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07:00
頑張ったけど無理でした!

僕は2日ほど考えていました。心の中の機関銃でハチの巣にしてしまったデーブ小久保監督を「やっぱり救えないものかな?」と。僕も「何でも擁護する」とまで言われた生ぬるい男。「負けで怒るのはみっともない」と普段から言っている身でもあります。もしかして、あんなクソのような敗戦すら許すことができるかもしれないと、再度考えていたのです。

もちろん、今回も「負け」に怒ってるわけではなく「納得できない負けに導いた小久保」に怒っているのであって、主義主張がブレたわけではないのですが、その辺は微妙に伝わりずらい面もあるでしょう。だから、可能ならばデーブ小久保氏をも生温かく包み込み、「これからも頑張りなさい」「采配を学ぶにはコレが一番だぞ」「ハイ、実況パワフルプロ野球」くらいの器の大きさを見せたい。そう思ったのです。

しかし、改めて3位決定戦を見て思ったのは「やっぱ無理だな」ということ。

投手コーチが何を進言していたとしても、なり手のなかった代表監督を引き受けた男気をどれだけ盛って評価したとしても、日本通運のCMがどれだけイケていたとしても、「あの準決勝」は帰ってこない。そして、ここで許すということは、「あの準決勝」の再来をも許すということ。一度のやらかしは仕方ないとして、再発は絶対に防ぐというのが、社会の建前でもあります。再発防止には、アレを決断した最終担当者をクビにしないわけにはいきません。杭打ちデータを改ざんした担当者に、もう一回杭のデータを計測させたりしたら、アホ丸出しじゃないですか。

今やデーブ小久保氏の野球監督としての位置づけは、デーブ大久保氏を抜き去ったばかりか、ソフトバンクのCMに出ている犬をも越えて地の底に消えていきました。犬はぶっちゃけ何の役にも立たないでしょうが、「犬の言うことなら無視できるが、人間の言うことは無視できない」という意味で、犬を座らせていたほうがマシだろうということで。

あえてデーブ小久保氏のポジティブな面を挙げるとすれば、「途方もない量の悔しさ」を日本に遺してくれたことくらいでしょうか。次のWBCと次のプレミア12では、この悔しさが観戦の喜びを加速させてくれるはずです。プレミア12なんて、普通に世界一になっていたら次回は飽きてたかもしれませんからね。一応、何とかこの路線で擁護できないかとも考えたのですが、「次も悔しさを積むだけでは?」という反論をどうしてもねじ伏せられず、あえなくギブアップとなりました。

お疲れ様でした、デーブ小久保監督。

あなたの采配を僕らは決して忘れません。

今後はぜひ、ソフバンで監督をやってください。

現場経験を積み、あなた自身の未来を再構築するために。

そして、「ウヒョー、これなら勝てそう」という他球団全員の希望のために。

ということで、WBCの前に気付けてよかったという不幸中の幸いを抱き締めながら、21日のTBS中継による「プレミア12 3位決定戦 日本VSメキシコ」をチェックしていきましょう。


◆小久保にチャンスが与えられて清原にはチャンスが与えられない謎!

プレイガイドではチケットが売り切れ、イスの入る余地もなく埋まったスタジアム。3位決定戦・決勝戦を両方見られる設定でよかった…これが来場者の偽らざる本音でしょう。もしあのクソのような采配で自ら「勝利」を160キロでドブに投げ捨てた試合を受けて、知らない選手同士の決勝戦「だけ」を見せられることになっていたら、三連休は「初戦大敗」という苦しい展開となったはず。現地の皆さま、本当におめでとうございます。

「そろそろサポーターがバスでも囲んで小久保を解任した頃だろう」と思って見始めた中継には、何故か健在なデーブ小久保監督の姿。「アレ?まだいるの?」「采配は弱いけど心は強いな」「ユニフォームだけベンチに提げておけよ」という驚きで見つめる僕。そうか、野球だからよっぽどのことじゃないと任期途中で解任したりしないんですね。もはやあの1敗で未来永劫ひっくり返ることのない評価が決したわけですが、せめてご自身の中で今大会がいい思い出になるよう頑張ってもらいたいものです。

日本の先発は武田翔太。先頭打者に四球を許しますが、後続はキッチリと打ち取って無失点。先発マスクを被った炭谷が走者を二塁においた状況で、ランナー飛び出しに備えた二塁送球をセンター前に大暴投しやがったときには、「おっ、小久保派の若頭誕生か」と思いましたが、特に問題には至りませんでした。ふぅー、危ない危ない。日本人は一度やらかしを見つけると、10年経っても忘れない粘っこい国民性ですからね。G.G.佐藤みたいな感じで。

