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08:00
バヌーシーしてきました!

これが馬を持つという感覚なのかと、改めて実感しております。僕は今日、競馬を見に行きました。いや、愛馬を見に行きました。27日の東京競馬場はメインレースが「白富士ステークス」というオープン特別です。引退を間近に控えた8歳馬・7歳馬が集うような、まぁ若干物寂しいレースです。大舞台が大好きな僕としては、まず行かないような日取りです。

しかし、今回はレースがどうこうではありません。愛馬がこの日の未勝利戦に出走するのです。愛馬が出るレースはGIより重い。その感覚を胸の内に感じ、やたら熱心に草野球を応援する家族の姿などにもようやく合点がいった想いです。そうか、こうやって人は応援する対象を見つけるのだな、と。今日は、そんなお出掛けについて報告していきたいと思います。

↓やってきました東京競馬場!
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早速残念なお知らせなのですが、ついた時点でだいぶグッタリきていました。金曜日の夜、友人と食事会がありまして少し飲んでしまったのです(※ストロングゼロ3本分程度)。そのため深く寝入ってしまい、起きた時点でレースの1時間前という有様。ウチから東京競馬場は比較的近いのですが、1時間はさすがに厳しい。

ということで、僕は家から走り、電車に飛び乗り、是政という誰も知らないような特に何もないさびれて悲しみを誘う西武線の駅から競馬場へと向けて走ったのです。折からの大雪によって滑る足元。それを北国仕込みのカンで「確実に滑る氷」と「滑らない氷」を見分けながら駆け抜けていきます。徒歩13分とルート検索で表示される道を、目標タイム5分で駆けていく。実際には途中で動きが鈍くなって10分かかりましたが、とにかく競馬場にたどりつきました。

それでもまだ僕のレースは終わりません。競馬場と言っても広いのです。僕がついた入口はスタジアムで言えばバックスタンドの正門です。今、僕の愛馬はメインスタンドの正門付近にあるパドックで、レースに向けて気合を高めているはず。そしてその周辺には悪の黒焼け代表と、バヌーシーの面々が集っているはず。どうしてもパドックにつきたい。愛馬が周回している間に。その想いで、競馬場の地下通路を駆け抜けパドックへと飛び込みます。寝坊した自分のせいだけど、すごい疲れた…。

↓やっとついた…バヌーシーいた…!
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↓愛馬も元気に周回中!何とか間に合った…!
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↓悪の黒焼け代表とそれを正すために立ち上がった競馬界の雄みたいな、代表&調教師&騎手!
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周回をしている間、ほかの馬はパカパカ歩いていますが、ウチの愛馬はチャカチャカしています。ダビスタならそろそろ「せん馬にしますか?」という非人道的なお誘いを厩舎のオヤジがしてくる頃合いですが、ウチの愛馬は女の子なので、そもそもオタマはありません。これが普段の姿。こんなじゃじゃ馬。それもまたお父さんに似ていて可愛らしい。ウチの愛馬じゃなければ新聞に大きくバツ書いて終わりですが、僕はそのじゃじゃ馬っぷりを微笑ましく見つめます。

↓バヌーシー側は公式アカウントより「落ち着いていて体調もよさそうです!」とプチ嘘情報を発信!

※個人の感想です。
※個人の素人の感想です。
※個人の素人の最大限忖度効かせた感想です。


↓ちなみに馬体重は成長期の女の子が3ヶ月レースから遠ざかったのに、少し減って396キロ!
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【一般的馬券野郎が言いそうなこと】
「うわ、減ってる…」
「もともと小さいのに」
「こんだけ間隔空いてまだ減るか」
「成長分はどこへ…」

【愛馬を見守る親のココロ】
「数字より大きく見えるタイプ」
「引き締まっている」
「キレがよさそう」
「元気そうでよかった!」



そんなじゃじゃ馬ですが、レースとなればむしろそれが「気合」となってイイ方向に働くもの。ちゃんとレースまで導いてあげれば大丈夫です。そのために我々バヌーシーは力強い仲間を迎えています。牝馬の扱いに関しては一家言ある、日本を代表するジョッキーのひとり・福永祐一騎手。バヌーシーパーティーでも「難しい馬を上手く乗る」ことに自分のストロングポイントとやり甲斐があると語っていた男です。頼むぞユウイチ!ウチの愛馬を!

