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07:00
「Youは何しに日本へ?」と問われたら「コレダヨ」と答える!

歴史に残る素晴らしい試合でした。4月11日のJ2リーグ第7節、東京ヴェルディVS FC岐阜戦。この試合は、前半だけで3点を挙げ楽勝ムードのFC岐阜を、後半39分からの4得点でヴェルディがひっくり返すという奇跡の大逆転劇となりました。アディショナルタイムに入ってからの同点弾・逆転弾は、ものすごい小さい規模での1998-1999欧州CL決勝マンチェスター・ユナイテッドVSバイエルン・ミュンヘンを思わせる劇的展開。これぞエンターテインメント、永久保存版の一戦です。

もともと多くの日本人、いやサッカーファンにとっても、別にどっちが勝ってもどっちでもいい試合でした。もちろんヴェルディのファンと、岐阜のファンは自分たちのチームの勝利を望むのでしょうが、それ以外の多くの人にとっては、どちらが勝っても「ほー」「はぁ」「そうなんですか」といったところでしょう。ただただ最終スコア4-3だったなら、まぁちょっと派手な打ち合いですねと言った程度の試合です。

しかし、これを「0-3からの4-3」へと導き、桜のように景気よく散ったことで歴史的一戦に変えた男がいる。「責任者なのに何故かキレる」という「ブーメランを自身の側頭部に直接突き刺す」伝統芸で、試合後の余韻を味わい深いものにしてくれた男がいる。ラモス瑠偉、こういうパターンの出し物をやるために日本にきた男。前節でキングカズがJ最年長ゴールを記録したかと思えば、今節はラモスが伝統芸を見せる。改めて黄金時代のヴェルディのタレント力の凄まじさというものを、まざまざと見せつけられました。

振り返れば1993年、ドーハの悲劇と呼ばれた舞台。ラモスはピッチに崩れ落ちていました。試合終了間際に許した同点弾で、つかみかけたワールドカップ出場権を逃し、茫然とうずくまっていました。あの場面、往時のファンには壁画のように焼きついているでしょう。まさにアレです。ラモスという男は、アレをやる運命を背負って日本にきたのではないか。定期的にラモス周辺で繰り返される悲劇を見るたびに、僕はそう感じるのです。

やはりJリーグにはラモスが必要です。

意識を高く持ち、勝利への努力を怠らず、リスクを常に最小化する。そんな社会に面白みがあるのかと。ディズニーで崖から2、3歩踏み出してから地面に人型の穴を開けるギャグのように、ダチョウ倶楽部が「絶対押すなよ!」と言いながら熱湯に落ちるギャグのように、勢いよくドーンといくクラブがJリーグにも必要です。ラモスならそれができる。実際そうなっている。いつも地面に穴が開いて熱湯がその穴にたまっている。

サッカーというのは相手があってできるもの。全員が自分たちの勝利だけを希望しても、それが叶うことはありません。面白く負けてくれる人がどれだけいるか。単に弱いのではなく、単に無気力なのではなく、闘志をむき出しにして死闘を演じた末に崖からドーンしてくれるチームが必要なのです。FC岐阜の来季がどうなるかはわかりませんが、「ラモスのチーム」にはなるべく上のステージに残っていてもらいたい。より高い舞台からのほうが、ドーンと落ちたときの味わい(※穴のデカさの意)も深く大きくなるものですから。

ということで、ラモス伝統芸の傑作について、4月11日のスカパー中継による「J2リーグ 東京ヴェルディVS FC岐阜戦」からチェックしていきましょう。


◆ラモスに監督の仕事を期待するな!ラモスの役職は「ラモス」だ!

東京は味の素スタジアム。集った観衆3178人。ちょっと大きめのシネコンなら3スクリーン使って同じ映画を見ているくらいの規模の人数。バックスタンドからコーナーにかけては無人の空席地帯ができあがるほど閑散とした一戦です。しかし、この3178人はこのあと歴史を目撃することになります。チケット代を倍払っても惜しくないほどの大歴史を。

この試合を迎える時点で東京ヴェルディは2勝3分1敗の9位という成績。先制しながらも勝ち切れない展開がつづいていました。一方、FC岐阜は1勝5敗で勝点3の最下位という状況。6試合で14失点(※1試合あたり2.3失点)というザルぶりは、プロ野球のヤクルトが14試合で24失点(※1試合あたり1.7失点)という現実と比較しても、ザルというか筒のようなスコーンスコーン具合です。

↓どれぐらい筒かと言うと、これぐらいの筒です!


6点取らせて2点取る!

胴体まっぷたつにされて、肉を断つ戦い!

チームがチームなら1試合でサポーターがスタンドから抗議を始める面白試合も、「ラモスだからな」で落ち着く不思議!


