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12:00
ここからがなでしこJAPANの見せ場だ!

2011年ワールドカップ制覇、2012年ロンドン五輪銀、2015年ワールドカップ準優勝、輝かしい実績に裏打ちされた「世界一」のなでしこJAPAN。久しぶりの危機が、なでしこを追い詰めています。リオ五輪を目指すアジア最終予選、まさかの2戦勝ちナシのスタート。5試合を戦う予選の半分もいかない段階で、なでしこは「自力突破」の可能性が消えました。クゥー、まずいぞジャパン!(※カビラもしくは川平のイラッとくるほうの声で/どちらでも可/ちなみに僕は両方がシンクロ)

「澤ロス」だの「マンネリ」だのと、世間の論調も厳しいものばかり。一部では「丸山ロス」などという素っ頓狂なネットニュースも流布されていました。何でしょう、丸山桂里奈さんがいれば勝ったとでも言うのでしょうか。バッカじゃなかろうか。アレは「致死ダメージを喰らったときに、装備者の代わりに砕け散ることで、即死の危機から装備者を救う使い捨てお守りアイテム」だろうが。もう使っちゃったし、とっくに砕けてる。いつまで過去を引きずっているのだ。

だが、しかし。

僕はこの状況にワクワクもしています。何故になでしこがあれほどの感動を巻き起こしたのか、もう一度思い出してください。彼女たちは強かったからヒーローになったのではない。逆境に耐え、希望なき明日に向かい、凛として美しく咲いたからこそ「国民栄誉賞」にまでなったのです。栄光の上に立つ強者ではなく、挫折から立ち上がる勇者だったから、多くの人が感動したし共感もした。今です今。なでしこらしいのは。なでしこは、久方ぶりに自分たちの原点にいます。一番眩しく輝くための暗転に。

幸い、星取り勘定でいけば十分に可能性はあります。自力突破が消えたとニュースでは言っていますが、直接対決を終えた2チームが上にいるので、向こうが全勝したら抜けないという「数字上の可能性が生まれた」だけのこと。「韓国とオーストラリアの直接対決で韓国が勝ち」「以降、両チームとも全部勝つ」というパターンのときに、日本が全勝しても抜けないという話です。そんなに上手くいかんでしょうし、オーストラリアはともかく、韓国は「豪・中・朝に3連勝」するほど強くは見えない。日本がここから3連勝なら十分にリオ切符には届くでしょう。

次節の顔合わせからすると、北朝鮮はベトナムに勝って勝点5とし、韓国VSオーストラリアはオーストラリアが勝つでしょう。これでオーストラリア12、韓国2。日本は中国に2-0以上で勝てば勝点4としたうえで、得失点差で中国をかわします。豪12、朝5、日4、中4、韓2という順位で終わるパターンは期待できる。よしんば日本が中国に引き分けたとしても豪12、朝5、中5、韓2、日2というところ。日本は第4戦がチカラ的に一番落ちるベトナムですので、プラス3して勝点5を持った状態で最終戦にいけるはず。順調に行けば「最終節に北朝鮮に勝てばリオ」、少し上手くいかなくても「最終節に北朝鮮に大量得点で勝てば逆転リオ」というストーリーは十分に見えます。

この2試合はまだ正直、休みボケという部分もあるでしょう。去年だって同じ時期のアルガルベカップではボッコボコだったチームが、何やかんやでワールドカップ準優勝までいったのです。ACL参加のJリーグ勢風に言えば「まだシーズンオフで温まってない(震え声)」です。粘って粘って、なるべく可能性を消さずに行きましょう。韓国戦だって、「PK止める」「岩渕得点」という珍しい場面がふたつあったおかげで引き分けで済んだわけじゃないですか。負けてたら、これはもうほぼほぼ絶望でしたからね。ツキはコッチにあります。

ここから何をできるのか。

それが「なでしこJAPAN」。

それを見ずには終われません。

ということで、ターンオーバーで連戦を乗り切りつつ、ジョーカー岩渕の怪我からの復調を確認できた実り多い一戦について、2日のNHK中継による「リオ五輪アジア最終予選 日本VS韓国戦」からチェックしていきましょう。


◆先にPKやって、それとは別に1点取られたのに負けなかった!

キンチョウスタジアムで迎える緊張の一戦。ビッシリと並んだ椅子が「なでしこ頑張れ」と大声援を送ります。そして韓国側のサポーターからは「テーハミングック」の大声援。日本開催でありながら、そんなに優位性を感じない相手方の勢いに、戦いへの緊張感もいや増します。

日本は先発を6人入れ替え、GKに福元、DFラインに有吉、熊谷、田中、近賀と並べ、中盤の底には川村・上尾野辺を置き、前めでは新世代・横山と川澄、そして流動的に動く宮間がトップ下の位置でプレーする格好。トップにはエース大儀見が入ります。宮間がどれだけ攻撃的に動けるか、川村・上尾・野辺のトリプルボランチがどう機能するか。中1日の連戦という点も含めて、なるべく選手を休ませながら勝ちたい戦いです。

そして始まった試合。先発起用に応えようと横山は積極的な動き。高い位置でボールを奪うと、躊躇なくミドルを狙っていきます。前半4分には相手のクリアボールを拾って、クロスバーを叩くミドル弾。跳ね返りにバンザイジャンプで大儀見が突っ込みますが、ここは惜しくも合わせられず。惜しいチャンスを逃した立ち上がりです。

↓横山のドリブルが効いている!効いているうちに1点を取りたかった惜しいチャンス!



横山・有吉の左サイド、期待感あるじゃないか!

横山にもうちょっとパンチがあれば何点でも入りそうやで!


