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07:00
全然ひとりになりたい男じゃないじゃん!

先日、とあるテレビを見ました。最近ヒザの快癒も近いのか、久々のバラエティ出演祭りを迎えている内田篤人さんが出演した日本テレビの「今夜くらべてみました」なる番組です。その番組のたてつけとしては、内田さんと、関ジャニの錦戸亮さん、そして又吉直樹さんをまとめて「ひとりになりたい男」というくくりで紹介するというものでした。

確かに内田さんはコミュニケーションに積極的という感じではありません。ある部分で「ひとりになりたい」という方向性はあるかもしれない。家のソファでゴロゴロしたまま日が暮れるみたいなエピソードを出してくるのだろう、もう娘もお披露目したし、泣きながら笑っておめでとうと告げるような事態にはならないだろう、ゆるやかな気持ちで番組を見始めました。

しかし、出てくるエピソードはむしろ、濃密な人間関係、そしてその輪の外にいる自分の他人感を著しく増幅させる、つらく切ないものでした。関ジャニの錦戸亮さんは「エレベーターに乗ったら閉を先に押す」などの、絶対に他人と関わりたくない強い気持ちを示す心安らぐエピソードを披露してくれたというのに、内田さんから出てくるエピソードは胸を切られるようなものばかり。

その際たるものは、今の奥さんとのなれそめ。

よくネットで見かける難癖の、「チケットが取れなかった人もいるんですよ!チケット取れたからって喜ばないでください!」みたいな気持ちが、スーッと身体を支配していきます。あぁ、ここに僕が得られなかった幸せがひとつある。娘のかわいらしさに目を細める、少し年齢を重ねた肌質の彼がいる。幼馴染から伴侶へと変わる瞬間を、照れくさそうに語る彼がいる。ぐぬーーー…。

↓軽い馴れ初めなら頑張って受け止められるけど、プラトニック過ぎて苦しい!
篤人:「小・中一緒だったんすけど」

篤人:「社会人になったぐらいの頃に」

篤人:「この子と結婚するんだろうなってのはずっとあったんです」

篤人:「全然(付き合ってなかったけど)」

篤人:「(付き合ったのは)僕がドイツに行ったときですね」

篤人:「あったんです、頭の中に」

篤人:「この子とたぶん結婚するもんだと思ってました」

篤人:「(ほかの人と付き合っていてもどこかにその子のことが)あったんでしょうね」

篤人:「向こうは違ったんですよ、最初」

篤人:「ドイツに行ったときにですね」

篤人:「言ったときに『幼馴染の関係も崩れるかもしれないから、そういうこと考えて言ってんのか』」

篤人:「『私は別にそういう風に見てないから』」

篤人:「でもすぐ電話が掛かってきた、2週間ぐらいして」

篤人:「『ここで私にそういうこと言うってことは…』」

篤人:「(結婚を意識してるのか、と)そうです」

篤人:「(だから僕は)ハイ、と」

クソーーーーー!

何で柿谷の嫁さんみたいに「いかにも」な感じじゃないんだ!

「あー、共通の知人ね」で流せるかるーい出会いじゃないんだ!

ちなみに僕は、小・中の同級生で連絡先がわかる人間はひとりもいません!


↓さらに「はじめて手をつなぐ」「そして、はじめての…」と連なる純愛で一部視聴者を殺しにかかる篤人!
篤人:「(付き合ってから)最初、向こうの家行った」

篤人:「(気まずさは)ありまくりですよ」

篤人:「だって、手もつないだことないし」

篤人:「散歩行ってくるわ、って連れ出して」

篤人:「そんとき初めて手をつなごうとした」

篤人:「そしたら『恥ずかしい、恥ずかしい』みたいな」


篤人:「2〜3分経って、もう1回手つないで」

篤人:「(今度は拒まなかった?)確か、そうだった」



いっそ、その先聞かせて殺してくれ!

電気椅子に座ってるのに、全然スイッチ入らないで待たされてるみたいな気持ち!

「で?」ボタン連打したいわ!

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感想(0件)




ふぅ……。振り返れば僕には小・中学生の同級生で連絡先がわかる人間はひとりもいませんでした。そして、告白の電話をかけたら、相手から折り返しがきたこともありませんでした。告白をやり直そうとしたら電話番号が変わっていたことはありますが。

結局は、結ばれる運命にあったふたりが、それを認めないで意地を張っていただけの話じゃないですか。少女漫画で「結局くっつくんだろうなぁ」という主役ふたりが、紆余曲折経て結局くっついたみたいな物語。その物語のモブである自分は、伏線すら与えられていない。苦しい。辛い。

そして、篤人は中途半端なところでコイバナを打ち切り、キスのあとの照れくさい苦笑いも、「俺たち…もう恋人なんだよな?」みたいな確認も、「真っ暗にしてお願い」みたいな哀願も、「こんな風になるなんて思ってなかったから…」「私も…」の抱擁も、「あんなにちっちゃかったアツトのアツトが今はこんなにポドルスキ…」的な秘め事も、すべてを秘密のベールに包んだまま話題を変えていきました。

