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07:00
まだ何も始まってないぞ!

一極集中、短期決戦。リオデジャネイロ五輪を目指す若きサッカー日本代表が、いよいよリオまであと1勝というところに迫ってきました。AFC U-23選手権。この大会で3位までに入ることがリオ行きの条件で、それ以外はもうない唯一の道。敗者復活とか世界最終予選とかはない、負けたら終わりの一発勝負。痺れるような大会です。

しかし、あえて言いたい。負けたら終わりではない、と。終わりというのは始まってからくるもの。この世代は何も始まっていない。これまでの年代別代表では世界大会に進出することなく、個人としても決して成功をおさめているとは言い難い。20〜23歳ともなれば、大抵のスポーツでは国内トップに立っている個人がひとりやふたりはいるもの。野球でも大卒は「即戦力」扱いです。現段階のこのチームは全員「誰?」に過ぎません。「何言ってるんですか、松原健さんは日本代表ですよ!」とか言われても知らんもんは知らんのです。

このチームは、これから始まるかどうかが決まる段階。

僕の中には「10代しか愛せない」という格言があります。これは決して少年愛とか幼女趣味とかいうことではなく、10代の若さ、未熟さ、幼さが残る段階で出会った相手にしか無償無限の愛は注げないという意味です。子どもや弟・妹を見るような目でガンバレガンバレと支えるのは10代まで。そこから先は、残した結果の量で愛の量が決まっていく。

若い時期にお披露目する機会を逸したこの世代は、エンターテナーとしてすでに痛恨の出遅れを喫しています。歌舞伎の家の息子は5歳での初舞台はやんややんや言われますが、イイ年して下手糞だったら笑われるだけ。もうこの世代に対して世間は「やんややんや」言わないのです。言うタイミングが過ぎてしまったから。

リオ五輪に出て、ようやくスタートラインなのです。そこからさらに一歩踏み出すには、五輪の大波の中で「なでしこJAPAN」や「吉田沙保里」「内村航平」などに競り勝って、注目を集めなければならない。そうでなければプロエンターテナーの稼ぎにつながらない。「負けたら終わり」ではなく、予選の準々決勝に勝って、準決勝に勝って切符を獲って、決勝に勝って少し期待を抱かせて、本番で勝って勝って勝って勝って勝ってメダルまで行かないと「始まらない」のです。

「あと1勝」などとセコイ計算をするのではなく、「あと10勝」くらいで考えてもらいたいもの。リオの切符はあくまでも通過点。国中ですっかり忘れている事実ですが、日本代表は前回ロンドン大会では4位ということですので、今回は当然メダルが合格ラインとなっております。そこを見据えて頑張ってもらわなくては。世間というのは、メダルを獲った人「だけ」を覚えるものですからね。

ということで、まだまだスタートラインにも立っていない段階ということを肝に銘じつつ、22日のテレビ朝日中継による「AFC U-23選手権 日本VSイラン戦」をチェックしていきましょう。


◆オナイウ?まだまだ!前回の比嘉さんは予選の時点でスターだった!


スタメンをまたもガラッと替えてきた日本。中2日の日程を考慮してのローテーションだな…とは思ったものの、何故か残ったオナイウ。オナイナイナイ…と片手をヒラヒラさせながらもう1回スタメンを見てもやっぱりオナイウ。親兄弟のように知っているワケではもちろんないけれど、1試合見れば大体察しがつくゾーンから、やおら大事な試合に飛び出してきたオナイウ。

どうやら鈴木武蔵さんが怪我だそうで、さらに前の試合で未来へのきらめきを見せた井手口さんも発熱でベンチ外だと言うじゃありませんか。すると、アクシデントオナイウということか。こうしたトラブルは短期決戦にはつきものですが、できれば相手にコレが起きてほしかった。向こうがメンバーを欠いてチカラを落としたところに当たりたかった。いきなり不安が高まります。

そして始まった試合。前半2分、縦一発の処理を誤り、相手にシュートを許すいきなりのピンチ。つづけざまのCKではほぼフリーでシュートを許すなど、序盤からヒヤッとする場面がつづきます。さらに前半11分には、相手が空振りしてくれたものの、エリア内でシュートを許すという場面も。大挙して訪れたイランサポーターは、勝利の予感でも抱いたか太鼓とラッパを鳴らしてジャンガジャンガと大応援を展開します。うーん、負けそう。

↓これは凶兆か…!?試合開始早々に亀川のユニフォームが破れる!

こないだも清武が破ってたけど、このユニフォーム破れやすいのか…?

ということは、川澄が、岩渕が、宮間が、破れちゃうんじゃないですかねぇ!

とりあえず澤の家で旦那と試してもらいたい!

「嫁が自らユニフォームを引きちぎって大胆に迫る」プレイを!

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イランはひたすら前線のモタハリを狙う展開。日本はサイドでチクチクやって、ダメなら逆サイドでチクチクやってという消極的攻撃。攻めている風で守っているマインドでしょうか。上手く崩せればヨシ、崩せなくても相手にサイドの遠いところから攻撃を始めてもらおうといった構え。勝ちを強く意識する試合だけに、両チームともリスクをとる気はない模様です。

日本は前半26分に縦一発⇒オナイウすらす⇒久保シュートという惜しい場面を作りますが、チャンスらしいチャンスはそれぐらい。だいぶパッとしない前半です。しかし、それで焦ったりうろたえたりしないのは立派。北朝鮮戦と同様、「勝てば何でもいい」という姿勢がしっかりと貫かれています。相手が全部外して、自分たちがマグレで1点取っても勝ちは勝ち。勝てば何でもいいのです!

