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12:00
絶対に負けられない試合はここではない!

僕は若干の憤りとともに手応えを感じていました。日本で行なわれているソフトボール世界選手権。日本は宿敵アメリカと準決勝を戦い、延長の末に敗れました。今大会通じて言えることですが、ビデオ判定とかチャレンジとかリクエストとかの類のものが至急欲しくなるような悔しい負けでした。ここは日本のはずなのに手心というものはないのか。ハッキリ言って終身漢・山根明がソフトボール協会の会長であったなら、バット片手に「イエスオワノー?」と審判たちに凄み、判定を覆させているところです。



北京五輪での感動の金から8年、その後も日本とアメリカはソフト界の覇権を争ってきました。2010年と2016年はアメリカが、2012年と2014年は日本が、それぞれ世界一になるという二大政党制のような歴史。もちろん2018年、そして2020年も金を争うのはこの両チーム。「2020年勝つために一回負けておくべきか…?」というバランス感覚も思い浮かびますが、それはあくまでもオカルト。ここで叩いて2020年も叩く。母国開催の大会ですから当然連勝で行きたいところ。

すでに3位以上が確定した状態での準決勝。勝てば決勝進出となりますが、負ければ3位決定戦(※準決勝2)にまわります。ただし、ソフトボールの仕組みでは3位決定戦は「負けたほうが3位に決まる試合」です。そこで勝てば決勝へと勝ち進む…要するにこの試合は勝っても負けても「死なない」試合です。日本はエースであるレジェンド上野がベンチから戦況を見守り、一方アメリカはエースのアボットを先発に立ててきました。決勝には左投手を並べて日本打線の弱みを突くつもりなのか、あるいは準決勝を必勝態勢なのか。いずれにせよ、準決勝・決勝と二度戦ったうちの2試合目で勝ったほうが金、そんな関係の両者です。

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幸先のいい滑り出しを見せたのは日本。北京五輪の金メダリストでもあるレジェンド・山田恵里が巧みに流してレフト前に運ぶと、三振ふたつで二死としながらも4番・山本優がインコース低めのボールを上手くさばいて叩き、これがライトフェンスを越えて先制のツーランに!準々決勝で勝負を決めた満塁弾につづき、この日も4番のバットで日本が大きな2点を先取します。ベンチからも選手たちが飛び出し、長望未ちゃんはピョンピョン飛び跳ねながらお出迎え。ウッキウキの先制点で、決勝進出をグッと引き寄せます。

↓いきなり出た!頼れる4番の先制ツーラン!

出迎えの列の背番号1にご注目ください!

ファンです!ファンの動きです!


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日本の先発は投打二刀流での活躍を見せる藤田倭(やまと)。日本リーグでは最多勝・本塁打王・打点王という二刀合計三冠も達成するなど、2020年までには口にもう一本刀を加えてくるんじゃないかという本格二刀です。この日は「DP/投手」ではなく「投手」で先発してきました。DPは野球で言う「指名打者」のようなものですが、野球と違うのは打つ専門の「指名打者」ではなく守備につくこともできる「指名選手」であるということ。

「DPであり守備にもつく」という形で「DP」が「守備専門の投手(FP)」に代わって先発をすれば、「DPをあてがわれた守備専門の投手(FP)」は1球も投げないまま一旦試合から外れることになります。野球なら「偵察メンバーですか?」となるところですが、ソフトボールでは先発したメンバーは一度限り交代後の再出場が可能です。そのためただただ投手として先発するよりも、「DP/投手」で先発すれば仮に本人がマウンドを降りても引きつづき「DP」として打力を活かせますし、継投する投手は打席に立たなくて済むのです。

そんな感じの、まるで二刀流のために作ったかのようなルールがソフトボールにはあるのですが、この日は普通に藤田は投手として先発しまして、普通に投手としてアメリカを抑えていきます。球速は上野・アボットほどではないものの、外角低めを丹念に突く投球で、まずはしっかりと無失点で立ち上がりました。

↓「そのルールはわからんがとにかくスゴいんだな」とだけ思っていただければ大丈夫です!

大谷です!大谷翔平だと思ってください!

