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07:00
小久保采配そんなに強くない説が急浮上!

死闘死闘アンド死闘。連日の死闘がつづくWBC。侍ジャパンは2次ラウンド第2戦・キューバ戦に臨みました。日曜日の4時間46分の死闘から中一日、再び東京ドームに集った侍たちは以前にも増して精悍でした。本当に頼もしかった。決してラクな試合ではないけれど、僕らが信じる日本プロ野球の強さがそこにはあった。死闘を経験したことで、さらに強さが磨かれたかのような佇まいです。

初回の守り、日本の先発はエース菅野。2次ラウンドは球数制限も80球まで広がったことで、5回あるいは6回というところを目指してほしい先発の切り札です。初回にはセペダのバットをベンチ前までぶっ飛ばすなど、上々の立ち上がり。1次ラウンドでの快勝もあり、イケるぞという手応えを早くも感じます。

↓そして、イケるぞムードに火を点けたのは1番DH・山田の先頭打者ホームラン!


見ているか、ボールキャッチ少年!

絶対に捕れない弾道でレフトスタンドに打ち込んだぞ!

やまーだてつと、WBC第1号!


よーし、菅野に援護点が珍しく入った。しかし、巨人ファンからは不吉なつぶやきが漏れ聞こえます。初回の二死一・二塁のチャンスに凡退した坂本をつかまえて、「坂本は菅野が投げているときチカラが半減する」と。オランダ戦では完璧なクリーンヒットを放っていただけに確かに初回の凡退は残念でしたが、いくら何でもそこまで菅野のことを嫌いじゃないだろう…その時点ではそう思っていたもの。

しかし、2回表に不吉な影が。デスパイネのショートゴロをさばこうとした坂本が逆シングルでの捕球に失敗します。決してエラーではないけれど、完璧ではなかった守備。そして、そのわずかな凶兆を押し広げるように、出会い頭で飛び出した次打者グラシアルのホームラン。基本的に先行逃げ切りを決めてきている侍ジャパンが、何故かエース菅野が投げているときだけリードを許してしまう。悪い巡り合わせが今日も首をもたげてきます。

それでも今大会は打線がとにかく好調です。攻守両面で過去最高の陣容といってもいい強力野手陣は、すかさず同点に追いつきます。先頭にかえった3回裏、山田のツーベースを足掛かりに、菊池の頑張った進塁打、そして二死から4番・筒香に飛び出したタイムリー。オランダ戦では沈黙した山田・筒香がこの日は得点を叩き出すという日替わりヒーローシステムで、日本も追い上げをはかります。

↓カンチョー効果でキンチョーがとけてきたか!

中田:「心の重心はこの辺か?」
筒香:「キクーーーー」
菊門:「ハムの大砲×ハマの大砲」
撮影:「優勝したらこの映像使おう…」

見える、見えるぞ!世界一を争う決勝戦、ネクストに戻って気合注入を依頼する筒香の姿が!

そしてマスコットバットをねじ込む中田の姿が!

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しかし、せっかくの援護点2もこの日の菅野には不足気味。菅野にしては珍しく高めに浮くストレート系のボールと、ワンバウンド気味に明らかなボールになるシュート系のボール。このコントロールでは菅野のよさが出せません。スライダーとストレートの二択の菅野なら打ち返されても仕方ないというもの。4回表には連打を浴びて2失点。2-4とリードを許して菅野はマウンドを降ります。

早速の継投となり小久保采配につけ入る隙を与えてしまった侍ジャパン。しかし、ここまでの経験から露骨にダメだったパターンは強行できないムードに小久保采配もまた追い込まれていました。「ピッチャーまつ…」「ではなくノリモ…」「でもなく平野!」。2番手にはオランダ戦でも相手の流れを断ち切った中締めの男・平野が登板。三者凡退で1イニングをきっちりと抑えた平野は、味方の反撃へと流れをつなぎます。

すると5回裏、日本は先頭の小林がヒットで出塁⇒山田が四球で無死一・二塁⇒菊池が送って一死二・三塁と順調にチャンスを拡大。この大チャンスならチャンスに弱いメジャーリーガー・青木でも、セカンドゴロで1点を搾り取れます。そして、引きつづき二死三塁という得点チャンスで打席に入るは4番筒香。筒香はここで再びの同点タイムリー!

↓やはりカンチョー効果でキンチョーがとけてきたか!

中田:「芯をとらえてるか?」
筒香:「キクーーーー」
菊門:「ストライクゾーンがアメリカンサイズ」
撮影:「あとでこの映像をメジャーに売ろう…」

見える、見えるぞ!世界一になったその日、肛門から大量の血を流し、無念の代走を依頼する筒香の姿が!

そして血まみれのバットで決勝打を放つ中田の姿が!




追いついてはまた突き放される苦しい展開。6回表に再び勝ち越しを許した侍は、それでもしぶとく追いすがります。6回裏の攻撃、相手投手のナックルがワイルドピッチになったことを利して、松田が振り逃げで出塁。つづく秋山が四球で松田を得点圏に進めると、ここでラッキーボーイ小林がレフト前に運ぶタイムリー!