日本の初回の攻撃。1番・秋山、2番・ポイ捨てが簡単に倒れたあと、3番・山田の打席。負けたことでスッキリしたのか、今日はやおら積極的。ほぼ真ん中に入ってきたストレートにガツンと合わせると先制の本塁打をレフトスタンドに打ち込みます。何故もっと早くこういう打撃をしなかったのか。考えるほど知性派でもないのに、何を慎重になっていたのか。振って振って振りまくればええんや。時すでに遅いわけですが、ようやく目覚めたトリプルスリーが、日本を「せめて3位」へと導きます。

↓もっと早い段階でデーブ小久保監督をフルスイングでレフトスタンドに叩き込んでくれていたら…!


無念だ…。

どう考えても世界一だっただけに、無念だ…。

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2回裏の日本の攻撃。デーブ小久保という呪縛から解き放たれた日本は躍動します。先頭の中村晃がレフト線にポトーンと落とす二塁打を放つと、強肩無打力を誇る炭谷はキッチリと送って一死三塁。ミスター216安打・秋山はセカンドゴロで倒れますが、ポイ捨てがサード強襲のエラーで追加点。そして迎えた、二死一塁の特にチャンスでも何でもない場面。一周して再び戻ってきたトリプルスリー・山田の打席。山田は5球目のチェンジアップを完璧にとらえ、二打席連発のホームラン!

あぁぁ、デーブ小久保さえいなければ。小久保オウンゴール采配さえなければ、世界一だったのに。選手は「俺たちは世界一っすよ?」と全力で証明しつづけます。それはまるでヘボの将棋指しに向かって駒が叫ぶような健気な姿です。「おい、ヘボ!」「そこで銀を打てば詰みなんだよ!ヘボ!」「その手の歩を離せ!ヘボ!」と……。

↓そして日本は猛打爆発!二死走者ナシからさらに安打⇒ツーラン⇒四球⇒ツーランという世界一の大爆発!



「準決勝で打てよwww」っていう小久保派は黙れ!

打線は全試合十分に勝てる点を取ったんだ!

選手は悪くありませんから!(※山一證券の社長の声で)

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結局、この2回裏は炭谷が2つアウト、秋山が1つアウトで「西武しかアウトにならない」という奇跡的なイニングとなりました。炭谷とかいうバッティングマシーン(※必ず凡退してくれる投球練習用の機械)がいなければ、さらなる追加点もあったかもしれません。もはや試合は決したも同然。逆にここからデーブ小久保のチカラで勝ちを消せるとしたら、それはもう大変なチカラであり、ある意味で野球賭博関係のヤクザからも大注目を集める手腕でしょう。

その後、3回・4回・5回は特に何もなく淡々と進みます。そりゃまぁそうでしょう。2回で8-0ですから、こんなもんシーズン中だって野球よりも酒にメインが移行するような展開です。メキシコなんて、そもそも参加辞退するかしないかみたいな急造集団なわけですから、「よーし大っぴらに飲むぞ」という気持ちにしかならないでしょう。

僕の頭には飲み代の計算がフワッと浮かんできます。主催するWBSCの発表によれば、今大会の優勝賞金は100万ドルとのこと。2位が60万ドルで3位が40万ドル。ということは、「1位⇒3位」で取り逃がしたのは60万ドルぶんもあったか。約7300万円の損か。デーブひとりで。節約とか節税で7300万円を浮かそうと思ったら、どれだけの工夫をすればいいかわからないレベルの大きな金額です。

まぁ、ここに集った選手からすれば、これを頭割りした金額へのこだわりは別にないでしょうが、「打ち上げ代」と考えたら地味に大きい。あと7000万あったら、もう一回台湾に行って大観光旅行ができるじゃないですか。それだけの損を出しても、逆に取り返す錬金術でもあったのでしょうか。「ここから逆転負けしたら70倍の払い戻しか…」「あー、もしもし、クボです」「クボです、ク・ボ」「侍ジャパンの負けに100万円お願いします」「さーてと、ピッチャー松井!」みたいなことでもあったのなら、謎も解けるのですが……。

6回に二番手の菅野がソロホームランで1点を許しますが、もはや客席は騒ぎもわめきもしません。「入ったな」と思っただけ。その裏に日本が四球を絡めて1点を追加しても、客席はやはり大して騒ぎもわめきもしません。「取ったな」と思っただけ。世界一にふさわしいチカラがあることを再確認するにつけ、何故こんなことになっているのかを考えてしまいそうになるので、淡々と過ごすしかない時間です。

しかし、少しずつ危機は迫っていました。ブルペンには松井・増井というダブルクローザーがスタンバイし、小久保継投の悪夢がよみがえってきます。一方、打線のほうには「この回、2点取ればコールド」という試合早上がりの悪夢が立ち上がっています。どっちにしても問題がある。どうせ勝つからダラダラもつれるほうがいいのか。デーブ小久保のアクションをひとつでも抑え込むためにとっとと勝ったほうがいいのか。悩ましい問題に対する選手たちの決断は…!

