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07:00
7大会連続五輪出場決定!

よくやった。頑張った。谷間・谷底・絶望・最弱、数々の悲観的予想にさらされたU-23“リオ世代”日本代表がやってくれました。カタールはドーハという日本サッカー因縁の地で行なわれたU-23アジア選手権で、若き日本代表は準決勝イラク戦に勝利。決勝進出と同時に、今大会の上位3ヶ国に与えられるリオ五輪出場権を確保しました。これで1996年アトランタ五輪から、2020年東京五輪まで7大会連続出場が確定。日本サッカーの系譜を未来につなぎました。

それにしても、いいチーム、いい戦いでした。ひとりずつを並べたときは決して1番とか2番に強いとは思えないけれど、全体としてまとまると同じ方向を見たいい集合体になっている。選手の入れ替わりは激しく、試合ごとに猫の目のようにメンバーが変わる中でも、その連動は崩れなかった。広い意味でのマネジメントですが、チームのコンセプトが一本芯が通っていたのでしょう。こういうチーム、こういうサッカーをやるんだ、というところが。

初戦・北朝鮮戦では「守ってばっかり」なんて非難もありましたが、あれこそチームの姿だったのかなと思います。アジアで負け続けてきたことや、手倉森監督の好みもあるのでしょうが、何よりもこの世代に合っているのでしょう。A代表でも目をつけるような屈強なCBが集う世代であったり、「コンビ」よりも「俺」を軸とするストライカーが集う世代であったりすることが、必然としてこの形に向かわせ、見事にここにきてハマった。攻められていても、むしろイキイキするような耐久力のあるチーム。「合ってない」集団だとすぐ目が不安になってピリピリするところで、殴られた頬をもう一回突き出すような打たれ強さを感じさせました。

とりわけ守備陣の奮闘は目を見張るものがありました。GK櫛引(鹿島)は所属する鹿島で公式戦無失点の勢いそのままに好守を連発。あの1本で救われた、そういうプレーを何度も見せました。CBは体格もさることながら、1対1で絶対にやらせないという猛牛のような戦いぶり。SBは耐える守備を実践しながらも、相手の体力の衰えを察知するや攻め上がって、右からはナイスクロス、左からナイスクリアを連発。そして最前線に配置された50メートル5秒台のCBと、驚異的なジャンプ力を誇るCB。不器用ながらも懸命なプレーが守備のスイッチを入れ、苦しいときの橋頭保となっていた。

守って耐えることができたからこそ、ここ1本のゴールが勝ちにつながった。「守って、耐えて、勝つ」の順番を足並み揃えられたことで、よくありがちな「攻撃陣と守備陣の意志の疎通が」「俺は攻めたい、俺は守りたい」「2点目を取りにいくのか、1点を守るのか意見が分かれた」みたいなことにならなかった。勝利監督インタビューで手倉森監督が「大和魂、魂の塊です」と言ったときには、ステンレス製のハリセンで頭を引っ叩こうと思ったのですが、案外言い得て妙だったかもしれません。塊です、このチームは。

さぁ、これでリオ行きは決まりましたが、これでようやくスタートライン。本番へはオーバーエイジも含めてメンバーの入れ替わりがありますし、そもそもまだアジアで1番になっていない。アジアで1番になってこそ、「世界で何番なんだろう?」という夢が膨らむというもの。もう22歳とかなんですから夢を膨らませるには遅いくらい。ドーンと夢を広げ、世代交代論を巻き起こし、日本サッカーを活性化させてほしいもの。五輪のメダルでも獲りましたらば、「アンタら誰も獲ってないでしょ?」くらいのケンカを売ったらいいのです。それが新たな楽しみを生むはずですから。

ということで、ようやく膨らみ始めたパン生地でも見るような気持ちで、リオ行きを決めたU-23代表の戦いを、26日のテレビ朝日中継による「AFC U-23選手権 日本VSイラク戦」からチェックしていきましょう。


◆リオの団体競技めっちゃたくさんあって、見るのが忙しいな!

「世代最強」と称されるイラク代表。2013年のU-20ワールドカップでは4位に入った実績の持ち主。日本はこの世代ではたびたび負けており、「格上」と呼ぶべき相手。もし負ければ開催国・カタールか面倒国・韓国が待っている。行くも戻るも死地という状況で、日本代表はどんな戦いを見せるのか。真価が問われる一戦です。

↓イラク代表サポーターは挑発的な態度で試合に臨む!

