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ダーリン!ゼクシィ、買ってきたよ!ダーリン!ダーリン!!

僕は生まれて初めて「ゼクシィ」というモノを買いました。もちろん、かねがね噂には聞いておりました。28歳から34歳くらいの妙齢の女子が、ある日突然それを机の上に置いておき、彼氏を戦慄させる「絶苦死」と呼ばれる兵器があることは。仕掛けられたら最後、結婚という墓場へ送り込まれるか、女子からの実力行使でリアル墓場に送り込まれるか、「絶苦死」は二死択一を迫る必殺の兵器なのであると。

そのように、通常は女子が買うものであろう「絶苦死」を、いい年したオッサンが買ってきたのには理由があります。10年付き合った彼女の誕生日に満を持してゼクシィをプレゼント…なわけはなく、今月号の付録「彼専用ゼクシィ」にサッカー日本代表の面々が登場していると聞いたからです。

コンビニのレジに「絶苦死」を持って並ぶ僕。レジのお兄さんは無表情に会計を進めます。もう時計は12時を回る頃。バイク強盗も動き出す時間です。レジのお兄さんは、どんなことを思いながら僕のポンタカードを受け取ったのでしょう。「コイツ、何でゼクシィ買ってんだ?」「たまにいるんだよな、ストッキングとか買う気持ち悪いオッサン」「手に触れないようにお釣り渡そう」とか思っていたのでしょうか。ポンタカードを読み取りながら。失礼な。こりゃ時間差で激おこポンポン丸ですわ。

ズッシリと重い「絶苦死」。尋常じゃない重さに喘ぎながら、僕は家に帰ります。ガランとした部屋には誰の気配もなく、この「絶苦死」を踏んで爆死する男もいやしません。パラパラと読み進めながら、雑誌の全体像を把握していく時間。僕はフッと孤独という病がぶり返してきます。

あぁ、幸せそうな花嫁の笑顔だな。

あぁ、結婚式って準備が大変なんだな。

あぁ、都内にもこんなに挙式場があるんだ。

あぁ、指輪ってこんなカタログを見て決めるんだ。

あぁ、でも、僕にはこの知識を活かす機会も、この雑誌を読ませる相手もいないんだ。

どこ?どこ?どこに「お相手」を探す情報は載っているの?

どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?どこ?

「絶苦死」の重みを抱きしめながら、僕は28歳から34歳くらいの妙齢の女子の気持ちが少しだけわかったような気がします。だから、もし僕が「絶苦死」を仕掛けられることがいつかあったら、そのときはありがたく踏んで爆死しようと思うのです。この苦しみから逃れられるなら、踏みますとも。爆死しますとも。ポンッ、と。

ということで、世界で一番結婚と縁遠いアパートの片隅で、「ゼクシィ2013年12月号」をチェックしていきましょう。


◆「彼専用ゼクシィ」って「シャア専用ザク」より強そうです!

最初、ゼクシィを手にとったとき、僕は「3冊のうちの1冊」をつかんだつもりでした。しかし、それは3冊ではなく、普通の3倍分厚い1冊でした。これほどの分厚い雑誌を買うのは、コロコロコミック以来かもしれません。女性の結婚願望って、こんなに重いんですか?オトコの立場から率直に言いますよ?「重い」です!

↓思わぬ重量で帰り道が辛くなったが、やっとこさ我が家にゼクシィ設置完了!
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逆に、明日急に女子と交際が始まって、いきなり家に遊びに来られたら困るな!

「この人、もうゼクシィ持ってる…」ってドン引きの予感!


