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10:30
俺たちは絶対に甲子園で野球をやる!

夏の甲子園開幕にあたり、猛暑お見舞い申し上げます。エアコンが効いた家のなかでポカリを飲みながらゴロゴロする身としては、そんな休日に若く麗しい青少年が泥と汗にまみれて青春野球を謳歌する光景は、最高の喜びです。失われた青春(※友だちがいないので夏休みはずっと家でゴロゴロしていた)を取り戻せそうな気さえします。頑張れ高校球児!

しかし、世間には同じようにエアコンが効いた家のなかでゴロゴロしながら、「こんな環境で野球をさせるなどけしからん!」とスマホで打ち込んでくる連中がたくさんいます。おのれ、高校野球が始まる前後に阪神がそこで野球をしているときには取り立てて「阪神解散」などと言わないくせに、自分にとってどうでもいい話のときだけ出張ってきおって。こうなったら僕もBBQを全国的に禁止する運動(※炎天下で肉焼くとか正気の沙汰ではない/川でおぼれるヤツ多発で危険/友だちがいないのでどうでもいい)などを展開するしかないですね。

いやまぁ、僕も別に高校球児をいじめたいわけではありません。「いっそ埼玉西武ライオンズみたいに落し蓋をつけて蒸し焼きにしよう」などと言う話でもありません。安全で、満足できる環境で野球をやらせてあげたいという気持ちにおいては同じです。ただ、京セラドームじゃなく甲子園でやりたいんだという気持ちがあるのなら、なるべく甲子園でやらせてあげたいと思うだけのこと。結局、甲子園だけドームでやったところで、全国すべての地方大会がドームでできるわけもないのですから、じゃあ甲子園でできることにしないと、そもそも大会自体ができないだろうとも思いますし。

もちろん解決方法はあります。

全員納得の腹案を僕は持っています。トラストミー。

そもそも、こんなクソ暑いなかでは、野球も応援も仕事も通学もおよそ社会生活というのは無理なのです。医療や警察・消防、物流、インフラなど休むワケにはいかない作業もありますが、休んでも差し支えない作業もたくさんあるでしょう。休めるものはなるべく休めば、それだけ避けられない手間も減るのです。具体的には「7月・8月の完全休養」です。この期間を丸ごと休養にあてます。学校などは全部活動停止です。この期間はクソ暑いので命の危険がありますので、そもそも何もしてはいけない期間とします。これは本来の意味での「夏休み」です。

そして、9月から10月上旬を夏休みとします。こちらは現状の意味の夏休み…つまり、正規のカリキュラムを停止して課外活動や個人活動に打ち込むための時間です。ここで高校球児は地方予選から甲子園までを戦います。10月上旬ともなれば猛暑も和らぐでしょう。野球部以外にとっても過ごしやすい環境で屋外活動ができてウィンウィン。エアコンが効いた部室で活動する将棋部などは「7月と8月も部活をさせろ」と言い出すかもしれませんが、そんな声は将棋盤でひっぱたいて黙らせればOK。とにかく7月・8月は完全休養、これこそが本当に命に配慮した唯一の対策です。高校野球だけ止めればいいわけではないのです。

それは無理だと言うのなら、できる範囲でできることをするしかないじゃないですか。自分にとってどうでもいいものだけをあげつらうのではなく、みんなで実践できる共通の対策を考えてこそ意味があります。たとえば僕が提唱する「打ちポカリ(※噴霧機で定期的にポカリを撒いて、水分補給と気温低下を同時に実現する方策)」など、建設的な意見を出していってほしいもの。打ちポカリ案すら出さずに、家ゴロポカリスマホしている連中の話など聞いていたら、本当の問題は解決しませんからね!

ということで、本日めでたく開幕を迎えた夏の高校野球で実践された「俺たちは絶対に甲子園で野球をやる」ための建設的対策をチェックし、大いにほかの活動でも学んでいきましょう。


◆「死んじゃったときに備えて保険をかける」が抜けているな!

8月5日、兵庫県神戸市の天気予報では最高気温は36度との予報。「体温よりはやや低めだから大丈夫だろう」と関係者が胸をなでおろし、テレビの中継局はハンカチ王子の映像で「汗を拭きましょう」アピールを展開するような気候です。客席には帽子をかぶったりかぶらなかったりする自衛意識の低い客が集い、ウチワなどの原始的な対策で観戦しています。非常に危険です!(※テレンス・リーの口調で)

しかし、高野連ほか関係者は手をこまねいているわけではありません。「女子はグラウンドに入れるな(※開会式のプラカード持ちは何故か入場してもOK)」的な生物学的な対策を展開するのと同時に、全員に通じる猛暑対策というものを考えられるかぎり投入してきたのです。「屋根を乗せる」とかの実現性の低いものではなく、ほかの団体・イベントでも頑張ればできる範囲の対策を…!

↓これが日本高野連が考えて考えて展開してきた、球児と応援団を守るための猛暑対策だ!

