07:00
百獣の4番・清原和博、頑張れ!

キヨ、みなまで言うな。わかっている。29日に放映されたTBS「ニュースキャスター」でのインタビューを見て、僕にはビンビン伝わってきましたよ。もう一度、日の当たるところに戻りたいというキヨの秘めたる意志が。苦しい想いをしてあえて世間の前に出てくる必要もないなかで、それでも姿を見せたのは、隠遁するのではなく活躍したいという気持ちがあればこそ。もう一度、胸を張って息子たちに会える自分になるためだろうと、そう察しました。

↓入れ墨を消すというのも、そういう気持ちあればこそだろう!


タトゥーがいいとか悪いとかじゃないんだよな!

胸を張るために必要なことなんだよな!

清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実 [ 鈴木 忠平 ]

価格:1,404円
(2016/12/30 05:05時点)
感想(2件)




そのために僕から提案があります。

それはズバリ、YouTuberになることです。

まず、インタビューの内容からキヨのクスリの使い方を想像するに、キヨは心が弱ったときにクスリを使っているようです。現役時代は試合に備えてグリーニー(興奮剤)を使用し、引退後は畑違いの仕事へのプレッシャーやストレスを感じたときに使用し、さらに離婚後には息子たちの野球の試合を眺めることで逆に会えない寂しさを身に染みて感じる「魔の土日」に使用してしまう。これは快楽のためというよりも、苦しみからラクになるための使い方でしょう。

逮捕された当日も、「明日からプロ野球はキャンプインなのに自分は何をやっているんだろう」という気持ちでクスリを買いに行ってしまったと言います。野球の仕事をしていない自分、引退して何者でもなくなった自分、満たされない気持ちを紛らわすためのクスリ。そこから脱却するには、まず何らかの仕事をして、世の中と触れ合っていくしかありません。何もせずひとりでいれば孤独を感じ、自分には価値がないような気持ちになり、またクスリに頼ってしまいかねない。

しかし、実際問題仕事はありません。野球の指導者になることは当然難しいですし、テレビタレントというのも簡単なことではありません。とにかく、「またやるんちゃうか」という疑いがある以上、仕事のオファーは出しづらい。かつてクスリをやっていないとテレビで発言しながら、実際はやっていたという「嘘」も状況を悪くしています。オファーがあるとは考えにくい。

かと言って、一般的な職に就くにはキヨの輝きは眩しすぎますし、目立ち過ぎます。どこに行っても「清原だ!」と指をさされ、心ない視線をぶつけられるようでは、キヨは耐えられないでしょう。運送業のドライバーとかなら、腕っぷしを活かしてひっそりと働けるのかもしれませんが、家に清原が荷物を持ってきたら、それはそれでドッキリします。「サインください!」って両方で言い合うのも滑稽です。

それに、留置場でも「たくさんの人が入ったあとの汚い風呂の栓を抜く」という作業に大変な情けなさを感じたと語っていたように、やはりどこまでいっても大スター・清原和博とのギャップというのは、自分自身を苦しめるものなのでしょう。プライドを捨てろと言うのは簡単ですが、プライドを捨てるつらさに耐えられるくらいなら、初めからクスリに頼ったりはしないというもの。キヨに「普通の仕事」は向いてなさすぎます。

「オファーがなくてもできる仕事で、不特定多数の一般人とは会わずに済み、かつチヤホヤされる」という難しい条件をクリアする仕事でなければ、キヨには務まらない。僕はそれはYouTuberしかないと思います。YouTuberならば誰のオファーも関係ありませんし、誰かと会うことも頭を下げることもありません。それでいて、成功すれば何よりもチヤホヤしてもらえる。ピコ太郎のような大逆転ホームランだってナイとは言えない。無職の上に薄く張ったYouTuberという氷こそが、キヨに残された数少ない足場だと僕は確信しています。

そして、何よりもYouTuberが素晴らしいのは、常に世間の目に自分をさらしていられること。「ニュースキャスター」でのインタビューでも、改めて動くキヨの映像を見れば「今はコンディションがよさそうだな」と思うことができました。逆に言えば、いっときの真っ黒いヤクザみたいな風体がいかに異常であったかも実感できました。そのように見た目でわかる部分が大きいということを前提にすれば、常にみんなに見てもらうことが何よりも「今日もキヨは頑張っているな」と示すことにつながるはずです。

毎日3回、朝の出勤時間帯と、昼のランチタイム、そして夜のゴールデンタイムに動画をアップしていく。その生活をつづけていけたなら、少しずつ更生に対する信頼感というのも生まれてくるでしょう。継続しているな。今日もコンディションがいいな。やっぱりトークは面白いな。「キヨがちゃんとしている」ことを毎日示していく。その点において、YouTuberというのは最適な仕事だと思います。ある日突然「今日は群馬県に来ました」という放送が始まったら、すぐにファンが「あっ…(察し)」となる自浄作用も生まれるでしょうしね。

