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12:00
●●●●が強い男になりたい!

「プレイボーイ」と「an・an」。僕はこのふたつの雑誌に共通のものを感じています。それはスタイリッシュエロ本であるということ。エロ本というとどうしても淫靡であったり、特殊であったりとアンダーグラウンドになりがち。しかし、両誌はコンビニでテープ留めされることもなければ、売り場をわけられることもなく、別に買うことが恥ずかしいわけでもありません。旬の有名人の表紙と各種カルチャーに触れる情報記事が、エロ要素を気にさせなくしているのです。むしろ「誰だってセックスするでしょ?」という清々しささえまとっているほど。

誌名にある「プレイ」「アン!」「アン!」という響きは、ド直球のソレでありながらオシャレ。ヌードグラビアの大見出しが躍っても、まるで嫌らしさはありません。逆にan・anレベルのオブラートで包むと、意味を取り違えてしまいそうになるほど。2012年4月4日号の特集見出しは「いま私たちが求めるのは“強い男”です。」でしたが、これがマムシドリンク的な意味での強い男を指すことは、雑誌の内容と合わせて注視しなければ気づけないでしょう。

そんな「強い男」としてan・an誌のご指名を受けたのが、サッカー日本代表・長谷部誠さん。長谷部さんも記者に対して第一声で「自分が強いと思ったことはない」と完全に意味を取り違えた反応。そういう意味ではないのです。サッカーで鍛えた持久力。サッカーで鍛えた体幹から腰回りの筋肉。その誠実かつ粘り強い性格に漂う、丁寧にねちっこく何時間でも責めてくれそうな印象。そうしたものを期待して記者はドイツまで取材に赴いたのだろうと、僕のような色眼鏡読者にはピンとくるわけです。

女性記者や女性読者は長谷部さんが意味を取り違えたまま応じる「強い男」インタビューに、何を想うのでしょうか。

「こちらが長谷部さんのご自宅ですか…うふふ☆きちゃった」「早速プレー開始します?」「先にユニフォーム交換しますよ☆」「芝生のことピッチって呼ぶんですか?ビッチと似てますね」「試合前の雨でもうピッチ濡れちゃってますよぉ」「えへへファースト☆タッチ」「ダーメ、パスが速いですよ…」「しっかりプレスかけて…」「手はダメ…ほかのところで…」「ライン上げたり下げたりして…」「右サイドがお留守ですよ…」「じっくりボール回して…」「サイドチェンジして…」「どこで覚えたんですか…?そんなリトリート…」「バイタルエリア侵入しちゃダメぇ…」「私もボール持ちたい!」「すごぃ…ゴクッ…ミドルレンジ…」「ワン☆タッチ、ツー☆タッチ」「玉際が弱いんですね(はぁと)」「もうキャノンシュートしちゃうの…?」「あぁ、すごいダイレクトプレイ!」「ポストに当たるぅぅぅ!」「枠に入ってるぅぅぅ!」「長谷部IN、長谷部OUT、長谷部IN、長谷部OUT、長谷部IN、長谷部OUT」「中盤のソコ…ソコッ!」「フォーメーション変えて!」「もっと攻撃的に!」「パワープレイして!」「まだ…まだ…アディショナルタイム5分…」「二列目からの飛び出しぃぃぃ!」「試合終了のホイッスルぅぅぅぅぅぅぅ!」「…一晩にアタッキングサードしちゃうんですか…」「日本代表ってタフ…」みたいなことを想うのではないかと、素直なオッサンの心で想像したのですが、はたしてどうでしょうか。コンビニではとてもそんな感じには見えませんが、その辺が編集者の腕なのかもしれませんね。

ということで、エロさを巧みに包み隠しスタイリッシュに仕上げる編集術について、「an・an」2012年4月4日号からチェックしていきましょう。


◆an・anさんは巧みな誌面構成でエロさを上手に包み隠している!


幸いなことに、前述のような妄想について、長谷部さんが勘づく恐れは今のところありません。アレは前後の記事を併せて読んで初めて感じるものであり、長谷部さんインタビュー自体は至って普通の中身。芥川龍之介みたいなポーズで決めたオープニンググラビアはカッコいいですし、「自分を強いと思ったことはありません」という第一声も渋さたっぷり。話した内容自体も非常にタメになるものばかりなのです。

↓長谷部さんは「強い男とは?」のテーマに、ごく真面目に語った!

・自分を強い男と思ったことはない
・弱さを認めるのも強さなのかもしれない
・自分のエネルギーは周囲の人の喜ぶ姿
・ファンや家族のためならすべてをサッカーに捧げられる
・自尊心がありつつ裏側には自己嫌悪もある、それが強い男かな
・挫折知らずのイケイケな成功者には魅力を感じない
・僕はそのことを「ミスターチルドレン」の歌詞から学んだ
・もし自分に才能があるとすれば、向上心を持ちつづけられること
・女性も、何かを頑張っている人が好き
・結婚してもいい距離を保ち、嫌なところも「あきらめ」たい
・あきらめるは、あきらかにきわめること。悪い言葉じゃない
・子どもはたくさんほしいです

「an・an」2012年4月4日号より

読者:「持続するって大事なこと!」
読者:「女性側も頑張るべきよね!」
読者:「強い男はやっぱり子だくさん!」

an・an (アン・アン) 2012年 4/4号 [雑誌]

