このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
09:49
殿が羽生で羽生が殿で!

ま、紛らわしい…。フィギュアスケート界で「皇帝」と言ったらエフゲニー・プルシェンコさんで、「姫」と言ったら安藤美姫さんで、「殿」と言ったら織田信成さんじゃないですか。しかし、ここに新たな殿が誕生してしまう。銀盤の絶対王者・羽生結弦氏、殿様役で銀幕デビュー。僕の頭にはクールポコの声で「な〜に〜、やっちまったな!」が鳴り響いています。

コレは絶対王者に訪れた今季最大の試練と言ってもいいかもしれません。人生のすべてを完璧に紡いできた非の打ちどころのないダイヤモンドに、もしも傷をつける可能性があるとすればこういう頼まれ仕事でしょう。数々のアスリートが「演技」という高い壁の前で打ちのめされ、Youtubeに一生残る黒歴史を刻んできました。かの荒川静香さんでさえ、世界と五輪を制した表現者でさえ「演技」という試練では無残に散っています。

おそらくこの才能は別枠なのです。

CMやバラエティは実際問題、「●●本人」を演じるものなので演技は必要ありません。しかし、「演技」は他人が決めたストーリーに乗って、他人が要求する感情を表現しなければならない。一年かけて練り込んだプログラムでようやく仮面の男や陰陽師の情感を掴むようなアプローチをしているヒマはありません。パッと見てパッとやる。文字通りの芸達者でなければつとまらない仕事です。

フィギュア界隈で言えば、織田信成さんは上手い。いよっ芸達者!なりきり将軍!安藤美姫さんも上手い。いよっ芸達者!甦るクレオパトラ!上手く言葉では表現できないのですが「ソッチ側」の人間に向いている仕事だと思うのです。はたして絶対王者は「ソッチ側」に行くことができるのか。いや、できるできないじゃなくて行ってもらわないと困る。

「演技」でコケた場合、爆笑不可避案件になってしまいます。僕も「演技でコケたアスリートを慰める」という仕事を10年以上つづけていますが、結構コレはきっつい感じになります。頼む、慰めさせないでくれ。ウチの愛(※現姓:福原)が卓球の妖精を演じたときの金属棒みたいな演技は、いまだにネットとかで定期的にゾンビのように甦っては小笑いを生んでいるんだぞ。定期的にやってるの僕だけど。そんな未来に絶対王者を絶対に巻き込んではいけない!

ということで、羽生氏に訪れた2016年最大のピンチについて、震えながらチェックしていきましょう。


◆殿様って喋るんだっけ!?喋らなくても暮らせるんだっけ!?

怖い。怖い。文字通りの意味でまず怖い。そして、トンデモない怪物が生まれるかもしれないという期待でまた怖い。顔ヨシ、人格ヨシ、仕事ヨシ、これで役者としてもカッコイイなんてことになったら、どこまで魂のステージが上がってしまうのか。前世では世界戦争を止めたりしてんじゃないかというくらいの完璧超人が生まれてしまう。

僕なんか有り体に言えば、羽生氏とちょっとキスシーンとか演じたいなんてドロリとした願望を内に秘めているわけですが、そのうち「弾圧」とかされるんじゃなかろうか。完璧な演技者であったならまた羽生氏が遠くに行ってしまう。一緒の空気を吸うことすら許されない世界に行ってしまう。

しかし、案の定で「棒」だった場合。これは昨今感じる反羽生氏派の動きは活発化するに違いありません。完璧超人に嫉妬する歪んだ自尊心が、何とかして羽生氏の粗を探して引きずりおろすチャンスを狙っている。その罠に自ら飛び込むようなものです。

僕が、それを、擁護するのか。無理だよー。いくら何でも無理だよー。人生の大半で「すごい棒だったけど元気出せよ」「真っ直ぐでイイ棒」「体幹強い感じの棒」って棒読みの肩を抱いてきた人間が、今さら「ボウジャナイデス」なんて言えるわけがないでしょう。何でも擁護する気持ちでは行くけど、無理なヤツは無理だってば。

↓情報によると羽生氏はコチラの映画「殿、利息でござる」に出演するらしい!

アカンやん!もういきなりアカンやん!

ドコメディのノリやん!

