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12:00
熱中症について勉強してきました!

年ごと暑さを増す東京。2年後に迫った東京五輪・パラリンピックに向けての懸念というのも、暑さとともに高まっています。僕も先日詳しい分析と検討の結果、「何となく大丈夫だろう!」と結論づけましたが、そこには大きな穴がありました。その「大丈夫」はあくまでも「選手は大丈夫だろう」という選手ファーストの話であり、観客のことはしっかりと対応ができていませんでした。対策が「倒れる前に帰れ!」というものでは、我ながら不十分と言わざるを得ません。

そもそも熱中症とは何なのでしょうか。SNSなどを見ると「脳がゆでたまごに…」という記載がバズっていたりもしますが、実は脳は40度程度ではゆでたまごにはならないそうです。キン肉も40度程度ではゆでたまごにならないそうです。たんぱく質が簡単にゆでたまごにはなったりしないことは、少々熱い風呂に入っても平気であることが物語っています。火事場でもクソ力は出ますしね。

そこで各製薬会社や厚労省などがお知らせしている「熱中症の原因と対策」ページを見ますと、大体内容は共通しています。まず、熱中症とは「環境(暑い)」と「からだの状態(激しく動いた/暑さに慣れていない/疲れ等)」が重なって、上昇した体温を体外に放出できなくなったときに、身体にこもった熱がさまざまな不調を引き起こすものであるということです。

まず、体温が上昇すると、血液を身体の表面(皮膚の下)に大量に送り込んで、体外へと熱を放出するメカニズムが人間には備わっているそうですが、これをやり過ぎると本来行き渡るべき場所…たとえば脳への血液が足りなくなります。脳に十分な血液が送られないと酸欠状態となり、めまいや立ちくらみ、あるいは失神を起こしてしまう。これが熱中症のなかの「熱失神」という症状であるのだとか。

それとは別のメカニズムで、体温が上昇すると汗をたくさんかいて熱を逃がすわけですが、体内の水分を汗で失うと脱水状態になることで生まれる熱中症もあるといいます。脱水状態がつづくと、さまざまな体調不良が発生し、さらに汗で体内の塩分が失われたことで筋肉の収縮が調整できなくなり、けいれんを起こしてしまうとのこと。これらの症状を「熱疲労」「熱けいれん」と言うのだそうです。

これらの症状が重篤化すると脳内の温度が上昇して中枢神経に異常が起こり、「熱射病」と呼ばれる危険な状態となるのだそうです。脳がゆでたまごになっているわけではなく、脳の温度が上昇することで、全部がおかしくなってしまうのであると。

なるほど、一口に熱中症と言ってもメカニズムはひとつではなく、それぞれの対策をしていかないと改善はしないのですね。よく言われる「日陰で休む」「スポーツドリンクで水分を補給する」というのは、その両方のメカニズムに対して効果を発揮する方法であるわけです。また「塩アメを舐める」などというのも、体内の塩分を補給して熱けいれんを防ぐという、熱中症のメカニズムを踏まえての対策なわけです。僕などは「アメを舐める」という部分だけ受け取って、「アメを舐める⇒ツバが出る⇒ノドが潤う」というボクサーのガムみたいなものを想像していましたが、塩アメじゃないと意味がないんですね。

↓単に冷やせばいい、水を飲めばいい、というものではないそうです!

涼しいところでポカリ飲みながらゴロゴロするといいわけですね!

逆に水だけ飲みすぎると、おしっこが出てさらに塩分が失われて危ないんですね!

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まぁ、日陰でポカリ飲みながらゴロゴロするにはずっと室内にいるしかありませんので、どうしても屋外競技の観戦や場外での入場待機などにおいては熱中症の危険が伴います。大前提として、しっかり寝て体調を整え、普段から継続した運動などで身体を慣らしていくことは大切ですが、それでも「グッズ購入待機列4時間待ち」などの状況となれば危険であることは変わりません。その状態になった観衆に対して何ができるのか、そこを考えていかなくては。もちろん「雨が降る」「都内全域にミスト噴霧」「都内全域をアーケード化」といったチカラ技にも期待はしたいですが、それを実現できないときに何ができるのかが大事です。

メカニズムから考えると、熱中症対策を完璧に実施しているのがマラソンです。マラソンでは競技中に汗だくで高熱になりますが、定期的にスペシャルドリンクで水分と塩分を補給し、定期的に全身に水をぶちまけて体温を下げています。必ずしも全員が帽子をかぶっているわけではないけれど、水はほぼほぼ全員がぶちまけています。それを怠ると、フラついたら痙攣したりしてしまうのですね。

↓ということは、やはり打ち水なのでは…?

こ、これだ!

さすが小池都知事、クールビズの専門家!


