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最高の舞台は整った!!待ってろアメリカ!!

熱戦つづく2015女子ワールドカップ・カナダ大会。準決勝の1試合目ではアメリカがドイツを2-0で下し、決勝進出を決めました。ワールドカップ、五輪で常に上位を占めてきた底力。大会序盤はもうひとつパッとしない戦いもつづいていましたが、ここにきて最強アメリカが完成したかのよう。

捕らぬ狸の皮算用ではありますが、これはもう運命のような気がします。来いよ、日本。来いよ、なでしこ。女子サッカーの覇者を定める運命の決着戦をワールドカップは望んでいるのだと。大会前は「連覇は難しいかもしれない」「ヘコまない程度の結果を」「男子みたいに情けない感じでなければOK」程度に心の予防線を張っていましたが、もうガマンできない。決勝に行って、アメリカを倒し、再び世界一になる。なりたい。そんな闘志をかきたてられるような試合でした。

もし日本が決勝進出ということになれば、2011年ワールドカップ、2012年ロンドン五輪につづいて三度目の日米決勝対決となります。ジャンケンでも三本勝負が原則ならば、日本VSアメリカも三本勝負をやってしかるべき。コッチはまだ勝った気がしていないし、向こうは負けた気などサラサラないでしょう。じゃあ、決着をつけるしかない。時代を獲るのはどちらのサッカーなのか、歴史にハッキリと記すしかない。そのためにも、まず日本は準決勝でイングランドに勝たなくては。

大会中、各種のメディアでは「グループを1位突破すれば格上のドイツ・アメリカ・フランスと決勝まで対戦がなくて有利」などというしたり顔の評論が並んでいました。しかし、今改めて思うのは「強い相手と戦いたい」ということだけ。その意味で、なでしこJAPANの戦いはここからが本番です。前回大会で唯一敗れた因縁の相手イングランド。そして、いまだ決着つかないアメリカ。もともとやっつけねばと思っていた相手が、都合よく立ちはだかってくれるなんて最高のお膳立てじゃないですか。準決勝、決勝、勝って全勝優勝という偉業を歴史に刻みたいものですね。

ということで、決勝の地で日本を手招きするワンバック姐さんの姿を夢想しながら、1日のNHKBS中継による「2015女子ワールドカップ ドイツVSアメリカ戦」をチェックしていきましょう。


◆USAコールと帳尻PKがアメリカを後押しする、ここは完全アウェーの地!

世界ランク1位ドイツ、2位アメリカ。両雌が激突する舞台オリンピック・スタジアムは、観衆で埋め尽くされています。日本戦が基本ガラガラであることを想うと、まったく異次元の盛り上がり。それは準決勝ということだけではなく、地元アメリカの存在あればこそ。開催国カナダが敗退した今、地元観衆の気持ちはハッキリとアメリカ支持に向かっている。USAコールが飛び交う現地の模様に、「完全アウェー」という言葉が浮かびます。

これが決勝でもオカシクない顔合わせは序盤から激しい肉弾戦となります。両チーム、とにかくデカイ。そして速い。さらに強い。恐れがそう見えさせるのかもしれませんが、なでしこは本当にコレと互角に戦い、勝ってきたのかと思うほど、女子とは思えないハードな戦いが展開されます。身体をぶつけ、手で引っ張り、転げまわり、パンツが見える。熱く激しい戦いです。

アメリカはモーガンを中心に速く縦に狙うような攻撃。一方ドイツはつないで崩して中央突破を狙う格好。攻守がめまぐるしく入れ替わり、ゴール前まで攻め上がる場面もたびたび生まれます。しかし、両チームともゴールを守るは鉄壁の守護神。ドイツ、アンゲラー。アメリカ、ホープ・ソロ。世界の双璧がゴールに鍵をかけ、あわやというシュートを跳ね返してきます。1点勝負、ていうかこのゴールを2回こじ開けるのは至難。緊迫感のある立ち上がりです。

時間とともに激しさは増すばかり。前半29分、ドイツのセットプレーの場面では、エリア内のヘッドでの競り合いで選手が衝突。頭と頭を強く打ちつけ、ドイツのポップはおびただしい出血を見せます。乙女とか言ってる場合じゃない、猛者と猛者の死闘です。

↓日本がノンキになでしこトレインとかやったら、車両ごと頭突きで脱線させられそうだな…。

とりあえずプロファウラー岩清水をぶつけよう…。

頭突きでは負けるかもしれないけど、鳩尾に肩とか入れて帰ってくるだろう…。

ぶつかり合いでは勝てる気せん…。


↓ドイツには日本なら「銭湯への入場お断り」な感じの彫り物選手も!

ウチのぶっちーなんか、コンビニで年齢確認されそうな感じなのにな!

ここまできてようやく感じる、我が方の「なでしこ」感!

