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11:00
中野友加里社員、乙であります!

元フィギュアスケーターで、現在はフジテレビ社員となっている中野友加里さん。現役当時はトリノ五輪・バンクーバー五輪代表にあと一歩というところまで肉薄した実力者。トリプルアクセルを持ち技とし、6種類の3回転ジャンプをすべて飛びこなすという世界レベルの選手でした。2010年に現役を退くと、フジテレビに入社。映画の宣伝業務などで活躍されたのち、現在は「すぽると!」の制作に関わっているとのこと。

そんな中野さんが、いい仕事をしてくれました。これには僕も、これまでの非礼を謝らなくてはいけないようです。「僕も何かを引退して、ノンビリ閑職につきたいです!」「勢いだけで就職したいです!」「ガチャピンの中に入ってスケートする程度のやる気はあります!」などと、ちょっと羨まけしからんなと思っていたこと、本当に申し訳ありませんでした。

中野さんはさまざまな経験を経たメディア人となって、再びフィギュアスケートの世界で戦おうとしていたのだと、僕は遅まきながら気づきました。そして、その視線、その経験値、選手の本音を引き出す能力などは、リンクとお茶の間をつなぐ貴重な存在であると。やはり、ときどき出てきて「こんな感じで」というオーダーに沿ってコメントをする立場と、自分で企画・構成に携わり「ここを使おう」と決める立場とでは、仕上がるものに差があるのが当然でした。

そのことを気づかせてくれたのが、27日にフジテレビ「すぽると!」で放映された安藤美姫特集。この特集で中野さんは、自ら現場に赴き、ミキティの魅力を存分に引き出してくれました。さらに、同じジャンプの名手として、コーチのいないミキティにアドバイスを与えるなど、取材を超えた能力まで発揮。元プロ野球選手の解説者はたくさんいますが、元選手がカメラを連れて密着取材し、構成をしてナレーションつけるとは何と贅沢なことか。フィギュアスケート報道の新境地へ、中野さんの今後の番組作りに期待したいものです。

ということで、早くエラくなってフジテレビ・フィギュア中継のアレとアレとアレを何とかしてくれ!という願いをこめて、27日のフジテレビ「すぽると!」をチェックしていきましょう。


◆友だちとの茶飲み話をYoutubeにアップしているようなリラックス感!

「あなたは安藤美姫がこんな素敵な笑顔をすることを知っていますか?」というナレーションで始まった特集。声の主は中野友加里さん、その人です。そこには確かに見たことないほどリラックスしたミキティが映し出されていました。完全に友だち、完全に知り合い。緊張感も何もない、ホームビデオの撮影のような雰囲気。この映像を撮るほどの距離感は、ちょっとやそっとの密着では近づけないものでしょう。他局からの「汚いぞ!」「そういうのは解説者で雇えよ!」「松岡修造と換えてくれ!」という恨み節も聞こえるかのよう。

↓インタビュー取材でもリラックス…というか完全にダラけている取材対象!
中野:「2時間の練習したけどどう?」

安藤:「え、ちょっと、始まってんのもうw」

安藤:「フハハハハ」

安藤:「始まった感じね。もう回ってますか?何か調子が…」

これ本番ですか?

本番です!

※なおミキティは、別に取材されたくもない程度の相手にお義理で記者会見を開く際は、会見場使用料の一部(7142円)を負担させつつ、不足の18円を支払ってあげるなど、キッチリしたビジネス的対応をします。


↓気を取り直したインタビューでは、本音をダダ漏れさせる!

中野:「練習外で今、筋トレとかそれに伴うトレーニングとかは、どういうこととかをやってる?」

安藤:「出産を経て、すごい体幹の中の筋肉とか、すごく落ちてしまっていたんで、やっぱりジャンプの軸作りとか、すごくオフアイス…長くて2時間やっていて」

安藤:「そのおかげで今すごくジャンプも戻っているんで、それもすごい新しい…新しいというか小さいときに戻った感じ。中学生のときに戻った感じがして」

中野:「久々にお客さんの前に出たのが、アートオンアイスだったと思うんですけど、そのときの気持ちって今覚えてますか?」

安藤:「うーーーーん、まぁ、うーーーーん、緊張しましたスゴイw」

安藤:「やっぱりシングルスケーターでジャンプなしの構成っていうのは、いろんな外野からの声っていうのもすごくあったので」

安藤:「でもそういうの覚悟してやって、お帰りって言ってくれた言葉がすごく温かくて、次は絶対ジャンプやろうって気持ちになったし」

安藤:「何か久しぶりだったんで、あぁこんなにいい舞台なんだなって。このスポットライト浴びて、特別な場所だなっていうのは感じました」、

中野:「不安だったのか、楽しみなのか、覚えてますか?」

安藤:「すごい楽しみでした。やっぱり」

安藤:「だけど、靴が重くて最初。うわこんなに…ちょっとショック、思ってた以上にほんとに大変だったのが、ショック。不安というか、ショック」

安藤:「一日一日、シングルからダブル、ダブルからトリプルってなったときに初めて、応援してくださってた方とか周りで見てくださってる方が、『うわー』ってなる気持ちがわかったのと」

安藤:「あとは自分ってスゴイことやってたんだなっていう気持ちに初めてなれて」

中野:「子どもを生んで、子育てに専念したいという気持ちは?」

安藤:「うーーーん、もちろん子どものことは一番に考えたいっていうのは、もちろんそれはありますけど、でもやっぱり選手としてやっていくっていう風に決めたので、氷の上と会場にいるときは集中して、やっぱり責任を持って、演じないといけないと思うし。練習もキチンとしないといけない。自分なりに両立できたらなって感じです」

