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12:00
「ふはははは、よくぞここまでたどりついた!」

侍ジャパンよ、アメリカ行きおめでとう。初めて全勝でアメリカにたどりついた侍ジャパンの戦いは本当にお見事だった。強かった。しかし、同時に悪い報せがある。実はここまではオープニングムービーみたいなもので、本当の冒険はここから始まるのだ。

プロ野球選手を国際大会に送り出すようになったのは2000年シドニー五輪からのことだが、実は我々はオールプロが全力で臨んだ大会でベスト4を逃したことはない。これがどういう意味かわかるか?

「はい!世界には本気で野球やってる国が4つしかないってことですね!」

バカモノ、そうではない。ベスト4というのは最低限のノルマであり、ここで浮かれるとか、何かを勝ち取ったとかいうことはまったくないという話だ。あの北京五輪でさえベスト4にはなったのだ。ベスト3の国からは1勝もあげていないが、弱い国が夕暮れにさらに弱い国を叩いてベスト4に滑り込んだのだ。ベスト4を決めたくらいでは「お疲れさん」でしかないのだ。

<野球大国日本、栄光の世界大会の歩み>

●2000年シドニー五輪(半プロ):4位
●2001年IBAFワールドカップ(アマ):4位
●2002年IBAFインターコンチネンタルカップ(半プロ):5位
●2003年IBAFワールドカップ(アマ):3位
●2004年アテネ五輪(オールプロ):3位
●2005年IBAFワールドカップ(アマ):5位
●2006年ワールドベースボールクラシック(オールプロ):優勝
●2006年IBAFインターコンチネンタルカップ(アマ):4位
●2007年IBAFワールドカップ(アマ):3位
●2008年北京五輪(オールプロ):4位
●2009年ワールドベースボールクラシック(オールプロ):優勝
●2009年IBAFワールドカップ(アマ):第2ラウンド敗退
●2010年IBAFインターコンチネンタルカップ(プロ2軍):5位
●2011年IBAFワールドカップ(アマ):第1ラウンド敗退
●2013年ワールドベースボールクラシック(オールプロ):ベスト4
●2015年WBSCプレミア12(オールプロ):3位



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「4位で終わればな、ここまでの6連勝は過去になるんじゃ」

オールプロという意味では2010年のインターコンチ5位が若干の玉キズ感が否めないが、横浜の加賀とか西武の岩尾とか巨人の笠原(賭博)とかが投げて負けているというあたりで、野球日本代表ではないというカウントでお願いしたい。メンバーだけじっくり見ると社会人中心に臨んだワールドカップのほうが上という感触もあるくらいだ。「将来のスターが混ざっている社会人」と「ずっと2軍で賭け事しているプロ」とでは、社会人のほうが上ということもあるのだ。

かの悪名高きプレミア12も最終結果は3位になっている。それも、韓国、メキシコ、ドミニカ、アメリカ、ベネズエラをやっつけて決勝トーナメントに全勝で進み、プエルトリコを蹴散らし、準決勝で韓国に敗れるも、3位決定戦ではメキシコを粉砕したという堂々たる3位であった。

プレミア12でも侍ジャパンは強かったのである。負けるほうが不思議なくらい破竹の快進撃だったのである。負けた韓国戦も、先発・大谷が7回無失点で3点リードから、9回に4点取られて負けたというゴミのような負け方だっただけで、優勝してもまったくオカシクない大会だったのである。

つまり、侍ジャパンが今立っている場所は、スタートラインに過ぎない。プレミア12の悔しさを晴らすことさえ、まだできていない。侍たちはようやく魔王の城の玉座の間にたどりついただけ。ようやくここから小久保采配(1戦目)、小久保采配(変身後)との真の最終決戦が始まるのである。諸君はこの6連勝で気分がよくなり「小久保も成長したなぁ」くらいに思っているかもしれないが、真の小久保采配を見るのはアメリカに行ってからなのだ!

↓忘れかけてきた頃だろうから一回思い出すがいい!何故こんなに小久保采配が評判悪かったのかを!