↓デスパイネの守備と肩wwwwwwwwwwww

あんだけ前進してて、捕球時点では松田が三塁まわったばかりなのに、クソ返球でラクラク生還wwww

デスパイネ以外なら怖くてできない走塁wwww

何年も見てきたことで得られた「イケる」の確信wwww

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やはりこういう場面を見たときに、日本の野手陣の陣容というものは見事だなと感じ入ります。攻守のバランス、その質の高さ。守備だけでも一級品の選手が集っている手堅い布陣でありながら、その選手たちが打撃でも一級であるという頼もしさは、投手力と継投に不安のあるジャパンを支えるチカラとなっています。

オランダ戦での菊池のスーパーキャッチ&グラブトスやレフト青木の全力返球で三塁走者を釘付けにした場面であったり、キューバ戦でのライト青木⇒菊池とつないであわや補殺もという連携だったり、打たれたぶんを帳消しにするような守備のナイスプレーが毎試合のように飛び出します。「打つ」「守る」のどちらかに偏るのではなく、全員が打てて全員が守れる。「最多安打の守備職人」みたいなのがゾロゾロいるのは、このチームの大きな強みです。

まさに、その差が表れたのが勝負を決めた8回裏でした。一死から松田が相手のエラーで出塁すると、8番秋山は左中間に運んで一死一・三塁のチャンスメーク。ここで打席には好調・小林に代わって代打の切り札・内川が送られます。小久保采配が最後の最後に頼るであろうバットマンは、この緊張の場面で外角のボールを弾き返し、ライト線に大飛球!

犠牲フライと言えば打ち損じのようですが、とにかく何としても1点を取るのだという場面で、外のボールにおっつけて確実に犠牲フライになる距離まで運んだ内川のバッティングは、日本野球の真骨頂でした。そして、慣れない球場でいたしかたないところではありますが、スルーすればファウルだったであろう打球を犠牲フライにしてしまったキューバのライト・メサ。紙一重をわける勝負の、その紙一重がこの打球判断にありました。

↓これを「仕方ない」と思うのは正しい、でも神の守備なら「捕らない」しか可能性はない!

「ファウルを捕る」⇒無駄に犠飛で1失点

「フェアを捕る」⇒捕っても犠飛で1失点

「ファウルを落球」⇒ファウルで無失点

「フェアを落球」⇒捕球体勢のライトを見て一塁走者はスタートを切れるわけもなく、落球後すぐに捕球&返球すればフェアゾーンで落としたとしても本塁生還までは無理なので1失点で止められる

1点やっても打って勝てばいい、という普通の野球が大きな勝ち越し点を生んだ!


たとえばイチローなら「捕れないボール」でも捕るフリをして走者を釘付けにしたりしますが、キューバの守備はそういったレベルにはなかった。純情にボールをキャッチし、純情にビューンと投げた。正しい判断ではあるけれども、奇跡を起こす神のプレーではなかった。

ファールフライ捕球後、キューバのライトは鉄砲肩で本塁どころかベンチまで届こうかという大暴投を投じています。そんなのを投げると思っていなかったので、一塁走者の秋山は塁に留まってしまいますが、絶対に中継に入れない高さの送球は、タッチアップを狙っていれば二塁へ進塁できる大暴投でした。

随所に見えるキューバの隙のようなものが、何度リードしても日本を振り切れない要因だったように感じます。両方ともパカパカ打たれてはいましたが、打たれただけの日本と、打たれたうえに隙を見せたキューバ、そこに差があったのだろうと。

↓そして、気落ちしたピッチャーから山田がこの日2本目となるホームラン!


日本シリーズのときみたい!

てんで打たなかったのに、急に1試合3ホーマーとかしちゃうやまーだてつと恒例の固め打ち!

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迎えた9回、日本のマウンドには便利な守護神・牧田が。前の回に小林に代打が出たことで、キャッチャーも西武の同僚・炭谷が入ります。牧田の使い方を一番知るキャッチャーを起用するという、小久保采配なのに何でしょうこの万全の構えは。キューバも隙だらけだったけれど、小久保采配も意外に大したことないのか。「そもそも牧田が守護神ってどうなんですかね!」という西武ファン目線さえ除けば、完璧な試合の畳み方でした。

これで日本は2次ラウンド2連勝、1次ラウンドから含めれば5連勝。まだ準決勝進出は決まっていませんが、2勝を確保したことでイスラエル戦で9回(8回3分の1以上)で4失点以内の負けなら失点率の関係で1位となる状況となりました。ただ、そうしたことは考えずに、しっかりと勝ってアメリカに乗り込んでもらいたいもの。勝ちつづけることが何よりもチームを強くし、小久保采配を弱らせる秘訣です。勝利と成功が迷いを消し、納得の一手を打たせるようになるのです。

全員が活躍し、局面局面において「ここはアイツに託すしかない」という想いを共有できるほどの成功を積み上げられたとき、世界一奪還という悲願の成就と、小久保采配を撃破してのハッピーエンドが訪れます。「内川が凡退ならしゃーない」「牧田が打たれたらしゃーない」「菊池が捕れないならしゃーない」という心境に至ったなら、采配云々は関係なくなるのですから…!


このまま突っ走れ!最後まで走り抜ければ小久保采配に勝てる!