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13:35

日本に勢いをつける見事な勝利!

ロンドン五輪、日本選手最初の競技。それだけでも十二分に重たいシチュエーション。しかし、それ自体は経験済みのことでもあります。アテネ五輪や北京五輪でも、なでしこは日本選手団の先陣を切ったのですから。ただ、そのときと今回ではワケが違います。

なでしこはいわば日本の旗手。選手団の先頭で日の丸を掲げ、「日本ここにアリ」とロンドンに乗り込んできた猛将です。以前のように、特別な期待をかけられることなく、単に最初にやってきた一兵卒とは違う。なでしこが負ければ日本全体に落胆が広がり、なでしこが勝利すれば希望が広がるような、大きな存在となってロンドンにやってきたのです。

そして、日本からだけでなく世界からもなでしこは注目されるチームです。ロンドン五輪の最初の最初に始まった女子サッカー。その世界チャンピオン、今季世界一位、金メダル候補がなでしこJAPAN。「女子サッカーってどんな感じ?」と興味を持った人が、何となく見守ることになる対象です。なでしこのプレーぶりによっては、「女子サッカーって所詮こんなもん」「世界チャンピオンって言っても所詮は女子だね」「ふーん、頑張って」と思われるのです。

金メダルへの期待、世界チャンピオンの責任。

よく大相撲などでも「横綱の責任」などと言いますが、なでしこが背負うものはまさにそれ。勝利そのものも期待されつつ、観客を満足させるだけの強さ・姿勢を見せなければいけない…そんなチームとしてロンドン五輪を迎えたのです。世界一のチームとして、女子サッカー競技を代表する、「世界一の試合」を期待される立場になったのです。

そんな中での2-1快勝。まぁすべてがうまくいったわけではありませんが、これは素晴らしい結果ではないでしょうか。川澄の先制点などは、澤からの巧みなパス、大野のアイディアとテクニック、オイシイところを逃がさない川澄ちゃんの勝負強さが結実した「女バルサ」のゴール。ニュースで使いやすい、いいVTRが撮れて報道関係者もニッコリです。今日は世界中であのVTRが流れるかと思うと、「どうですか?これが日本のなでしこですよ」と無関係の鼻も高くなりますね。

ということで、さすが世界一のチームという、なでしこJAPANの初戦「ロンドン五輪女子サッカー 日本VSカナダ戦」をチェックしていきましょう。



◆日本のテクニックと、カナダのチクビプクッで目移りするような一戦!


五輪への帰還。この戦いにのぞむなでしこたちの姿を、あえて「帰還」と呼びたい、そんな気持ち。4年前の北京では、なでしこは日本選手団の本流にはおらず、あくまでもアウトサイダーでした。最初に登場するから何となく見ようか。ベスト4まで行ったから何となく見ようか。でも、金はないみたいだし、裏ではソフトボールの中継をやっているから、そっちを見ようか。そんなレベルの十把ひとからげの中のひとつ。

しかし、今やその胸に輝く日の丸は眩しく輝き、日本全体を牽引する旗印となっています。前奏につづく君が代の斉唱。澤の小指には金色の輝きが点ります。その意味は今さら説明するまでもないでしょう。世界一の王者として、金メダルを取りに来た。なでしこは日本選手団の主役の一角を担い、五輪に凱旋したのです。4年前の忘れ物を受け取るために。

一方、日本を迎え撃つカナダもなかなかのもの。ネイル合戦では一歩遅れをとりつつも、別の方法…具体的に言うと乳首で反撃をしてきます。日本側のネイルは確かに、川澄・鮫島・熊谷など多数の選手が施していますが、カナダの乳首はほぼ全員。プックリと主張するものから、チンマリと控えめに存在を示すもの、威風堂々立ち上がるものまでさまざま。「これは苦戦しそうだな…」「落ち着いて攻めていけよ」「チクチクとねちっこく!」…深夜のお茶の間からも声が上がります。

そして始まった試合。日本は左サイドを走らせ、キックオフ一発で裏を取ろうとするデザインプレーで、カナダに先制パンチ。前半5分には、中盤の低めから最前線まで攻めあがった澤がファーストシュート!日本の動き自体は素軽く、特に澤の動きにキレが戻りつつあるのが好印象。五輪に向けて整えてきたな、という感触です。

しかし、体調はともかくプレーではまだギコちない部分も。パスの距離感が合わない場面や、全体に選手間が離れすぎる傾向、守備においてのサポートや連動性は、昨年見たあの「なでしこJAPAN」には及ばないところ。

