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07:00
ウィー、アー、アジアチャンピオン!

勝った勝った勝った。どうしてこうなったかよくわからないけれど勝った。リオ五輪出場を決めて勢いに乗るU-23日本代表が、余勢をかって一気にアジアの頂点に上り詰めました。ここまでの年代別代表で負けつづけてきた歴史を精算してお釣りがくる大勝利。大器晩成の大物感。過去はともかく、今、アジアのチャンピオンは日本だ!

決勝・韓国戦も決していい内容とは言えない試合。前半などはロクにチャンスがないばかりか、相手には幾度もの決定機があり、「外してくれた」というデキの試合でした。後半には打開策としてフォーメーション変更を試みるも、しっくりこなくて元に戻すというドタバタまでありました。何やかんやで0-2と2点ビハインド。多くの人が諦めて寝たことでしょう。

しかし、選手たちは、大和魂の塊は諦めていなかった。ここまでの試合を勝ち切る原動力となった止まらない足、抜群のフィットネスを活かして、疲れから足が止まり始めた韓国に反撃。快速FW浅野を投入して「点を取るぞ」のメッセージを送ると、それまでのもったらもったらした攻撃が嘘のようにシンプルかつ効果的にゴールを目指す動きに変貌。浅野が足で振り切った2得点を含めて後半怒涛の3得点で、劇的な大逆転を演じたのです。

「勝ってから考えると、もう前半のことは忘れてしまった!」

試合後に手倉森監督が上機嫌で「2点取られてムカついていた」などと饒舌になる中、最後に言い放った「女子も頑張ってください」の言葉。本人は何も考えてないかもしれませんが、これはなでしこJAPANへの挑戦……すなわちリオの主役を獲る宣言と受け止めました。注目度、期待、結果、すべてでなでしこを上回り、日本サッカーの未来を担う。そういう大きな心意気を。

アジアチャンピオンなら期待してもいいでしょう、メダルを。あのまま0-2で負けていたら「やっぱり」で終わった試合ですが、勝ったことで期待感は無限に膨らんでいきます。もっと強い相手にも同じように勝てるかもしれないじゃないですか。前半耐えて、泥試合に持ち込み、みんなが疲れるまで負けないように頑張り、最後は快速で仕留める。単純と言えば単純ですが、どんな相手にも通じる策です。

このサッカーなら「世界」に通じる。勝てるかどうかはともかく、グーとグーでグーの強さを競う戦いではなく、グーにパーをぶつける戦いができる。自分たちより上手くてデカくて強いチームがあったとしても、泥沼に頭まで浸けてやれば殺せるかもしれない。むしろ、弱かったチームがたどりついた道だけに、より大きな期待を寄せられる気がする。ハシレリオゴリンJAPANのロシアでの大勝利にもつながる、夢の一歩を刻んだ、そんな素晴らしい大会になったのではないでしょうか。

ということで、「五輪ではフィジーと当たれ」という念をドゥーンと飛ばしつつ、30日のテレビ朝日中継による「U-23アジア選手権決勝 日本VS韓国戦」をチェックしていきましょう。


◆負けたことで見下されてきたのだから、勝ったぶんだけ胸を張っていい!

優勝自販機と揶揄されて臨む一戦。「自販機ってこたぁ、金払うって意味だろうな!」とコチラの怒りも財布を広げてヒートアップします。本来なら「できれば負けたくない試合」程度でもよかった決勝ですが、相手が韓国ということなら話は別。勝って、黙らせる。そしてアジア王者になる。

日本のスタメンはGKに守護神・櫛引(鹿島)、DFラインは山中・植田・岩波・室屋、ボランチにキャプテン遠藤と大島、サイドには中島・矢島、そして前線にはヤングボーイ久保とオナイウエド阿道。決勝に至るまでコロコロ入れ替わる猫の目を貫いてきました。全員の体力を使い切って戦う姿勢、走力戦であり総力戦です。

↓勝てる、我が方は勝てるぞ!勝てそうなツラ構えだ!


コレ、国歌歌ってるだけなんだぜ…!

左派に見られたら「軍靴の音が聞こえる」とか言われかねん顔や…!


