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07:00
技術を感情が超えていくとき、真の表現力となる!

「表現力は技術である」というのは僕の持論です。表現力があるとかないとか言い出すとき、大抵は手がクネクネしているとか顔がウニョウニョしているとか、そういうものをさして「表現力」と言ってしまいがち。表情豊かだと、まずそういうお褒めの言葉がつきます。

しかし、実態としての表現力というのは決して顔芸ではありません。振りつけ・構成や楽曲の選択といった「頭」の部分であったり、それを実際にこなし音楽に合わせていく「技」であったりが大部分。「心」がどうこうする以前に、身体芸術としてひとつひとつの所作をどうこなすかが重要です。

役者でも歌手でもそうでしょう。「悲しい」を表現するのにも、悲しい顔をすることがすべてではなく、あえて無表情にしたり、ヨソを向いたり、逆に笑ってみたり、いくつものやり方がある。その引き出しを増やし、自分に浸みこませ、適切な時に繰り出していく。表現力というのは、そういう技術の積み重ねだろうと思うのです。

そんななか、「この子はスゴイな…」と唸らされっぱなしなのが、フィギュアスケート女子シングルの本田真凜ちゃん。本当にこれが15歳なのかと思うような手練手管に、お兄さんは打ちのめされつづけています。手玉に取られている。玉を手でもてあそばれている。それは「あざとい」と言っていいほどに、自分を表現する術を知っている女優の姿です。

↓早い、早いよ!この領域に達するのが早すぎる!

「スケートは見た目が9割」ってタイトルで本出そうか!

反射的にイラッとされそうだけど、真凜ちゃんが言うならみんな黙ると思うわ!

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これはもう当然の話で、誰もがやがてはたどりつかないといけない領域です。フィギュアスケートはスポーツでもあり、舞踏でもある競技。かつて語源どおりに「フィギュア」を競っていた頃はともかくとして、現在はどのように舞踏で観衆を楽しませるかということもフィギュアスケートの重要な部分です。採点に影響することはないかもしれないけれど、演技の到達点を高めるのに、それは欠かせない。

決まった形で滑ればOKというなら、衣装だってアレじゃないでしょう。あんなフリフリつけていいことなんて「スポーツ」の側面だけを言えば何もありません。おそらくはスピードスケートや競泳のような、身体にぴったりと張り付いて空気の抵抗を減らすような衣装のほうが、よほどこの競技には向いている。

けれども、それじゃ面白くないから、フリフリのキラキラなわけじゃないですか。そうしたとき、衣装がフリフリのキラキラなのにメイクがテキトーってのもヘンな話。髪型も、メイクも、ネイルやアクセだって、できることなら靴の色だって変えていきたい。そのほうが舞踏としての表現は高まるはずなのですから。

ありとあらゆる手段を使って、相手の気持ちをかき乱していく技において、真凜ちゃんはすでに過去のレジェンドたちをも飛び越えるほどの位置にいます。15歳、まだ恋も知らないような年頃…(必要ならば教えることもやぶさかではないのですが)…にして、演技に乗せてくる艶の数々。あまりに艶が乗っているので「誰か入れ知恵してるんじゃないか?」と疑ってしまうほど、この15歳は末恐ろしい。

↓JALのスポンサード⇒キャビンアテンダント姿で会見⇒スチュワーデス物語の演目披露という完璧な流れ!
<JALとスポンサー契約締結>


<かーらーの、スチュワーデス物語>


天然ではできないこの仕掛け!

練りに練られた戦略的ネタ!

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スポンサーの立場となったとき、普通に考えたら「この選手の名前の後ろに企業名を入れるのにかかる費用」としてソロバンをはじくのもの。優勝すれば名前が呼ばれるな、新聞に名前が載るな、そんな計算が大半でお金を決めていきます。

しかし、真凜ちゃんは軽やかにそうした皮算用を飛び越えていった。JALがお金を出してくれたから、JALっぽいことを演技にフィードバックしていくというサプライズな付加価値。知恵は大人に借りたかもしれませんが、何もかもを他人任せではこんな演技に結実しようはずもありません。

キャビンアテンダントがスチュワーデスと呼ばれていた時代の日本の大ヒットドラマ「スチュワーデス物語」。JALの客室乗務員訓練生たちの愛と青春を描いた作品、その主題歌がフラッシュダンスでした。選曲、演目、いきなりズドンとJAL様のハートを射抜いてきます。

