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07:00
トラックマン最高や!

オールスターというととかく「遊び」のように受け止める人がいます。しかし、それは大きな考え違い。こうした花試合はむしろ普段以上の真剣勝負の舞台です。勝ち・負けへのこだわりは確かにいくぶん少ないかもしれない。しかし、むしろ勝ち負けを超えたところでの、プロとしての技量を見せつける舞台こそが花試合であり、オールスターです。

勝ち負けだけで言うなら、スタンドギリギリのホームランも場外ホームランも価値は同じ。しかし、花試合では特大場外ホームランで、限界まで振ったらどれだけ飛ぶのかを見せつけるという、別の意味での挑戦が待っているのです。勝負よりも記録を目指し、普段は抑えているフルパワーを解放していく。そこに別の意味での真剣勝負がある。

そんな試合を、日本のプロ野球選手たちは見事に見せてくれました。14日に行なわれた2017プロ野球オールスターゲーム第1戦、両軍が見せたチカラとチカラの勝負、そして限界への挑戦は最高に「プロフェッショナル」でした。次々に出てくる好投手。それを支える好守備。しかし、その頭上を越えていく大ホームラン。やっぱり日本プロ野球、面白い。

そんなプロたちの仕事を盛り立ててくれたのが、メジャーではStatcastなどと呼ばれているボールの軌道や回転数などを分析する装置「トラックマン」でした。日本でも多くのプロ本拠地に設置され始めたこのシステムを中継にも活用していくという、地上波では初の試み。「メジャーええのぉ」と思っていた日本の野球ファンにとっても、これは嬉しい報せです。

すると、試合開始早々からトラックマンパワーを発揮するチャンスが。パ・リーグの1番・西武の秋山が、先頭打者ホームランをかっとばしたのです。本人も「え?入ったの」と驚く、ナゴヤドーム逆方向へのホームラン。落合の入れ知恵で相手のホームランを防ぐためだけに作られたともささやかれるナゴヤドームでの逆方向スタンドへの一撃は、さすが目の前でホームランをたくさん打つデブを毎日見ているだけのことはあるものでした。

↓早速トラックマンは秋山の打球を徹底解析!

打球速度151キロ!角度31度!飛距離111メートル!

改めて言われると「……で?」という感じもするが、とにかくデータがあるのはありがたい!


↓ちなみに、西武ドームでも今季から本格稼働させているところです!

これは未成年選手のタバコの不始末を知らせてくれた若獅子寮の煙探知機に並ぶ心強い設備!

ちなみにこのトラックマンを導入していない球団はロッテ(ビリ)とヤクルト(ビリ)だけだそうです!


↓ホームランダービーで優勝したソフトバンク・柳田もトラックマンを使おうとスーパーフルスイング!


本人談:「うわーーーー」
本人談:「おっしい」
本人談:「紙一重だと思います」
本人談:「悔いはないです」

隠してるチカラありすぎだろwwwwww

こんなん怪我するわwwwwwwwww

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4回裏にはトラックマン的にも注目の対決が。今季のパ防御率ランキング1位に立つ西武・菊池雄星と、今や日本を代表する長距離砲となった横浜・筒香との真っ向勝負。この試合を取材に訪れた山本昌解説者は、事前に雄星にこう言ったといいます。「誰と対決したいですか」「筒香ですか」「じゃ全球ストレートでいってくださいよ!」と。そして雄星は展開によるとはしつつも、その提案を承諾。チカラ勝負を挑むことを約束してくれました。

すると山本昌解説者はその足で今度は筒香のもとへ。そしてこう言ったといいます。「チカラ勝負してくれるって」。それを聞いた筒香はニッコリ。「たぶん真っ直ぐだろうなぁ」という読みを、「絶対に真っ直ぐ」という確信に変えて打席に立った筒香は、雄星の投じた初球ストレートをガツンとフルスイング!

↓そして打球は一直線にナゴドの逆方向に突き刺さった!

打球速度165キロ!角度28度!飛距離117メートル!