そして始まった試合。日本は立ち上がりにオナイウが裏に抜けるシーンを作りますが、華麗なまたぎフェイントからボールをロスト。足下に受けたボールに対して必ず1回リフティングを試みる遊び心や、ダイレクトで相手にパスして自分で取り返しに行くプラスマイナスゼロ感、ヘッドバットで相手の鼻っぱしらをヘシ折るリアルな攻撃力など、今日もオナイウはミスター・オフザボールとしての存在感を見せつけます。

だが、それでいい。ボールは相手に持たせておけばいい。ボールは疲れないが蹴れば疲れる。オナイウが3人分走って相手の体力を削れば、それだけ向こうの「終わり」の時間は近づいてきます。カードゲームにも「このカードを捨てると、相手も手札からカードを1枚捨てる」という一見すると無駄っぽけど極めて嫌らしい能力があります。それがオナイウです。

しかし、さすがは決勝戦。韓国はたびたたび日本のオナイウ網を切り崩してゴールに迫ってきます。ワンタッチでかわしながらオナ網を崩し、止められれば大きく逆サイドに振って日本のオナ横移動の遅れを突く。まるで「日本のサッカー」のようなボールを持ってゲームを作ろうという姿勢。オナイウとオナイウの間を突かれてはシュートや裏へのパスを送られ、オフサイドにこそなるもののネットを揺らされるシーンも。うわ、向こうのほうが強い。

そして前半20分、日本は先制点を奪われます。サイドからのクロスに対してポッカリと空いた中央。韓国クォン・チャンフンが完全にフリーとなり、ボレーシュートを叩き込まれます。フリーにした上にシュートを中途半端にブロックしたことでGKのいない場所へボールを逸らしてしまった岩波は、THE・日本のCBという感じのやらかし具合。守って耐えて勝ってきたチームが、ここにきて流れの中で点を失いました。

先制されたあとはちょっと心を乱すような場面も増え、いらぬ体当たりなどでイライラをぶつけてしまうところも。何とか耐えて守ってはいるものの、1点で留まっていることが不思議なくらいに手も足も出ない戦いぶり。攻撃の場面はほとんどなくピンチはたくさんある。稀に見るひっどい前半です。

日本は状況を打開しようと後半開始からオナイウを下げることを決断。11対11の戦いに戻します。しかし、後半開始2分、サイドを支配され、ひとりずつ釣り出されては止められないという連鎖の果てに、ゴール前でフリーの選手までボールが回ってくるという展開から、追加点を許します。解説のとにかく明るい安太郎氏は「早い時間に1点取れば大丈夫!」と元気を振り絞りますが、正直「負けた」という気分。諦めるのに十分な2点差で、大半の人はトドメを刺されます。

↓とにかく明るい安太郎の「慌てなくていい!」の声がスタジアムで虚しく響く痛恨の失点!

茶の間:「慌ててない」
茶の間:「もう諦めたから」
茶の間:「惰性で見てるだけ」


↓一部の堪え性のないバカは2点差で早くも試合を投げ出した!

いるんだよな、こういうバカ!

自分じゃ何もできないくせに、訳知り顔で決めつけるバカ!

こういうバカはアンパンマンでも見てろ!アンパン必ず勝つから!

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しかし、日本代表はまだ諦めていない。いや、ちょっと諦めたのかもしれないけれど、開き直ってやるだけやってみようという気になっていた。弱者のメンタリティとでも言うべき、こんな程度で諦めてたらやってらんないという一周回って強くなった気持ち。諦めないチームに送られた浅野投入=攻めろという指示が、形を2トップに戻したことだけでなく、チーム自体をハッキリと変えていきます。

ボールを取ったらまず浅野を見る。そのひとつのステップを心に入れるだけで、縦へのスピードがグンと速くなる。見る⇒走ってる⇒蹴る⇒つながる⇒チャンスという連鎖。考える時間と迷う時間をカットして、相手が戻り切る前に日本がゴールに迫っていく。「戦術浅野」が日本の勝機を生み出していく。迎えた後半22分、相手のボールを前で奪ってからの矢島の縦1本が、見事に浅野につながってまずは追撃の1点!

↓速い!そしてその速さをゴールに向かうことに使っている!ミスター・オンザボールだ!



速さは武器!速さはチカラ!

相手は泥沼、コチラは浅野!


↓さらに浅野へのアシストを決めた矢島が直後のプレーでヘッド弾!


韓国、悪夢の1分間!

リヴァプールとかがときどきやられる感じの見事な悪夢!