↓緑の帽子、黒の勝負服の福永騎手が颯爽と駆けていく!
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↓僕の愛馬とドッキング!シンクロ率100%だ!

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↓「大変です!シンクロ率が急速に低下しています!」
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↓「馬がいうことを聞きません!」

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↓「馬が室内に戻ろうとしています!寒いのかもしれません!」
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↓騎手を乗せたまま室内を目指す愛馬と、屋根に向かって突っ込んでいく福永騎手のアタマ!
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↓おおっさすが福永!愛馬を再び戻したぞ!しかし!
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↓「キミが私から降りるまで、キミのアタマを屋根にぶつけることを止めない!」攻撃を愛馬が繰り出した!
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↓ついに福永騎手、一旦諦める…!
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おおおおおおおおおおおぉい!

完全に手に余っとるやんかぁぁぁぁ!



競馬界では騎手のことを「ヤネ」と呼ぶのですが、僕はヤネと屋根がぶつかる場面を初めて見ました。パドックで暴れる馬がいることは確かですが、あっちの建物を目指す馬というのを目の前で見るのは同じく初めて。愛馬でなければ「駄馬www」と笑って終わりですが、愛馬だとむしろこれが楽しくなるから不思議。すごく楽しくなってしまいました。僕が親になったら、子どもが電車のなかででんぐり返りしていても「我が子は元気だなぁ」とニコニコしている親になりそうですね!

その後、愛馬は邪魔な騎手がいなくなったことでスッキリとしたのか、軽やかに室内を目指し始めドアを半分くらいくぐりました。いっそそのまま入っていったら最高の名場面でしたが、業を煮やした調教師が首根っこつかんで場内へと誘導していきました。さすが調教師、ビシッとしつけられていますね!

場内に入場してからはさすがに少し落ち着いたか、騎手を乗せても逃げていくことはありません。何とかゲートにおさまり、始まったレース。スタートは悪くなく、勢いがつきすぎないように馬群のなかに入れて落ち着かせるように福永騎手もレースを進めます。理解力がいい、という言葉どおりにスルスルと先団の好位置にとりつき、さぁ直線に入って伸びたら勝ちだ…というところまではいきましたが、最後は全然伸びず。

伸びるというか、少し上に伸び上るような動きを見せ、愛馬はズルズルと後退していきます。最後は騎手も追うのをやめて、流すようにしてゴール。着順は10番手ということで大敗でした。8着までがもらえる出走奨励金ももらえなくなるという順位ですので、ガッツリ負けたというレース。待望の初勝利は遠く、残念です。

↓1着入線馬に合わせてシャッターを切りますと、画面内にもおさまらない感じ!
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↓映像ではズルズルと後退していく愛馬の姿が!


勝つとか負けるとかではないレースだったな!

また鍛えて出直しです!


まぁ、冷静に競馬的な観点から言いますと、「そりゃ勝たんわな」というのが正直なところ。パドックでの珍しい暴れっぷりもそうですし、3ヶ月空いているという間隔もあり、にもかかわらず馬体重は減っているという点もネガティブです。その間に、「出走します!」「やっぱ止めます!」「出走します!」「抽選で落ちました!」「出走します!」「ちょっと足が痛いようなので止めます!」をやっていたわけで、順調さも欠いていました。

そして、今回は大雪の影響があって芝コースは濡れてやや重という状態でキレよりもパワーがいるコンディション。また、このレースは1800メートルの距離ということでしたが、ダメってことはないのでしょうが、お母さんがアルゼンチンの短距離GI馬ということを考えると、タイプ的には短いところなのかもしれません。総じて言うと「合ってない」日になってしまいました。

つ・ま・り!