ってオイ!山本昌wwwwwwwwwww

打たれたぞコラwwwwwwwwww


↓取材者のモラルを問われかねないフリーダム昌wwwww

オールスター対象に野球賭博やってる巨人の選手がいたら、バット持って飛んでくるわwwww

そのあと相撲取りも飛んでくる展開wwww

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その後も中継ではトラックマンの話題をするのに大忙し。選手ゲストを放送席に呼んでは「SPVっていう数値がありまして」「球速÷回転数なんですけど」「これは意識してますか?」とトラックマンの感想を求めていきます。出てくる投手が揃って「何すかソレ」「初めて聞く指標ですね…」「僕は意識してないです」と言っていたりしたのは、まだまだ日本もトラックマン元年ということでしょうか。きっとそうだろうと思います。

そして、この日もっともトラックマンの真価を発揮する場面が訪れたのは8回表。直前にソフトバンク内川がこの日2本目となる美しいセンター前への安打で勝ち越し点をとり、パ・リーグがグッと盛り上がったところで、打席に立ったのは日本ハム・西川。飛ばし屋というイメージの選手ではないものの、この日は柳田並みのフルスイングで一発を狙っていました。

甘く入ってきた阪神のピッチャーのスライダーをフルスイングすると、打った瞬間にホームランとわかるものすごい打球。昨季の日本シリーズで放った特大満塁サヨナラホームランをプレイバックするかのようなライトスタンドへの一撃は、広いナゴヤドームのフェンスを越えて、さらに5階席の壁面まで到達。ベンチではパ・リーグの仲間たちが大笑いで拍手喝采です。

↓トラックマンの数値が見たくなる特大弾!一発狙っているときの西川はホームランバッターだ!


打球速度171キロ!角度28度!飛距離141メートル!

ホームランダービー並みのバカ当たり!

トラックマンつけた甲斐があった!


そんなトラックマンデーに反旗を翻すように登場してきたのは西武の牧田。「ホンマにちゃんと調べとんのか」という疑いの目と、「回転数とか球速とか関係ないから」という正反対の価値観の提示。角度と投球術で相手を幻惑する牧田が、トラックマンに挑戦状を叩きつけます。アンダースローから投じるくっそ緩いカーブの連投でトラックマン殺しに挑む牧田。はたしてどんな数値を生むのか注目されましたが…

↓くっそ緩すぎたため、思わず半笑いの中日・大島にパカーンと打たれた!


試合前の牧田:「全球カーブで」
試合前の牧田:「3者連続三振とりたい」
試合中の大島:「何だこのボール(半笑)」

まだ速かったかな!

60キロくらいのカーブだったら逆に空振りしたかも!

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最後は中田翔がオールスター初ホームランを高々と打ち上げてパ・リーグが6-2で快勝。ナゴヤドームでの開催ではあったものの、終わってみれば大空中戦。試合自体もテンポよく中継予定時間におさまり、さらにトラックマンも中継時のいいツマミとなるという、充実のオールスターでした。折角用意したネタをきっちり活かしてくるあたり、これぞ「プロ」というナイスゲーム。

残念ながら第2戦はトラックマンのついていない千葉マリンでの開催ということで、どんな特大ホームランが出ようが、糸引くストレートが出ようが、数値を見ることはできません。繰り返します、千葉マリンではトラックマンの数値を見ることはできません。屋根もないし、トラックマンもないのです。非常に残念ですが、この日の中継で僕らは「心のトラックマン」を得たはず。「大体これぐらいのボールでこれぐらいなんだなぁ」という感覚を大事に、第2戦を見守っていきましょう。ないものはどうやってもないのですから…!

↓第2戦はトラックマンの代わりに謎の魚をお楽しみください!


ロッテ:「トラックマン?」
ロッテ:「そんなもんいらん」
ロッテ:「それよりまず電光掲示板や」
ロッテ:「次は屋根やろな…」
ロッテ:「トラックマンなど贅沢品や」
ロッテ:「ウチには謎の魚がおるやろ」
ロッテ:「謎の魚を見てもろたらええがな」
ロッテ:「サカナマンや」
ロッテ:「第3形態サカナマンや!」


トラックマンとサカナマンどちらを見たいかと言えば、わずかにサカナマン!