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07:00
解任論を書くときはアノ男を起用することで統一しましょう!

惨敗のウクライナ戦から一夜明け、世間にはハリルホジッチ監督解任論が吹き荒れていました。擁護派は沈黙し、「高橋由伸よりはマシ」などとわずかに野球ファンが声をあげる程度。しかし、これは世の常、いつものことです。溺れる犬を叩くことに喜びを覚える趣味の人はおり、そうした趣味に対応した言説というのもあるのです。僕はむしろ「さすが先生、心が強い」「再び負ける方に全力ベットですな」「今回の書籍タイトルは『0勝4敗』がオススメ」と感心したほどです。結果的にヤフートップにも掲載されて、先生方的にも会心の一撃といったところでしょう。

僕はむしろ、解任論については一定の尊重をしているのです。言論の自由ということはもちろんとして、カーッと燃える感じがしてくるでしょう。リップサービスで褒めてくる敵国と、うなだれる自国との間で緩やかに意気消沈していく状況にあって、仮想敵として一致団結できる憎まれ役になれるものが解任論です。ドイツとかブラジルから「いかに日本が弱いか」ということを優しく丁寧に諭されると、「もういい!相撲しようぜ!」と投げ出したくなる気持ちを、解任論はもう一度サッカーへと引き戻してくれます。ドイツに負けるのはしゃーないが、先生のクチだけは塞がないと腹の虫がおさまらない、と。

だからこそ、先生方にはもっとしっかりとした解任論を提示し、最後の最後まで戦ってほしい。

特にこの時期の解任論となれば、「必ず代案を出せ」と言われるに決まっています。が、この土俵に引きずり込まれると途端に解任論は陳腐化してしまいます。ワールドカップを戦った経験と実績があって、本場ヨーロッパあるいは南米での指導歴があって、今すぐきてくれる人が都合よくいるはずもなく、代案は代案としての条件を満たさない絵空事になってしまいがち。絵空事よりも現実が勝つのは当たり前です。

それでもいっそ「後任はそうですね、モウリーニョがいいでしょう」「ペップ・グアルディオラ」「最低でもユルゲン・クロップ」くらい言えば、少なくともその見識自体に対しては反論されないのですが、先生方は中途半端に遠慮をしてしまいがち。バカだと思われたくないのか、微妙に恥ずかしいのか…。そもそもこの時期に解任すること自体が現実味が薄く、効果も不明瞭ななかで遠慮をするのは一番よくない。

先生方が挙げる後任候補の中途半端なこと。名古屋グランパスの風間八宏監督を挙げては「あのサッカーは時間がかかる。バカか」と叩かれる先生や、「個人的にはハビエル・アギーレ」などと言い出してヤフコメで「何言ってんだコイツ」とボコられる先生を見るのは僕も辛い。代案を出さずにひたすらデイビッド・モイーズ氏を叩くという、残像拳みたいな一流の小技(※殴ろうと思ったらもういなかった)を見せるくらいのテクニックはないものかと。胸が痛い!


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やはり、真顔で「グアルディオラ」とだけ言って、死んだ目でキーボードを叩きつづけることはできない程度に、先生たちにも人の心が残っているのでしょうか。本当はサッカーが好きで、日本代表に勝ってほしくて、でも生活のために憎まれ役を演じているだけなのでしょうか。もういい、無理するな。ガバッ(※抱きしめる音)。

先生方が無理やりな原稿を書かなくてもスポルティーヴァは潰れたりしませんし、「誰でもいいんですけどバカがバカなこと言わないと困るんです!」と編集部が泣きついてきたら僕を訪ねるよう言って追い返しなさい。「後任はグアルディオラです」「2100億積めばくるだろ」「グアルディオラのサッカーが見られるのはDAZNだけ」などと20分くらいで先生の代理原稿を送っておきます。

