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12:00
銀のエンゼルを8枚集めたら、金のエンゼルになった!

2日に最終節を迎え決着した2017年のJ1リーグ。終盤戦の猛追で大逆転をはたした川崎フロンターレが、悲願の初タイトルを獲得しました。最終節時点では勝点2差の2位にいた川崎ですが、自分たちが勝利し、首位の鹿島が引き分け以下なら逆転できるという状況。

不利な状態での最終節でしたが、川崎は大前提として絶対に必要な自分たちの勝利を5-0というこれ以上ない形で達成。小林悠はハットトリックで逆転での得点王を決めるという「文句なし」の結果を出しました。今季はリーグ最少の負け数、ライバル鹿島には2戦2勝。まさに「人事を尽くして天命を待つ」、そういうシーズンを駆け抜けた。

だからこそ、鹿島の少しの失速をつかまえられた。

鹿島が弱かったとは思いませんし、終盤戦にかけていくつかあった川崎優勝に与する判定のどれかが逆になっていれば、ひっくり返っていた結果だとは思います。ただ、鹿島は人事は尽くせなかった。ベンチに残る選手はチカラを余らせていたように思いますし、1点が必要な状況での動きの鈍さもありました。そして、ここぞというところでの一発を出せなかった。

「相手に人事を尽くされたら引っくり返される」戦いをしてしまったのは、常勝・鹿島としては敗北を受け入れざるを得ない結果でしょう。鹿島であるならば「取り消されないゴール」を決めないといけない。忖度があった・なかった投票があれば、僕は「あった」に1票を入れますが、それでも勝者は川崎だろうと思います。川崎は確かに鹿島をつかまえたのですから。

自分たちが5-0で勝ち、他会場で優勝を争っていた鹿島が引き分けたという結果を悟り、涙を見せる中村憲剛の姿。「シルバーコレクター」として結果も出しつつ、苦しんでもきたチーム、その象徴がやっと呪縛から解放された。川崎に対する肩入れがない僕ですらグッとくるような、長く重い積み重ねを感じる優勝でした。「無冠ターレ」からの卒業、おめでとうございます!

↓ついに優勝!ずっと勝てなかったぶん、壁を突き破るときは圧倒的だった!


理想強化配分金なども含めれば、「1位」と「2位」とは10億円の差がある勝利!

今季の優勝などで川崎が得るお金は約23億円!

一日中粘っていたパチンカーが最後の最後にビッグに突入してドル箱を積んでるみたいな大勝利!


↓公式自らインターネットの悪意を浄化していくスタイル!

ま、大体のチームは「無冠●●」なんですけどね!

無冠ドーレとか、ナシビレックスとか、ナシディージャとか!




その点では逆に寂しさを覚える優勝でもあります。当事者はそりゃあもちろん勝ちたいし勝って万々歳なのでしょうが、他人事として言えばすごく寂しい。「どこが勝ってもどうでもいい」という野次馬としては、「鹿島は先に引き分けで試合終了!現在川崎は1-0でリード!このままいけば川崎優勝です!アディショナルタイムは目安の5分台に入った!あーーーーーーまさかの同点!同点です!」からの涙が見たかった。

せっかく育てた「無冠ターレ」という特別な価値。これは優勝をつづけるよりも得がたい「ブランド」だったと思います。継続しなければ生まれない、金では買えない特別なものは、この優勝を持って解き放たれました。これから何度2位になっても、「J1で1回優勝したことがあるチームが、今年は2位でした」という話になる。それはひとつの物語の終わりのようです。

「川崎を優勝させまいとする何らかのチカラが働いている」という伝説は、物語における魔王・宿敵のように特別な存在感を持っていました。ほかのチームなら「惜しい」もしくは「よく頑張った」でポジティブに終われる2位というポジションが、悔しさの象徴というか、敗北の証のようになっていた。

2位という十分にポジティブな結果を、どこよりも大きな敗戦として受け止められるのは、「得」だったと思うのです。本当に成績が悪ければチーム力が落ちるなどの困りごとも生まれますが、川崎の「2位」は何も困らず、しかし勝利への渇望はいや増していく。「いつでも勝てそうだし、実際すごい惜しいところまでいくんだけど、勝てない」という状態は、いいものです。

僕も個人的に大相撲の稀勢の里を応援するなかで感じたものですが、それはすごく充実した、幸せな時間でした。1試合1試合に過去の「2位」がのしかかり、ひとつの敗戦で過去の「2位」を思い出し、毎試合を緊張と興奮で過ごすことができる。もしかしたら、そういう状態のものを応援することが、一番観戦者にとって幸せな時間なのかもしれないと思うほど。実際問題、1回でも優勝したら、すごい腑抜けますからね!負けても悔しくなくなっちゃうんです!人間って自分勝手!

この1回目の優勝を越える体験をするには、もっと大きな目標を目指すしかありません。ひとつの上のステージにのぼって敗者となり、再び勝利への渇望を高めるしかない。たとえばACLでしょっちゅう決勝に行くんだけど勝てない、そんなチーム、そんなブランディングを目指していってほしいもの。

鹿島の「常勝」、浦和の「1回しか勝ってないけど何故か王者気取り」、ガンバの「お笑い」、川崎の「勝てない」。それぞれの個性を活かしつつ、競い合ってほしいもの。普通に勝ったり負けたりするよりも、そういうブランドを育て、身につけていくほうが価値があると僕は思います。「1位」や「勝者」は毎年必ず生まれるものですが、「らしさ」というものは継続と積み重ねによって初めて生まれる、時間がかかるものですから。

来季以降の「川崎を勝たせまいとするAFC内部の謎のチカラ」(←普通に存在しそうだが/フードかぶってる石油王のイメージ)の奮起に期待します!

↓あと、来季へのモチベーションとしては、「紙」とか「風呂桶」じゃないシャーレを持つ位置での優勝、を目指すのもいいと思います!



「また今年もシャーレ持てなかった…」
「今年は中華鍋か…」
「去年はチリトリで、おととしは風呂桶」
「ワシらはかっぱ橋の道具屋か」
「ていうかウチら最終節首位やったやん」
「首位のところに本物くるんちゃうんか」
「クラブが拒否したらしいで」
「勝つと思うと負けるから…って」
「そんな自分勝手許されるのか?」
「DAZNがそれでいいって言えば」
「何でも通るのが今のJリーグや」
「DAZN的にはウチが優勝したら」
「何を持つでしょうか?クイズが」
「年末の恒例企画になっているんだって…」
「そして、そこで持ったモノに」
「優勝ロゴをプリントして売るのが」
「ウチの営業部門の狙いでもあり」
「地元でもう一回正式に持つ機会を作ることで」
「優勝パレードも盛り上がるという」
「1回の優勝で2回稼ぐスタイルなんだって…」
「で、両者の利害が一致した結果が」
「中華鍋ということか…」
「オッオッオッオッオー!って振り上げたら」
「完全にチャーハン作ってる感じの人やな…」
「シーッ!」
「それ広報さんに聞かれたら」
「イベントでチャーハン作らされますよ!」

川崎にちゃんとした優勝をさせまいとするチカラ!

それは川崎の内部にあるかもしれない!

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「勝利」を成し遂げたあとは「次の目標を見つける」困難が待っている!