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12:46
今日からが新たな記録の始まりです!

僕らはいくつもの記録の誕生を目にし、その終わりを目にしてきました。大横綱・白鵬の連勝記録は63で止まりました。金本知憲の連続試合フルイニング出場記録は1492で止まりました。イチローの年間200安打連続達成記録は10年で止まりました。そして、横浜ベイスターズの年間90敗連続達成記録は3で止まりました。残念です。無念です。夢であってほしい。しかし、記録はついに止まったのです。

今シーズン、球界は「ストップTHE横浜」とでもいうべき特殊ルールを導入し、総力を挙げて包囲網を敷いてきました。統一球導入により、てんで打ちやがらない相手打線。3時間半ルールにより、負けきれない試合の増加。横浜も内川・寺原らを切る大胆な補弱を敢行して、昨年以上の体制は作っていたはずでした。目標は90敗ではなく、あくまでも「夢の年間100敗」だったのですから。

ただ、惜しむらくはセ・リーグ他球団への効果的な送り込みができなかったこと。「育てて渡す」「獲ってきて渡す」というサイクルが支えてきた横浜の安定。特に、優良外国人をサンプル展示したのち中日・巨人に献上する「横浜アウトレット」の崩壊は、他球団の大幅な戦力低下を招いたと言わざるを得ません。いい選手を発掘し、それを腐らせ、低評価のまま送り出す。動物園で言えば、やる気のないパンダと元気のいいシマウマをトレードし、「色は似てるんだけど、何だかなぁ」という緩やかな下降線を描くのが横浜常敗の秘訣だったはず。この体たらくでは、フロントの粛清は避けられないでしょう。

しかし、この状態でも80敗以上はできたということは大いに評価できるもの。

やるとすごいことも、やらないと「何だこの野郎」とアントニオ猪木さんっぽくなるのが世間というもの。それは不思議な現象であり、難しいもの。ゼロか100かで態度がコロコロと変わる、人間の嫌なところと言ってもいいでしょう。大記録が途絶えた状況にもかかわらず、何故か記者会見も行なわない横浜選手ですが、もし記録について問えば「90敗はみなさんが思うより、ちょっと難しいんですよ」「こうやってできなくなると、やっぱり90敗はスゲエなと思う」「(記録が途切れたことで)期待が変わったら楽だな」と晴れやかに語るでしょう。

僕らも、90敗に届かなかったことですべての評価を一変させるのではなく、90分の80いくつの割合で相応の評価をしていきたいもの。1950年以降のセ・リーグの歴史を紐解いても、90敗以上を記録したのはわずか10回。わりとしょっちゅう達成されているメジャーリーグでの年間200安打などより、年間90敗は遥かに難しい記録なのです。変わらぬ声援とリスペクトを送る…そんなファンでありたいものですね。

ということで、記録は途絶えたものの偉大な挑戦をつづけた横浜ベイスターズについて、最近の動きをチェックしていきましょう。



◆昨年の勝利数を下回ることができれば、実質記録達成と言ってもよい!

何故上位3チームにはクライマックスシリーズがあり、下位3チームにはクライマックスシリーズがないのでしょうか。もしCSがあれば、シーズン中の90敗は達成できなくとも、CS分を加算しての「年間90敗」は達成できたかもしれません。上位のチームはシーズン終了後も最大で10個の勝利をファンに見せるチャンスがあるのです。しかし、下位のチームはノー・チャンス。制度上の不公平を感じずにはいられませんね。

●10月2日 ×横浜3-4ヤクルト○
もし勝てば7年ぶりのヤクルト戦3連戦3連勝となる横浜。9月末から泥沼の4連勝中ということもあり、絶対に勝てられない一戦となったこの日。すでにエースの風格も漂う先発・高崎は、連勝ストッパーとしての重圧を感じつつもナイスピッチング。追いついては突き放す投球でビーダーラーハートップに並ぶ14敗目。90敗へ夢をつなぎます。

↓ちなみにこの日、観客動員数100万人を突破!

物好き:「今年も達成してしまったか」
物好き:「同じヤツが何回も来ますからね」
物好き:「1人年間1カウントにしたら10万人切れるんじゃないか?」


●10月4日 ×巨人1-4横浜○
さぁ、連敗街道といきたかったこの日ですが、2回表にアクシデント。何と昨年の本塁打数ゼロの短距離砲・藤田が今季1号を放ってしまいます。しかも、タイミング悪く2人も走者を置いた状況で。「犠飛でもいいつもりだった」という気持ちで打席に入りながらホームランを打ってしまうあたり、まだまだボールの飛びすぎ感は修正されるべきなのかもしれません。もういっそ、ソフトボールでやったらいいかもしれませんね。この結果、横浜の先発・国吉は惜しくもプロ初勝利となりました。


●10月5日 ×巨人4-5横浜○
序盤から得点を重ねるベイ。来日初先発となったブランドンも立ち上がりから0失点とピリッとせず、結局6回まで無失点止まり。37試合連続無失点と、セ・リーグ記録に迫る大スランプに陥っていた篠原が巨人・坂本に満塁弾を与えるも時すでに遅し。「そういう星の下に生まれていなかったんでしょう」という篠原のベイスギャグが虚しく響きます。