いっそハリセンボンの角野卓造さんと浮気でもしてくれたら、その乱戦ぶりに闘志もわいてくるかもしれないけれど、まるで絶対に入ってはいけない壁を見せられているような感覚です。ちなみに僕は「同級生」「幼馴染」と呼ばれる相手とは一回も付き合ったことがないので、想像すら上手くできません…。

↓そして篤人は、女性アーティストの話題になった途端、すげぇ適当な感じになっていった!
篤人:「女の子の曲とかも聴きます」

篤人:「試合前とかも」

篤人:「中島美嘉さんとか」

篤人:「西野カナさんとか」

篤人:「Perfumeとか」

篤人:「結構いい曲が多いんですよ、西野カナさん」

篤人:「会いたくて震えたり」

(場面切り替わり中島美嘉さん登場)

中島:「内田さん、こんばんは」

中島:「中島美嘉です」

字幕:「『大ファンの中島美嘉からメッセージ』」

中島:「日本代表をされてる方が」

中島:「何故か私の曲を選んで聴いてくださってるってだけで」

中島:「歌手をやってて本当によかったなって思いました」

中島:「(ドイツでの活躍の印象は?)あれ?」

中島:「え?」

中島:「日本代表でしょ?」

中島:「私が見たアレは何だったんだろう…」

中島:「Wikipedia」

中島:「すみません、本当に私疎くて」

中島:「(サッカーが)何人でやるかも正直よくわかってない」



何だこのテキトーなふたりは!

辛いけど、その辛さを刀に乗せてメッタ斬りにしたい!

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感想(10件)




何ですか、このテキトーさは。篤人的には何の問題もないように一見すると思えるでしょう。違いますよ。何故、中島美嘉さんが出てきたか。それは事前の打ち合わせなりアンケートで中島美嘉さんをいっちゃん推していたからでしょう。いっちゃん推していたから、スタッフもコメントを取りに行ったのです。確かに、かつて話した好きな曲というテーマのトークでも、中島美嘉さんの「一番綺麗な私を」を聴いて試合への気持ちを高めると言っていました。

しかし、実際には今の推しは西野カナさんだった。会いたくて震えるとか言ってるタイミングで、「西野カナさんではなく中島美嘉さんです」を出すバツの悪さ。出てくる中島美嘉さんの居心地の悪さ。別の日に「サワコの朝」に出た長谷部誠さんが、人生の大事な曲をふたつ挙げるトークで「どうせミスチルなんだろ」「このミスチル狂い」「早くミスチルって言え」と全視聴者がミスチル待ちをするなかで、やっぱりミスチルを出してきたときの真っ直ぐさと、まるっきり違うじゃないですか。

そして、中島美嘉さんも中島美嘉さんでヒドイ。「日本代表をされてる方が、何故か私の曲を選んで聴いてくださってるってだけで」なんて言ってるアナタのダンナはバレーボールの日本代表だろうが、と。日本を代表されてる方がもうアナタそのものを選んでますよ、と。このお互いにそんなに興味のない感じのVTR、心の片隅に幼馴染を置いているときとは全然違うテキトーさじゃないですか。

「優紀(仮名)のことにはあんなに真剣なのに…」

つづくコーナーで篤人はどうしても会いたい人として、高校時代に通った食堂のおばあちゃんをあげ、感動の再会を果たしていました。少し目を潤ませて、体調の思わしくないなか会いにきてくれたおばあちゃんを支えていました。「ずっとずっとずーっと前から篤人の世界はできあがっていたんだ…」と思わされるような展開に、またもうなだれる僕。僕は高校時代に通った店も会いたいおばちゃんもいない、薄い人生を送ってきたのだという現実と、母親がスコーンをギッチギチに詰め込んできた弁当箱のビジョンが、ぶり返して心を締め付けます。

↓「内田クンみたいな性格のいい人、ふたりといない」と目を潤ませるおばあちゃん!

ひとりになりたい男特集を見ていたはずが、「本当に会いたいと願った相手と会う」という話を見せつけられていた…。

疎外感が余計に募る…。


この心の穴を埋め合わせるには、「スポーツ」「性愛」の両輪の残った一輪をぶん回してもらうしかありません。私のモノにならないのなら、せめて手が届かないスターでいてほしい。バラエティ連続出演のようすからは、今季はイケるぞという手応えがあります。手応えがなければこんなことはしない、そういう人です。来季の開幕かあるいは8月31日のオーストラリア戦か、近い将来のどこかで、残った一輪をぶん回して帰ってきてほしい。その喜びがあれば、それなりにバランスも取れるでしょうから…。

↓日本を代表するサッカー選手で今もあるし、これからもそうあるはず!


奥さんは「幼馴染の関係性」を崩したルートへ!

僕は「選手とファンの関係性」を崩さないルートへ!

選手として倍楽しませてくれれば、きっと大丈夫!

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試合だ!試合だ!ピッチの上には奥さんも子どももいない!