↓何かいろいろくっついてて、食パン一斤と比べてもドッコイの分厚さ!
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設置しても踏まない男がいたら、コレ持って殴りかかるのかなwww

何かピストルで撃っても貫通しなさそうwww

攻防一体www


↓表紙には「半年に一度だけ!彼専用ゼクシィ」の文字と、何故かおもくそ渋い顔の遠藤さんが!
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何だこの顔wwwwwwwwwwwww

何でムスッとしてるのwwwwwwww

しかもセリフが「花婿よ、負けられない結婚準備がそこにあるぞ!」って無駄に世界の厳しさ感wwww

ゼクシィ首都圏版 2013年 12月号 [雑誌]

価格:500円
(2013/10/24 11:31時点)
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満面の笑みを浮かべる花嫁さんの横にムスッとした遠藤さん。この時点で僕は重い思いをしてゼクシィを買った甲斐があったと確信します。礼服でムスッとする遠藤さんが、ポーズを決めたり、ゴールポストに寄りかかったり、日差しの中で佇んでいたりする。それは結婚情報誌というよりも「不機嫌な七五三」といった感じで、僕の荒んだハートもキュンキュンさせてくれるものだったのです。

↓この冊子には「サッカーのように結婚準備を突破するコツ」が載っているらしいぞ!

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紹介文:「花婿に向けた“男の結婚準備”のための一冊です」
紹介文:「ディフェンダーに、時にはミッドフィールダーに、サッカーのように結婚準備を突破するコツを大公開!」
紹介文:「世界への切符を手にした瞬間のサッカー日本代表らのスペシャルインタビューも掲載しています」

短い文章なのに意味がまったくわからんなwww

ていうか、世界への切符を手にした瞬間っていつだよwww

6月の埼玉スタジアムのことだとしたら、いきなりウソじゃんwww


どうやらコレは結婚準備の手間や段取りをサッカーに喩え、男子に理解してもらうための小冊子である模様。「おっ、おう…」「よくこれ編集部でゴーサイン出たな」「サッカー界のこじつけ王・フモフモ編集長でもそのテーマは難儀するぞ」と僕は驚きます。しかし、確かにサッカーに喩えれば、男子にとってはわかりやすさがアップするはず。彼女にとっても、サッカーばかり見ている彼に真剣に結婚を考えてもらう機会になりますからね。

読み進めていくと、表紙をめくった次のページにはサポーターの集合写真が掲載され、「結婚準備のその先には、“幸せ”というゴールがある」というキャッチコピーが掲載されていました。早速のわかりやすさ。なるほど、ゴールとゴールインがかかってるわけですね。さぁ、この思いつきだけでどこまで押し切れるのか、ゼクシィ編集部の手腕に注目です!

↓まず、日本代表の妻帯者4名が結婚の素晴らしさを語る!
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って、またも不機嫌wwwwwwwwwwwwwww

結婚に猛反対してるイヤな親戚だろコレwwwwwwwww

ゼクシィ首都圏版 2013年 12月号 [雑誌]

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登場する代表選手は、遠藤保仁さん、今野泰幸さん、中村憲剛さん、清武弘嗣さんの4名。妻帯者なら本田△圭佑さんを攻めたいところですが、まぁそこはいろいろ面倒そうですからね。この4名でヨシとしましょう。彼らが語る「結婚」「出産」「育児」の話。清武さんなどは結婚準備中に妊娠が発覚したそうですが、順番が違ってもいいんだよと若いカップルを優しく応援してくれます。

ただ、1点気になったのは、そうした妊娠・出産の会話の合間に「コンちゃん」という単語が出てくること。横に今野さんの写真があるのでわかるっちゃわかるのですが、話の流れ的に、僕の頭には避妊具しか浮かんできません。ていうか、完全に避妊具です。シルエットも装着済み避妊具っぽいじゃないですか。コンちゃんが出てくるとゼクシィってよりセクシィになっちゃいますので、気をつけてもらいたいものですね。

こうして代表選手4名が「結婚っていいものだよ」という話をしてから、いよいよ本題の始まり。実践編と題した第2章では、「結婚準備をサッカーのポジションに置き換えると役割と必要な能力がわかりやすくなる」と断言し、花婿が果たすべき重要な役割を解説していくとのこと。ホントでしょうか?スゴイですね!

↓結婚準備をサッカーに置き換えるとこんなにわかりやすくなる!