追いついたせいなのか、体力の問題なのか、その両方なのか。たぶん両方の理由で韓国はガクッと動きを落としています。前半のようなしつこさや幅を使った大きな攻めはなくなり放り込んで何かが起きるのを待つ構え。しかし、それとてセカンドボールを拾う早さがなければただ蹴っているだけ。真ん中からの単調な攻めならば、日本には粘るチカラがある。これまでの試合と同じように!

↓ゴール前には守護神・櫛引(鹿島)がいる!たまにくるいいシュートを止めてくれる、日本にはなかなかいないタイプのGKだ!


日本によくいるのは「普通のシュートをおっかなびっくり弾く」「いいシュートは普通に決まる」「とにかくキャッチできない」だからな!

揺れて落ちたのに枠に弾かないなんて、頼もしい!


さぁ、勝負だ。ここから仕切り直しだ。これまでの試合では延長要員としての起用が多かった豊川を残り15分で投入し、ベンチは「90分で勝つ」という明確な意志を選手に伝えます。わかりやすい、迷いのない采配。すべての可能性を追うことなく、これでダメなら南無三よという割り切りのよさ。これも弱者のメンタリティかもしれません。可能性を絞り込むことによって、結果的に二兎を追うことがなくなるような。

↓迎えた後半36分、相手の攻撃を跳ね返したところから縦浅野、縦浅野、2回送って抜け出した!浅野、逆転のジャガーゴール!


逆転だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

嘘みたいだけど嘘じゃない!


↓ついに自慢のジャガーポーズも出た!胸を叩いてゴリラの動きも取り入れたぞ!


若干の左派的な心配はあるが、今日は気にしない!

みんなで一緒にジャガーで喜ぼう!

みんなやってるんだから問題ないはずだ!

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さぁこれであとは時間をやり過ごすだけ。一斉に手仕舞いモードに入った日本は、鹿島ばりの時間稼ぎで有効なプレータイムを削っていきます。右SBの室屋などは、相手に倒されたあと、普通に一回座ってからやおら足首をおさえて苦悶の表情を浮かべるという、非常に聡明な感じを見せる場面も。実況席が一体どこで足首を痛めたのか、スローVTRを見ながら思案するというゴールデンリボン賞受賞の時間稼ぎでした。

さらに、豊川などは時間を稼ぐためのキープを徹底し、もはやゴールに向かおうなんて気はサラサラありません。相手に当ててはサイドラインを割り、相手に当ててはサイドラインを割り、3回それを繰り返したところでニヤッと笑ってみせるという極悪ぶり。最後の5秒くらいで捨て鉢のシュートを放って試合を終わらせるという、鹿島イズムの正統な継承者というたたずまい。うむ、頼もしい若者たちだ!

↓最後まで嫌がらせを貫徹し試合終了!アジアチャンピオンだぁ!

今ならどこが相手でも勝てる気がする!

アジアのめぼしいの全部潰して完全制覇達成だ!


↓やっぱり諦めちゃダメなんだな!最後の最後まで!と、バカが申しております!


直前のバカ:「あー、負けた」
直前のバカ:「見るところがないなぁ」
直前のバカ:「もう終わった大会」

バカだねwwwwwwww

まさか3-2で逆転すると思ってなかったなwwww


「隕石が落ちて相手チーム壊滅」というゼロじゃない可能性を想定すれば、2点取られたくらいで諦める必要など全然なかった。状況が悪いのは今に始まったことではありません。だから、大会前も悲観論一色だった。しかし、最後の最後、この試合の最後ということでもあり、年代別代表でのアジア戦線のラストとも言えるこの大会で頂点に立った。勝手に諦めてもしょうがない、自分で自分を小さく決めつける必要はないと示すかのような大逆転ストーリーでした。

今やU-23日本代表は「無敗のアジア王者」です。どこまで勝てるのか、夢は大きく膨らんでいます。五輪ともなればライバルは強力ですが、そこでドーンと結果を出して、さらに大きな夢を描いてほしいもの。この数週間で世界が変わったように、リオ五輪でまた世界が変わるかもしれない。絶望世代から、黄金世代へ。急に、猛然と、反撃が始まりました!

↓全員で優勝トロフィーを掲げる歓喜の瞬間!



って、ココは石油のオッサンとっととどくべきだろwww

一番いいところに被るなwwww

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おめでとう!リオでの楽しみがひとつ増えたぞ(※想定外だった)!