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13:10
よろしい、挑戦を認めよう!

↓まずは今日の話が何なのか、動画を見てお考えください!



【選択肢】
(1)降格一直線の風間グランパスに武田をオススメ
(2)サンウルブズ堀江のヒゲをチャリティオークション出品のご提案
(3)日大アメフト部の謝罪文をねちっこく書き直し
(4)稀勢の里に永世横綱を授与し「10年休め」の勧告



ハイ、正解は「王者・南雄太さんに挑戦する新たなオウンゴールが登場するも、案の定敗れる」の話です。長年お読みいただいている方にはすっかりおなじみでしょうが、最近は僕のなかで王者が神格化されてしまっており、もはや挑戦者すら現れない状況でした。しかし、それでは王者の威厳というのも維持されない……ということでの調整試合といった趣の話です。ツイッターで「コレを挑戦させてください」と連絡をくださったとあるサッカー好き読者さん、王者への熱いご期待ありがとうございます!

ということはつまり、先ほどのゴール映像は実はオウンゴールということです。一見すると「試合終了間際にすんごい同点ゴールが決まった」風の映像ですので、一瞬「グランパスに武田とこの外人を入れろって話だろ!」「誰だよ風間をハリルホジッチの後釜に推してたバカは」「本田△と吉田がベンゲルが帰ってきても名古屋はもうダメだろう…」などと不正解をしてしまう人がいても仕方ないと思います。気に病まないでください。

↓しかし、一部には「歴代ワースト級」との声もあるがはたしてそうだろうか?

はたしてそうかな!?

歴代ワーストオウンゴールを自認するなら、南雄太を倒してから言ってもらおうか!


一応、毎度の復習で恐縮ですが、長年に渡る王者信奉の結果、僕はオウンゴールに「四余」という評価基準を持つにいたりました。最後に復習したのが1年以上前ということでもありますので、改めて定義について確認していきます。ちなみに1年前に確認したときの挑戦者もオランダリーグ出身で、今回もオランダリーグからの挑戦ということで、オランダリーグはオウンゴールの宝庫という見解も生まれつつあります。ぜひいつか王者にもオランダに挑戦してもらいたいものです(見せつけるという意味で)。

さて「四余」の件ですが、これは「余が、余裕をもって、余計なことをし、余韻を残す」という概念です。自分で決めたオウンゴールであり、十分にそれを回避する余裕がありながら、何故か余計なことをしてしまい、その悔恨の念ができるだけ長くつづくようなオウンゴールこそ至高である…そういった話です。

その観点から今回の挑戦者を見ていきます。

今回の挑戦者はオランダ・エールディビジはスパルタ・ロッテルダムに所属するスピアリングスさん。この試合は1部・2部の昇格降格プレーオフの一戦となっており、1部残留を目指すスパルタ・ロッテルダムが昇格を目指す2部ドルトレヒトの本拠地に乗り込んだというシチュエーション。スパルタ・ロッテルダムは試合開始10分で先制点を挙げると、試合終了寸前までリードを保って試合を進めていました。そんななかで迎えた89分に今回のオウンゴールは生まれました。

まず「余が」という点では間違いなくスピアリングスさんが決めています。レーザービームを打ち込んだあとの土下座ポーズは、まさに「俺だ…」という内省があればこその動き。あまりに美しい軌道のゴールすぎて、「やった…俺はチームを救った…オーマイガッ!」という神への感謝みたいに見えるのは若干の難点ですが、深い悔恨と反省は最低限のオウンゴール感を満たすものです。

つづいて「余裕」の有無についてですが、これも及第点以上はあるでしょう。ペナルティエリアよりもハーフラインのほうが近いくらいのエリアでの攻防ですから、まだ誰も「失点するかも?」という危機感は抱いていないでしょう。よしんばスピアリングスさんが、ボーッと突っ立っていたとしてもすぐに失点につながることはなかったくらいの安全さ。余裕も十分。

そして、「余計」な動きだったかどうかですが、プレー自体はまぁ足は出すんだろうなというものであり、蹴ったこと自体は責められません。しかし、試合後に本人が語った内容によると「直前のデュエルでイラッときてしまい、相手選手にぶつけるつもりで蹴った」ということが明かされています。「え!?お前クソやん!」「正当な暴行を狙った罪」「これが天罰というヤツか」とTOKIOもニッコリの一罰百戒感。「ボールを相手にぶつけちゃダメ」というウエメセの説教気分も含めて、なかなかイイ味を出しています。

