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字が小さくて読めぬというジジイへの入り口!

今日は前々から気になっていたことについてです。僕は最近スマホをいじることしか出来ない人間となっています。朝起きれば枕元のスマホをいじり、会社に行けばトイレでコソコソとスマホをいじり、歩いているときもスマホをいじり、家に帰ったらテレビを見ながらスマホをいじる。せがれをいじるかスマホをいじるか、その二択の生活です。

そんなスマホ生活の中で、時折感じていたことがあります。それは「Jリーグ情報はスマホで読みづらい」ということ。別にJリーグの話だけを調べているわけではないのですが、バズっている話題についてウェブサイトを見に行ったとき、「読みづら!」「小っさ!」「もういい!」となるケースがJリーグ界隈に妙に多い印象があったのです。それは僕の観測範囲(※スポーツ、エロ、不祥事)のせいでもあるので、世間はおしなべてスマホ非対応なのかもしれませんが。

コレをお読みの方も、今まさにスマホでご覧になっているかもしれませんが、最近は基本スマホでネットサーフィンしますよね?「空いた時間にちょっと暇つぶし的に読む」というブログの特性とも相まって、コレへのアクセスは7割超がスマホから。ぶっちゃけ、PC用サイトとスマホ用サイトのどっちかしか作らないなら「スマホ用サイト」を優先すべきだと思うのです。スマホで見るんですから。そして、理想的にはどちらでアクセスしてもそれぞれに最適化された状態で、同じ情報にたどり着けるべきだと思うのです。

そんな想いから、普段PC用サイトしか見ないという情報強者のみなさんにも僕の「PC立ち上げるの面倒臭いです」「グイーンと拡大するの面倒臭いです」「スマホしかいじれません」という想いをご理解いただきたく、僕が見ている画面をご紹介します。そして、一日も早くスマホでダラダラやれるようになるよう、予算獲得を祈りたいと思うのです。

ということで、サイトを作るたびにフラッシュを使いたがる上司や同僚への牽制を兼ねて、今日のJリーグ各クラブ公式サイトをチェックしていきましょう。


◆本当にお客様にご案内したいものはそれか!?その農産物なのか!?

極論すると「スマホ用サイトじゃないじゃないか!」で終わっちゃう話なのですが、それだけだとあまりに能がないので、もうひとつくらいテーマを設けようと思います。何でもいいのですが、せっかくサイトにアクセスした人をどれくらい金に変換できるか、という点を見ていくと役に立つ話になるでしょうか。

僕の個人的な経験からは、サイトで5秒以上目的のものが見つからないと、カチンと来て見るのを止めるという傾向があります。見せるべきものは最初にデカク。これが鉄則でしょう。エンタメで見せるべき最重要情報は「見に来てください」しかありません。ファーストビューでデカデカとチケットの情報があり、どんな面白いことが待っているのかをアピールする。ほかの情報などどうでもいいくらい、それが大事だと思うのです。そんなことを意識しながら、どれくらい達成されているか見て行くと、「ついで」としては悪くないでしょう。

↓例えば、こういう感じなら5秒でわかるねという話です!
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客:「今日の夜18時から西武ドームで試合があるんだな」
客:「14日には大人気の妖怪ウォッチのイベントがあるんだな」
客:「そもそもアニメキャラとコラボってるくせに節操がないな」

という情報が5秒でわかる!

そしてビッグバナー上の「チケット」をクリックで、チケットの料金・購入方法・座席表・イベント情報がまとまったページに飛ぶ!

そういう感じを標準としたい!


↓個人的な基準としてはこの辺りは最低限達成しておきたい!
★スマホでアクセスしたらスマホ用の表示になる(スマホ用の別サイトがあります、などのパターンはわかりにくさ満点なので未達成扱い)
★最初の画面にデカイバナーなど「一発で見える」告知がある
★まず最初に売りたいものの情報(次戦の告知等)がある
★「誰が出る」とか「どんなイベントがある」とか「その日は安い」とか、「ここが観戦のポイント」というもう一歩踏み込んだアピールがある
★「チケット」をクリックするとチケット購入へスムーズに誘導される

全部達成できてて当たり前…だと思う!

ほかに言いたいことなんてないんだから!

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ベガルタ仙台 ★★★☆★
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至って普通、標準感あふれるサイト。ビッグバナーには次のホームゲームの情報。そこに面白味はないものの、アントラーズ戦が集客効果があるカードだと考えればそれはそれでアリ。チケットいうタグからチケット情報に飛ぶのも普通。購入にあたっては、ぴあやイープラスは電話で買えという案内になるものの、Jリーグチケットへのリンクはある。まさか、全部見終わる前はこの「普通のサイト」がかなりの優等生であるとは、想像だにしなかったが…。


鹿島アントラーズ ★★☆☆★
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トップの画像は何か重要な場面なのだろうか。きっと重要な場面なのだろう。前にアクセスしたときも「持久走」の写真が一番上に貼ってあったので。チケット情報は、途中に小さく表示があるものの、原則としてはページ最下部。たぶん、そんな初心者みたいな情報を見る人はおらず、「今日のアントラーズの練習はどうなってるかな?」ということが気になるマニアが中心的客層なのだろう。


