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12:32
俺のマンデーセレクションを超えていけ!

僕は競争意識というヤツの意味を始めて知った気がします。競争したほうがより高みを目指すことができるとは言いますが、内心僕は疑っていました。別にひとりでもちゃんとやればデキるだろ、競争しなくてもデキるだろ、ちゃんとやれよ、サボらなければ一緒だろ、と。「上昇思考」などの大ヒット自己啓発本を読んでも、どうにも納得がいかなかったのです。

しかし、ようやくその意味がわかりました。競争意識とは自分を押し上げるのではなく、「あ、もっと上があるんだ」という気づきを与えてくれるものだったのです。例えばジャンプをしているとき、普通なら1メートルも上がったら大満足です。カエルだって柳の葉っぱに飛びつくくらいでしょう。もしそこで、横にトランポリンを跳んでいる人がいたら。「あ、もっと跳べるな」と気づきますよね。その向こうに逆バンジーをしている人がいたら、さらに上の存在に気づきますよね。

「この程度だろう」という根拠のない思い込みを、自分自身で打ち砕くのは難しいものです。何せ、自分で結論を一回出してしまっていますから。そこに他人の意見を導入する機会、それが競争なのではないでしょうか。限界を超えてさらに先に進むため、交互に思い込みを打破していく。相手の発想を受けて、さらにそれを壊していく。そんな作業によって孤独な練習を超える高みへたどり着く…それが競争だったのです。

僕にそのことを教えてくれたのが阿部勇樹さん。阿部さんは29日のフジテレビ「すぽると!」にご出演。一流サッカー選手としてサッカー解説をしてくれたのです。まぁそれはどうでもいいです。問題は阿部さんが見せた「マンデーセレクション」の決めポーズ。阿部さんは自身が2ヶ月前に見せた会心のポーズを、「競争」の中で超えてきていたのです。この成長速度には僕も驚き、大いに感心したもの。なるほど、この調子で普段のプレーにも磨きをかけているのなら、サッカー界の急速な成長にも納得がいきますね。

ということで、阿部ちゃんが猛スピードで進化をつづける様子について、29日のフジテレビ「すぽると!」からチェックしていきましょう。



◆阿部ちゃんはコレをやるためだけに呼ばれ、期待を上回った!

マンデーセレクションの基本形。それは指さし確認のポーズ。長くこのコーナーの解説をつとめ、マンデーセレクションを持ちギャグにまで高めた風間八宏氏は、毎週月曜日のこの時間にカメラに向かって指を突き出してきました。そのポーズは基本的に変化することなく、視聴者的にもベストポーズだと認識されていました。思い込まれていました。

しかし、それは安定ではなく停滞でした。指をさすというポーズは、マンデーともセレクションとも決してつながっていません。確かにスーパーで肉を選んでいるオバサンはよく指を突きだして「こっちが安いわね…」などとやっていますが、全員がやっているわけではありません。指さし=セレクトとは限らないのです。

阿部ちゃんも2ヶ月前まではその発想…前任者の幻想に囚われていました。阿部ちゃんのマンデーセレクションは決め顔という部分では一線を超えるものでしたが、「指さし」から脱却することはできていませんでした。風間幻想に囚われていました。同じ時期の川崎フロンターレサポーターと同程度に、風間幻想に囚われていたのです。

↓2012年9月3日放送分の「すぽると!」では、阿部ちゃんの顔は突き抜けていたが、指はまだ突き抜けていなかった!

いや、十分面白いんだけど、まだ新しくはない!

風間幻想を振り切れ!阿部ちゃん!

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しかし、阿部ちゃんはサッカー界に競争の火を放ちました。「マンデーセレクションはふざけていいんだ」という限界突破。これにより、以降のゲスト出演者は続々と新たなマンデーセレクションを送り出す、マンセレ戦国時代に突入したのです。

↓2012年9月17日放送分「すぽると!」では、中村憲剛さんが「阿部ちゃん程度のマンセレは俺にもできる」と宣戦布告!

指さし+顔芸は誰にでもできる、という気づき!

「お前の芸はマンネリ」という指摘そのものの表情!


↓2012年10月1日放送分「すぽると!」では、楢崎正剛さんが「指をさす必要はない」と限界突破!

ゴールキーパーならではの受け止めるポーズでマンセレに革命を起こした!

「お前らの芸は昭和の発想」という厳しいダメ出しの表情!