最後に「余韻」ですが、これもなかなかイイ味が出ています。叩き込んだゴールが逆サイドなら「今週のベストゴール」にピックアップされたであろう美しい軌道と、まだネットに突き刺さる前に「おやー?」と見送っていく味方選手たちの棒立ち、そして跳んではみたもののどうするこもできなかったGK。手を出していない…というか引っ込めたように見える動きが、「これはバックパス扱いなのかな?」という逡巡の結果だったと解釈すると、「悲劇の訪れがわかっているのにどうすることもできない」という人間の愚かさが滲みます。

ただ、難点もいくつか。

まずこの試合のスパルタ・ロッテルダムの先制点が、ほかならぬスピアリングスさんのアシストによるものだったということ。オウンゴールを犯したとはいえ、ナイスアシストといってこいすれば0.5点分くらいの失着感に抑えられてしまいます。また、この試合自体が「最終的にもう1点追加してスパルタ・ロッテルダムが勝った」というところも惜しい。プレー単体としてはイイ味だったものが、試合が終わってしまうと「いろいろあったけど勝ってよかった」の「いろいろ」に収まってしまっています。

さらにこの入れ替えプレーオフという舞台設定も微妙。オランダリーグでは総勢10チーム参加で1部に入る2チームを決めるプレーオフを実施するのですが、この試合は8チーム⇒4チームに絞り込む段階の第1戦に過ぎません。ここでどれだけやらかしたとしても、日本時間13日深夜に行なわれる第2戦で挽回するチャンスがありますし、よしんばそこで勝ったとしても4チーム⇒2チームへと絞り込む決着戦で負けてしまえば同じこと。どこをどうやってもこのオウンゴールは「途中経過」に過ぎない。その意味では、心ないインターネットで永久に責められつづけるような一撃とは、少し違うのかなというところです。

↓同じ位置からGKが自軍ゴールに蹴り込んでいたらもうちょっと評価も上がるかもしれないが、王者を超えるのはちょっと難しい!


監督が露骨にキレてるところとかも、コッチのほうがイイ味出てる!

チームメイトが一切慰めに行かないところも、王者のほうがはるかに余韻が深い!


↓より細かい部分でも、明らかに王者のほうが上!

●第1R 試合の格
・王者南:Jリーグ公式戦
・挑戦者:入れ替え戦の第1戦(アウェー)
⇒記録に残るのは王者の試合、10-9で王者

●第2R 選手の格

・王者南:日本代表
・挑戦者:年代別オランダ代表
⇒フル代表のGKであり、スタンドに「SGGK(スーパーグレートゴールキーパー)のバナーが躍る王者が圧倒、10-9で王者

●第3R 得点の価値
・王者南:相手の決勝点
・挑戦者:束の間の同点弾
⇒味方の奮闘により、オウンゴールの痛みを消し去る再勝ち越しで勝利してしまった挑戦者、到底王者には及ばず10-9で王者

●第4R 得点前状況(余裕の有無)
・王者南:手でボールを保持し、誰も詰めてきてない完全安全状態
・挑戦者:中盤での揉み合い
⇒「攻められてる」「攻められてない」の観点から誰も何にも攻めてきていない王者のほうが当然安全、10-9で王者

●第5R 得点手法(余計なこと感)
・王者南:投げても投げなくてもいいときに手で後ろに投げ入れた
・挑戦者:直前にボールを奪われてムカついたので、相手にぶつけてやろうと思ってチカラ一杯蹴ったら、自分のゴールに入った
⇒王者は純粋なミスだが、挑戦者は「悪意」が自分に罰となって戻ってきている。クソ発想はさすがに余計すぎ、9-10で挑戦者

●第6R 実施(プレーの質)
・王者南:ほぼ反転するトルネード投法
・挑戦者:スーパーミドル
⇒甲乙つけがたいというか、乙甲つけがたいというか、どっちもどっちの10-10

●第7R 余韻(確定するまでの時間)
・王者南:約2.35秒
・挑戦者:約2.21秒
⇒わずかに王者のプレーのほうが投球がクソ遅かったため優位、10-9で王者

●第8R 絶望感

・王者南:途中で追うのを止めて目を逸らす
・挑戦者:実は蹴ったあと交錯して倒れておりよくわかっていない
⇒「あー、やっちゃったー」と思っている王者のほうが高品質、10-9で王者

●第9R 悔しさの発露
・王者南:地面を蹴る
・挑戦者:寝そべりから土下座のコンボ
⇒「何でお前が投げたのにお前がイラッとしてんだよ」と10年越しくらいでイラッとしたので、10-9で王者