これだけ敗因がスラスラと出てくるということで、まったく参考外のレースと見ていいだろう…そのように僕は思うワケです。どうですか、これが愛馬バカです。あらゆることが前向きに、都合よく見えてくる。これが自分の馬とヨソの馬の違い。ヨソの子どもを育てようとかかわいがろうなんて気には微塵もならない人でも、自分の子どもならカワイイもの。そんな現象を馬でも体験することができるのです。

「バヌーシー」「アイワナシーユー」などの単語で検索してみてください。悪の組織を潰そうと躍起になっている一部の戦闘員以外は「無事に帰ってきてくれてよかった!」「元気なのが一番です!」「怪我がなくて安心しました〜」と能天気なことを言っているでしょう。それが自分の馬を持ってレースを見守るという、新たな楽しみなのです。

それでも、惨敗したあとの愛馬から「今月の飼葉代を頼むわ…」と請求書が届けば多少イラッとするのかもしれませんが、バヌーシーの場合はすでに一括で支払い済みで追加精算はナシ。非常に気持ちいい。ホテルのミニバーがタダって書いてあるときくらい気持ちいいです!(※先に金は取られてるんだけど、それは忘れてる)

↓気分がよくなったのでソフトクリームを食べました!
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その後は、めぼしいレースもないということで場内をブラブラと散策。普段はパドックとコースを往復していてなかなか行けない内馬場のほうにも行きました。競馬場のコースの内側には、「馬券を買っている間、ほんの10分くらい子どもから目を離しておく」ためのミニ遊園地や遊具があるのです。さらに、ほんのちょっとですが、飲食屋台や馬券を買ったりできる機械も。

↓馬券を買っている間、ほんの10分くらい子どもにアンパンマンを探させておくための遊び!
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↓馬券を買っている間、ほんの10分くらい子どもを遊ばせておくための遊具!
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↓ちょっとした屋台と、ちょっとした馬券販売施設!
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↓雪に包まれてちょっと風情が出てしまったベンチ!
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↓出走ゲートもこんなに近くに転がっています!
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↓バックスタンド側の返し馬もこんなに近くで見られる!
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普段はいない場所だけあってなかなか新鮮で、撮影意欲もわく感じです。これが馬券を熱心に買ってると、次のレースの予想で忙しかったりするのですが、今日は愛馬だけ見にきたという気楽な立場なので純粋に馬のかけっこを楽しめるのもとてもイイ感じ。

そして僕はひとつの挑戦を思いつきました。バックスタンド側でスタートを見てから、メインスタンド側のゴールを見られるんじゃないかというチャレンジを。ちょっと何言ってるかわからないと思うので図で説明しますと…

↓こういう感じで、スタート&ゴールを両方いけるんじゃないかという話です!
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もう完全に競馬やりにきた人じゃないな!

ただ競馬場で遊んでるだけの人だった!



はたして僕はこのチャレンジをやり遂げられるのか。バヌーシーも競馬もまったく関係ない、昔の鉄腕ダッシュみたいな企画に、自分ひとりの意志で挑戦です!始める前に1400メートルのレースじゃなく、もうちょっと長いのでやろうかと一瞬迷いましたが、準備が整ったのでレースは始まります!

↓よし、スタートは撮ったぞ、ゴールに急げ!
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場内に流れる実況を聞きながら走る僕。足元はうっすらと雪化粧で普通に走りづらい。芝生は重い。そして、やたらと勾配がついていて疲れる。馬が直線に入った頃、僕はまだレースの半分ほど。目の前にはさっきの雪に包まれたベンチが設置されている小高い丘があり、そのせいで視界はさえぎられています。「コレを越えないとゴールが見えないのか…」と絶望しながら駆け上がり、とりあえず切ったシャッターには…!

↓残念ながらゴール後ではあったものの、まだ走っている馬の姿が!
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惜しかった!(ハァハァ)

1600メートルなら勝てたわ!(ゼェゼェ)


いかがでしたでしょうか。今回のバヌーシー生活は。「お前が遊んでるだけやんけ」という意見はまさしくごもっともですが、こういった体験の原動力となるのが「自分の馬」という気持ちなわけです。追加精算のない僕の馬、仕組み上どこかで1勝はしてほしいですが、そのあとはできるだけ長くダラダラと走りつづけてほしいもの。無事是名馬とはよく言ったものだなぁと、改めて思う冬の日なのでした。


愛馬が全然走らなかったぶん、僕がいっぱい走ってみる親心!