根ざしたイーグルスとベガルタのはず。球投げや球蹴りで津波の町が復興したりはしませんが、暗い気持ちに光を注ぐこと、復興のシンボルとして地域を盛り上げること、全国にメッセージを送ることなど、スポーツならではスポーツだからこその役目はあります。

世界からも多くの声が上がっています。長友が所属するインテルは喪章をつけて戦いました。リヴァプールやACミラン、アーセナル所属の選手たち、ベッカム、デル・ピエロ、カカ…世界からの温かい気持ちが寄せられています。人々の気持ちを束ねるスポーツの力を知っているからこそ、次々に声を上げるスターたち。イーグルス・ベガルタには、被災地の中央からの声で、多くの人々を巻き込むような働きを期待したいものです…。

↓早速、日本に向けてメッセージを発信する男も!
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↓槙野:「今こそ全てをかけて日本人として団結しましょう!!」

今家に帰り落ち着いた状態で映像をみています。 何も言葉がでません。 今日インナーシャツに言葉を書いているときに英語にしようか迷いましたが世界に発するのではなく日本の皆にどうしても日本語で応援したかった。 そんな思いでした。 今こそ全てをかけて日本人として団結しましょう‼less than a minute ago via Twitter for iPhone