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少年マンガ誌には、1本くらいエッチな漫画が載っていますよね。主人公は大抵が男の子で、とにかくやたらといろんな女子に好かれ、ドキッとするピンクハプニングが日常的に巻き起こる。あの『HUNTER×HUNTER』の富樫先生も、昔は『てんで性悪キューピッド』なんてピンクハプニング漫画を描き、休載もせずに頑張っていらっしゃったものです。
しかし、そうした漫画に対する風当たりが最近は強くなっているのだとか。いわく性差別、いわくセクハラ、いわく教育上問題アリ。なるほど、そういう意見もあるでしょう。いい悪いは今は置いておくとして、多くの人の目に触れる場でのスケベというものは、今や喫煙並みに繊細な問題になっていることは間違いありません。「ここではやってもOKです」というお墨付きでもないかぎりは、「ダメかもしれない」と思っておかなくては。
「スケベはしたい!でも怒られたくない!」
そんな相反する願望を叶える手法、それが「無自覚結果論的スケベ」であると僕は考えています。全然スケベなつもりなどないし、スケベにするつもりもないのだけれど、理屈を立てて、まっすぐその通りにやってみたら、結果的にスケベだったというパターン。これこそが性の問題に厳しい現代社会で、スケベを実現していく方法だろうと思うのです。
スポーツの現場などは無自覚結果論的スケベの宝庫です。たとえば陸上競技のウェア。コンマ1秒の世界で戦うために、重量を軽くし、空気抵抗を減らし、関節の動きを妨げないように布地を削りに削っていったところ、結果あんな感じになっている。それは「速く走る」という目的のための合理化であったわけですが、結果論としてスケベな感じになっている。結果的に「そうなってしまっている」。そこは攻める側も攻めづらいと思うのです。エロくするつもりは誰にもないのですから。
そんな無自覚結果論的スケベ界に、新たなアイディアマンが誕生いたしました。そのアイディアマンの名はFC町田ゼルビア。サッカーの面では強く弱くもなく、調子よくも悪くもなく、今年は何も起きないんだろうなぁというシーズンを過ごしているクラブですが、スケベの面では夏のひと騒ぎを仕掛けてまいりました。何と町田ゼルビアでは、8月16日の名古屋グランパス戦において、エスコートキッズの代わりにエスコート女子大生を募集するというのです!
↓エスコート女子大生を募集すると聞いた途端、先頭の深津さんがドスケベチョビヒゲオヤジに見えてくる不思議!
J初!?町田が8・16名古屋戦で「エスコート女子大生」を募集!女子学生は無料招待も!! https://t.co/52V83YyeNB #gekisaka #jleague pic.twitter.com/T7MWLK8Cmm
— ゲキサカ (@gekisaka) 2017年7月24日
「言われてみればすごくスケベに見える…」
「藤子不二雄の描くスケベオヤジの顔」
「何か、息が荒くなってるっぽい」
「絶対フーーーってやってる」
「女児のほうにちょっと寄ってないか?」
「GKもエロそうに見えます!」
そもそもエスコートキッズとは「子どもたちの目の前で恥ずべきプレーをしないよう」に、フェアプレーの象徴として導入されているのだそうです。その意味では、「女子大生の目の前で恥ずべきプレーをするorしないorしたい」で言えば、「したい」わけじゃないですか。これはまったくもって主旨のはき違え、けしからんイベントです。
ただ、町田ゼルビアはさすがのアイディアマン。「何故女子大生?」という当然の問いに対して、しっかりとした回答を用意していました。この8月16日は日本で初めての女子大生が誕生した記念日だというのです(※ゼルビアがついたウソではなく事実として)。「偶然にも名古屋戦の開催日が重なった」ため、女子大生の日を記念したイベントとして、エスコート女子大生という企画が生まれたのであると。そこにはエロくするつもりは毛頭なく、記念日合わせだと言うのです。
↓つまり、企画誕生の流れはこういうことであると!