そもそも先生方は「解任!(※漫画こまわり君の顔で)」と言いたいだけであって、その先は記事の主旨とは無関係なわけじゃないですか。OLのランチ問答みたいなもので、「何食べる?パスタ?」「パスタは違うかなー」「じゃ何がいいの?」「何でもいい」くらいの話であって、食べたいものなんかないのです。言いたいのは「パスタは違うかなー」であって、何か食べたいものがあるわけではないのに、雰囲気で代案を出して損をしている。「はぁっ?8時間煮込んだ自家製カレー?それは夜ごはんの話ですか?」みたいな無駄な叩かれ方をしている。

先生方も仕事ですから、記事が売れる環境がいいわけです。日本代表が絶好調で大ブームなら、何を書いても売れるから結構。しかし、絶不調で世間の関心が引いていくと、何を書いても売れないので実は先生も困るのです。背に腹はかえられないので、解任でもしてもらって「新しい監督の予想」「予想が外れて落胆とともに協会批判」「新しい監督への難癖」「新しい監督への疑いの視線」「新しい監督へのウエメセアドバイス」などの需要を狙ってしまうだけで。勝ってくれたほうが本当はありがたいのです。ポジションが違うだけで。

その意味では先生と世間との利害は一致しています。本当は仲間になれるはずの間柄です。先生はよくも悪くも「日本」に寄り添っている。面白い戦術パズルが見られれば、日本が勝っても負けても別にどっちでもいいというポジションよりは、ずっと近いところに先生たちは立っている。先生とは仲良くケンカできるはずです。だからこそ、先生がバカだアホだと罵られるのは僕も辛い!




そこで僕からのご提案です。僕にはこの問題を解決する腹案があります。トラストミー。グアルディオラとかモウリーニョとか言い出すのは恥ずかしい程度にはサッカーが好きな先生たちにオススメの代案です。当ブログを読んでいる人はタイトルの段階からお察しではあるでしょうが、先生方は僕のブログなど読んでいないでしょうから新鮮な名前が出てくるかもしれません。

そのときの気持ちを忘れないでください。「あ、もうこの先は読まなくていいんだ」「何か戯言が書いてあるけど目に入ってこない」「時間を返せ」と思ったときの気持ちを。そこにはまともな反論であるとか、義に基づいた怒りとか、書き手をバカにする気持ちはまったくなく、「無」が残るはず。それはまさに句点。「。」と等しいほどの無が襲いかかってくる。

僕は長年に渡り、この代案を提示してきましたがただの一度も炎上したことはありません。この代案を出す時点で「パスタはイヤ…私はウンコ!」って言っているくらい、無礼千万な代案という見方もできるはずなのに、ただの一度も炎上したことがないのです。これ以上に強い代案を僕は知りません。先生方も中途半端に風間だのアギーレだの言うから燃えるのです。代案は出すことに意味があり、そこに議論の土俵を広げてはいけない。そのことを身を持って知っていただきたい。

それでは、僕からの代案をお伝えします。

ツイッターとかのサムネで画像が出ているかもしれませんが、先生方は半信半疑でココまできていると思いますので、改めてハッキリとお伝えします。自分には人脈も何もないくせに、中途半端にリアル路線を追求しちゃうばかりに、グアルディオラとも言えず、それっぽい名前もあげられない先生方に。4年後、8年後、12年後までずーっと使える代案を言います。

キングオブ代案。代案オブ代案。ミスター代案。しかもグアルディオラよりも現実味があり、先生が燃えたり傷ついたりすることがない。その輝きはダイヤモンドと言ってもいいくらいの代案。早く言いたい代案。代案早く言いたい。先生にオススメの代案早く言いたい。代案、代案、代案、言いたい。今すぐ代案言いたい。すぐに言いたい代案。言っちゃう言っちゃう代案。ここまで出てる代案。代案言いたい…!

↓お待たせしました!僕が提案する代案は、アノ男こと武田修宏です!



ハイ、その気持ち忘れない!

ハイ、今の気持ち忘れない!

それが読者の気持ち「無」です!

