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12:30
metoooooooooooooooooooooooooooooooo!!

スポーツ界に吹き荒れる「ウチも腐ってます!」の嵐。レスリング、バドミントン、サガン鳥栖、ボクシング、相撲、アメフト、サガン鳥栖、チア、野球、居合道、サガン鳥栖、そして体操……次から次へと腐敗した中身がドロリとこぼれるような報せが飛び込んでくる日々。僕はそれを東京五輪に向かって加速するスポーツ界の大きなうねりのひとつと思って、好感を持って受け止めています。

今出てきている報せは昨日今日そうなったものではなく、ずっと前からそうだったものであり、それが大きく採り上げられたのが今だったというだけ。大きく採り上げられるようになった下地という部分には、東京五輪へ向けて高まるスポーツへの注目があり、東京五輪へ向けて高まる自浄作用の意識があり、東京五輪を奪われるくらいなら刺し違えてでも戦うという覚悟があるように思います。特に「注目」の部分においては

かねがね五輪というのはその17日間だけの祭りではなく、そこに向かって頑張っていくキッカケであり、その頑張りの日々にこそ意味があるのだと言ってきましたが、まさにそのことが現れるような動きなのだろうと思います。2020年に向けて膿を出していこうという気持ち、五輪とは直接関係がない競技も含めて、「今言えばめっちゃウケる」という意識で、言いたいことはどんどん言ってほしい。

今なら記者もたくさん来ますし、世間も「新しい悪者だな!」「終身漢・山根も飽きたしそろそろ新しいのを叩きたいと思っていた」「棒を持ってすぐ行くぞ!」とにぎやかになるでしょう。世間以上の評論家・傍観者たるスポーツ庁も「早急に調査をしてもらいたい」と苦虫を噛み潰すポーズくらいはするでしょう。握りつぶそうとする動きが上から棒で叩かれて止まる、千載一遇の好機ととらえていきたいものです。

↓選手が、誠実な振る舞いで、告発する!この姿勢があれば風はそちらに吹きます!


体操協会はコーチのパワハラを指摘し、選手はそれをパワハラではないと反論!

さらに「パワハラを理由に私を引き抜こうとしている」という見方を提示!

勇気を持って猛反撃です!


↓その風の向きを完全に定めるのが「今までロクに攻撃されたことのない人」の不用意な一言というのも共通のフォーマットです!


「全部ウソ」って言っちゃった!

全部がウソなんてことは通常あり得ないのに!

「私はヤクザと付き合っている」並みの不用意さ!


↓朝日生命体操クラブ出身の鶴見虹子さんの「あぁ、これは絶対に何があるなんだぁ」とイヤでもわかる闇からの応援ツイート!

闇を感じます!

闇しか感じません!

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女子体操における宮川紗江選手と速見佑斗コーチとの間に暴力的指導によるパワハラがあったとされる問題は、体操協会・塚原千恵子女子強化本部長を中心とした塚原夫妻による組織支配によるパワハラ問題であると選手側から逆指摘され、それに元選手たちが一斉に賛同するという異常事態となっています。18歳の選手の告発にあとから乗ってくるメダリストたちというのも情けなくはありますが、それだけ強い支配力が塚原夫妻にはあったということなのでしょう。

それはある意味で当然なことでもあります。体操の塚原光男と言えば、五輪3大会で金メダルを獲得した名選手であり、俗にムーンサルトと呼ばれる鉄棒の下り技「ツカハラ(後方かかえ込み二回宙返り一回ひねり下り)」などを生み出したカリスマでした。あらゆる大会のさまざまな種目で実施されるような体操の根幹の一部を成す技を生み出した選手の威光をバックに活動する奥さんのチカラは非常に強いものがあるでしょう。

この問題に関して「内村航平さんが何を言うのだろうか、内村さんの言葉に従いたい」と思ってしまうような気持ちを多くの人も抱えているのではないかと思いますが、かつてそういった存在であった人物が塚原光男氏であるわけです。たとえば今の僕は、数々の偉業と感動体験によって「内村さんの言うことは絶対!」モードなわけですが、同じように「塚原さんの言うことは絶対!」な人がかつてたくさんおり、その結果「塚原さんの言うことは絶対だから奥さんの言うことも絶対!」な人もたくさん生まれたのでしょう。