↓「あぁ、このボールに上手く合わせられたら1点だったのに」という方は、コチラの書籍をご覧ください!

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チャンスの数、ボールを持っている時間、総じて押しているのは日本。横山はたびたびターン&ドリブルからシュートを放ち、相手を1枚はがしてナイスクロスを送り、チャンスを演出します。前半15分には深くえぐってから川村に送りますが、バンザイジャンプする川村の頭には上手く合わず。

さらに前半37分には宮間⇒川村⇒上尾⇒野辺とつないで惜しいミドル。つづけざまの前半38分には、CKから川村がヘッドで狙い、枠にいけば1点というシュートを放つ場面も。韓国に崩される場面はほとんどなく、チ・ソヨンの一発を警戒すれば大丈夫かなという感触。8対2というシュート数を見るまでもなく、勝てそう、勝ちたい、勝たねばならない、そんな前半です。

後半に入っても日本のペースは変わらず。しかし、得点が取れなければ意味がありません。ということで、ジョーカー枠の岩渕を後半14分に早めの投入。上尾・野辺をを下げてボランチの位置に宮間を戻し、岩渕を前線に入れます。岩渕は高い位置で相手ボールをカットすると、そのまま持ち込んで早速のシュート。若いのは横山だけじゃないぞ、私も結構若いぞ、若いぞ!という動きを見せます。

そんな日本ペースで迎えた後半24分、韓国のカウンターの場面。左サイドから大きく右サイドへ展開すると、日本の左サイドはガラ空きに。アレ、誰も戻れないです?スコンと空いたサイドを余裕を持って駆け上がると韓国はドフリーでクロスを入れてきます。この処理で痛いプレーが。相手ともつれて倒れた近賀がガッツリ手で触ってしまい、PKを与えてしまったのです。うわ、やっべぇ。サッカーあるあるや。サッカーあるある言いたい。あるある言いたい。「押して押して押してる試合は一発で負ける」っていうあるあるパターンを!

↓しかし、このPKを福元が阻止!日本のピンチを救った!


一回先走って右に一歩動くフリ

「あ、GKが先に動いた」

「反対に蹴ったら何でも決まるやん」

「GKの左に蹴ろう」

福元反転してジャンプ

甘いコースに来たシュートを防ぐ

「汚ったねぇ!!」

引っ掛かるほうが悪いんじゃwww

ワシャこうやって生き残ってきたんじゃwww

汚いんじゃなく、インサイドワークっちゅうんじゃwww

「逆コロコロPK」作戦じゃwww

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大ピンチを脱した日本。シュートストップはもちろん、何故か韓国側のほうが先に詰めてくるという第2のピンチも素早い立ち上がりからのキックでかき出すなど、福元が大きな仕事をやってのけました。こうなれば揺り戻しがくるのは必定。試合も大詰めに入った後半38分、日本はファンタジックなゴールで試合を動かします。右サイドから川澄が中央に放り込んだボール、落下点で大儀見が相手DF・GKと競り合うと、よくわかんない感じでボールが抜けてきます。そこで待っていたのは棒立ちの岩渕!

↓「私、下手に頑張るよりこぼれるの待ってたほうが点取れると思うんですよね」弾!


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ぶっちーの頑張らないパワー大爆発や!

身体ぶつける仕事は全部大儀見さんにお任せします!

私、下で待ってますんで!

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確かにこのあと、日本には相手のクロスの処理でGK福元とDF熊谷が絡んでしまい、相手に同点弾を許すという痛いプレーが出ます。しかし、落ち着いて考えてみてください。あれだけ外して、相手に先にPKをやって、こんなインチキみたいなゴールが決まったのです。サッカーあるある的に言えば「外している間にPKやって負けました」が定番の流れでしょうに、それを引き分けでまとめたのです。

そこには、さすが世界一のなでしこという強さが見えます。中継で実況のアナが「このままいきますと勝点1止まりですが…」「勝点を減らしたくない…」みたいな焦りを募らせている状況でも、解説の矢野さんはポヤーンとしてたでしょう。ロクに返事もしないで。逆境にあっても、耐えた先には幸せが待つことを知っているなでしこだからこその、ドッシリとした落ち着きが、この引き分けを生んだのです。

勝てる試合を焦って落とすのではなく、そのときどきでベストを尽くし、引き分けに持ち込んだ。できないことはできないし、できることをできる範囲で頑張ろうという構えが、最悪中の最悪を避けて可能性を次戦につないだ……そういう一戦だととらえたいもの。死ななければどこかに立つ瀬もあるだろう。そうやって咲いたのがなでしこの花。まだ大丈夫。ここから3連勝すれば、よほどのことがない限りは日本が勝ち抜けるでしょう。

山場は次の中国戦。中国戦に勝てば、その次のベトナム戦と合わせて2連勝が濃厚です。2連勝すれば世間の空気もチームの空気も変わり、自分たち優位の星取りも生まれているかもしれない。北朝鮮だろうがどこだろうが、最初からやっつけるつもりできているのです。空気を変えて、「最後はなでしこが勝ち抜けた」というあるあるを見せてもらいましょう。「下手に焦って跳ぶよりも、下で待ってますね」のドッシリした心持ちで…!

↓失点すれば引き分けという場面でも、スクランブルハンドはしなかった近賀の冷静なプレー!


これラモスなら絶対バレーボール式ブロックで止めてるシュートや!

そして、次戦華麗に出場停止になるヤツや!

余計なことをして傷を広げなかった、という解釈でいこう!

焦らない,でも諦めない. I keep believeing my self.

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山場の中国戦がヤンマースタジアム開催なら「ヤンマー場」だったのに!