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07:00
頭打って、足痛めて、お腹切ったけど、4Lo⇒3A決めたよ!

最後の最後の置き土産というか、来季への予告編というか、まだネタがあるのかと思うほどの引き出しの多さ。これだけトラブルやアクシデントを経験してきた年の最後に、まさか4回転ループからのトリプルアクセルを披露して去っていくとは。追い詰められた主人公が覚醒したあと、次週予告で新必殺技をぶっ放して相手を蒸発させるような感じで、またもしてやられました。

今季のフィギュアスケートの戦いを締めくくる、世界フィギュアスケート国別対抗戦。19日は試合はすでに終了しており、エキシビションが行なわれていました。楽しく、愉快にやりましょう。肉体の限界に挑戦するのではなく、リラックスした時間をすごしましょう。そんな花試合のはずが、いやむしろ花試合だからこそか、絶対王者・羽生結弦氏は世界を震撼させる大技を見せつけました。本気のショートプログラム2本を演じただけでも驚きなのに、最後にやってのけた4回転ループ、そこからつづけざまのトリプルアクセル。プロトコル的に言えば4Lo+3A+SEQで一発「16.4点」の大技をまさにヤリ逃げしていったのです。

もちろん、これをそのまま実戦で使えるかというと、そんな話ではありません。羽生氏が練習でトライしているというのは以前から知られた話ですし、人前での成功事例もあります。そして、そのレベルでいいのであれば成功者は羽生氏以外にも少なからずいます。もっと高得点となるであろう、4回転フリップや4回転ルッツだって、やろうと思えばやれる選手はいるでしょう。単独でそれが跳べたとしても、失敗してロスする部分や、ほかの要素への悪影響があれば本末転倒。フィギュアスケートはジャンプのみの競技ではないので、ジャンプ遊びの能力が即ち実力というわけではない。それは忘れないでおきたいもの。

ただ、とは言え、それはさておき、やっぱすげぇぇぇな、と。僕の中での日本人アスリートランキングでは、ここ数年ずっと体操の内村航平さんが1位を独走していたのですが(※吉田沙保里さんはクジラとかゾウが参加するランキングの1位)、その域に限りなく近づいてきたなと驚かざるを得ません。内村さんが練習において、もし試合で決めれば新技ウチムラとなる技をいくつも決めてきたように、羽生氏にも隠しているチカラがある。限りなくお披露目できるレベルに近い隠し剣を懐に忍ばせている。「僕はまだこの“覚醒”を2回残しています」と明かされたような感覚。子宮がキュンとなるような気持ちです。

この先どこまで羽生氏は進化していくのか。その進化にコチラがついていけるのか。とりあえず来季は「4回転3つ」の構成に再び取り組むという話ですので、そこに4Loを使うイメージはないのでしょう。この国別でも完璧に決めた4S、4Tが安定すれば数は足ります。しかし、ライバルも当然進化していく中で、人生を再び懸ける舞台となる平昌五輪で何が起きるのかはまだ未知のこと。何かが起きてしまうのではないか。予告編だけで胸が高鳴ってきます。

願わくば、羽生氏の全力を絞り尽くす必要があるほどの強敵が現れてもらいたいもの。ハビエル・アンドウ・フェルナンデスさんと親友頂上決戦を行ない、羽生氏が泣き、アンドウが吠え、ブライアン・オーサーが激しく上下動し、VIP席のミキがスマホを壁に叩きつける…そんな未来が来たら、とんでもない僕得ですからね。確実に勝ちに行くのではなく、決死の覚悟で勝ちに行くような戦い、見たいものです。

ということで、「俺行くからお前もやれよ」というネゴシエーション力を見せたスケーターたちに敬意を表しつつ、19日のテレビ朝日中継による「世界フィギュアスケート国別対抗戦」をチェックしていきましょう。


◆思い切ってアイツを投げるべきか投げざるべきか、それが問題だった!

まずはお出掛けの報告から。18日土曜日、僕は原宿にいました。代々木第一体育館で行なわれているフィギュア国別対抗戦を現地観戦するためです。「羽生氏が滑らない日じゃん!」という話は大いにあろうかと思いますが、会社の予定がよくわからなかったり、わかった頃にはほかの日はチケット売り切れだったり、結局休みが取れなかったりしたもので。まぁ同じ空気を吸って、僕の肺を一旦経由したH2Oなどを羽生氏の肺に送り込み、細胞の一部となれるという意味では、どの日でも大きな違いはありません。

↓もちろん、我が家からアイツも連れていきました!
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アイツ:「さぁゴーストライター君、いくぞ代々木第一へ」
アイツ:「この日のためにプーさんも用意しておいた」
アイツ:「ディズニーランドに行ったとき買っておいたのだよ」
アイツ:「愛を込めて投げるがよい」
アイツ:「手は洗わなくてもいいことにしよう」
アイツ:「ぬいぐるみの汚れなどそうそう気づくまい」
アイツ:「汚れとか毛がリンクに落ちないよう袋に入れるのだぞ」
アイツ:「薄いゴム製の伸びる袋とかがいいぞ」
アイツ:「サガミオリジナルなら0.02个世らな」