まさに競争原理。阿部ちゃんはライバルのマンセレぶりに燃えていたはずです。「一番面白くマンセレできるのは俺なんだ!」と。そしてやってきた満を持しての出演オファー。10月29日の放送に登場した阿部ちゃんは、もう極端な話マンセレするためにやってきたのです。スタッフも「そろそろもっと面白いマンセレ思いついたでしょ?」という気持ちで呼んだのです。

↓番組開始早々「面白いマンセレやれよ?」とプレッシャーを受ける阿部ちゃん!
本田アナ:「こんばんわ!10月29日の『すぽると!』はマンデーフットボールです」

西岡アナ:「今夜のスペシャル解説は浦和レッズの阿部勇樹選手です。前回(出演時に)反響の大きかったマンデーセレクションのフリのポーズ、今回もぜひご注目ください」

視聴者:「そこ!?」
視聴者:「何この『今から面白いことやりまーす』みたいなフリ」
視聴者:「阿部ちゃんでもコレはキツイで…」


大きなプレッシャーの中で登場した阿部ちゃんは、今日もINAC神戸の星川敬監督のコスプレで登場するなど、オープニングから笑いをとる気マンマン。しかし、マガト監督解任により今季初出場&初アシストを記録した長谷部誠さんの話題になった際には、「ここを乗り越えていろいろ結果を出してもらいたい」と自身のマンセレと重ね合わせ、今まさにプレッシャーに曝されていることがうかがえるコメントを発します。それを見つめる本田アナの目にも「誠ちゃんのアシスト以上にデキのいいマンセレをしなさいよ」「そのために呼んだのよ」「面白くなかったら干すわよ!」という強い輝きが宿り、スタジオにも緊張感が広がります。

その後、阿部ちゃんはマンチェスター・ユナイテッドの試合を見ながら、DF技術論みたいなものを解説します。しかし、まぁこれはアリバイ作りみたいな話で、特に面白くもなく、いまいち言いたいことが伝わってこない感じだったので割愛します。問題はマンセレです。マンセレだけ面白ければ、今日の仕事は終わりなのです。その期待に応え、プレッシャーをはねのけ、阿部ちゃんはやってくれました。進化形マンデーセレクションを。これまでの固定観念をぶち壊していく、斬新な笑いを…!

↓すべてのサッカー選手、括目せよ!これが阿部勇樹のマンデーセレクションだ!

阿部:「俺の顔芸イケてたでしょー」
中村:「そんなの誰でもできるから」
楢崎:「指さしに囚われてるお前らは古い」
阿部:「ちくしょーーーーーーー!!」
阿部:「俺が一番面白くマンセレできるんだーーー!!」
阿部:「マンデェェェェセレクショォォォンッ!!」

そして生まれたお目々パッチリンコ!

セレクト=目利きという切り口から新たな流れを作った!

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こうして阿部ちゃんは、全国の視聴者に「誰?」「どこかで見たことがあるような…」「とにかくフザけたオッサンだな」というインパクトを残し、颯爽と番組を去っていきました。阿部ちゃんの出演時間の半分ほどに匹敵する量でキングカズのVTRが流れようが、そこでキングカズが阿部ちゃんの倍くらいしゃべっていようが、番組の最後まで在席することを許されず途中退場させられようが、一切気にすることはありません。その表情は「ウケた」という満足感でいっぱいでした。

またもマンセレの限界を越えていった阿部ちゃん。しかし、この才能には先があるはず。まだマンセレを極めてはいないはず。有名サッカー選手のみなさん、どうか「すぽると!」ゲスト出演時には今回の阿部ちゃんを上回るマンセレを見せてください。それが阿部ちゃんを競争の中に叩き込み、さらなる進化をうながすのです。競争と進化、今後の阿部ちゃんの成長から目が離せませんね。

↓ちなみに、僕が選ぶこの日の阿部ちゃん解説で役立った一言…アベチャンセレクションはコレです!
西岡アナ:「ナビスコカップ優勝をきっかけに変わった部分はありますか?」

阿部ちゃん:「そんなにないんですけど…。電車とかもバレないですし」

ナビスコカップを連覇しても電車では気づかれないぞ!

阿部ちゃんによると、その程度の話だぞ!

Oh〜 What a Finish!

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阿部ちゃんのチカラを引き出すために、競争せよ選手たち!