●第10R 相手からの嘲笑

・王者南:後ろのほうで森崎浩司が爆笑しながらバンザイ
・挑戦者:逆転を目指しているのでそれどころではない
⇒よくあの状況でバンザイまでできた、森崎浩司の試合を俯瞰で見るチカラに脱帽、10-9で王者

●第11R 味方の態度
・王者南:事態を察して小ジャンプで「え!?」
・挑戦者:頭を撫でて慰めてしまう
⇒やらかし内容としては一発蹴るぐらいでいいところなのに慰めてしまう味方が足を引っ張ったので、10-9で王者

●第12R 影響力
・王者南:10年くらいネット上でオウンゴールの王者扱いをされる
・挑戦者:この程度で「歴代ワースト級」などと過剰な評価
⇒挑戦者の「お前は何を言っているんだ感」により、10-9で王者



まぁ総じて言えば「相手にブツけてやろうと思った」というクソ発想だけの挑戦者でした!

あと、僕も今さら気づいたんですが、王者のケースではナレーションの「エース・チアゴを出場停止で欠く苦しい広島」というのも、王者の評価をあげるナイスポイントで、またまた王者の評価は上がっています!


↓見習おう王者を!この誠実な人柄があってこその美しいオウンゴール!
<南雄太オフィシャルブログSOUTH 2012年4月18日の記事:「No Title」より>

まず

俺は何と言われようが、思われようが絶対にあきらめないという事

(中略)

柏の時にはチームとして2度のJ2降格やJ1昇格、勝ち点1差で優勝を逃したり

心が擦り切れるようなプレッシャーの入れ替え戦を2年連続でやった事もありました

個人としても18歳でレギュラーをとってワールドユースで世界を相手に準優勝するなどのいい時期があったり

皆さんもご存知の通り歴史に残るようなオウンゴールをしてしまって泣きたいくらいまわりに叩かれた事もあったし

(中略)

そんなプロ生活の中で後悔している事

それは“もう自分じゃ無理だ”とか“これ以上はできない”と、あきらめたり投げてしまった事が何度かあった事

(中略)

要は自分が今までのプロ生活で何よりも大切だと感じた事は

“最後の最後まであきらめない、投げださないという事”


“やれる(できる)と信じる事”

王者:「やればできる!」
王者:「最後の最後まで諦めない!」
王者:「投げ出さないということ!」

試合は投げ出すな!ボールを投げ出せ!

人生は投げ出すな!最後まで絶対に諦めない!

それが大事 [ 大事MANブラザーズバンド ]

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感想(7件)




日大アメフト部などに見られる「相手を傷つけてやろう」という発想。今回の挑戦者はそれが天罰として戻ってきた格好ですが、翻って王者のプレーというのは誰も傷つけない素晴らしいオウンゴールです。悪いのは王者であることは間違いないのですが、そこに悪意はカケラも存在しないのです。まったくの不慮の事故で殺人を犯してしまった…みたいな、結果は重大だが過程には善意しかない、そんな美しいスポーツマンシップがあります。

それでも王者は自分を責める気持ちにさいなまれ、その後の公式戦を2試合欠場しています。相手選手と相手スタッフをぶっ飛ばした暴走モンスター・ギレルメさんでも6試合出場停止というなかで、王者は自らに2試合の責めを課した。その善意、そのスポーツマンシップ。「一番心優しいゴールがオウンゴールである」とは故ヨハン・クライフ氏の言葉ではありませんが、そういった美しさと優しさ、善意のようなものがあふれた挑戦者の登場に期待したいもの。

個人的には、ワールドカップ日本代表にガンバ大阪の藤春選手を選んでもらえれば、ワンチャンあるんじゃないかと思っています。ハリルホジッチ前監督がクソのような選手起用を何度もしたことを鑑みれば、西野監督だってひとつくらいは「何故使った?」と問われるような起用をしたっていいはず。この一連のゴタゴタの最終決着に藤春さんの一撃があれば、あるいは王者越えもあるのかな…そんな小さな可能性を感じる僕なのです。そこには愛情と信頼、感謝しかないだろうと思えばこそ……!

↓そんな美しい師弟愛を大本番で見られたら、王座交替の夢もありえる!

オイ東スポ!この記事は消しておけwww

もう引っ込みつかないんだから信じるしかないんやぞwww



西野氏選出の藤春がW杯で自軍ゴールに蹴り込む、なら王者にも勝てる!