↓もちろん、我が家からアイツも連れていきました!
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アイツ:「えっ!?」
アイツ:「ええええっ!?今さら!?」
アイツ:「お前これまでに何回も投げるチャンスあったじゃん!」
アイツ:「何で今頃になって『コレをいこう』とか思ってんの!?」
アイツ:「歪んだ自己アピールみたいなの止めろよ!」
アイツ:「ん?今日は羽生氏が滑らないから?」
アイツ:「プーさんを投げるのは場違い?」
アイツ:「ほかのぬいぐるみの用意がない?」
アイツ:「えええええええええええええ!?」
プーさん:「いってらっしゃーい」

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カバンにアイツをしのばせて会場に向かう僕。代々木第一には熱の高いフィギュアファンが集っています。当日券を求める列も伸び、ご婦人たちは待機中も熱心に自慢の写真を交換しあう。デジカメ画像をメール送信するのではなく、一旦プリントアウトしてから紙で交換するあたりに、女子力というものを改めて見せつけられます。なるほど、デジカメを舐めると壊れそうですが、写真なら舐めても問題ないですからね。って、そういう意図じゃないですかね?

↓いくぞ世界フィギュアスケート国別対抗戦!
DSC03191

※なお、場内は撮影禁止なのでカメラはここで出番終了です。
※なので、この看板が唯一無二のシェアポイントとなります。
※この看板しか撮影するものがないので、みんな撮影します。
※しょうもない画像で申し訳ないですがコレしかないのです。
※実物大選手看板とかあれば、ハグ写真とか撮れるのですが。


場内は女性9割、男性1割といったところでしょうか。この日は羽生氏が滑らないこともあってか、スタンド上部にはやや空席も目立ちます。しかし、日本のフィギュアファンというのは一騎当千の猛者ぞろい。カバンから次々に出てくる6ヶ国ぶんの国旗と、深い知識・洞察力。ほかの競技なら応援団席にいるレベルのツワモノたちが会場を埋め尽くしているのです。

出場選手を把握していることは当然として、過去の演目や最近の構成なども把握しており、一般には最初の壁となるであろう「ジャンプの見分け方」なども完全にマスター済。練習で高難度のコンボを決めれば、それが高難度・高得点であることをわかっているからこその拍手が生まれ、逆に演技中に残念なところがあれば応援の意味での一拍遅れた拍手が生まれる。クルム伊達公子さんも納得の観戦姿勢です。

高倍率のオペラグラスを携え、一挙手一投足も見逃さないように集中する姿。売店のグッズを次々にゲットしていく物心両面での支援。こうしたファンがあってこそ、フィギュアスケートのゴールデンタイム中継も成り立っている。相も変わらずアメ玉を舐めながらのゆるゆる観戦となった僕は、若干の恥ずかしささえ覚えたほどです。

さて、競技はペアのフリーからスタート。日本の古賀&オデ組は1番滑走で登場し、ジャンプが抜けてしまったり、同調性を失う瞬間がぽつぽつと見られたりするなど、順位としては6位納得という感じのもの。しかし、デススパイラルなどはポジションもキレイで、見ていてオッと思わされるものでした。来季からの本格シニア参戦を控えて、この舞台で日の丸を背負って戦った経験は大きな飛躍への材料となるはず。オデさんは体格的にもキャラクター的にも懐が深そうですし、ぜひチカラをつけていってほしいもの。叩けばいい味が出そうな予感がします。

↓最強カナダペアはさすがの演技で、貫録のフリー1位!



高くて大きいトリプルツイスト、スローではないトリプルルッツ!

スロー4回転サルコウは転倒するも、見事な同調性!

多少ズレが生じても調整でシンクロしていく技術の高さ!

テレビでペアやアイスダンスをもっと映すには、強い日本ペアの出現が必要なので、古賀&オデ組にもぜひ頑張ってもらいたい!


この日は現地観戦ということもあって、競技の合間に見える光景も見所でした。各国応援席では、テレビに映らない部分でのワチャワチャが一日中展開されています。特にアメリカ席、カナダ席の遊び気分はすさまじい。入場も早ければ、テンションが上がるのも早い。早速のバレーボール遊びや、ピコピコハンマーで北米統一戦争を始めたり、やたらと楽しそうです。インターネット配信で応援席カメラがあれば、もっと細かく見られるのですが。

↓はしゃぎすぎたカナダのトナカイがキス&クライでチームメイトに体当たりする一幕も!(7分頃から)


楽しみすぎだろwwww

まぁ、ロシアみたいに神妙な応援されるより、コッチ側を期待しているのは確かだけど!