「打ち水」というと地面に水をまいて埃をおさえる…じゃなくて気化熱で周辺の温度を下げるものだと思われていますが、そんなまどろっこしいことをしている場合ではありません。熱中症のメカニズムとマラソンでの対策実例を考えたとき、一番有効なのは「打ちポカリ」でしょう。野球場の売り子みたいにタルに10リットルくらいのポカリを背負った美女が、定期的に客にポカリをウォーターガンでぶちまける。全身を気化熱で冷やしつつ、経口補水で失われた水分・塩分を補給するのです。

「えー、じゃあポカリ配ってくれよ…」

バカモーン!メカニズムを把握すれば、ポカリを配ったり、家からポカリを持ってきてもそれだけでは不足であることは明白です。ポカリを飲めば「熱けいれん」には効果があるかもしれませんが、「熱失神」対策にはなっていません。全身にポカリを浴びることも必要なのです。配られたポカリを浴びるバカはひとりもいないだろうことを考えると、配るのではなく浴びせることが必要なのです。

↓「みなさーん、ポカリよ!そーれ!」

ビチャー!

ビチャビチャー!!

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いかんいかん、大事なことを忘れていました。五輪・パラリンピックのスポンサー関係への配慮を忘れていました。東京五輪のワールドワイドパートナー第1席を占め、ノンアルコール飲料についてのパートナーシップを結んでいるのはコカ・コーラさんでした。「打ちポカリ」では現実的な対策になりません。ぶちまけるほど大量のポカリを提供してもらうことも、実際に「ポカリぶちまけますね」と案内することも五輪の現場ではできないのです。

↓「みなさーん、改めましてアクエリよ!そーれ!」

打ちアクエリアス!

これでいきましょう!


ファイナルアルティメット熱中症対策としての「打ちアクエリ」を、あとはどれだけ効率化していけるかがカギです。「都内全域にアクエリをぶちまける」のでは、都内全域にミストをまくのと手間は大して変わりませんし、水道がないぶんコストは余計にかかるでしょう。「粉アクエリミストではどうか?」などと議論している余地はありません。ノズルに詰まりそうですし、それなら都内全域にミストのほうがよっぽどオシャレでありレガシーです。「東京五輪のおかげでこの通りにはミストがついたんじゃよ」は10年後にも感謝されるでしょうが、「東京五輪のせいで何故か街中にアクエリが噴霧されるようになったのじゃ」は、大会後すぐにムカつく原因になりそうですからね。

的確に危険な状態の人を見極め、集中してアクエリをぶちまけていくこと。たとえばAI(※よくわかんないけどスゴそう)、あるいはIT(※何でもできそうなドラえもん感)、もしくはビッグデータ(※全知全能感)などを活用していく。それができたなら、これまでにない安全や安心が生まれるのではないでしょうか。

↓眠気を感じている社員を自動検知して、冷風を浴びせる新システムなども活用できるのではないか?

観客席をカメラで撮影!

暑さを感じている人を感知!

熱中症対策が不十分と見なされたら……


↓「アナタ暑そうね!アクエリよ!そーれ!」

誰かがすっ飛んできて客にアクエリをぶちまける!

罰ゲームじゃなくて熱中症対策です!



東京五輪・パラリンピックは苦行ではありません。2020年に向かって頑張るための目標であり、新しい未来の形をスタートさせるキッカケです。今まさに「暑いなー」という課題がありますが、それを解決できたなら素晴らしいレガシーとなって未来が明るくなるのです。キツいからダメだ、キツいから止めよう、ではなくキツいことを解決するんだという意識こそが大事です。今まで何となく放置していたものに目を向け、抜本的に解決へと踏み出していくことが。

バリアフリー化であるとか、国際化であるとか、「何となくやらないといけないとは思っているんだけど、いざとなると面倒だし、踏ん切りがつかない」という課題を、2020年に向けて追い込まれ、解決していく。そこに五輪・パラリンピックの意義のひとつがあり、レガシーがあると僕は思います。森組織委員長が語る「猛暑こそが東京五輪成功のカギ」という言葉もまさに、そういうことです。暑いこと自体が歓迎なのではなく、この課題に真剣に取り組み、解決していくチャンスなのである、そのチャンスを活かせばレガシーが残るのである、そういう話です。



夏が暑いことは東京五輪・パラリンピックがあろうがなかろうが変わりません。東京大会を止めても、暑い夏は残るのです。熱中症がなくなるわけでもありません。ならば、解決するために頑張ったほうが意義があるでしょう。僕が提唱する「打ちアクエリ」でもいいですし、あるいは「熱中症の知識を広め、メカニズムに基づいた正しい対処法を周知していく(※セルフ打ちアクエリ)」でもいいです。この大会を機会に明るい未来を作る、そのチャンスを手にしているのですから、活かさない手はありません。通学路でぶちまけるアクエリ、オフィスでぶちまけるアクエリ、アクエリをぶちまけていく日本をともに作りましょう!

↓打ち水よりも絶対に熱中症に効果がある「打ちアクエリ」をお願いします!


小池都知事ならできる!

普通の人では実行できないことでもできる!

あ、そーれ!


美女がぶちまけるしょっぱい液体を、聖水としてありがたがる夏がくる!