柏レイソル ★★☆☆★

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スマホ用サイト風ではあるものの、スマホ用に最適化されているのはトップページだけ。しかし、ビッグバナーをしばらく見ていると、次は7日に試合があるのね、という情報はわかるし、チケットというボタンもすぐ見つかる。クリックした飛び先も、PC用サイトでありながら、デカイバナーでプレイガイドまで誘導してくれるので困ることはない。ただ、次戦マリノス戦の情報を見ようとビッグバナー(スライドして3枚目)をクリックすると、飛び先がないらしく、何度も別のページに行かされるのはイラッ。


浦和レッズ ☆★☆☆★
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このバナーがベタベタある体裁、これぞサッカーのサイトという安心感がある。中央上部に小さめのバナー(PCだとデカイのだろうが)があるものの、表示は「フラッシュ」。フラッシュがないと見られない要素なのだろうか。その横の「レッズチケット」をクリックすると購入への導線はスムーズ。イベント情報等の押しが少ないのは、「レッズが好きなら、ほかに何もいらないだろ」というビッグクラブの誇りかもしれない。


大宮アルディージャ ★★☆☆★
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最初に出てくる情報は「大熊解任!次戦は勝てそう!ヒャッハー!チケットはコチラ」だろうと思ったものの、負けた反省から始めるという控え目な構成。しばらく待つと「熊谷うまいもん祭り」という魅力的なイベントの案内が出てくるのは好印象。サイト自体はとてもキレイ。


FC東京 ☆★★★★
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スマホ用サイトが表示されない時点で今回の主旨としては違うのだが、すき家&キン肉マンとコラボしたイベントがあることは、それなりにわかる感じになっていたので、行き掛り上、達成度が上がってしまった。チケット情報の場所は見つけにくいものの、左下に小さなバナーがあったので、わかるっちゃわかる。


川崎フロンターレ ☆★☆☆☆
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PCで見ると面白いサイトもスマホで見ると大変という実例。チケットを買うためには、グッズのバナーより一回り小さいバナーを正確にタップする指先の精度が必要になるので、グイーンしないといけないのが面倒。しばらく待っていると「秋冬物SALE開催!MAX40%OFF」という表示が出てきて、何か洋服屋みたいな感じになるのは面白い。


横浜F・マリノス ★★★★★
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微妙に小さくて見づらい感じは残るが、普通のサイト。トップのバナーをクリックするとき、次の画像が流れてくるのが速いため、ややコツがいるものの、次戦情報・チケット購入へダイレクトにつながる。一応、「昨年の王者レイソルと激突」的なアピールもアリ。


ヴァンフォーレ甲府 ★★☆☆★
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バナーかと思いきや、上部の大きな画像は雰囲気だけで、クリックできない。「試合情報詳細はこちら」をクリックすると「会員になってね!」とログインを要求する画面に。ページ最下部のチケット情報にたどり着くまでに2回ほど無駄タップをさせる引っ掛け構造。


アルビレックス新潟 ★★☆☆★
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負けた試合の話より次の試合の話をしたほうがいいような気もするが、闘う火が残っているのだから仕方ない。ちなみにコチラも、デカイ画像は雰囲気だけで、クリックしても何も起きない。


清水エスパルス ★★★★☆
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この画面いるのか?という率直な疑問。すでにモバイル版が点灯しているくらいなら、スマホからだってわかりそうなものだが…。いざアクセスすると大きなバナーに次戦の告知がある標準的な作り。ただ、チケット購入ページを見たとき、チケットぴあ・ローソンチケットなどのサイトのURLがテキストで書いてあるだけで、何をクリックしてもプレイガイドのサイトに飛ばない点は、嫌がらせとして斬新だった。


名古屋グランパス ☆★★☆★
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デカッ!デカすぎて何が表示されているのかわからず、読み込みの間違いだろうと思って3回ほどアクセスし直してしまった。逆グイーンして縮小表示すると、PC版サイトがドアップで表示されているだけだった。サイト自体はひととおりの情報が表示されており、チケット購入ページへのアクセスもスムーズ。押しの強い地域性みたいなものを感じる。


ガンバ大阪 ☆★★☆★
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おおむね普通のサイト。試合情報もすぐ見つかり、チケット購入への誘導もスムーズ。ぴあのサイトへリンクせず、Pコードをお知らせしてくれるというご案内姿勢には不満が残るものの、大阪のおばちゃんにはPコードが人気なのかもしれない。スマホ版サイトへいきなり飛ばさないのは、そっちが基本的に課金コンテンツを中心とした商売サイトだからか。遠藤保仁さんも2周遅れくらいで課金サイトを始めていたが、モバイル会員という商売、大阪ではまだまだ熱い模様。


セレッソ大阪 ★★★★★
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「フォルラン見ろよ!」「フォルランしかないだろ!」「フォールーラン!」という主張がわかりやすく好印象。チケット情報への誘導もスムーズで「座席割り」「料金表」「プレイガイドへのリンク」などがちゃんとある。普通って素晴らしい。トップページのニュースもチケット関連情報が乱舞しており、売る気はマンマン。あとは勝つだけだ!


