このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
12:00
おかえりなさいUCHIDA!こんにちはUSCHIDA!

出会いと別れ、旅立ちとお見送り。10日の夜はとても印象的に、パズルが組み上がるように大体のことが上手くいく、いい夜となりました。ドイツ・ブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリンに移籍した内田篤人さんが、918日ぶりにリーグ戦に復帰。そして、その足で古巣シャルケでの退団セレモニーに参加するという流れは、「どうぞ笑顔で」とうながされるかのような不思議な感覚でした。

デュッセルドルフとウニオン・ベルリンの試合、一応見てはいたものの「今日は出ないかな」という展開になっていました。後半60分を過ぎてデュッセルドルフが1点をリードしています。日本人対決という意味でも難しい展開です。リードするデュッセルドルフが基本攻撃の選手である宇佐美貴史さんを投入する必要性は低く、逆に追いかけるウニオン・ベルリンが基本守備の選手である内田篤人さんを投入する必要性は低い。「逆ならな…」と思いながらの観戦です。

さらに後半の68分、ウニオン・ベルリンがコーナーキックから同点弾をヘッドで叩き込みますが、そのCKを蹴ったのは内田さんとポジションを争うトリンメル。同点弾を生んだセットプレーのキッカーを変えるか?と言われると、変えないでしょうとなるのは当然のこと。内田さん復帰は次週へ持越し…そんな気持ちで期待薄めで見守ることに。

しかし、突如としてパズルは動き出します。同点に追いつかれたデュッセルドルフが勝ち越しを狙って宇佐美さんを投入すると、ウニオン・ベルリンも「勝ち越しを狙って」内田さんを投入。ELでの労い的な出場を除けば、918日ぶりとなる公式戦での登場。「出れる状態」とは聞いていたものの、ココで出てくるかとドキッとします。

↓をおおおおおお出た!何かすごいゾワゾワくる!

もはや試合に出ないのに慣れすぎて、出たことにビックリした!

ていうか腰のところの名前表記が「USCHIDA」になってるんですけど!

間違いとは言わないけど、もう7年くらいそっちで通ってるほうのつづりでいいんじゃないかしら!

ジュニアローマ字基本ノート

価格:540円
(2017/9/11 10:50時点)
感想(18件)




しかもそのポジションが驚きです。右の前のほう、サイドハーフかウィングかという攻撃的なポジションに背番号2は入っています。「シャルケの練習試合で2ゴール決めていたが…」「まさかその映像を見て獲得を決めたんじゃあるまいな…」「守備力めっちゃ高いウィングの登場に、ハリルホジッチ視察団の緊急派遣不可避…」と唸りながらの観戦です。

まるで久々の試合を満喫するように内田さんは走ります。右の前めの攻撃的な位置から、逆サイドの自陣深くまで猛然と走ってプレッシャーをかけにいったり、SBを追い越して「ここ守るの俺得意だから」という守備位置強奪を見せたりというフリースタイルなディフェンスぶりも。くるボールを待っているだけじゃいられない、本人も待ち遠しかったのだろうなという動きです。

いざボールを受けると、右のアウトサイドで中央に当てて自分が裏に走ろうという動き。ファーストタッチから積極的です。さらに、その流れのままペナルティエリア内に入った内田さんは、味方からのボールを受けると、華麗な反転から中央に低くて速いクロスを送り、これが相手DFのオウンゴールを誘いました。オウンゴールを決めた選手も元シャルケということで、シャルケホットラインのようなゴール。実質内田さんのゴールで、ウニオン・ベルリンが勝ち越し!

↓こういう展開になるとは思わなかった!復帰即結果!

華麗だwwwww

やれと言われれば全然できるwwwww


↓その後、デュッセルドルフも宇佐美さんの見事なゴールで同点に追いつく!

この中に入ると上手すぎて笑える!

日本人対決祭りみたいになってきた!

【特典付】がんばれ! ウッチーマン [ 内田篤人 ]

価格:1,404円
(2017/9/11 10:52時点)
感想(1件)




その後、内田さんは逆サイドからのクロスに飛び込んで触れば勝ち越しというような場面も作るなど、攻撃ではやたらと存在感を見せました。しかし、最後の最後、内田さんが自陣からボールを持って攻め上がろうとするところで相手にひっからまり、そこでのボールロストがデュッセルドルフの決勝点につながってしまうことに。あのまま引き分けで終わっていればみな納得という感じだったのですが、最後はちょっと苦い終わり方となりました。

やはり、ようやくの復帰戦ということもあって、試合の中での動きはもうひとつかなというところは否めません。どこに不安があるということではないですが、試合勘という意味ではプレー選択が裏目をついてしまうようなところもありますし、キレという意味では本人的にはつかまらないつもりの場面でつかまっているという動き出しの鈍さも感じられました。

ただ、使われた状況、そして残した結果から考えると「戦力」として復帰することはできたのではないかと。ひとつ、ふたつ攻撃でイイ形を見せたことで、右サイドのどこでも使える選手として、今後のリーグ戦でも居場所を作っていけそうです。とにかく試合に出ないことには、試合勘もキレも生まれません。全部ではないにせよ「使って正解」という場面をハッキリと残せたのは、とてもポジティブでした。毎週末が楽しみになるような、イイ復帰戦でした!

↓そして内田さんはシャルケでの退団セレモニーへ!

「頑張るよ」じゃなく「頑張ってるよ」と言える喜び!

「頑張れよ」じゃなく「頑張ってるな」と見送れる喜び!

幸せなセレモニーにできてよかった!

【新品】【本】また会う日まで 柴崎友香/著

価格:572円
(2017/9/11 10:52時点)
感想(0件)




この日、こうやって7シーズンに渡るシャルケでの生活に別れを告げたわけですが、僕はこのセレモニーが笑い話になるようなこともあるのかなと思っています。

チカラのある選手が2部にいて、それを欲しいと思うチームが1部にあったら、それを獲るのが今のサッカー界の当たり前の流れ。もし、そんな選手がいて、その選手はチームにとてもよくなじむだろうことが確信できて、ほかのチームに渡すのは気分的に承服できず、ファンもその選択を喜ぶだろうという状況であったなら、自然に獲ってしまうのではないかと思うのです。

そのときは、もう一度棒読みの挨拶でバツが悪そうに同じ場所に立ち、みなが「アレは何だったんだ?」とニヤニヤしてしまうのではないか。本人さえちゃんとすれば、ナイとは言えない。そして、ちゃんとしそうな予感はある。希望を持って、見守っていきたいと思います。何も終わってなんかいないんだぞ、と。


だいぶ頑張ったと思うので、サッカーの神様、頑張った賞をあげてください!