↓前半37分のモタハリのシュートも外れたのでOK!気にしない気にしない!


あぶねぇぇぇぇぇ!!

テレ朝の実況が「もうダメだーーー!」って言ったのかと思ったら、「モタハリだーーー!」だった!

でも、気にしないぞ!ハズレはハズレ!




前半を0-0で折り返すと、引きつづき後半も睨み合いがつづきます。両チームとにかく焦らない。90分で決めようなんていう焦りはサラサラないらしく、走って守って我慢してを繰り返します。両チームの交代は後半37分に久保⇒浅野としたものが最初。動かない、動かない。試合を動かそうなんて気はない。SNS界隈では「オナイウを…」「オナイウに…」「とにかくオナイウ以外…」などとさまざまな「試合の動かし方」が活発に議論されますが、手倉森監督は泰然自若で戦況を見つめます。

一方のイラン。全体としてはイランのほうにチャンスが多く、クロスバーに当たるシュートもあったにもかかわらず、イランのほうでも延長・PKまで見据えているかのような戦いぶり。90分を戦い終える段階では「ここで1点取って試合を決める」のではなく、「ここで取られることだけは避けたいから最後のワンプレーになるまでダラダラまわそう」という時間稼ぎまでする始末。「1点取るまで試合は動かないな」という禅問答のような気持ちになる90分が過ぎ、試合は延長に突入します。

↓コレが入ってたら90分で普通に負けてたかもしれないが外れたのでOK!気にしない気にしない!



何だろう、このそこはかとなく両チームから漂うPK歓迎ムードはwww

落合中日みたいな「無失点なら絶対負けない」という強い気持ちを感じるwww

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実況席では対戦相手がイランということもあって、ジョホールバルでの1998年フランスワールドカップ予選のことを思い出し始めます。「浅野が岡野にダブる」という褒めてるんだか貶してるんだか掴みかねるやり取りでだいぶ盛り上がっているご様子。そう言えば、先日の試合ではNHK-BSの解説をしていた小島伸幸さんが「中東は演技が上手い」「試合の前に怪我をしたフリをして」「実は元気だったり」と、やはりジョホールバルでのアジジ名演技のことを思い返していました。うむ、現場はそれぐらい痺れてきてるんですね。盛り上がってきてますね。

そして迎えた延長前半、日本はペースを握ります。あるいはイランが疲れてきたのかもしれません。両サイドで中島と室屋がドリブルを仕掛け、相手のサイドを自陣に押し込む時間がつづきます。前半はイランの攻勢を受け切った日本のサイドが、時間が経つごとに躍動感を強めている。オナイウもよく走っている。そうか、コレを待っていたのか。相手が疲れるのを。ここぞとばかりに攻めに掛かる日本は、延長後半6分、右サイドを上がった室屋が切り返しから素晴らしいクロスを送ると、そこに飛び込んだのは途中交代で入っていた豊川!

↓素晴らしいクロスからの豊川ゴール!ついに日本先制!


ゴールパフォーマンスいろいろやりすぎだろwwww

ナチュラルにふざけてるwwww


↓顔がエスパー伊東に似てるなって思ってたら、みんな同じことを考えていたぞ!
おめでとう、エスパー豊川の誕生だ!

今後はエスパーっぽいパフォーマンスがオススメだ!

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イランも必死の反撃を見せますが、今日は日本のゴール前に守護神がいました。人生で最高のパフォーマンスを見せる櫛引(鹿島)。櫛引(清水)とはまったく別人のような鉄壁の守備で、イランの攻撃を防ぎつづけます。撃っても撃っても入らない。バーを叩き、バーを叩き、GKに当たる。くじびき大当たりデーか。結構やられてるのに、まったく点が入りません。さすが鹿島アントラーズでいまだ無失点を誇る守護神・櫛引(鹿島)です!

↓トドメは延長後半4分&5分の中島弾!2連発で一気に試合を決めた!


相手がほぼほぼ死んでからすごいゴール2発決めたwwww

弱った相手に滅法強いwwww

これはバロンドールですわ!


↓イラン人応援団の面白いメガネの人も露骨に意気消沈!

もういいwwwwもういいんだwwwwww

そのメガネ外して涙拭けよwwwww


勝った、勝った、勝った。何度も一発勝負で跳ね返されてきた世代が、ついに大きなヤマを越えました。最後までしっかりと戦い、むしろ延長後半に入ってから躍動するような姿は、チーム全体としていい準備ができたからこそ。「持久戦になれば日本のほうが強い」と語る手倉森監督のしてやったり感も今日ばかりは見逃すしかないでしょう。

注目のオナイウさんも120分間走り回ったという点では本当に元気でした。延長前半の終わり際にはコーナーで時間稼ぎをし、試合終了まで「相手ボール」を追いかけつづけてくれた。僕もようやく「一番前に置いてあるCBなんだな」と腑に落ち、ときおり見せるリフティング芸みたいなものにも合点がいきました。

エスパー、チンピラ、バロンドール、ミナミの帝王、宮本武蔵、センテンススプリングオナイウ…各位のキャラクターにも徐々に愛着がわきはじめ、リオへ向けての期待感も高まってきました。3位と言わず1位で、ドーンと五輪に行こう。過去を払拭して新たな希望を示そう。今まで勝ちを逃してきたぶんまで取り返して、「期待の新世代」へと変貌してもらいたいものですね。


勝てばすべてが上手くいく!内容ってのは負けたヤツが気にするものだ!