安藤:「やっぱり24時間子どもといたいって気持ちはもちろん(笑)あるんですけど」

局の本音:「いやさぁ、仲いいのはわかったんだけど」
局の本音:「そこは友だちより仕事優先?みたいな」
局の本音:「ここでさ、イイ話聞くのも大事だよ?」
局の本音:「でも、ホントは、まず子どもの話ね」
局の本音:「生んでるとかさ、生んでたとかさ、そこをね」
局の本音:「ヨソが独占する前に友だち的なアレで仕入れる?みたいな」
局の本音:「で、友だち的なアレでお父さんに接触?みたいな」
局の本音:「いっそ家族ぐるみ?みたいな」
局の本音:「友だち売って、何ぼでしょー」

何か、ランチしながらママ友と会話してるみたいだなw

しかも、これが一番体裁取り繕ってる部分というw

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とまぁ、一定の取れ高は得られたので、あとは時間の許す限り友だちとしての交流の模様をホームビデオでお届けすることに。中野さんは取材者という立場ではなく、元スケーターの立場でミキティに密着します。これはコーチ不在のミキティにとっても思わぬ援軍。ということで、友だちに普通にアドバイスを求めるミキティなのですが…

↓視聴者を置き去りにするジャンパー&ジャンパーのリラックストーク!
中野:「ちなみに、ルッツは何がダメなの?」

安藤:「いや、あのねぇ、怖いとかじゃなくて、今靴もちょっと柔らかいから…何かこうキュッとこないんだよね!」

中野:「キュッとこない?跳ぶとき?え、何、回りきらないってこと?」

安藤:「いや、もう回転がキュッとこないわけ」

安藤:「フハハハハ」

安藤:「ちょっとルッツのときヘルプしてよw」

中野:「見る見る」

「キュッ」はその場でもっと問いただせwww

何となく勝手に納得してんじゃないよwww

「キュッ」とか「グイーン」とか「ズバッ」とかミキティは長嶋茂雄タイプの表現しか出来ないんだから、そこを誰にでもわかるように翻訳するのが仕事だとあれほどw

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一応、局に戻ってから反省はしたのでしょう。「キュッって何?」「いや、キュッですけど」「わかんないでしょー」的な先輩からのアドバイスのひとつもあったかもしれません。中野さんは、キュッとしないとは回転が不足気味になることだと、後付けのVTRで視聴者に説明。さらに、ミキティのジャンプが回転を意識するあまり、しっかり跳ぶ前に回り始めてしまっていること、着地を意識するあまり早く手を開いてしまっていることを指摘。高さと滞空時間をしっかりとり、最後まで回転速度を下げないようなアドバイスを送ったことを明かします。

↓そしてミキティは中野さんのアドバイスを受けて、9月1日深夜、見事にトリプルルッツに復帰後初成功!
安藤:「いやー、時間まで覚えちゃったね」

中野:「跳んだ時間まで覚えた?」

安藤:「(午前)1時、14分!」

中野:「1時14分(笑)」

安藤:「1時14分にルッツとか、すげーな」

中野:「すごいよね。あんまいないっていうか、世界中見てもあんまりいないかも(笑)。よかった、そのルッツ見れて」

安藤:「そうだよーーー」

安藤:「これでやっとなんか、世界で戦ってた人みたいに(笑)」

9月1日に初成功して、月末には試合で2本決めたか!スゴイペースで回復してるな!

ていうか、午前1時は帰れよ、お互いwww

そして授乳!授乳!授乳!授乳!授乳!授乳!授乳!夜中の授乳!

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ミキティの思った以上に早期のジャンプ回復には、こうした周囲の人々の支えがあったのでしょう。本人も手応えを感じたか「2011年のエレメントまでは戻す」と力強く宣言。今はまだ体力的な問題もありますので、すべて上手くいくとは限りませんが、もし2011年まで戻ったら即ちそれは「世界王者の演技」ということ。友だちの前でだけ明かす、力強い本音。「スポットライト最高!」「あたしってスゴイ!」「午前1時のルッツすげーな!」…くらい、楽しくノリノリでやっている様子には、以前より強い安藤美姫をうっすらと感じ始めてしまいます。期待感、ありますね。

↓そして臨んだネーベルホルン杯のフリーでは、フリー4位と失速するも最低技術点をクリアで一歩前進!


とにかく最後まで滑りきった!

フリーで体力が持つっていうのは、また一歩前進だな!


最初のルッツはコンビネーションの予定を急遽止めたジャンプで、中盤のダブルアクセルは本来ならトリプルトゥループを付け足すところ、さらにサルコウは抜けて2回転とジャンプの課題はまだまだ多い状態。本当ならルッツのコンボ&ルッツ単独とトリプルルッツは2回入れたいところですが、そこも現状はまだ難しいという判断でしょうか。このあたりは「2011年のエレメントまで戻す」にはもう一段の回復が必要です。

さらに、スピンのレベルは2、2、1と全然取れていませんし、PCSはショートよりも低めに出ています。まぁあんまり上手くいった感じの演技ではありません。それでも演技後のキス&クライでは、柔らかな笑顔も見せました。少ない時間と多い課題。それをひとつずつクリアして、頂点を目指す。友だちにだけ明かした本音には、少なからぬ野心が宿っていました。「世界で戦う」という意志がありました。決して、何となく、踏ん切りつけるために出てきたわけではない。安藤美姫は本気だということ、今回の取材で強く感じられました。火の鳥のごとき復活、楽しみです!


中野さん、次は友だちだけが入れる授乳室などを取材しておいてください!