↓水が出てくる筒を水道にハメてると考えると、ザルじゃなくホースです!


前半20分、味方GKと相手FWのエリア内ワンツー!

後半21分、味方GKと味方DFの激しい潰し合い!

後半37分、ヘッドですらして味方DFの裏に絶妙のスルーパス!

チームがチームなら1試合でサポーターが帰宅を拒否するレベルの面白試合も、「ラモスだからな」で落ち着く不思議!

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目下4連敗中であっても、まったく不協和音が気にならない(※聞こえてこないわけではない)あたりは、さすがチームラモス。この日も、古巣・東京ヴェルディとの対戦ということもあって、むしろ両チームからリスペクト・ラモス感すら漂ってきます。「緑の血が流れる」と称する男が、両方とも似たような緑で区別がつきにくい試合に監督として帰ってきた。まるで漫画のようなシチュエーションです。

さらにこの試合にはゲストキャストも盛りだくさん。アニメ「甘城ブリリアントパーク」とのコラボデーということで、声優さんやキャラクター着ぐるみが来るわ、主審はワールドカップでも笛を吹いた西村雄一さんだわ、スカパーの解説は小粒なラモス・秋田豊さんだわ、まるでJ1のビッグマッチのようなお祭り感。そのすべてが歴史的劇場(崖)に向かって真っすぐ進んでいく。何というスペシャルデーでしょうか。

そして始まった試合。ラモス監督は前半早々から立ち上がり、積極的に指示を飛ばします。普通の監督なら「休む間もなく指示を出す名将」に見えるのでしょうが、ラモスがやると「ロッカールームで言っておくべきことを忘れたのかな?」と思えてくる。このあたりはさすがラモスと言うべきか。その存在感の前では、解説の秋田豊さんが「自分がヴェルディのトップチームのコーチをしていた時代にヴェルディのユースに所属していた三竿健斗選手」について、「僕がいた頃にはチームにいたと思うんですけど、知らないですねぇ」とシレッと言い放ったことなど、どうでもいい小事のように思われてきます。

しかし、試合は思わぬ形でFC岐阜が先制します。前半12分、エリア内でFC岐阜のロドリゴが潰されると、すかさず西村主審はPKを宣告します。これをFC岐阜・難波が決めて幸先よくラモス先制。さらにつづけざまの前半19分、相手陣内でパスをカットすると、裏に抜け出した難波に送り、これを難波が決めてラモス追加点。早々の2得点に、ラモスはベンチで顔を押さえて笑いをかみ殺します(※あぶり出しのようにあとから面白くなるラモスギャグです)。

さらに前半27分に難波がハットトリックを達成すると、ベンチ前は抱擁&抱擁のお祭り騒ぎ。シュート3本で3点取るという超効率サッカー。そのお祭り感の前では、解説の秋田豊さんが「ラモス監督も苦しかったと思うんですけど、連敗中はやっている選手が一番苦しいですからね」と言い放ち、実況アナが「わざわざ岐阜からきたサポーター、いいものを観ましたねぇ」と、もうすでに勝った気になっちゃっていることなど、どうでもいい小事のように思われてきます。

前半はまさに一方的にラモスといった感じの試合。3点を取ったあとも特にペースダウンとかするわけでもなく、むしろ追加点を狙った攻勢さえ見せました。3点でドン引きなどというリスクコントロールサッカーはラモスには無縁。「この1点を守り切れば史上初のワールドカップ」という局面でも、追加点を取りにいくのがラモスなのです。「この1点を守り切れば史上初のワールドカップ」という局面で、何度も何度も裏抜けのスルーパスを出そうとして相手に渡すのがラモスなのです!

↓目指すはあくまでも頂点!ノー滑り止め、ノーラモス!それがラモスサッカー!

今のところ、頂点にはいるな!

ブルーウォーターとか飛行石とか第4使徒ラミエルみたいな形の物体の、下のほうの頂点に!

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迎えた後半、ヴェルディはもちろん攻めるしかありません。しかし、3点差ではようよう追いつけるはずもありません。攻めては跳ね返され、跳ね返されてはまた攻めるの繰り返し。ラモス監督はハーフタイムに「相手の嫌がることをしよう」と言ったといいます。結果を知った今となっては、もうその一言だけでブハァッと飲み物を吹き出しそうなコメントですが、確かに後半39分まではラモスは順調にゲームを進めていたのです。枠内シュートを「1本も」許さずに。

もし、ああなることがわかっていれば、後半18分にロドリゴがエリア内で倒された場面は、監督ももっとラモスギレをしていたかもしれません。「前半もらったPKと大して変わらないダロ!」「3点じゃ足りないヨ!」「ウチはラモスだヨ!?」と腕を振り上げていたかもしれません。しかし、未来のことはいかなラモスでも予見できません。ラモスだから予見できません。解説の秋田豊さんだって、今日の試合での注目選手を挙げたら、注目選手が全員後半20分くらいまでに引っ込んでしまったのです。未来のことがわからなかったとしても、それは誰にも責められないのです。