DFラインで回している間に相手の必死な追い回しに詰め寄られ、ボールを失う場面がたびたび。バックパスでGKに返すのはいいとしても、近賀から送られるバックパスがアーリークロスのように鋭くゴールに向かう軌道を描くなど、「触れば1点」「もしくはGK福元が触らなければ1点」という場面も見られます。このあたりはグループステージを通じて、微調整していきたいところ。

そして試合が動いたのは前半33分。左サイドでゲームを組み立てながら、長身の相手選手を華麗に飛び越える浮き球で、澤からのパス。裏に抜け出した大野は、このボールを受けると、取れるものなら取ってみろと言わんばかりに、エリア内で直立静止。そこに外側から川澄が走り込むと、大野は後ろ向きのまま足裏で川澄へ!

↓日本先制!持ってるオンナ・川澄ちゃんの五輪初ゴール!


澤のパス、大野の落とし、川澄ちゃんのファーストタッチ&シュート!

ボールを止めて蹴るという根本的な部分での上手さ、チームとしてのアイディア・連携、「世界一の女バルサ」にふさわしいファインゴール!

世界への挨拶には最高の一発だ!

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抱き合ってよろこぶなでしこたちの一体感。そこに至るまでにひとりひとりが見せた技能。それぞれがそれぞれの仕事を高いレベルでこなし、みんながひとつの目標に心を向けている…なでしこらしさは健在です。

相手を思いやり助け合う、世界一ともなればエゴや自負が垣間見えることも多いもの。しかし、この殊勲のゴールをあげた選手が、喜ぶ味方に完全にのしかかられても、完全におんぶみたいになっても、何か介護ヘルパーと担当患者みたいな絵面になっても、ただそれを受け入れる姿。それが、世界を変えたなでしこの変わらない強さなのかもしれません。

僕も「あんなにおんぶされたら『降りろよ!』って放り投げてしまうな」「ちょっと肉ついてきてません?」「キャプテンの重圧が…重いです…」なんて思った自分を反省するばかりです。

↓さらに前半44分にはキャプテン宮間の空中ごっつぁんゴールも飛び出した!


何だコレwwwww前のでっかいの4人を抜けて、宮間の頭に勝手にボールが当たったwwww

しかも本人、目ぇつぶってるしwwwww

「宮間がヘッドで決勝点」って、なでしこJAPAN的にはまたくもって意味不明wwwwww

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勝負どころを知る日本は、後半に入っても怒涛の攻勢。後半6分には、大儀見(※旧姓・永里。永里も大儀見も一発で変換できないので地味に面倒くさく、何なら大里とかで登録してくれないかと日々思わざるを得ないが、キャラクター性も鑑みて『大王(おおきみ)』という妥協案もなくはない、日本のエースストライカー)が惜しいチャンスを逃します。

GKまでかわして、流し込むだけのシュートだったので、まさか相手DFの足が飛んでくるとは思わなかったのでしょうが、決めれば試合を終わらせるチャンスだっただけに残念でした。

九死に一生を得たカナダは、足が止まりつつも息を吹き返し、ここから反撃。チャプマン、セッセルマンという競っ競り合いに強そうなDFが日本のダメ押しを許さず、エース・シンクレアに加え、日本人のハートをがっちりつかんだFWタンクレディが爆走。「カラダのどっかについてる大砲」で、日本にズドンと一撃食らわせたのです…。

↓タンクレディ起動!目標日本ゴール!主砲発射!


あーこれはやられた!

GKがはじいても、詰められてるからどっちみちダメだったかもわからんね!

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と、大楽勝ムードからは一転しますが、2-1での勝利をきっちりとつかんだなでしこJAPAN。後半途中からは、ワールドカップから足掛け一年無得点がつづく、なでしこの最終兵器・安藤コズコズも投入されますが、本日もコズコズ砲が火を吹くことはありませんでした。

「あたしが火を吹くのは本当のピンチだけ」「逆に、アタシが火を吹かない時点で、今はまだ本当のピンチではないということ」「アタシが火を吹いたら?どうなるかわからんね…あるいは地球が…」という余裕さえ感じさせる戦いぶり。

金メダルを目指すなでしこにとって、ここはまだ勝負の一丁目。体調面も含め、ジワジワと上げていきながら、まずは強豪との対戦が予想される準々決勝を見据えていきたいもの。開会式もまだですからね。コチラも王者のファンらしく、泰然と見守りたいものですね。


まずは1勝!6試合+表彰式で7回君が代を響かせてくれ!なでしこJAPAN!


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自由すぎるオリンピック観戦術

内容紹介記事は→コチラ  と コチラ と コチラ