担当A:「さて、8月16日の名古屋戦だが」
担当B:「どのように盛り上げるべきか…」
担当A:「名古屋さんを迎える夏休みの試合」
担当B:「ここは勝負の一戦ですね」
担当A:「この日にふさわしい何か…」
担当B:「いつも通りに記念日チェックから…」
担当A:「イイ記念日はあるかな?」
担当B:「先輩、8月16日は女子大生の日だそうです」
担当A:「それだ!」
担当A:「母の日、父の日の企画はよく聞くよな」
担当B:「子どもの日も定番ですね」
担当A:「そこで女子大生の日だよ、キミぃ」
担当B:「女子大生への認知アップの機会にもなる」
担当A:「新たな顧客を掘り起こすんだ!」
担当B:「まずは定番ですが無料招待企画」
担当A:「それだけでは弱いな…」
担当B:「始球式…はサッカーにはないですかね」
担当A:「いや、アレがあるだろう、エスコートキッズ」
担当B:「ははぁ…アレを女子大生に」
担当A:「エスコート女子大生、コレだ!」8/16名古屋戦は『女子大生の日』!記念して「エスコート女子大生の募集」と「女子学生の無料招待」を行います!!!https://t.co/ogTH3QpKzN#zelvia #machida #FC町田ゼルビア #Jリーグ #サッカー #DAZN
— ゼルビー&FC町田ゼルビア公式 (@FCMachidaZelvia) 2017年7月24日
選手と女子大生が手をつないで入場するのは、さすがにクラブ内でも難色が出たとのこと!
なので、手つなぎはナシで入場するそうです!
↓町田ゼルビアでは「スカートの日」を記念して、スカートの来場者をタダにするなど記念日企画の実績多数!
ゼルビアの女子大生企画を話した時の俺の母
— アルケ+1超えろJ2 (@FCMZ12_Aruke) 2017年7月24日
母「せっかくなら女装したおっさん共でミスコンでもやったらいいんじゃないの?」
俺「まずい…過去のゼルビアの企画に毒されている」 pic.twitter.com/BZ0UrGmYt8
あくまでも「記念日」が発端である、と!
「記念日」にあわせているんですよ、と!
毎試合、その日の記念日を調べているんですよ、と!
そういう実績を積み上げていけば、大義名分も立ちやすい!
暇な女子大生が馬鹿なことをやってみた記録 男と女のラビリンス編 [ 暇な女子大生 ] 価格:1,080円 |
女子大生の日に、女子大生を記念するイベントを考えましたら、こうなりました。そんな大義名分を掲げて町田ゼルビアは突き進む。そんな大義名分をいつも探し、エロくなりそうなときだけ実施している。クラブ公式サイトでの企画説明において、必要以上に「フェアプレー」を連呼するあたりにも、表には出せない密やかな想いがにじんでくるかのよう。「フェアプレー精神」もどんなプレイだろうと考えれば急に淫靡になるもの。そのことに町田ゼルビアはあえて無自覚を貫いています。
このあたりの町田の振る舞いは、セレッソ大阪が企画した「暑いんやから、水着でええで!タダ券あげたる!」のドスケベピンク豪速球に比べても、非常にスマートです。セレッソの企画では「何故水着?」という根本的疑問への回答を提示できなかったことで、来場者が水着で記念撮影をするだけの意味不明なイベントになってしまいました。「●●だから水着を着る必然性がある」という、前提の部分はいまだに不透明。「女子大生の日」というのを持ってきた町田のほうが一枚も二枚も上手です。
↓「水着を着てこい」というイベントの告知で、「水着NG」と念押しされる謎のチグハグさ!
こんにちは、トラキャンのもりさやです😘❣️今日はTryHard Dancersのゆきなちゃん、すみかちゃん、かえにゃんと一緒にスチール撮影😆セレッソTシャツはどれもかわいー❤️🐳#セレッソ #セレッソ大阪 #セレフェス #セレ女 #ビキニ #トラキャン #Tryhard pic.twitter.com/Ql0oEGvZNX
— トラキャン❤️ (@TryHard_TRACAN) 2017年7月18日
そもそもの「セレフェス」が何なのか、開催まで2週間なのにいまだに説明がない!
「水着のオンナ」というゴールだけを先に考えて、そこに至る過程を詰め切れていないのではないか?
↓しかも「水着でタダ券」企画は、「応募多数のため締め切り日を延長」するという謎の告知が!