サポーター:「上からビー玉を転がしてみろ」
サポーター:「コロコロ転がるだろう」
サポーター:「どうだ、参ったか」

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日本のスタメンはGKに櫛引(鹿島)、DFラインに山中・奈良・植田・室屋、ボランチには原川と怪我を抱えた遠藤を並べ、両サイドに前節でスーパーゴールの中島と南野、前線には怪我含みの鈴木武蔵、そしてヤングボーイ久保。怪我人や病人が出たことで、チーム全体のコンディションには若干不安も出てきました。

一進一退の前半。日本は全員で攻め上がるというよりは、形を崩さずにカウンターで攻める無理のない構え。一方、イラクは早くゴール前へボールを運ぼうという戦い。風上に立って、長いボールをたびたび蹴り込んではゴール前での勝負を仕掛けてきます。シンプルにやる中で、どちらが先に試合を動かすのか。双方にさしたるチャンスもないまま、時間が過ぎていきます。

しかし、それで点が入らないかというと、そうでもないのがサッカーの不思議なところ。迎えた前半25分、イラクが日本陣内で攻めに掛かった場面。日本はFWのふたりもボールに突っかけながら、攻撃的に守ります。ボランチとプレスバックしてきたFWで相手の球回しを挟み込むと、追い詰められた相手は日本にパスを出してしまう。そこからは本当にアッという間。縦に送ったラインギリギリのボールに鈴木武蔵が追いついてそのまま駆け上がると、50メートル追いかけてきた久保へと早いクロス。絵に描いたようなカウンターアタックで日本先制!

↓FWの守りが起点となって、ゴールにつながった!美しい先制点!


ただ合わせるだけじゃなく、浮かしてかわした!

ストライカーらしいゴール!

さすが新世代久保!ドラゴン久保、オオ久保につづく新久保だ!

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その後も日本は攻めに掛かった相手に対して3度ほどいいチャンスを迎えます。相手の右SBが上がりたがりなので、裏で待っているだけで簡単にチャンスになりそうな感触。本当は、ここで追加点を奪えればもっとラクだったのでしょう。だが、そこは向こうも世代最強のチーム。あと一歩のところで決めさせてくれない。それどころか逆に、前半終了間際にはCKから同点のゴールを決めてくる。これがアジアの壁なのか。日本、痛い失点です。

↓って、何だこのコール&レスポンスみたいなのwwww松木と中山がDJみたいになってるwwww


実況:「ニアサイド!」
松木:「オイ!」(Yeah!)
実況:「櫛引!」
中山:「イャァオ!」(Yeah!)
松木:「オイ!」(Yeah!)
実況:「櫛引!」
松木:「オイ!」(Yeah!)
中山:「イャァオ!」(Yeah!)
松木:「デュワー」

解説じゃないし応援ですらないwww

ライブパフォーマンスでもやってんのかwww


あとちょっとで前半終了というところで、同点にされてしまった。だが、勝負はまだ折り返し。日本の今大会、尻上がりによくなるという傾向を見せています。コンディショニングと、交代制で休養をとっている成果でしょう。そもそもがこの試合は、コッチが中3日で向こうが中2日という条件。体力面ではコチラに分があるはず。同点なら全然OKでしょう。延長120分までやっても構わない。今日勝てば、一応の目標は達成するんですから。相手が疲れるまで待つのも戦術のウチです。

10分、15分、20分……時間は過ぎていきます。日本は前線で奔走する鈴木武蔵が傷めた足を痙攣させますが、すかさずオナイウを投入して「50メートル5秒台」を「50メートル5秒台っぽい見た目」に入れ替え。「コイツ速そうだな」というイメージで相手のラインを押し下げる、幻惑殺法を仕掛けます。もちろん相手はすぐ気づきます。「コイツ、見た目速そうだけど、全然速くないじゃねーか」と。

しかし、それこそが真の罠。手倉森監督は、つづけざまに大家族浅野家の三男を投入。コッチはマジモンの5秒台でバカっ速い。「速そうだな」「速くねーな」という引っ掛けを踏まえてからの「速っ!」という二段攻撃で、相手にプレッシャーを掛けたのです。効果があったかはよくわかりませんでしたが、やってやったという気持ちになるイイ攻撃でした。