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この代案はハッキリ言って「グアルディオラ」より論陣においては強いものです。まず、客観的冷静に言ってグアルディオラはきません。2100億でもこないと思います。家族全員人質にとっても、やってくるのはグアルディオラではなく軍隊でしょう。非現実的であるという時点で「絵空事」という反論を許してしまいます。その点で武田はきます。絶対にきます。日本代表のオファーを出したら絶対にきます。これだけでもグアルディオラ氏や風間氏などよりも、はるかに強い代案です。

そして、指導力の面でも見どころがあります。まず武田は「監督として公式戦無敗」です。これはかのグアルディオラ氏やモウリーニョ氏をも超えるものです。どの代案が出てきても「武田は無敗だが…?(※お前は何を言っているのだという真顔)」を貫けば決して負けることはありません。相手はどうやっても武田の無能を証明できないのです。グオルディオラがいかに有能かを「ポジショナル!ポジショナル!」と泡吹きながら主張するだけで、武田の無能は絶対に証明されません。「必ずドローに持ち込める戦い」なのです。

さらに、「替えたことで悪くなる」という有能であろうが無能であろうが通用する難癖に対しても武田は非常に強い耐性を備えています。まず武田の指示は基本的にシンプルです。第一声が「最後は気持ちだぞ!」から入るくらいシンプルです。2ヶ月どころか2秒で十分に戦術を浸透させることができるくらい、シンプルな言語化を果たした戦術を武田は備えています。時間不足等々の難癖は通用しません。

内容的にも、この戦術「気持ち」を完全論破するのは無理でしょう。せいぜい「もっといい戦術がある」と提示するくらいが関の山。その場合は、武田に向けられた矛先を選手のほうに向けながら「で、その戦術をできる選手はいるの?」と返せばOK。もちろん武田の戦術は全選手ができるくらいシンプルなので、オウム返しは通用しません。あとは「日本にはメッシもロナウドもいない…(※コーヒーを飲みながら)」などと会話外のつぶやきを大声で言っていれば、絶対に論破されることはありません。万が一、論破されそうになるくらい魅力的なプランが提示されたら、「キミが監督だ!」と言いながら抱きつけば話は終わります。

武田の戦術が「気持ち」である以上、選手たちも同意するほかありません。造反、空中分解、あり得ない。少なくとも、今すでに悪いチームがもっと悪くなることはないでしょう。何か言いたいことがあったら武田に言えばいい。武田はそれを笑顔で受け止め、「ヨシそれで!」と言うはずです。選手Aと選手Bが全然別のことを言ってきて、両方を承認しちゃったりするかもしれませんが、それは「現監督もそれをまとめられていなかった」という意味なのですから、武田によって悪くなる部分ではないのです。

そしてファンにとってもいいことばかり。中途半端にまっとうな監督がきちゃったりすると、戦術パズル愛好家が「監督の世界基準の戦術を実行できない日本サッカーがクソ」という説教をずっとするじゃないですか。そうなのかもしれないが、そんなこと言われたって困るじゃないですか。そんなヒマがあったら「ちょっと手を入れればよくなる解決策」を提示するとか、簡単に突けるライバルの弱点分析でもすればいいものを、ずっと高所大所からの御高説がつづく。クソだろうがゴミだろうが、コッチが応援するものは「それひとつ」しかないのに。すぐにどうにもならないものなら、楽しい気分で100年遊びたい。100年遊んでいるうちに多少はマシになるでしょうし。

その点、武田であればそんな分析はすべて空振りになります。武田には意図だの狙いだのはないからです。身長だけ見て、空中戦のためにGK登録の選手をふたり入れちゃったりするくらいはあるかもしれませんが、「人数と枚数」以外は武田は基本的に気にしていないでしょう。他国分析と対策に日本の知見を集中していきたいもの。他国の戦術家が日本を分析している間に、日本の戦術家も日本を分析しているというのはもったいないですからね。

目を閉じればまぶたに浮かぶ光景。

JFAハウスに新調したイタリア製スーツで現れた青年監督は、開口一番「決勝はイタリアとやりたいよね」と夢いっぱいのビジョンを語ります。「最後は気持ち」から始まる理想のチーム作りにおいては、複数回のラモスという単語が登場し、取材で訪れていたNEWS ZEROの北澤キャスターが公私混同の涙を見せる一幕も。その北澤キャスターを指差して、「ここでサプライズ発表します!新コーチ、北澤豪!」と声をあげる武田。ヴェールディ!ヴェールディ!と北澤キャスターの声が会見場を一層盛り立てます。