ヴィッセル神戸 ☆★★★★
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こちらもモバイル会員商売を狙っているためか、スマホ用サイトがあってもワンクリック挟む構成。バナー自体は「後半からだと半額」という割引情報などのアピールで、ネガティブな営業意欲を感じる。チケット購入で「楽天チケット」に飛ばず、公式のヴィッセルチケットに飛ぶあたりは、会社と個人の一線を引いている感じで好印象。


サンフレッチェ広島 ☆★★☆★
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スマホ用サイトがない時点で、今回の主旨からは外れるものの、そこに目をつぶれば情報自体は悪くない(つぶっちゃダメという話なのだが)。ただ、中央の大き目の画像をクリックしても、どこに飛ぶわけでもなく、チケット販売のページ自体を見つけるのは難しい。NEWSを横2列で記載するデザインもスマホ殺し。グイーングイーンが必要だ。チケット購入ページからぴあ等に飛べるのは、ごく普通のことだが「URL記載」「Pコードをお知らせ」などの事例を見たあとだと好印象。


徳島ヴォルティス ★★★★★

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サイト自体は全ページがスマホ対応というわけではないものの、次節の開催情報、割引アピールなど主だった情報はスマホでも見やすく表示される。クリックしても何も起きないデカイ画像を多数見たあとだと、バナークリックで試合情報に飛ぶこと自体に感動を覚える。「チケット」もすぐ見つかるし。惜しむらくは、「じゃ徳島見るか」となるかというとそうでもないというあたりか。アギーレ監督が日本代表に誰か呼んでくれないか、期待。


サガン鳥栖 ★★★☆★
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クリックしてもどこにも飛ばないデカイ画像には、もはや驚きも感じなくなってきた。これだけ告知っぽい画像でありながら、クリックすることを許さないなら、画像を縮めて下のほうに隠れている「チケットを買う」をファーストビューに持ってきてはどうだろうか。セレッソみたいに。なお、「日本代表坂井選手を見に行こう!」などの商売っ気は今のところナシ。

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●J2ピックアップ モンテディオ山形 ★★★★★
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J2ではかなり少数派のスマホでも見やすいサイト構成や、チケット情報へもスムーズにアクセスできることは好印象。一番最初にご紹介されるのがチケットではなく農産物というあたりに、そこはかとない農協っぽさを感じた。チケットを諦め、農産物を中心に経営するという戦略はアリだと思う。収穫の秋、到来だ。


●J2ピックアップ ジェフ千葉 ☆☆☆☆★
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長年愛用してきたso-netを卒業し、独自ドメインでのサイトに引っ越したことで、サイトもオシャレな感じになった。スマホでは見づらいがオシャレにしようという意気込みは好印象。ただ、オシャレにしすぎた弊害か、次戦の情報やチケット情報よりも、谷澤選手が目立っている感じは否めない。ちなみに、関係ないけれど、現在告知されている札幌戦のアウェーツアーは、飛行機じゃなく無理やりにでも電車で行ってほしかった。


●J2ピックアップ 京都サンガF.C. ★★★★☆

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エスパルスの使い回しみたいな感じ。同じところでやっているのだろう。もしやと思い「チケット情報」を見てみたら、ぴあのURLをテキストで記載してある…なんてことはなく、リンクが張ってあった。


●J2ピックアップ 愛媛FC ★★☆☆☆
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ガンバ大阪の課金サイトと同じ作り。一番トップに河原選手のデカイ画像が掲出されているが、誕生日パーティーでもあるのだろうか。サガン鳥栖が坂井選手でコレをやるならアリかもしれないが…。情報に埋もれ、見つけにくい「チケットインフォ」をクリックすると、各種プレイガイドのURLがテキストで記載されていた。「チケット購入は電話がオススメ」という強烈なメッセージを感じる。


●J2ピックアップ ジュビロ磐田 ★☆☆☆★
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何だコレ。


●J2ピックアップ アビスパ福岡 ☆★★☆★
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トップページのバナーにはまず「保険見直し相談でアビスパ福岡へ支援金!」の告知が表示され、以下「ボランティア募集」「光ファイバーでスカパーがタダで観られる」とつづき、タダで何かもらえる関連の情報が満載。試合よりも支援金。応援よりもボランティア。「観戦するより金をくれ!」という姿勢がクラブ側の抱く真剣な危機感を感じさせる。

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このように見てきた結果、スマホいじりしか出来ない僕にも重要な情報を効果的に伝えることができたのは、セレッソ大阪ということになりました。見やすさ、観戦のポイント、販売案内など初心者キャッチの態勢は万全整っております。去年あたりドーンとお客が増えたのも、こういうところからしっかりしている影響もあるのかもしれませんね。ホント、あとは勝つだけですね。


チケット販売URLをテキストで記載するのは止めたほうがいいと思います!