かつてキヨはブログを運営していましたが、僕はプロブロガーの端くれとして、大変感心していたのです。思った以上に頻繁に更新されるマメさや、家族の話題でときにホロリとさせる筆致など、キヨには自己発信の才能があります。野球時代から、ただの強打者ではなく、ものすごく面白い強打者であったキヨです。必ず、ものすごく面白いYouTuberにもなれる。

毎日野球を見て清原が騒ぐだけという「野球実況」動画も、昨今の「ゲーム実況」動画の隆盛を見れば、十分に勝算があるものです。ただのオッサンじゃなく、清原和博ですからね。その独特の見立てや、ポロリとこぼれる野球界の裏話、そして合間に出てくる男の手作りおつまみなどは、野球観戦を盛り上げる肴となるはず。テレビに野球を映し、スマホでキヨを見る。そういう観戦スタイルも生まれるでしょう。

「野球実況者」としての経験は、将来的な指導者への勉強にもなるものです。ひたすら野球を見まくる時間は、自身の野球理論を整理し、アップデートしてくれるはず。その内容が話題となれば、まずは比較的ハードルの低いところで出版業界から野球本のオファーがあるかもしれません。500本以上のホームランを打った男の理論は、たとえ前科持ちであれ、本にして遺しておくべきものです。

そんなキヨに、留置場の神様も微笑んでいました。

キヨが風呂の栓抜きなどで情けない想いをした留置場生活。そこでキヨは名前ではなく「114番」と呼ばれていたそうじゃないですか。これすごくないです?114番、ひゃくじゅう4番ですよ。4番・清原が、ひゃくじゅう4番・清原になっていたなんて。「ひゃくじゅう」というのも「百獣」っぽいですし、脳内でガチャガチャすると「百獣の4番・清原」というカッコイイ感じにもなってきます。「いい番号もらったな」「番号が神ってる」「絶対刑務官も脳内で『ひゃくじゅう…4番ファースト清原』って言ってるわ」と不謹慎なウチの茶の間ではガッツポーズです。

↓「3」が大当たりではあるんだろうけれど、「114」もなかなかイイ!

やっぱり特別な星の下に生まれているな!

いい引きしてる!


さらに、留置場から持ってきたという私物もいい。逮捕されたときにまず買わされたという500円のハンカチ。「留置場では唯一24時間持っていられるものはハンカチ」と語り、取り調べのときも裁判のときも、今の生活のなかでも常に持ち歩いていると言うじゃないですか。インタビューの間も、握りしめたり汗を拭ったり、ハンカチは大活躍。これはまさに「ハンカチ王子」そのものです。そうきたか。やられた!

これまでならバットやグローブであったところに、ハンカチという新たな要素が飛び込んできた。将来的には同等品を再現したオリジナルグッズ販売という商売の目も出てきました。最終的に立ち直ることができたと言える日には、「幸せの青いハンカチ」という映画化にもつながっていくキーパーツとなるものです。ぜひ、そのハンカチを大事にしてほしい。

↓メダリストにメダルを見せてもらう感じで、キヨのハンカチを見せてもらうイベントもいけそう!


タグのところに114って書いてあるのもリアルでいい!

グッズ化の際は114を刺繍で入れるのもアリだな!

清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実 [ 鈴木 忠平 ]

価格:1,404円
(2016/12/30 05:05時点)
感想(2件)




今回はだいぶ神妙な面持ちで反省ばかりのキヨでしたが、逮捕もされ、社会的な制裁もこっぴどく受け、判決も出ている今となっては、これ以上どうこうという気持ちも世間にはないでしょう。クスリとの戦いは一生つづくものだとしても、一生ずっと縮こまって生きていけという話ではありません。

キヨがキヨらしい明るさと奔放さを取り戻してこそ、この更生にも意味があるというもの。清原和博は確かに野球のスターではあったけれども、野球をやっていなかったら、また別の世界の「すごく面白い人」ということでやっぱりスターになっていたんじゃないかと思うのです。生まれ持っての輝きがキヨにはある。それをもう一度見せてほしい。

極端な話、24時間ずっとYouTubeでライブ配信するくらいの勢いでチューバーをやっていきましょう。ずっと映っていれば、そこで一発キメるということもできないのです。キヨの24時間をいろんな人が交代で見守っていく。今はスマホひとつでそういうことも可能になった時代。テレビから消え、世間から消え、孤独を感じるなんてバカらしい。

息子たちに会うことはできなくても、息子たちとつながることはできるかもしれない。匿名で寄せられるコメントのどれかが息子かもしれないと思えば、気持ちに張りも生まれるでしょう。とにかく一人にならないこと。秘密の時間を作らないこと。常に世間の前に居続けること。治療と実益を兼ねたYouTuber、とりあえず毎日3回4年間くらいやってみてはどうでしょうか。そのくらいつづいていれば、ある程度の安心感も出るのかなと個人的には思うのです。お遍路さんみたいに、ヒザが痛くてつづけられないなんてこともYouTuberならないですからね。

頑張れYouTuber清原和博!

清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実 [ 鈴木 忠平 ]

価格:1,404円
(2016/12/30 05:05時点)
感想(2件)




「大丈夫だな」と皆が思えば必ず日はまた当たる!清原和博だもの!