組織運営のなかで「塚原さんの言うこと」が通るという事例が繰り返され、「塚原さんの言うこと」で利益を得た人だけが周囲に残り、意にそぐわない者は排除されていったとしても何の不思議もありません。それはある意味で自然なことです。「人」に「チカラ」が結びつけば、どこもそうなるのです。僕はそういうカリスマ…「人」に支配される仕組みそのものがパワハラの温床なのだろうと思います。

「先生の御意向が…」という誰かの機嫌に影響される組織、誰かのご了承を得なければいけない組織、そういう仕組みは早晩腐るのです。腐るというよりは、「先生本人と先生と同じ考えのイエスマンたちにとって最適な環境」が作られ、それ以外の人たちにとっては暮らしづらい組織となっていくと言ったほうが適切でしょうか。そういった組織が煮詰まると「昇段試験の際には、何となく審査員たちにお金を払わないといけないのかな?」という気分にもなるのです。「人」からなるべく「チカラ」を剥がし、「人」の御意向を上回る「ルール」を定めていくこと。それが肝要であろうと思います。

「東京五輪に出られなくなるわよ!」に圧力が生まれるのも、「人」に選考の「チカラ」があればこそでしょう。体操のような採点競技だと難しい部分もあるかもしれませんが、記録をベースにした有無を言わさぬ選考であれば、そういったチカラは「人」に宿りにくいのです。「世界のどこの大会でも構わないから、一定期間内にこの記録を突破した者を上から順に選ぶ」などの形であれば、先生の御意向もクソもありません。

競泳の「選考会本番で派遣標準記録を突破した者を上から順に選ぶ、たとえ北島康介でもダメなら落とす」という仕組みは、かつて不明瞭な「御意向」基準によって千葉すずさんを落選させた騒動を契機に生まれたものですが、以降の競泳界の躍進というものは「人」から「ルール」へとチカラの重心を移したことも影響しているだろうと僕は思うのです。どんな環境、どんな人脈から出てきた選手でも、その日その時にチカラがあれば選ぶ。そのわかりやすさと揺るぎなさは「腐敗」を妨げるものであろうと。

↓「月面宙返りの塚原さんが言うことなら、きっとそうなんだろう」と思うこと自体が腐敗の入り口です!


イチローの言うことは何でも正しく聞こえるみたいな気持ち!

きっと塚原さんの周りにもそういう気持ちの人がいたはず!

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今回の体操の問題は、ほかの競技でも学ぶべきところはあります。「東京五輪に出られなくなるわよ!」が自分の団体にもあり得るのではないか、そのチェックをし、あり得るならば「先生の御意向は関係なく、こうなったら出られます」という基準を定めて公表すること。2019年には多くの団体で「誰が出るのか」を決めていくことになるわけですから、そのルールを定めて公表していくことが、同種の腐敗から自分を遠ざける方法になるだろうと僕は思います。そして、注目を集めるチャンスにもなるでしょう。「ココで勝ったら五輪代表なんだ」ということがわかりやすくアピールされれば、気になって見てみようかと思う人も生まれるのですから。

また、長期政権・長期支配というものをルールとして制限することも必要でしょう。腐りきった組織では「ワシは終身会長ということでエエよな?な?」というクソが登場してきます。そうでなくても、10年20年と同じ人が上層部に居れば、自然とその人の「御意向」が影響するようになるのです。御意向が支配的な影響力を持つ前に、人を入れ替えていく仕組みを持たないといけません。

カリスマを組織運営に据えたいのは当然ですし、それは世間や競技界からも求められることです。ただ、カリスマは腐敗と密接な関係にあるあやういチカラでもあります。すぐに「カリスマ山根」は誕生します。それを防ぐには、どんどん新しいカリスマを入れ、新しいカリスマに交替していくしかありません。「ルール」以上に「塚原さんの言うこと」がチカラを持つ前に、次の「●●さん」に交替する。

それが組織の風通しをよくし、多様な人材が多様なまま育っていける環境を生む仕組みだと思います。偉大なカリスマはもちろん立派なのですが、時間が経てばカリスマの御意向に沿う狭い環境が生まれてしまいます。サラリーマンにも定年があるように、カリスマにも定年はあるのではないでしょうか。惜しまれつつ身を引くくらいが、ちょうどいい人生の塩梅だろうと僕は思うのです。月面が新月面に置き換えられていくように。


選手がやりづらいと思っている時点で更新の必要性があると思います!