その上で、単に制服姿で踊るだけではなく、その演目ならではの振りつけ…お飲物の配布や機中でのご案内、救命胴着の説明などを盛り込み、スチュワーデス姿である必然性を演技にもたらしている。これはもう洋菓子のヒロタ方面あたりから「ウチも何かそういうのないのかな…」と愚痴られそうなぐらい、スポンサーハートキャッチングな演技です。

さらに、その奥がまだすごい。映画「フラッシュダンス」は有名なダンスオーディションのラストシーンにたどりつくまでに、主人公がいくつもの挫折と直面していく物語。劇中では「もしかしたら主人公もそうなったかもしれない」という別ルートとして、親友のフィギュアスケーター・ジェニーの物語が絡んできます。

ジェニーは劇中で人生を懸けた演技に臨みますが、二度の転倒を喫します。夢破れたことを悟った彼女は、ついには尻もちをついたまま動こうとしなくなり、やがてストリップのダンサーへと身をやつします。ある意味でフィギュアスケートの映画でもあった作品です。

真凜ちゃんが見せた氷の上でお尻でクルクルまわるシーンは、映画「フラッシュダンス」を斟酌したうえで、劇中で挫折したフィギュアスケーター・ジェニーの姿を、同じ劇中で主人公が見せたブレイクダンスで上書きしてしまうもの。「転んだら、回っちゃえばいいんじゃないです?」という新解釈で、フラッシュダンスの挫折を軽やかな好演技に変えてしまったのです。

スポンサーに演技でフィードバックし、お兄さん世代を根こそぎ刈り取っていく戦略的なネタ選びをし、しかもネタのなかに物語性を含ませてくる。こういったすべての積み重ねが「表現力」なのだろうと僕は思うのです。自分の行動で、相手の心に影響を与える。そのすべての手練手管が。

「しかも、エロいですよね!」

そんな真凜ちゃんの存在があればこそ、ジュニアの競技会でありながらゴールデンタイムでの生中継という異例の事態も生まれるのでしょう。「彼女はきっと外さない」という強い信頼が、シニアの試合でも生中継されないフィギュアスケート界にも関わらず(※嫌味です)、メディアを動かしていくのです。

↓そして真凜ちゃんは最高の演技でゴールデンタイム生中継に応えた!


ノーミス、パーフェクト!

過去の自分を超えた演技!

得点ももちろん自己ベスト!


本当に素晴らしい演技でした。トータル201.61点というのは、安藤美姫さん・鈴木明子さんらのベスト記録を超えて日本歴代3位に飛び込む高得点。SPではツインテールで満点のかわいらしさを見せていた少女が、今日はもう悲恋に果てるジュリエットに変わっている。

それだけに「自分の最高」を出したのに同じジュニアの選手に負けたのはショッキングでもあり、耐えかねる事態だったのでしょう。最高の演技をしたことで、むしろ一層傷ついたプライド。そんな厳しい局面だからこそ、あのインタビューが生まれたのかもしれません。ライブで届いた、彼女の表現力の極みのようなインタビューが。

↓絶対に心を見せないぞという強い気持ちから始まった女優の強面を、感情が突き崩していく!

心を見せないように反省の弁を語り、心を見せないように悔しさをあえて明らかにする!

そして、悔しさを振り払うように、「もう私は来季に動き出している」という曲決めのアピール!

そうやって泣くまいとしたけれど…!


「オジサンの生態をわかっているな」というだけならコチラもある程度は耐性があるのですが、その上にもう一回素の15歳を乗せられると、これはもう耐えられない。語り出しの時点では「すごい腹立ってるだろうに女優やのぉ…」と感心し、「来季の曲を決めました」という情報出しには「前向きな広報戦略やのぉ…」と感心したのに、それを涙でひっくり返してしまった。耐えて耐えて耐えてこぼれた涙だからこそ、心がとらわれる。

お兄さんがインタビューしていたら、その場でハグしてしまったでしょう。そして気晴らしのカラオケにでも誘い、そこでお兄さんが歌った激励の「どんなときも。」が来季のフリーに採用されてしまったりする展開もあったかもしれない。何かこう、ちょっと心の壁を乗り越えられてしまったな…そんな気持ちでいっぱいです。15歳、15歳、15歳。その表現力、恐るべし。お兄さん、完敗です。

↓今だから言うけど、お兄さんこっそりこのインスタ、ローカルに保存してる!

うみ!

本田真凜(Marin Hondaさん(@marin_honda)がシェアした投稿 -


さぁ、その悔しさを抱いてシニアにおいでよ!

シニアでお兄さんと遊ぼう!

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感想(1件)




お兄さんも新しい遊び相手がほしいです!お待ちしてます!