【公式HP:ニュース】2017.7.23更新:【再掲:応募多数のため締切日変更】【8/5札幌戦】Jリーグ史上初!「暑いんやから、水着で... https://t.co/6pk9qM8DJ8 pic.twitter.com/StmYg3ojdc
— セレサポbot (@crsp_bot) 2017年7月23日
「応募多数だから、締め切り延長?」
「それってヘンじゃない?」
「応募多数なら予定通りに締め切ればいいじゃん」
「……足りないんでしょ?」
「応募してきた人が少ないわけでしょ」
「しかも、応募してきた人を見ても」
「オッサンばっかりだったりして」
「ご希望の女子大生とかが全然いなくて」
「こんなんじゃないねん!ないねん!」
「ってなってるんでしょ?」
「そろそろバイト雇ったほうがいいと思う」
「当日、水着でくるバイトの女子大生」
「柿谷の嫁さんを今すぐ呼んで!」
「柿谷の嫁さんの知り合いを集めて!」
「そして、柿谷の嫁さんも水着でこさせて!」
「水着の女子がいなかったら」
「この企画、何の意味もないじゃない!」
いっそ、「水着で試合観戦」のほうが女子はきたと思うわ!
「水着で試合を見てる自分のインスタ」が撮れる機会なんて、滅多にないから!
価格:1,382円 |
そもそもセレッソの水着来場者無料招待という件のとき、水を差すのも何だとは思ったのでスルーしましたが、水着来場者を無料招待する企画には先行事例があったのです。それを実施していたクラブこそが町田ゼルビア。町田ゼルビアは水着でも先行し、女子大生でも先行する。しかも、理由づけも含めてとてもスマートな形で。
セレッソさんは色もピンクだし、柿谷の嫁さんはエロいし、どうしても心の中のスケベが隠し切れていないのではないでしょうか。もっと無自覚に、もっと結果論的にスケベを追い求めていかなくては、一億総監視社会では生き抜いていけません。「それ、エロ!!」と怒られたときに、しっかりとした理屈を述べ、結果的にエロいかもしれないがそんなつもりは毛頭ないことを、常に説明できるようにしておかなくてはならないのです。
↓「25周年記念で25種類の招待企画」という木を隠すなら森のなか作戦で、ゼルビアは無自覚結果論的スケベを巧みに実現させる!
7/27(日)FC町田ゼルビア25周年記念マッチ〜25年の感謝を込めて25の招待を実施〜 http://t.co/H67mvyMraB
— ゼルビー&FC町田ゼルビア公式 (@FCMachidaZelvia) 2014年7月4日
「水着できたらタダ!」だとスケベ豪速球でも、25種類のタダ条件のひとつが水着だと気にならなくなる!
25個もあれば、そんなのもあるだろうなぁ程度で!
いかに大義名分を見出すか、そこに意識を向けていってほしいもの。地元の名産品や、スポンサーの主力商品など、「出てきて当然」という大義名分からスタートして、結果的にスケベにたどりついていきたいもの。たとえば、チームのスポンサーが水着メーカーだったら、水着のPRをするイベントがあっても不思議はないわけじゃないですか。
もしくは涼を感じるイベントと称して、プール観戦座席を作ってしまうとか。「水着で来てください」ではなく「プールを作りました!」と、目的のひとつ手前に結果的にそうなるだろう布石を打っていく。そんな綿密な計画性というものが、現代スケベには要求されるのです。「ワケあり商品」が説得力のあるワケがあるほど売れるように、スケベにもワケを。町田ゼルビアの今後のスケベな企画に期待しています!
↓どうやったらこうできるのかよくわかりませんが、町田さんにコレにたどりつくルートを考えてもらいたい!
7月5日がビキニスタイル記念日らしいですけど、何とかなりませんかね!
ビキニスタイルの方は入場無料!
選手もビキニスタイル特注ユニフォームで登場!
エスコートビキニ!フェアプレービキニ!
ボールビキニパーソン!ビキニビッチレポーター!
ビキニパフォーマンス!ビキニ交換!
勝利チームにビキニ贈呈!
価格:100円 |
脱いだ女優が自分に言い訳するときの「必然性」が大事です!
そんな中、豊田選手は逆に女性をエスコートする様な感じで素敵だったと記憶しております。