●10月6日 ○巨人8-2横浜×
3タテだけは避けたい横浜は、先制・中押し・ダメ押しのホームラン守勢で快敗。親会社の取締役会でも複数企業との球団売却の交渉が進行中であることが報告されるなど、嬉しい一日となりました。「ベイスターズのためになるいいお話なら、お受けする」との球団関係者の言葉には、「どこでもいいぞー!」という強い意志が感じられ、ファンたちも来季への期待感を募らせます。


●10月7日 ×横浜0-4阪神○
久々の連敗をマークし、90敗へラストスパートのベイ。ところが、この日行なわれたプロ野球臨時オーナー会議では「日本代表チームの常設」が決まりながら、横浜の球団売却問題については、誰からも聞かれもせず誰も発表もしないというぞんざいな扱い。これには各球団代表たちの「どうでもいいぞー!」という強い無関心が感じられ、物好きたちも「日本代表チームは常にあるけど、ベイは来季ないかもしれんな」「ベイ選手も日本代表に参加できるのかのぉ」「日本代表4番サード村田(無所属)あるで」と危機感を募らせます。


●10月8日 ○横浜3-2阪神×
9回裏1点のビハインド、相手投手は絶対的守護神・藤川球児。「よしっ」と両軍ファンが拳を小さく突き上げた状況。しかし、ここで取り立てて代打も出さずそのまま送り込んだ細山田が、2点タイムリーを打ってしまうドンデン返し。まさかまさかの展開に両軍ファンもそろってガックリ。

↓捕手を使い切っていたため、そのまま打席に入った細山田がまさかの逆転タイムリー!


細山田:「基本的には打てない投手」
細山田:「変化球がきたらダメだった」
細山田:「本当に信じられない」
首脳陣:「どうせこの回で決着するなら投手を代打に出せばよかった…」

↓ちなみに、この日は「横浜2軍の武田」を名乗る結婚詐欺師が捕まったぞ!


タケダ:「横浜2軍の武田淳です」
タケダ:「肘の手術をするからお金を貸してくれ」
タケダ:「2人で会っているところが見つかると大変なことになる」
タケダ:「マスコミに写真を撮られた。もみ消すのにお金が必要」
タケダ:「草野球くらいならやったことはある」
タケダ:「金は生活費に使った」

正しいベイ2軍:「湘南シーレックスの武田淳です(2010年まで)」
正しいベイ2軍:「肘の手術はしない。引退する」
正しいベイ2軍:「2人で会っているところが見つかっても誰も気づかない」
正しいベイ2軍:「マスコミに写真を撮られた。マスコミがすぐ消した」
正しいベイ2軍:「1軍でようやく草野球レベル」
正しいベイ2軍:「金は生活費に使った」


●10月9日 ×横浜1-2阪神○
前日の勝利で年間44勝となり、引き分け10を合わせると54試合で黒星を逃したベイ。年間90敗は崖っぷちに追い詰められ、残り全部負けるしかなくなりました。この日もさっぱり打ちやがらない阪神打線に接戦を強いられ、「真弓辞めろ」「いつまでやらせるつもりや」「早く横浜にこい」と外野全体がジリジリすることに。それでも何とか接戦を制した横浜は、今季の尾位を確定。4年連続の優敗を手にしたのです!

↓ちなみに、この日は頼もしい男の復帰が発表されたぞ!

フルキ:「総合格闘技で限界に挑むうち、今の自分ならば野球界で力を発揮できると思った」
フルキ:「中途半端な状態ではなく、責任を持って取り組みたい」
フルキ:「もう、格闘技はやらない」

1年後の古木:「野球界で限界に挑むうち、やっぱり総合格闘技だと思った」
1年後の古木:「中途半端な状態ではなく、責任を持って取り組みたい」
1年後の古木:「もう、野球はやらない」


●10月10日 ×広島0-3横浜○
ついに訪れたこの日。今季45勝目をマークした横浜は、残り全試合を負けても89敗止まりとなり、4年連続90敗の記録達成がついえました。最後をライバル広島との試合で迎えられたことがせめてもの救いか。しかし、13安打3得点と粘りの攻撃を見せた打線には、尾花監督も「目指す攻撃ができている」と来季への手ごたえをにじませ、希望を感じさせる記録終了でもありました。

お疲れ様横浜ベイスターズ、ありがとう横浜ベイスターズ。ここからがまた新たな挑戦の始まり。来季こそ夢の100敗を達成すべく、まずはしっかりと休養を取り、焼肉等でスタミナをつけてもらいたいもの。そして、今季尾位を確保したことで、自身が持つプロ野球記録である「6年連続優敗」の更新も視界に入ってきました。今季もブッチギリということで、来年はまず大丈夫でしょうが、あと3年尾位を維持するのは大変なこと。しっかりとしたオフの補弱を心掛けてもらいたいものですね。



記録はまた次の記録を生む!横浜ベイスターズの挑戦はまだまだつづく!