そして時間は後半40分を過ぎ、延長戦も視野に入ってきます。いわゆる中東の笛で1本PKを取られたら、それで負けが決まってしまう怖い時間帯。日本は少しずつ相手比較で元気を増し、サイドを走力で突破すると相手がついてこれなくなるようなところも。いけるいける。全然いける。もう相手は長いボールで出会い頭を狙うしかない。完全に日本ペースです。

迎えたアディショナルタイム、日本は豊川の交代を準備し、延長勝負の態勢へ。しかし、DFラインから縦一本で裏を狙う浅野へ蹴ってみましたところ、思いのほかいいボールが。相手はヘッドでクリアしようとしますが、後ろに逸らしてしまいます。こぼれたボールに追いつく浅野。キープして中央の南野へ送ると、南野は再び外に持ち出してクロス。クロスはGKが弾きますが、イランのDFは二度のえぐりでズルズルと下がっています。ポッカリと空いたバイタルエリアでボールを受けたのは原川!

↓決めればリオ行きというシュート、原川が落ち着いて決めた!


よーし、よーし、よーし、よく決めた!

顔も落ち着いているが、プレーも落ち着いているな!

冷静沈着なストーカー…じゃなくてスナイパーだ!


勝った、何か知らんが勝った。まさかのドラマティックゴールで、延長を待つまでもなく日本が勝った。試合終了と同時にピッチになだれ込むチームの面々。次々に殊勲の原川の上に飛び乗り、歓喜の塊を作ります。キャプテン遠藤の目には涙が。いや、遠藤だけでなく涙を流す選手が何人もいる。勝って当たり前ではない世代だからこその、美しい姿。こういう姿の積み重ねが期待となり希望となり愛情となっていく。いい涙、いい予選でした。期待の持てる予選でした。おめでとう!

↓二階級特進の名将・手倉森監督は本番へのさらなる飛躍を誓った!
手倉森:「今朝から肩痛くて」(?)

手倉森:「まぁ難しい試合になるかなと思ってたんですけど」

手倉森:「今日は90分で勝ちたかった」

手倉森:「その通りになって、まぁ痺れましたね」

手倉森:「ドラマのような年代の選手たちですから」(?)

手倉森:「できすぎなくらいのシナリオですけど」

手倉森:「オリンピック、決めました」

手倉森:「難しいとか厳しいとか言われた中でもね」

手倉森:「僕自身がホント彼らの可能性を信じてね」

手倉森:「彼らも大人しい世代ですけど」

手倉森:「いつかやってやるんだというね」

手倉森:「その気持ちが実を結んだ、神様からのプレゼントだろうなと思います」

手倉森:「これからニッポンはもっと強くなる」

手倉森:「使命感を持って、この世代を鍛え上げたいなと思います」

手倉森:「大和魂、魂の塊ですよ」(?)

手倉森:「ここ数年、日本サッカーはアジアで勝てないと言われている中で」

手倉森:「僕らがまず日本がアジアのタップ!」

手倉森:「……トップなんだというところをね」

手倉森:「みんなと一緒に、国民と一緒に勝ち取りたいなと思います」

手倉森:「(ドーハの)歴史はね、ホントこの年代はリベンジのための大会をしているような感じ」

手倉森:「日本サッカー界を想えば、ドーハの悲劇からロスタイムで点を取るのも、歴史を逆転させていく、イイ勝ち方だなと思います」

手倉森:「優勝します」



すごい饒舌なのに中身薄いwwwwwwww

やる気・元気・イワキみたいな勢いと情熱だけの勝利報告wwww

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感想(20件)




「優勝します」という力強い宣言。これまでのリベンジを考えれば、優勝くらいしないと足りないでしょう。決勝の相手は韓国ということで、負ければ2倍気分も悪いだけに、勝ってリオに行きたいところ。監督が何言ってるのかはよくわかりませんでしたが、とにかく塊なのです。日替わりのヒーローが、一体の塊となった具だくさんのハンバーグなのです。ハンバーグ好きそう、いや、ハンバーグみたいな顔です。今ならどことやっても負ける気がしません。アジアチャンピオン、いただきます!


決勝は土曜の夜の生中継、イイ試合&優勝で国民に顔を売ろう!