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お帰りなさい、篤人さん…!

こういう機会を迎えると、やはりイイ男より先にアスリートがあるからこそ、この気持ちというのもあるのだと思います。618日、1年9ヶ月ぶりの内田篤人さん実戦復帰。UEFAヨーロッパリーグで本当に久々のピッチを踏んだ篤人さんは、やっぱりキラキラしていた。消化試合ではあるけれど、それとは無関係に特別な試合として、目に焼き付けられました。

人夫(ひとおっと)となってしまってからは熱も冷めたかなと自分でも思うようなところもありました。昨今のゲス事件・文春砲などの影響もあって、既婚者に恋すること抱かれることはすべて不倫=罪になるような気持ちも少なからずあった。精算して前に進まなければならないという気持ちもあった。

しかし、ふたりの関係は男と男だけのことではなかった。そもそも初めからそうだったわけでもなかった。「キミ、ええやん」というファーストインプレッション…気の多いすべてのトキメキの出発点は、いつだって試合場にある。何と言うか、長い冷却期間を経て、もう一度出会い直すような新鮮な心持ちです。

↓実戦では618日ぶり、シャルケでは639日ぶりに内田篤人さん復帰!

うぉぉぉぉぉホントに出た!

もう出ないんじゃないかと思うくらい長かった!

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ヨーロッパリーグ・ザルツブルク戦でベンチ入りした篤人さんは、一部では先発で出場するのではないかと言われていました。これだけ休んだ以上「試合に出られるなら100%だろうし、100%でないなら今さらちょっと焦って無理をする必要はないし、それならいきなり先発でもおかしくはない」という状況です。、

しかし、その情報がどれだけ本当なのかはフタを開けてみないとわからない。確かに、すでにグループステージ首位通過を決めているという「消化試合」の状況は、ここで出さずにいつ出すんだというもの。それでもなお、長すぎる時間がこういう日がくることの現実感を失わせていました。やっぱり出ないんじゃないか。もう出ないんじゃないか。試合も負けているし、出ないんじゃないか。交代枠が減るのを数えながら、最後の5分に懸けるような、じっと待つ時間。

ようやく、伝え聞く情報が真実だと確信できたのは、ユニフォームだけの姿で指示を受けている場面を見たとき。後半83分、リーターに代わっての投入は、勝ち負けは関係ない記念日へと、この試合を変えていました。そして、背番号22は待望のピッチに入る…と思ったら…!

↓ピッチに入るかと思ったら、入らずにロングスロー始めたな…!

ライン上でギリギリまで粘ってる感じだな!

早く入れ、中に入れ!じれったい!

ロングスローの踏み込みでヒザが痛くなったら、「618日ぶりにピッチサイドに立ちました」みたいな微妙な扱いになるから!

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何かをやってほしいような、何もしてほしくないような不思議な時間。久し振りに見るプレーでは無難にGKにボールを返すだけでも、「OK!終わり!」と言いたくなるような気持ち。今さら無理することはないんだろうけれど、無理だけはしないでほしい。もう1回、600日待ってはもらえないだろうと思うと、生まれたての小鹿でも応援しているような気持ちです。

しかし、思った以上に本人はやる。果敢に攻め上がってボールを受けようとしたり、瞬発力にはやや欠けるもののエリア内でドリブル突破を図ったり、さらには自分のポジションからサイドラインを駆け上がって裏まで抜けるようなロングランまで見せる。「走ってる!」「走ってるぞ!」「走れるのか!」という当たり前であり、意外でもある驚き。まぁ練習で走ってるから出てきたんでしょうが、本番でしっかりと試合に絡んでいる姿は、しみじみと「復帰したんだなぁ」と思わされるものでした。

↓南野拓実さんとのマッチアップでは、相手の動きを冷静に見極めてシュートブロック!

おぉぉぉぉぉぉぉ1点防いだ!

まだ飛び込む感じではないけれど、イイ仕事!


↓1点を追いかける試合終了間際には、GKまで攻め上がったところを突かれて失点!頑張ったけど止められず!


「GK戻れ!」
「お前も戻れ!」
「お前が戻れ!」
「お前も戻れ!」
「早く戻って止めろ!」
「間に合わん!そこで止めろ!」
「いや、うん、時間稼ぐから戻れ!」
「無理だってば!」
「あーーーーーー」

見事な消化試合だったなw

お疲れ様でした!

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本当はもっとガツンと当たったり、ここ一番では削りに行ったり、逆に削られたりというプレーもしたいところなのでしょうが、試合状況も含めてこの日は激しいプレーは避けた…避けられた格好。100%とは言っても、練習の100%と実戦はまた違うもの。自分でかける負荷も、本番でしか出せないパワーもあるでしょう。そういう意味では、慎重というか冷静な復帰戦だったように思います。

試合後、本人のインタビューでも努めて冷静というところが、相変わらず感じられました。「大変なのはココから」という自覚。功労者で人気者となれば、チャンスがあるのは当たり前。しかし、「治ったことの確認」という意味でのチャンスと「ポジションを獲る」という意味でのチャンスはまた別です。実戦復帰を果たしたことで、ここからは600日あまり離れていた「競争」に復帰するということでもある。より厳しい状況になるのは、ココからです。ケガしている間は温かい人も、復帰してダメだと冷たくなる…得てして現実はそんなものですから。

自分のサッカー人生を取り戻す、という本人の言葉。ぜひぜひ取り戻してもらいたい。シャルケでのポジションを、日本代表でガラ空きのままのサイドバックのポジションを、そしていつの間にか梨花さんに変わっていたグリコ「ビッテ」のCMキャラクターを、取り戻す。「いっそ、この600日で子どもの乳離れまで済ませておきたかった!」と後悔するくらい忙しいサッカー人生へと、もう一度戻ってもらいたい。お帰りなさい。戻ってきてくれてありがとう。「取り戻した」と言える日に、「おめでとう」と言えるのを楽しみにしています!

↓自分のサッカー人生を取り戻せ!篤人さんはまだ若い!


ありがとう篤人さん!ありがとうシャルケ!

お互いによく耐えて、よく待った!

いいチームにいられてよかったね!


以前に増した活躍で、待った甲斐があったとチームに思わせてあげて!