そして運命の歯車が面白いほうに転がり始めたのは後半28分。東京ヴェルディが44歳の永井秀樹さんを投入したあたりから。解説の秋田豊さんが「あと1点岐阜が取れば完全に試合は決まりますねェ」と微妙にピンボケしたコメントを発する中、永井さんは躍動します。あの頃のヴェルディがそのままここにあるかのような感じ。ここは夢工場か。44歳なのに45番という紛らわしい背番号をしょった永井さんが、44歳らしからぬプレーで歴史の扉を開きます。

後半39分、永井さんは相手の激しいチャージを背中で跳ね返し、都合ふたりをドリブルで抜き去ると、裏へスパンと通すスルーパス。この展開からヴェルディは反撃の1点を挙げます。しかし、まだまだ1-3。時計はすでに84分をまわっています。解説の秋田豊さんが「失点してからの10分間が大事ですよぉ」と微妙にピンボケしたコメントを発する中、残り6分少々の戦いがつづきます。

ラモスがドリンクボトルを投げ、西村主審に注意された直後の後半43分。ここでヴェルディは中後雅喜が見事な直接FKで追加点を挙げ、2-3と迫ります。こうなればもはやラモスに止める手立てはありません。ピッチサイドの特等席にいる一番面倒臭い戦術系サポーター、それがラモス瑠偉。あーだこーだ言われたとしても、結局考えたり頑張ったりするのは選手の仕事。解説の秋田豊さんも「もうどうなるかわかりませんねぇ」と解説自体にサジを投げちゃっている状況で踏ん張るのは、選手自身の仕事なのです!

↓しかし選手は踏ん張れず!アディショナルタイムに入って怒涛の2失点で歴史的大逆転負け!


ラモス芸wwwwwwwwwwwwwwwww

抱擁&抱擁の前半から法要&法要の後半へwwwwww

4点取られた時点でラモスが諦めてベンチに座ったwwwww


↓そして試合後、ラモスは他人事のようにラモスキレ芸を遺憾なく見せつけた!
昨季からチームを率いるラモス瑠偉監督(58)は試合後の監督会見で「はぁーっ…」と大きなため息をついた後、まさかの大逆転負けについて「選手たちに聞くしかない。私知らない。3-0でなんでバタバタしてるのか分からない」と厳しい表情。「連敗止めたくて焦りがあったんじゃないか」と続けた。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/11/kiji/K20150411010151960.html

ラモス監督も「難波がかわいそう。彼は泣いてました。まあ人生いろんなことが起きるよ」と慰めの言葉を発していた。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1460185.html

ラモス:「はぁーっ…」(←軽めのジャブ)
ラモス:「選手たちに聞くしかない」(←強めのジャブ)
ラモス:「私知らない」(←ヒットアンドアウェー)
ラモス:「何でバタバタしてる?」(←かかってこいよの挑発)
ラモス:「焦りがあったんじゃない?」(←鋭いフェイント)
ラモス:「難波がかわいそう」(←他人事のワン)
ラモス:「彼は泣いてました」(←他人事のツー)
ラモス:「まぁ人生いろいろ」(←他人事のKOパンチ)

もう、悪意ある捏造でも何でもいい!

こんなことを言っているラモスが好きだ!

リーグにはラモスを担当するクラブが必要なんだ!

金&客と引き換えにラモスを引き受けてくれ!


何というラモスか。これが明治安田ラモスの魅力。0-0の渋い試合と、ラモスとどちらが金を取れる試合なのか。僕は勝った側であっても、負けた側であっても、ラモスがいい。このような試合を提供してくれるラモスに僕らは感謝しなくてはいけません。遠くブラジルから日本にやってきた崖ドーンの伝道師。成績云々を超えた世界で、ラモスは尊重されてしかるべき。

極端な話、「どうせ優勝も昇格もしないだろ」という前提に立てば、年間20位に滑り込むか年間21位でJ3との入れ替え戦に勝てばOKなわけで、5つや6つの負けは大勢に影響はないのです。むしろ、こんな面白い試合を演じてくれたことを、褒めてあげてほしいくらい。5つや6つや7つや8つの負けでバタバタすることなく、Jリーグ全体でラモスを支えていきたいものですね。

↓そしてラモスは相手の監督らとお疲れ様の酒を酌み交わした!

アカンてwwwwwwwwwwwww

これ世界的な八百長調査機関が動く写真やwwwwww

「3点取ってから逆転ヤオ負け」という巧妙な組織的犯行すらも匂わせる親密な交友関係wwwwwww

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