ヘッドコーチ、ラモス瑠偉(※ビーチサッカー日本代表監督兼任)。コーチ、北澤豪(※クラブワールドカップキャスター兼任)。GKコーチ、川島永嗣(※選手兼任)。フィジカルコーチ、ナシ(※あ、今はそんなのあるんだ的な反応)。コンディショニングコーチ、ナシ(※ん?フィジカルコーチと何が違うの?という反応)。コーチングスタッフの名前を自ら読み上げる武田に対して、記者たちからも通訳が必要ないことでの速報性が増したという好意的な反応があがります。

残り3ヶ月という期間でのスクランブル就任にもかかわらず、武田の目標はもちろん優勝。「ズバリ、優勝です」の力強い宣言はスポーツニュース、スポーツ誌を一斉ににぎわせ、渋谷スクランブル交差点では早くもたくさんの若者が横断歩道を渡り始めたという報道も。それらの映像は海を渡り、セネガル、ポーランド、コロンビアでも大きく報じられます。武田を「日本のマラドーナ」と評したことで知られるパラグアイの伝説的GK・チラベルト氏は、「まったく覚えていないが、彼は素晴らしい仕事をするだろう」というコメントで武田就任を祝います。

戦術が定まらない、メンバーが固定されない、などの国内の不安を一蹴するように武田は就任即メンバー発表というスピード感あふれる動き。GK川島、DFラインには長友、槙野、吉田、内田という申し分ないメンバーを並べると、中盤からは攻撃サッカーを体現するゴージャスな顔ぶれをズラリ。ボランチには何と本田△と柴崎を並べる異色の組み合わせで多彩な攻撃の演出を期待し、前線には乾、香川、久保と決定力の高い面々を揃えます。そして、注目のFWには大迫と新戦力・中井卓大(※武田的にはレアル・マドリードの認識)を縦の関係で使うというアイディアも。組織的な動きで常に1人が余るような攻めをしていきたいと意気込みます。

すべてのメンバーを発表するのは週末のJリーグを一回見てからということで全容は明かされてはいませんが、日本を揺るがすサプライズが一足早く届きます。「GKは3人もいらない」「僕のデータでは日本代表が1試合に3人のGKを使ったことはない」「その枠は精神的支柱でもあり、ジョーカーでもある選手に使いたい」「やっぱり必要な人がいるよね」「カズ、キングカズ」と日本サッカーの忘れ物を拾いにいくことを宣言。オールドファンから熱烈な支持をとりつけ、「もう負けてもいい」がツイッターでトレンド入りするという社会現象も(※ほかに「全敗確定」「即刻解任」「出場辞退」などもトレンド入り)。

JFAハウスを取り囲む5万人のサポーターは、色とりどり。赤、青、黒、ピンク、黄、オレンジ、緑…あらゆる色が揃って、武田に熱烈な声を送ります。「ありがとう!」「必ず優勝してくるよ!」「六本木でパレードをしような!」と手を振って応える武田監督。武田が取得できないようにあらかじめ武田JAPANの商標をおさえるサポーターなども登場し、その過熱ぶりは尋常ではありません。武田のクルマを追いかけるサポーターの列は長く、まるでパレードのよう。紙吹雪のように飛び交う石は、想いをロシアへと運びます。

戦え、日本。勝て、日本。

サポーターの終わらない旅が、始まった。

この日は、日本がひとつになった日として、のちに「ロシアの大間違い」と呼ばれる歓喜の物語の出発点となるのでした…!

↓先生方!「代案は武田」をプレゼントしますので、もういっちょ解任論をお願いします!


「武田のほうがまだマシ」と記事中に5回くらい入れておくと、効果的です!

「あぁ、もうホントに誰でもいいんだな」ってのがすごく伝わりますから!


「解任論」は解任を説いているだけで、代案はオマケでいいのです!