●1日あたり14〜18人理学療法士が対応。観客席前列に座り選手の様子をチェック

●背番号入りのカップにスポーツドリンクと氷囊(ひょうのう)を用意

●体温計や血圧計の備え

●大会前に選手にアンケートをとり、選手の既往症などを把握

●疲労回復を促すクーリングダウンを理学療法士が指導

●大会本部の判断で、試合中にも給水や休憩の時間をとる

●選手を始め、吹奏楽、合唱、プラカードを持つ生徒らにもペットボトルを配布し、式中の飲料を勧める

●来場した観衆に「熱中症注意」「こまめに水分補給をしましょう」アナウンスの実施

●一、三塁側アルプススタンドに、霧状の水を噴出する散水機を3台ずつ用意。応援団責任者の管理のもと、3回、5回、7回は必須として、試合中に定期的にまく

●大型扇風機を各入場門、通路等に11台設置

●アルプス席の各入場門にミスト扇風機を計5台設置

●外周売店を4カ所から6カ所に増設。飲料、ミストスプレー、首冷却グッズ、塩分補給タブレットなどを販売

●「かちわり氷」の準備を万全にする

●外周売店付近にミスト扇風機4台設置

●場内の各エリア通路にはファンコイル(冷風機)を約50台設置(※球場リニューアル時に設置済み)

●開会式途中に給水タイムを設ける

●【学校側の自主対策例】試合直前に凍らせたペットボトルを1人2本配布

●【学校側の自主対策例】食事や睡眠を取らせて体調管理を徹底


あとは、とっとと負けちゃうとかも自主対策としては有効ですかね!

負ければすぐに家ゴロポカリスマホですからね!

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そして始まった開会式。アルプススタンドでは薄っすらと湿気に濡れた女子高生が集い、100回記念の「100」のボードを掲げたゲートから球児たちが入場してきました。半袖・帽子の熱中症対策スタイルを全員が着用する(※アンダーシャツは長袖だけど)など備えは万全。スタンドでは「我らがいる環境は全員がいても大丈夫な環境」と保証するかのように、皇太子殿下・雅子妃殿下のご臨席も賜りました。

前年度優勝(※去年大丈夫だったの意)の花咲徳栄高校を先頭に、暑さには強い沖縄興南高校、暑さには強い鹿児島実業高校、暑さに強い宮崎・日南学園などが順に入場してきます。このあたりは「最初のほうは絶対に大丈夫な面々を送り込む」「東北・北海道勢をイケる気にさせる」「暑いところに強い連中を長く炎天下で立たせる」という対策を徹底しています。

拳を前に突き出す甲子園スタイルの行進は、「意識が朦朧としてきて『このスタイルで入場しろよ』と言われたことを忘れてしまう選手」を発見するのにも非常に効果的。選手たちも「イッチニーイッチニー」など声をあげて「僕はまだ意識がハッキリしています」をアピールすることを忘れません。即身仏作りで鐘を鳴らす感じの的確なコミュニケーションには、入場を見守る理学療法士も手応え満点といったところでしょうか。

テンポのいい入場のもと、約20分で全出場校が炎天下に集合。NHKの実況も「我々は2時間前からいます」「お客さんもこの段階でこんなにいます」というアピールで、「入場20分、開会式30分くらいなら炎天下で立っていても大丈夫でしょうなぁ」というナイスアシスト。一斉前進の段では、ひとりの球児も遅れることなく移動し、「ヨシ、大丈夫!」と喝采があがります。「本気の夏、100回目。」という挑発キャッチコピーには、夏も本気を出さざるを得ません!

↓一斉前進を終えると、隠し持っていたペットボトルで球児たちは水分補給です!
持ち込んでいいのは水だぞ!塩分はない水だぞ!

コーラとかポカリとか好きなものを持ち込んでいいわけではないからな!

あと、絶対にメーカーが映らないように、ビニールは剥いておくからな!

好きなタイミングで飲んでいいわけでもないから、勝手に飲むなよ!

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国歌演奏の際に全員脱帽させたのは、暑さ対策以上に大切な何かの存在をうっすらと感じさせる手落ち感ではありましたが、まぁ2分とかの話ですから問題はないでしょう。そこで2分脱帽することの是非を問うくらいなら、大会会長様による「旧満州…」から始まる100回の歴史を振り返る遠大なお話を短くすることのほうが、よほど実効性があるというもの。大阪桐蔭などは、ありがたいお話の際に自主的に脱帽するなど、熱中症ラインのギリを探っている感もありますしね。

文部科学大臣様による「熱中症に気をつけましょう」という長くてありがたいお話。大会審判長様による「Go for it!」で締める長くてありがたいお話。皇太子殿下が挨拶したんだから、ほかは全員「おはようございます。以下同文」もしくは「私の話は大会公式サイトで検索!」などでいいんじゃないかという気もしますが、まぁ各5分程度ならしゃべらせてあげてもいいでしょう。例年なら10分くらいやるところを、今年は大会会長以外は5分くらいでおさめてきましたしね。大丈夫大丈夫、トータル1時間炎天下で立ってて死ぬくらいなら、サラリーマンは全員通勤中に死亡ですからね!

↓そして選手代表による宣誓が手短かに行なわれました!


立派です!

見事な宣誓でした!

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選手全員を代表して元気な挨拶が行なわれ式典も一区切り。栄冠は君に輝くのメロディーのもと、雲がひとつもわかない環境での開会式は無事に終了しました。映っている範囲で倒れる選手・応援団はひとりもなく、みな青春いっぱい元気いっぱい。これから文字通りの熱戦が始まりますが、この調子で元気に大会を過ごしていってほしいもの。

そして、どうにもこうにもダメだなと感じたときは、全部をすっとばして必要なことをしてもらいたいもの。そこは自分でしっかりとルールを決めていくことも大切です。世の中には「自分以外の他人は機械」とでも思っているかのようなクソも数多く存在します。自分の身を守るためにも、他人ではなく自分で決めていくことが重要。ここは折れてもいいが、ここは絶対に無理だという区切り、そのひとつが「自分の身は大丈夫かな?」というラインです。みんながそれを徹底すれば、世の中のブラックも後退していきます。絶対に大丈夫と思える範囲で頑張りましょう!


開会式後の第1試合は3時間炎天下だけど、連続じゃないし大丈夫でしょう!