則本の急変!松井の四球!増井の痛打!震える小久保!

3点リードを守り切れずに敗れた!

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「ふははははは、9回は何も考えずに牧田!」

WBCでの6連勝というのは基本的に「打って勝った」という内容である。パカパカ打たれてポコポコ失点しているが、それ以上にコッチも打つので、勝ってきたのである。プレミア12も実はまったく同様の戦いぶりだった。このチームは得点力は歴代の代表チームに比しても高い。一方で、弱点はそのまま何も変わっていない。投手力、特にクローザーの不在は何も解決されず、事態はより深刻になっている。

プレミア12ではメキシコ戦(9回に追いつかれる)、ベネズエラ戦(9回に逆転される)、プエルトリコ戦(9回に3失点)、韓国戦(9回4失点逆転負け)と9回にあわやの場面が何度もあった。同様にWBCでもオランダ戦(9回に追いつかれる)、イスラエル戦(9回に3失点)と二度のクローズ失敗がある。ただ、こちらがもっと打ったのと、菊池が毎試合2点くらい防ぐもので弱点が目立たないのだ。

負けてもよかったイスラエル戦、ここでの戦いぶりはのちのち響いてくるもの。中ボス戦でアイテムを使いまくる感じで、ここまでの5戦で得られた納得感に無駄に疑問符をつけたのは、小久保采配の布石なのだ。ここで投げていなければ納得感で一応全員がおさまっていた「守護神牧田」が、「やっぱり対左は微妙すな」「打てないボールじゃない」「パリーグでは打たれてるもんな」と疑いが生まれてしまった。

「牧田を出したらブルペンはカラにするからな」
「最初から決めていた、理由はない」
「牧田を替えてもワシの勝ち、牧田で負けてもワシの勝ち」

プレミア12のように逃げ切り展開となったときの終盤の継投、もちろん勝てば何の問題もなく、小久保采配を打ち破ることができる。ただ、万が一負けた場合、「牧田で負けたらしゃーない」の芽をイスラエル戦で潰したことにより、牧田で負ければ「酷使しすぎ!連続救援失敗!所詮は牧田!」と小久保采配が勝利し、牧田以外を出して負ければやっぱり「酷使しすぎ!8点差でもほかをテストせず!急に心変わり!」と小久保采配が勝利する芽が生まれた。

「●●が投げて打たれるのはしゃーない」という納得感を持ったままアメリカに行けるのは、千賀・平野・宮西・秋吉しか残らなかった、これが小久保采配がジワジワと仕掛けてきた攻撃の結果。石川(乱調)、菅野(乱調)、松井(プレミアの記憶)、則本(プレミアの記憶/いつも急変)、武田(投げず)、岡田(泣きそう)、藤浪(投げず)と選択肢を順調にせばめてきた。

「采配で負けた」と言えるケースは実はなかなかないもの。

今までよかった選手がダメだったら、基本的には「しゃーない」としかならない。今大会の侍ジャパンで言えば、打線が湿ってまったく点を取らなければ「しゃーない」である。筒香や山田がまったく打たなかったとしても、もはや引っ込める理由はないのだ。打てずに負ければ「しゃーない」で終わるだろう。

ただ、投手陣の選択肢をあらかじめ狭めておいたことで、打たれて負けた場合には「采配で負けた」と唸ることができるはずだ。小久保采配はそこで立ちはだかっている。本当の小久保采配との戦いはこれから。千賀・平野・宮西・秋吉の勝利の消去法方程式が崩れたとき、小久保采配は侍ジャパンを打ち滅ぼすことができる。プレミア12で大谷を下げたあとの悪夢のように…!

↓我々は本当に最後に牧田が打たれたとき「しゃーない」で終われるのか!

「勝ち」⇒侍ジャパンの勝ち
「しゃーない」で終われる負け⇒引き分け
「しゃーない」では済まない負け⇒小久保采配の勝ち

イスラエル戦でまたひとつ「しゃーない」が消えた!

小久保采配は、まだ滅びてはいない!

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1週間後の準決勝!勝っても負けても小久保采配との最終決戦!