↓とっとと打って、とっとと家に帰ろう!ミスター216安打・秋山が今季を締めくくるサヨナラ小久保弾!


チカラありあまっとるなwwww

何で世界一になってないのか不思議wwww


↓試合後のデーブ小久保監督のインタビューは、最初「音声さんが場内の音をオフってる」のかと思ったら、小久保以外の部分は拍手デカくて客露骨!


聞き手:「勝ちました日本代表小久保監督です」
ファン:「……パラパラ」
デーブ:「(何か言う)」
ファン:「……パラパラ」
デーブ:「(何か言う)」
ファン:「……パラパラ」
デーブ:「(何か言う)」
ファン:「……パラパラ」
デーブ:「(何か言う)」
ファン:「……パラパラ」
デーブ:「(何か言う)」
ファン:「……パラパラ」
デーブ:「選手たちには敬意を表したい」
ファン:「パチパチ」
デーブ:「選手に拍手を送ってやってください」
ファン:「ワー、パチパチ!」
聞き手:「つづいて山田選手です!」
ファン:「ワー、パチパチ!ヒューヒュー!ワー!」

客、露骨すぎるだろwwwww

もういっさいがっさい何もかも失ったあとの人扱いですやんwww

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こうして日本の戦いは終わりました。決勝で韓国がアメリカを圧倒したところを見ると、どう考えても世界一は日本のものだったと思いますが、世界3位という結果は変わることはありません。過去は変えられないのです。人間に変えられるのは現在だけ。現在を……ていうか監督を代えて、まずは気持ちをリセットすることから始めなくてはなりません。

この先、何をやっても「あの準決勝」を思い出しイラッとする中で、チームをWBCに持っていくことなどハッキリ言って不可能です。「初回から猛打爆発で圧倒的なリードで無敗」というストーリー以外は、必ずイライラすることになるわけじゃないですか。すべての選手選考と采配に疑いを持ちながら。耐えられっこないのです。

そもそも短期決戦なのに「投手起用をだいぶ前から決めていた」なんて言っちゃう監督をどうやって信頼しろというのか。「だいぶ前から練り上げた構想を、最後の瞬間まで見極めて決断する」のが正しいあり方だろう、と。143試合やるペナントの開幕投手決めるのとはワケが違うんだぞ、と。短期決戦やったことないんだろ、と。

なるほど、3-0の9回で勝ったと思ってボーッとして投手交代が遅れたりするのも納得です。順風満帆・想定通りにことが運ぶと決め打ちでやっちゃっていることがハッキリわかる発言ですから。デーブ小久保氏は一度西武とかDeNAに移籍しておくべきでした。「最後まで何が起きるかわからない」という野球の怖さを、ダイエー・ソフバンとか巨人では学べなかったことを、その身で学ぶために。

もし、ここからの逆転があるとすれば「ダルビッシュをWBCに担ぎ出して、世界一のために選手生命を賭けると言わせる」くらいのミラクルしか思いつきません。それならヘッドコーチの人選次第では、名目上の監督を任せてもいいでしょう。絶対に無理だとは思いますし、たぶんダルビッシュは着拒だと思いますが、そんな無理難題をクリアでもしないかぎり、「もともとなかったうえにマイナスに落ち込んだ信頼」を獲得する方法はありません。

急がばまわれ。

一旦、この代表監督を辞したうえで現場に戻り、どこかのチームを日本一に導くほうが、最終的には近道であると断言します。チームを勝たせる指揮官という意味でも、侍ジャパンの価値を高めるアイコンという意味でも、デーブ小久保氏の先行きは「あの準決勝」でなくなったのです。北京五輪の星野氏は「積み上げたものをブチまけて」ゼロになっただけでしたが、デーブ小久保氏は基本的に「何も積んでない指導者」ですからね。まず、自力で「積む」のが先なのです。「目立つヤツなら誰でもいい」という仕事なら、次は清原和博さんの順番だと思いますので、そそくさと席を譲っていただきたいものであります。


「DeNAで日本一」を達成したら、もう一回代表監督できますよ、きっと!