価格:420円
(2012/3/29 11:36時点)
感想(0件)




最後はトイレか洗面所でのグラビアで長谷部さんのコーナーは終了。しかし、前後には「あなたの考える強い男とは?」という読者アンケートや、「ふとした瞬間にドキッとする男らしい仕草実例集」「心に深く刺さった…(はぁと)真っすぐで熱い、男の言葉」などのアンアン特集を配置。内容については同誌をご覧いただくとして、こうした特集にサンドイッチされることで、長谷部さん特集にもふんわりとエロさを漂わせているのです。上手いですね。

エロスがさらに明らかに…というかぶっちゃけられるのが後半のこまごました特集記事。相当なページ数をオシャレで埋め尽くしたことにより、後半の特集は記事内容が若干アレであることも気になりません。イベントライブでモーニング娘。→ももいろクローバーZ→AKB48→恵比寿マスカッツと出てきたような感覚。大半がオシャレであれば、多少違うものが混ざっていても、全体としてオシャレに仕上がるのです。このあたりはさすが、一流誌の構成力ですね。

↓「読者1000人大調査!こんなコトを私にしてほしい…(はぁと) 妄想・夢想の強い男ランキング」なるコーナーではアスリートたちも妄想の対象に!
●Q17:胸に飛び込んだ私をどんと受け止めてくれる、厚い胸板の持ち主といえば?
第3位:錦織圭
読者コメント:試合で優勝して汗ばんだ彼の胸に飛び込み、そして小声で「おめでとう…」って言う妄想を毎日繰り返している

「an・an」2012年4月4日号より

そ、そうか…?

胸板希望なら琴奨菊とかのほうがいいんじゃなかろうか…?


↓「主人公はあの強い彼、ストーリーはお気に召すまま(はぁと)妄想劇場。」なるコーナーではアスリートたちを自由に弄ぶ!
●ダルビッシュ有さんと遠距離恋愛
概要:自分が活躍できる理由は遠距離恋愛中の恋人のおかげだと取材陣に応えるダルビッシュさんを見て、拍手しながらアメリカに旅立つワタシ…という妄想。

●長谷部誠さんと筋トレ中に愛し合う
概要:筋トレ中に長谷部さんの上にゴロンと転がり、「こら〜」とつねられたいという妄想。

●室伏広治さんに抱っこされて姫気分
概要:大会で優勝したあと、取材等々で待たされ焦らされてから、世界一力強い腕でお姫様抱っこされたいという妄想。

●佐々木健介さんと焼き肉屋へ!
概要:ひったくり犯をラリアットでぶちのめした健介さんに、焼肉食べ放題をごちそうするという妄想。

●松岡修造さんとコートで結ばれる
概要:ブリブリのテニスウェアを着た私を説教する修造さんに、ドMな私はキュンとしてしまい、何やかんやで、コートの上で結ばれるという妄想。

「an・an」2012年4月4日号より

読者電話:「あ、もしもし、アンアン編集部さんですか」
読者電話:「僕、妄想を文章にするのとか得意なオッサンなんですが」
読者電話:「はい、内田篤人さんが最終的にアヘ顔ダブルピースするようなヤツもいけます」
読者電話:「バイト感覚でこのコーナーやらせてもらえませんか」
読者電話:「29歳保育士って設定で、あぁ…はい…ダメですか…」

ぶっ飛んだ女子たちの妄想は、本誌でお楽しみください!

実はオッサンが書いているなんてことは絶対ないと思いますから!

an・an (アン・アン) 2012年 4/4号 [雑誌]

価格:420円
(2012/3/29 11:36時点)
感想(0件)




一部だけを見れば強烈なエロスを感じても、総体としてはスタイリッシュにまとめる。これこそスタイリッシュエロ本「an・an」の真骨頂ではないでしょうか。男性サッカーファンの中には購入をためらっている方もいるでしょうが、恥ずかしがることはありません。僕が購入した際も、女子店員は無言でレジを打ってくれました。an・anは大丈夫です。それに、思わぬところであの男のトンだエピソードも収録されていますしね。

↓同誌取材に対しあやまんJAPAN・あやまん監督が明かした「合コンで対戦したらノリがあげぽよだった男」はアイツだ!
●合コンで対戦したらノリがあげぽよだった男
第3位:槙野智章(浦和レッドダイヤモンズ)

あやまん監督:「私たちが試合した頃は代表戦出場の機会がなかったけど、今やゴールも決めるほど」
あやまん監督:「あやまんJAPANがあげまん?」
あやまん監督:「槙野選手とは代表戦に出場がないことを、ノーチャンス、ノーチャンス、大きな声でノーチャンスと歌ったものです」

「an・an」2012年4月4日号より

ここで出てくるかぁwwwwwwwwwwww

取材も受けてないのに長谷部さんを食った槙野さんwwwさすがやwww


↓さぁみんなで槙野さんのノーチャンスの歌を歌おう!


槙野さんのノーチャンスの歌は、35秒頃からの部分に合わせて歌おう!

ぜひ、埼玉スタジアムでも6万人の大合唱を!

an・an (アン・アン) 2012年 4/4号 [雑誌]

価格:420円
(2012/3/29 11:36時点)
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僕も「an・an」さんのようなスタイリッシュエロブロガーになりたいです!