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蹴る、頭突きする、ヒジ打つ、看板に激突する、引きずり倒すと肉弾戦のオンパレード。両者のスタイルがガッチリ噛み合った結果かもしれませんが、女子サッカーとは思えないようなマッチョな戦いとなった前半戦は0-0で終了しました。インターネット掲示板などでは、女子サッカーを「男子中学生レベル」などとくさす連中がいますが、コレは断じて男子中学生レベルなどではない。こんなもん中学生でどうこうできる感じではありません。ヤバイ、ファイティング女子、ヤバイ。

後半に入っても激しさは変わりません。そして、その激しさが試合を大きく動かします。迎えた後半12分、攻勢を見せるドイツはアメリカのゴール前に縦1本を送り込むと、ここに走り込んだポップが倒されてPKを得ます。頭を包帯でグルグル巻きにしたポップが、我が身を犠牲にして得た先制のチャンス!

↓しかし、このPKをドイツは外し、勝負の流れを自ら手放す!(30秒過ぎから)



ドイツいきましたぁぁぁぁ!!

よく見ると、蹴る前にソロが左に跳んでいるのに、隅を狙って枠を外すという痛恨の失敗!

真ん中でも入る1本を自ら外してしまったぁぁぁ!!


勝負の流れというのは、たちまち変わってしまうもの。すぐあとの後半22分、今度はアメリカにチャンスが訪れます。モーガンがドリブルで持ち込もうとしたところ、ドイツDFは身体でコースを塞ぎファウルで突破を止めます。本人としては、「ギリ外」という感覚があったかもしれません。横からのカメラで見ると、モーガンはまだエリア内に侵入しているかどうか微妙なところでした。しかし、ゴールラインシステムでも導入したくなるギリギリのラインでの接触はPKと判定されます。PKを外したあとのPK献上。「アチャーwww」と「USA!USA!」がうずまく勝負の1本は、アメリカが見事に決めて大きな先制弾!

↓この大事な一本をズドンと上半分に突き刺した!GKが取れないコースへ沈める見事なPK!


試合を見守っていた大儀見ギミギミさんも「ロイドの集中力が凄まじい。途中で審判の注意が入っても切らさないように一点を見続けていた。2人のPKは対照的だったな」と絶賛!

勝負の明暗がクッキリ!

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こうなれば試合はアメリカのもの。ドイツは中央突破にこだわりますが、アメリカの壁が固くエリア内には侵入できません。必然的に遠目からのミドルを狙うケースが増えるものの、これは枠すらとらえられず。そもそもPKでさえ枠をとらえられない日に、ミドルでぶち抜こうなんてウマイ話があるわけもありません。蹴っては外し、外しては蹴るの繰り返し。

そして、アメリカはここにきて恐るべきカードを切ってきます。後半33分、大エース・ワンバック投入。日本も試合の幕引き役として澤穂希さんを起用し、新たなあだ名「澤魔神」を襲名したばかりですが、アメリカもその手を用意していたか。勝っていても、負けていても、ワンバックが出てきたら試合はアメリカのものになってしまいそうな恐るべき交代策。澤魔神VSワンバック魔神、もはやこれは神々の戦いです。

ワンバック魔神効果はすぐに現れます。後半39分、サイドに流れたワンバックは鹿島ばりのボールキープで時間を消化しようという構え。しかし、ワンバックがボールを持っているというだけで怖いドイツは、必要以上にワンバックに引きつけられてしまいます。SBがワンバックに寄せてポッカリと空いた空白地帯。そこを使われると、あれよあれよでクロスを送り込まれ、最後はオハラが沈めてトドメの2点目!

↓「2-0は危険なスコア」などと強がる余力もない、絶望的な2点目!


ドイツ、お疲れ!

やはり世界一を争うのはアメリカと日本のようだな!


結局、試合はアメリカがこのまま逃げ切って決勝進出。強いアメリカが、堂々と世界一へ王手をかけました。「こんなん相手にどうすりゃええんや」と不安も覚える強さでしたが、強い相手と戦うことにこそ意味があるというもの。日本もライバルからそう思われているのだとしたら光栄なことですし、それにふさわしい戦いをしなければならないという責任感も生まれます。明日の準決勝を勝って、日米決着戦へと駒を進められるよう頑張ってもらいたいものですね。

↓勝利にわくアメリカは、お姫様がお姫様を抱っこするパワープレーを見せつける!

山根ー!山根ー!

山根の出番やー!

日本でコレができそうなの、自分しかおらんで!

準決勝でコレやろう!


↓なお、日本を代表する女子サッカー解説者・丸山桂里奈さん曰く、どっちが相手でも日本が勝てるそうです!

どっちが相手でも負けそうな気しかしないんですけど、まるかりさんが言うなら大丈夫だな!

世界一になった選手だからな!

信じて応援するのみ(=゚ω゚)ノ

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日本の準決勝は2日の午前8時!午前休の申請を出すのをお忘れなく!