そして、応援席の後ろ側。いわゆるバックステージでは選手たちがウォームアップをつづけています。壁に囲われた一角では、ロシアのラジオノワとトゥクタミシェワがひたすらジャンプの確認をしています。壁一枚隔てた隣の空きスペースでは、宮原知子さんがひたすらランニングをしています。体格的にもマラソン選手みたいですが、練習風景もマラソン選手みたいです。さすが世界の一流選手たち、衆人環視でもまったく集中を切らすことはありません。

そんな選手たちがメダル争いを繰り広げた女子フリー。その中でも出色だったのは日本の宮原さんと、ロシアのトゥクタミシェワ。完成度という意味では宮原さんが一番だったでしょうか。観客席から素人が見てとれるようなミスはなく、演技終盤には大きな拍手も生まれるような出来栄え。そして、何よりも滑り終わったあとの両腕ガッツポーズ。この娘がガッツポーズをするなんて、パンダがファイティングポーズするぐらいのレア光景じゃないでしょうか。観衆も同じ気持ちでほぼ全員総立ちのスタンディングオベーション。いい空気で満たされています。

↓本人は「お母さーん!大学受かったよー!」みたいな渾身のガッツポーズを決め、チームメイトはミスサイゴンポーズで祝福する!


何か、宮原さんがだんだんハジけてきたな!

「大学デビュー」みたいな場の空気を探りながらのハジけ具合に好感!


↓なお、宮原さんは村上佳菜子ちゃんの応援にまわった段では、仏様のような無表情で念を送っていました!(6分30秒すぎから)


何か、日本の男女のエースがどっちも「皇族」みたいな雰囲気だなwww

そのうち、ガラス張りのテラスで新年の祝賀の挨拶とか始めそうwww

※なお、男性皇族の方は自ら小間使いも買って出るタイプで、日の丸をダッシュで取りに行ったり、オペラ座仮面を探して奔走したりしていました。

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フリーの1位となったロシアのトゥクタミシェワは、何と言ってもトリプルアクセルでしょう。練習の時点でたびたびアクセルに挑んではヌケていたので、これは本番でも3A跳ぶなというのはわかりましたが、実際に跳ばれると驚かざるを得ません。試合の中にもってきたということは、来季は完成度を高めてSP・フリーでのダブル投入もあるでしょうか。3A跳ばれて、ほかが普通のデキならまぁ1位は持って行けという感じですかね。

↓なお、技術点だけなら宮原知子さんがトゥクタミシェワを上回っていたということは申し添えておきます!


自分をさらに高めていけば、3A相手だろうが届かないことはない!

相手もすごいが、負けずに頑張ろう!


結局、日本はアメリカ・ロシアには及ばず3位。優勝は全種目を通じて健闘を見せたアメリカとなりました。男子シングルのブラウンさんの頑張りなどが効いたでしょうか。僕も羽生氏の応援姿やメダル受け取りの姿を比較的近距離で眺めることができ中満足。表彰式では猛烈に息をフーフーするなど、自分らしく大会を堪能することができました。五輪の団体戦では今大会のように簡単にメダルというわけにはいかないでしょうが、これを弾みとしていってもらいたいものです。

↓表彰式では日の丸も3位ポジションで上がった!チームジャパンの選手たち、お疲れ様!


どうでもいいけど、日の丸だけ妙にデカイなwww

自己主張してるみたいでちょっと恥ずかしいわwww


さて、最終日のエキシビション。こちらは基本的にお祭りですので、観て楽しんで終わりでもいいところ。しかし、羽生氏は遊びでは済まないことをやり逃げしていきました。まず自分自身の演技では、本編「パリの散歩道」とアンコール「バラード第1番」という2つのショートプログラムを本気の熱演。「パリ散」などは採点したら100点超えてしまうのではないかというソチ級のできばえです。新小ネタを演じるのはもちろん楽しみだけれど、客が喜ぶことは何かというと「パリ散」ポーズだったりするわけで、その辺りの察知力も含めて、絶対王者はエキシビションでも魅せてくれます。

チームジャパンとしてのパフォーマンス、ゲストスケーターのハビエル・フェルナンデスさんの前フリ紹介と活躍の場面がつづく羽生氏。地上波の放送状況を考えるとデニス・テンさんの演技でも羽生氏が前フリ解説をつとめてくれていたらな…という気はしますが、そこまで求めるのはさすがに難しいでしょう。何せ、羽生氏には最後の大仕事が待っていたのですから。

フィナーレを迎えた段、各国のスケーターたちが集ったリンク上は基本的に和やかでした。場内を一周し、サインボールを投げ、羽生氏が導く形でキャシー・リードさんのお別れの挨拶&全員によるハグが行なわれる。そんな和やかな空気が戦闘モードとは別の方向で、やる気に火を点けてしまったか。「お前行けよ」「お前も行けよ」「お前、俺より面白いことやれよ」というノリで即席大ジャンプ大会が始まります。そして、羽生氏は何かやらねばおさまりつかんという状態にハートが火照ってしまい…

↓4回転ループからのトリプルアクセルという超大技を敢行し、見事に成功!


すごいけど、そんなに意味ないコンボだなwww

シークエンスにしたら、せっかくの4Loの基礎点が0.8倍になるじゃんwww

まぁ、意味がないからこそ「すごいだろ?」っていう挑戦意欲をかきたてるのかな!

「すごいだろ?」については、おっしゃる通り、すごいです!

真の戦闘力はどこまで上がるんでしょうね!

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将来的にはSEQにならないように4Lo+1Lo+3Fの変態コンボでいこうか!