レジェンド山田が「イチロー」で、藤田倭が「大谷翔平」で、レジェンド上野が「上野由岐子」だと思えばイメージできます!


2回の日本の攻撃、ヒットと四球で二死一・二塁というチャンスを作ると、打席には再びレジェンド山田。伝説の安打製造機は、「狙っていたボールでないとアボットは打てないですよ」とうそぶきながら、ファウルファウルで粘って結局狙っているボールがくるまで帰らないという嫌がらせを敢行。ここでインコースにやや甘くなったボールをとらえると、キレイにセンター前へ!このチャンス逃すまいと、日本は二塁から一気に生還を狙います!

↓しかし、このクロスプレーはアウトの判定!


日本は相手捕手の走塁妨害を主張するも実らず!

ていうか、普通にセーフじゃん?という話はそもそも受け入れられず!

スローで見ると普通にセーフだけど、一切受け入れられず!



「おっ、ボブ・デービッドソンだな?」とカチンとくる日本サイド。つづくアメリカの攻撃では放送席の中畑清氏がストライクのサインを出しているのに審判にはボールと判定されるような場面も。キヨシが何を言ったからといって何の価値もないわけですが、ボブ疑念は高まっていきます。もしソフトボール協会の会長が終身奈良判定・山根明であったなら、今頃右手にバット、左手に金属バットの装備で「際どいコースは日本!」と机をバンバンしにいくところです。

その怒りをぶつけるように3回表は日本の打線が燃えます。連打で無死二・三塁とすると、打席には4番・山本。このピンチにアメリカはエース・アボットを一旦下げ、小刻みな継投を仕掛けてきます。ここで日本は内野ゴロの間に1点と追加して、リードを3点に広げる格好に。さっきのクロスプレーが普通にセーフなら4点差だったところですが、とりあえず3点差にしました。

しかし、アメリカも簡単な相手ではありません。3回裏には藤田のボールが高めに浮いたところをとらえ、ソロホームランのあとヒット・四球・バント・四球で一死満塁に。迎えた4番アリオトはセカンドへの内野ゴロとなりますが、ホームへの返球が乱れて走者の生還を許してしまいます。これで1点差。さらに放送席が審判批判を始めた5回表には、またも下位打線に一発を許し同点に。

↓今大会日本が3点取られたのは初めて!試合は再びふりだしに!

ここからが本番というか、今までが肩慣らしというか!

盛り上がってまいりました!


その後、双方ともチャンスは作るものの勝ち越しはできず試合は延長戦に。ソフトボールでは延長戦に入るとタイブレーカー方式ということで無死二塁の状況から攻撃が始まります。日本コールのなかで迎えた8回表、日本の攻撃はバントで送って一死三塁の状況から内野ゴロと三振で得点は奪えず。一方アメリカは無死二塁から内野ゴロふたつで二死三塁とすると打席には8回から継投の投手ガルシアが。ひとりで投げ抜いた藤田は、やや球速も落ちるなど疲れを見せつつもこの二刀流対決に臨みますが…

↓あー、打たれた。

やっぱり終身カリスマ・山根が必要だった!

山根がいたら7回終了時点で4-3で勝っていた!



とまぁ残念な結果ではありますが、勝っても負けてもどっちみち次はあります。むしろ12日はダブルヘッダーで日本戦が2試合観られると思えば得したような気持ちにもなります。まだ自分を責める必要も悔やむ必要もない状況。レジェンド山田の「自分がチャンスに打てなかったから負けた」という反省の弁にいたっては、高度な嫌味として受け止めてもいいくらい。「チャンスには打ってたんだけど、ボブがね…」と。

個人的にも今日観戦を予定していたりするもので、2試合観て世界一を一緒に祝えるというお得感が非常に高まってきています。そして、「ボブだな?」という想いから生まれる俄然勝ちたいという意欲も。藤田ひとりで投げ抜いたことで温存できたものを発揮し、2連勝を決めてもらいたいもの。世界一のお祝い、楽しみです!


頑張れ日本代表!本番の決勝でアメリカ撃破、東京五輪への前祝いだ!