●ポジション:DF(センターバック)
・守備の要
・失点をしないチカラが必要
・情報収集など事前準備が大事
⇒鉄壁の守りで「親あいさつ」に臨む!親の質問攻めから身を守れ。


●ポジション:DF(サイドバック)
・守りと攻撃、両方が求められる
・臨機応変な対応が求められるシーンで役立つ
⇒ずばり「婚約食事会」で活躍!親を支えながら当日のムード作りを。


●ポジション:MF(ボランチ)
・ゲームを作る司令塔
・広い視野と冷静なプレーで彼女をリードするシーンで役立つ
⇒「予算管理」で活躍!お金をコントロールし、予算内でやりくりしよう。


●ポジション:MF(攻撃的ミッドフィールダー)
・ゲームを組み立てながら攻撃に参加するポジション
・前に出る積極的な動きが大事
・連携を取りながら自由な発想を
⇒結婚式の「BGM選び」で活躍!彼女と連携をとりながら自由な発想とセンスで。


●ポジション:FW(センターフォワード)
・得点することが求められる
・周囲の視線を集め、自ら表に出て活躍するときに役立つ
⇒花婿最大の見せ場「新郎謝辞」で活躍!自分らしい言葉でみんなを魅了しろ。

ん?

んん?

んんん?


その後、誌面では式の1年前からの壮大な準備工程をひとつずつ紹介。「会場見学では彼も彼女もFWだよ」とか「二次会の検討では彼がFWで彼女はMFだよ」とか「結納では彼がDF、彼の親がFW、彼女は相手チームのDF、彼女の親は相手チームのFWだよ」などと、工程ごとにそれぞれの役割をサッカーで紹介。めまぐるしいポジションチェンジと、戦術的約束事の多さで僕の頭はパンク寸前。「サッカーを無理やりネジ込んだことでかえってわかりづら…」と残り1文字の段階まで言葉が出掛かりますが、ここが結婚への正念場。頑張って理解していきましょう!

↓しかし、戦術解説は難解さを増す一方!
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表題:「度を越したハッスルにPKを取られてしまった!」
戦術図:「3バックの中央が何故かハーフラインを越えて前進」
戦術図:「相手チームと思しき彼女の親に向かって突撃」

トゥ、闘莉王??

どこでPK取られて、何しに上がってるのか、逆にサッカー側が理解できんな…。


↓ポジションそのものについても高度な解説が!
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3バックの左をサイドバック扱いだと…?

左右のCBがワイドに開いてSBとなり、ボランチの一枚が引いてきてセンターラインを形成する広島とか浦和がやってた動きのことか…?

つまり、槙野になれと…?

いやレベル高すぎてサッカー側がついていけないだろ…。


3バックの外側の選手が攻守どちらにもスイッチしながら、サイドを駆け上がったり、ドリブルで攻撃参加せよというゼクシィの解説。CBからSBへの移行という高度な戦術解説には「1年かけて面倒くさい準備をさせるってテーマの記事なんだから面倒くさがらずに4バックの図を用意しr…」と残り半文字の段階まで音を上げそうになりますが、今が結婚へのラストチャンス。ここを乗り越えねば結婚にはたどりつけないのです。

思うに、結婚準備というのは、それくらい切羽詰まった気持ちでやるのだという想いを込めて、ゼクシィはこうした戦術を提案しているではないでしょうか。一年なんて時間はあっという間に過ぎていきます。その中でゴールを挙げるには、なりふりかまわぬパワープレーも必要でしょう。心にいつも闘莉王を。心にいつも槙野を。「積極性」こそが、結婚というゴールあげるためのキモだ…そういうことなのかもしれません。

サッカーを通じて理解することで、僕もようやく自分に欠けているものがわかった気がします。もっと上がること、もっと攻めること。女の子にどんどん声を掛け、「結婚しようよ」と提案してみること。アパートの隅で泣いているくらいなら街に出ろ…ゼクシィは僕にそう語りかけていたのかもしれませんね。ゼクシィわかったよ!僕も頑張るよ!ありがとうゼクシィ!

↓ちなみに、この小冊子には武田がタキシードの着こなしを伝授するコーナーもあります!
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って、オイ!この人は「結婚できない男・日本代表」だぞ!

積極的ならいいってもんでもないじゃないかwwwwww

サッカーを通じてまた迷いが生まれたわwwwww

ゼクシィ首都圏版 2013年 12月号 [雑誌]

価格:500円
(2013/10/24 11:31時点)
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参考までに、彼氏から彼氏にあげる用のゼクシィがあればほしいです!