はじめての演技トレーニング [ 松涛アクターズギムナジウム ]

価格:1,512円
(2016/2/4 09:29時点)
感想(0件)




聞けばコチラの話は仙台藩即ち現在の宮城県で実際にあったお話なのだとか。古文書に遺された昔むかしのすごくいい話を映画化したものだそうです。話のあらすじとしては、お金がなくて困っている村を救うため地元の金持ち衆が私財を投じて種銭を作り、それを藩に貸し付けることで多額の「利息」を得て、村の衆と分け合ったというモノなのだとか。

イイ話じゃないか。宮城県だし、地方再生だし、震災復興だし。テーマとしては納得感もあるし、断りづらい感も十二分に理解できます。ただ、ドコメディじゃないですか。阿部サダヲさんじゃないですか。きたろうさんじゃないですか。西村雅彦さんじゃないですか。三谷幸喜監督作品とか「あまちゃん」とかの空気感じゃないですか。

↓特報映像も「面白い映画ですよー」感をプンプン振りまいてくる!


「庶民VSお上」で「知恵と勇気とガマンの銭バトル」ですって!

北野武監督作品で無言で立ってる役とか、いけそうなヤツからじゃダメだったのかな!

ここで上手いことハマったら、何でもできちゃうくらい難しそうじゃん!


4日付けのスポーツ紙等が報じたところによると、羽生氏は仙台藩の当主つまり「お上」を演じるとのこと。って、チョイ役じゃなくてセンターの一角じゃないですか。ということは特報映像の3秒目くらいで不自然に顔を映さずに歩いてくる袴のオトコか。和装が似合うわねぇ。ホント素敵。じゃなくて、こんなん座ってるだけじゃ済まないし、一言くらいで出番が終わる役でもないじゃないですか。

↓何が「ゆづ君 殿様姿」だよ!引退後の闇に迫ったり、ゆづ君呼ばわりだったりジェットコースターみたいなロマンスだな!

しかも映画の原作が文芸春秋の本っていうね!

何もかも文春から出てきてるな!

無私の日本人 [ 磯田道史 ]

価格:637円
(2016/2/4 09:30時点)
感想(3件)




羽生氏が演じる仙台藩藩主・伊達重村役には台本12行ぶんほどのセリフもあるとのこと。共演者にも当日まで極秘とされたサプライズ出演は、演技の難しさを感じつつも「殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせたギャップを表現できるように一生懸命やりました」と言います。

現時点では演技場面についての公開はないものの、主演の阿部サダヲさんからは「セリフが入っていて素晴らしい」「暑かったけど文句を言わない」「笑顔で見つめてしまいました。キレイでした」とお褒めの言葉もちょうだいしたそうです。「演技が上手い」って話じゃなく、「よく覚えてる」「ガマンづよい」「見た目がいい」っていう主旨のコメントなのが若干の不安を誘いますが…。

↓ビジュアルは完璧にお殿様!この国を支配してくれ!年貢は僕の命でいいですか!


ぶっつけ本番で12行!

これ絶対に「納得いくまで演技指導」をしてないパターンだろ!

アカン、そういうのアカンで!


現場からの情報を踏まえると、事前に演技について打ち合わせをした様子はなく、出演してもらうことが大事であって演技については二の次というオファー感である模様。一番アカンやつ、金属棒であっても読み間違いさえなければ「はい、オッケーでぇす!!」とカットしちゃう現場と想定されます。こうなると最後の砦は羽生氏の天才性と向上心。現場で演技をして、いきなりアカデミー賞クラスの演技をしてしまう天才性があるか、その場で映像を確認しながら「すみません、もう1回」と納得いくまで撮り直しを要求するか。いずれかの砦で「棒」を回避してもらうことを願うばかり。

もしかしたら羽生氏ならやってしまうかもしれない。これまでのCMなどでも、「棒」感はなく見事なセリフ回しを見せてきた羽生氏です。劇場で待つ映画ファンがYahoo!映画にポジティブなコメントを残す芝居になっているかもしれない。期待感はあります。しかし、万一、ネガティブな反応になるようであれば、羽生藩の農民が総出で「いえ、そんなことはないです」「とても素晴らしい演技でした」「威風堂々とした姿に涙があふれました」などのコメントを書いてまわり、数で圧倒するしかありません。農民よ、スマホ片手に備えて待たれよ…!

↓一部記事によると羽生氏は「共演者を質問攻め」にしていたらしいぞ!

その貪欲な姿勢に期待するしかない!

監督以上の貪欲さで「羽生オッケー」になるまで頑張っていてくれ!


↓じゃ、農民の「やらねば」という気持ちを鼓舞するべく、いつものヤツ貼っておきますね!


インターネットという永遠に何を残すのか!

残したものは一生つきまとう現代社会!

戦え、そして勝て!絶対王者・羽生氏!

脱ネット・スマホ中毒 [ 遠藤美季 ]

価格:1,512円
(2016/2/4 09:31時点)
感想(0件)




監督のオッケーじゃなく自分のオッケーで演じること、それが大切です!